2010年01月25日

1243 ”レーシックを受けた後、光がまぶしい”という海外医学情報が有ります

”レーシックを受けた後、光がまぶしい”という題で平野耕治先生(藤田保健衛生大)が日本の眼科1月号に海外医学情報を書いています。


58
ーーー記事の概要ーーーー
”手術を受けたクリニックでは特に異常なしと言われているにも拘らず、屋外に出ると光がまぶしい”という相談が、本人からではなく知人や友人から寄せられるのだそうである。



59昨年話題になったレーシック術後の感染ではないのにこのような症状が起きるのには、diffuse lamellar keratitis(ビマン性で層状の角膜炎)の場合ががあるが、これはそれでもなさそうであると。

最近注目されているのは、最先端技術であるフェムトセカントレーザーを用いて弁(フラップ)を作るときに角膜実質の層間を鋭利に切断する方法を用いる施設で起きている一過性の光過敏症候群transient light sensitivity syndrome(TLSS)である。


60これはフェムトセカントレーザーによるレーシック術後2から6週で起き、術中合併症がなくても1.1から1.3%の頻度で発生する。この愁訴にはプレドニソロンやシクロスポリン点眼が有効で約1週間後には収まる。

フラップ作成時のフェムトセカントレーザーのパワーを20%落としたら発生率が5分の1になったそうで、角膜実質細胞の活性化が原因であろうとされている。

61
このような症状を起こすものには、従来から知られているドライアイ(角膜の乾燥)もあり、その見極めが必要である。
ーーー引用終了ーーー

清澤のコメント


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私に診療所には、レーシック術後も含めて多くの不明愁訴、不定愁訴の患者さんがやってきています。

大概、私の診療所を訪ねてくるレーシック術後の不定愁訴の患者さんは複数の診療施設を訪ねた後ですから、6週間は既にたっている例が多く、一過性の光過敏症候群TLSSは少な糸思われます。しかし、過矯正も見当たらず、ドライアイも見当たらずという症例にはステロイドも慎重に試してみようかと思いました。


63レーシック後に、ドライアイがある例では涙点プラグが有効ですから、まずは両下涙小点にコラーゲンプラグを入れる治療をお勧めします。それで改善したが、また数ヵ月後に悪化したというころには、コラーゲンプラグが吸収消失したものとして、柔らかいシリコン製のスーパーイーグルプラグを追加しています。それで結構多くの患者さんには良い結果が得られているという実感ですが、いかがでしょうか。



62私は、レーシックに対しては。95%が満足する優れた手術毛ではあるが、5%の患者さんには深刻な術後の不満が残るそうですから、基本的には近視矯正は眼鏡かコンタクトレンズまでにすることをお勧めしています。


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元論文の表題への引用文献は
Transient light sensitivity after femtosecond laser flap creation: Clinical findings and management Stonecipher KG他
Transient light-sensitivity syndrome after laser in situ keratomileusis with the femtosecond laser Munoz G他



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kiyosawaganka at 09:09│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜の外来を担当)、順天堂江東高齢者医療センターで手術(順天堂大非常勤講師)。2006年国際神経眼科学会副会長。

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