2008年11月07日

717 ドライアイの治療に好評なキープティア Q and A

日刊ゲンダイの女性記者が私のブログを見てコラーゲンプラグってそんなにいいんですか?と取材に来てくださいました。早速、問いかけられた質問へのお答えを用意してインタビューと相成りました。

応答を此処に再録してみます。



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 テーマは「ドライアイに効く 液状コラーゲンプラグってどんな治療?」です。ドライアイは冬に特に悪化しやすいと聞きますが、新しい治療法である「液状コラーゲンプラグ」とは、どういうものなのでしょうか?



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★どういった治療法でしょうか?
やや粘っこい透明な液体のアポコラーゲンを下の涙小点に0.1ml注入しますと、体温の36度に温められて自然にゴム状に固まります。これが下涙点と涙嚢の下の涙小管をふさいでめの表面の潤いを与えるというドライアイの治療法です。



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★ドライアイの治療法で、涙の出口をふさぐものには、これまでにも「シリコン」などを用いた方法があったかと思います。このシリコンを用いる場合と比べて、コラーゲンを用いるこの治療法は、どんな利点があるのでしょうか?
シリコンのプラグは最初から大きさが決まっていますので直径0.7とか0.8mmとかを見極めて入れなくてはなりませんでした。大きすぎれば入れるときに痛がったり、入らなかったりします。小さすぎますともぐってしまい、はずすこともできなくなります。またはたして入っているのかどうかもわからなくて困ることがありました。また異物感も強く、本人の希望でせっかく入れたものを抜き取る場合もありました。また、せっかく入っても指先でいじるうちに抜け落ちてしまうことも少なくはありませんでした。コラーゲンは自然の脱落がなく、入れた後の異物感の訴えもほとんどありません。

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★シリコン(コラーゲンの誤り?)は体内に吸収されることから、半年〜8カ月ほどで効果が薄れると聞きました。何度も繰り返す必要があるのでしょうか? また、何度も繰り返しても、体への害はありませんか?
説明書には3か月と記載されていますが、その期間を過ぎてドライアイが再発した例はありません。ただし、もともとの涙の分泌が非常に少ない場合にはドライアイ症状の改善が不十分で上の涙小点もふさぐ操作が必要な場合があります。もし半年程度して再度行う必要が生じたらもう一度入れるでしょうが、この製品の発売から7月かの今日までにはそのような例はありませんでした。何回繰り返しても免疫などでの害はないと思います。



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★副作用などはありますか?
重篤な副作用はありませんが、注入時に奥に入れると外にはみ出さないで鼻涙管に落ちることがあります。そのような場合、翌日の朝に鼻をかんだらゴム状のものがのどに出たが外れてはいないか?と聞かれることがあります。もちろんこれは脱落ではなくて余りが落ちただけです。注入部位が浅いと注入部位に向かって逆流してきます。15分待って、綿棒でふき取っています。入れるときに丁寧に入れないと涙小管を傷つけて後で数日痛みをしばらく訴えることはあり得るでしょう。



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★実際に受けられた方の声(感想)などがありましたら、お聞かせいただけると助かります。
目の痛みや充血がとれて楽になったといいます。シルマーテストでからからだったドライアイが5分で10ミリ近くまで濡れるようにで改善しますと楽になるでしょう。





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★適応になるのは、どういった人(どのレベルのドライアイ)でしょうか?
涙の量が少ないひと、つまりドライアイがあってシルマーテストが5分で5ミリメートル未満のドライアイの人。
涙の質が悪く、フルオレッセイン染色テストで涙の涙液層破壊時間が2秒以下の人、
角膜の表面に細かい傷である瀰漫性表層角膜炎があって痛みや眼の開きにくさを訴える人。
下まぶたの上にたまる涙の水面をメニスカスと呼ぶのですがこれが極端に低くて0.3ミリ程度の人。
などが適応となります。
しかし、あくまで数値が問題なのではなくて、自分の目の乾きに対応する痛みや充血などの訴えがある場合にお勧めします。


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★健康保険が適用されると聞きましたが、おいくらくらいになるのでしょうか?
3割負担で片眼約3000円です。(プラグ代が一つ500点、挿入代が片眼500点です)。1点が10円でその3割の負担ですから両眼で6000円です。
一本の倍あるが2涙点分ですから片眼の下側だけに入れるということはできません。


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★治療に要する時間はどれくらいでしょうか?
説明をしてインフォームドコンセントにサインをしてもらえれば、実際の操作は5分のあれば終了します。
 

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。


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院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜の外来を担当)、順天堂江東高齢者医療センターで手術(順天堂大非常勤講師)。2006年国際神経眼科学会副会長。

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