2007年09月12日
408 眼瞼痙攣とドライアイ症候群(BEBRF機関紙2007ー5号より)
ドライアイ症候群 (ドライアイは症状で名づけられた疾患です)
ケリー・K・ニコルズ、キャサリン・ウェイベル オハイオ州立大学
(眼瞼痙攣研究財団の会報9-10月号が来ました。そのトップの記事の清澤による抄訳です。) (管理頁)
ドライアイは米国で1200万―1400万人います。ドライアイは眼が乾く、刺激を感じる、まぶしいなどを訴えます。この15年でNIHや企業の臨床研究が進みました。
定義:ドライアイとはーー涙の不足や蒸発の過多で起きるものです。涙は3層で出来ています。
眼瞼痙攣はその正しい診断の前に、ドライアイと診断されていることも多いです。
症状:かわき、不快、引掻き感、まぶしさ、かゆみなどです。日によって、日内でも変化し、夜に悪化します。

眼所見と訴えは、必ずしもドライアイの重傷度と相関しません。ですから涙液量定量は信頼性が低く、主訴の強さがむしろ信頼できるのです。したがって、患者の訴えの改善が治療効果の評価に使われています。
ドライアイではコンピュータの使用、乾燥した店での買い物などを避けることになるから、ドライアイの程度は生活の質さえも変えることになります。
治療効果の定量は次のようになされます1)人工涙液:市販の点眼人工涙液を日に3-4回
2)眼瞼の清拭:泡で瞼を丁寧に洗う、涙腺の閉鎖を解く
3)水分摂取:日に8-10杯の水の摂取
4)環境の改変:空調を避ける、電熱を避ける

これでも無効なら次の手段があります。
5)サプリメント:オメガ3脂肪酸を日に1−2g
6)レスタシス点眼:抗炎症効果(医師の処方が必要)⇒リンク、効果発現に時には3月かかる。
通常の点眼液の一日内使用回数でもドライアイの改善が評価できます。
不快感の改善や、視力低下の改善の評価もドライアイ評価に有用です。
生化学的に、ドライアイで涙から失われる物質の研究が各大学で進んでいます。
まとめドライアイはシェーグレンや眼瞼痙攣で多くみられる症状です。
刺激感の原因は良くはわかっていないのです。
最先端の研究は進行中です。医師に日中のいつ悪いのかを伝えると良いでしょう。それぞれの眼に適した治療法があるので眼科医に相談してください。

解説:
この評論は眼瞼痙攣とドライアイの因果関係には全く触れてはいません。まずドライアイがあれば、刺激が高まるので眼瞼痙攣が強まります。次に痙攣があれば涙液層の最適な保持が出来なくなりますので、ドライアイになりやすくなるので悪循環になります。このような理解はぜひ必要でしょう。
また、この評論には涙点プラグ(⇒解説にリンク)が言及されていません。これはドライアイを克服する良い方法です。設置は30秒で出来、いやならいつでもはずせます。
レスタシスはマイボーム腺の炎症で起きる涙液産生低下を免疫抑制剤を使う事で抑制しようとする点眼です。関連ページもご覧ください。
今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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