2007年12月25日

476  杉とヒノキの花粉症 2008年(2007.12.24)

476 杉とヒノキの花粉症 2008年
1今頃から来年(2008年)の花粉症というと早すぎと思われるでしょうが、花粉症は花粉に暴露する1か月前に予防の薬を使うのが良いとされています。私のブログでは例年こんな年末ではなくもっと早い時期にこの話題を取り上げて来ました。



2【2007年12月19日】の医療関係のメーリングリストには”来春の花粉、倍の地域も 飛散傾向を気象会社予測”という記事の配信が入っています。(記事:共同通信社)
その記事を要約しますと、”気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)は来春のスギ花粉の傾向予測をまとめた。今夏の猛暑の影響などで飛散量は今年よりも多く、倍以上に上る地域も。飛び始める時期は同じか、遅めになりそうだ。”というのですが、、、



3スギ花粉を作る雄花は、前年の夏に気温が高く、日照時間が長いと多くできます。今夏は全国的に記録的な猛暑で、現時点でも昨年より多めの雄花が全国で観察されているということです。

関東地方では2007年が少なかったので、2007年と比べた2008年の関東地方での花粉飛散量予想は昨年の2倍、花粉の飛散は2月上旬からということだそうです。

例年、スギ花粉が下火になりますとヒノキ花粉に引き継がれ、5月の連休頃には終息します。




4もっとも杉や檜の花粉が悪者にされていますが、私の生まれた長野県木曽郡大桑村(当時は西筑摩郡と呼ばれていました)は江戸時代から檜の産地として有名ですし、鹿児島県屋久島や宮崎県日南市飫肥も杉で有名な場所なのですが、昔は花粉症など聞くことは無かったと思います。


5つまり、戦後の杉の植林に原因を求める意見は根強いのですが、生活や食べ物の都市化に伴う人々の体質の変化の方が主な原因ではないかと私は思うのです。



6
また、参天製薬の来年の花粉カレンダーも当医院にも届けられてきています。
私の想像と参天製薬のデータをあわせて考えると、2月10日頃に花粉症の発生が始まり5月の連休までにはすべてが終わるというところでしょうか?




花粉症に対して打つことの出来る対策などを挙げてみます。




1花粉症の位置づけ
季節性アレルギーのうちアレルギーが植物の花粉で起きるものを特に花粉症と呼びます。この花粉症のうち95%が強い眼症状を示します。





2花粉症の症状
花粉症のアレルギー性結膜炎としての症状としては、まず目のまわりがかゆくなり、まぶたがはれぼったくなり、結膜がはれてきます。重症になると結膜にも浮腫が生じます。





3花粉症の血液検査
IgE抗体を多く作りだす体質の人がアトピー体質、あるいはアレルギー体質と呼ばれます。

この体内での量は採血で調べるリストテスト(RIST)で測定できます。また、杉花粉など特異的IgEの量はRASTテストで調べます。この結果は棒グラフで示され、その人のアレルギーの原因が何か(杉かヒノキか、はたまたハウスダストやダニなのか?複数の原因物質に反応することもまれではありません。)を明らかにしてくれます。

4花粉症の治療
初期療法: 具体的対策としては、初期療法といってスギ花粉が本格的に飛散しはじめる1月前からケミカルメディエーター遊離抑制薬である抗アレルギー点眼薬使用を開始する治療法が注目されています。

この薬剤にはリザベン、インタール、アイビナールなどの点眼薬が含まれています。



5花粉症を激しく起こす量での飛散は、東京では例年2月10日頃です。ですから治療開始をその1月前とすれば新年早々に治療を開始すべきだということになります。

実際の眼のかゆみが強いときには、リボスチン、アイビナールなど抗ヒスタミン作用を有する抗アレルギー内服薬のヒスタミンH1受容体拮抗薬を併用するのも良いでしょう。


7更に症状が強い時期にはフルメトロンなどの副腎皮質ステロイドの追加投与も可能です。

また、鼻咽頭の炎症症状が強い際には、アレロックやアレグラなどの抗アレルギー薬の経口剤の併用も有効であるとされています。


10花粉症を回避するセルフケア
花粉症の症状を軽く済ませるためには薬剤の使用のほかに次のような工夫が有効です。
○ 飛散の多い時間での外出を避ける。
○ 洗濯物を外に干さない。
○ 眼鏡、ゴーグル眼鏡、モイスチャーエイド等の利用。
○ 花粉防止マスク、帽子、マフラーを着用し花粉の付着を避ける。
○ コンタクトレンズを避け、この期間は眼鏡使用にする。
○ 花粉を家の中に入れないように、室内に入るときには花粉を払う。
○ 防腐剤無添加の点眼で流す。
○ ファーストフードや加工食品の摂りすぎに注意し、バランスのとれた食生活に改善する
○ たばこやお酒、刺激性の強い香辛料などの摂取は控え目にする。


杉花粉症は夏の気象条件が翌年の飛散量を左右するといわれています。すなわち暑い夏の翌年は花粉が多いということで、2008年の花粉症は重いと予想されます。

花粉症をお持ちの患者さんは早めに今年の花粉に対する準備をお初めください。


◎2週間や1月のコンタクトレンズをご使用の方は、花粉が残るのを防ぐためにこの期間レンズをあきらめて眼鏡にするかまたは一日交換のレンズにするのも良いかも知れません。


今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
管理頁
清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します





レーシック


美容整形





携帯SEO
今日:
昨日:
相互リンクページ









kiyosawaganka at 00:05│Comments(0)TrackBack(0)全身疾患と眼、健康一般 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
診療案内
◎診療時間◎
【月・火・木・金】
・9:00〜12:30 
・15:30〜19:00
【水・土】
・9:00〜12:30

【休診日】
水曜と土曜の午後、日曜と祭日


毎週水曜は院長不在のため、代診の医師による診療となります。

診療終了時間1時間前に受付をお済ませください。

診察内容によってお時間のかかる検査をする場合もありますので
お時間に余裕をもってお越し下さい。

Archives