2006年12月04日

222 翼状片pterygiumとは

翼翼状片pterygiumとはという質問を下さった方が居られましたので説明いたします。

白目は一番下が強膜、その上がテノン膜、その上が結膜、と言う3層の構造になっています。

紫外線や風、それに埃などの影響をうけて、結膜が異常に増殖して、結膜の下に有るテノン膜と共に血管の増殖を伴って、角膜の上に伸びてきたのが翼状片です。

通常鼻側にできますが、稀に何らかの炎症などの後で耳側にできる人もいます。これは偽翼状片(ぎよくじょうへん)と呼びます。

また、これとよく似ていますが別のものに瞼裂斑というものが有ります。この瞼裂斑は、角膜と一定の距離を置いて上下の瞼の間に見えている結膜の一部に肉芽状に白血球が集族し盛り上がりを作る物です。

翼状片を保存的に治療してゆくには、ヒアレインやマイティアなどを使って充血を最小限にします。ステロイドを使っても翼状片ならば赤みは減っても翼状片が消えることはありません。

さらに大きくなって、目立つようになったりまた視線をさえぎったり、強い乱視をおこしたり、この翼状片のためにコンタクトレンズが使えなくて困ったりすることもあります。

このように視力を脅かしたりすれば外来手術として局所の切除でこれを取り除くことが出来ます。

その手術の目的は視力の維持と整容です。しかし、なかなかきれいに取り切るるのは難しく、また若い患者さんなどでは再発も見られることがあります。

その対応として、マイトマイシンを少量使う方法もありますが、後で強膜軟化症を起こすことがありますので私は使ってはいません。

また手術の結果、癒着で眼球運動障害が起きたりする場合も有ります。その様な例で眼球運動の改善を求めるには、口唇粘膜を移植するなどの高度なテクニックが必要になります。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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kiyosawaganka at 04:44│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!角結膜、前眼部 

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院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜の外来を担当)、順天堂江東高齢者医療センターで手術(順天堂大非常勤講師)。2006年国際神経眼科学会副会長。

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