2011年08月17日

2530 スマホ回線 パンク寸前 の記事が今日は出ています。

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8月15日に”インターネット接続サービスにおけるデータ通信速度制御のauスマートフォンへの適用開始について”というプレスリリースがKDDI株式会社から発表されました。そのニュースを見て、これはこれはと感じておりました。つまり、大量の通信を携帯電話で行う場合には無制限使用の契約でもその使用が制限されるというわけです。

このプレスリリースは次のような内容です。
ーーーーー要点はーーーーーーー
CDMAネットワークを介して連続的かつ大量のインターネット通信をauケータイから利用した一部の客を対象に、すでにデータ通信速度制御を行なっている。

auスマートフォンを利用の客についても、CDMAネットワークを快適な状態・環境で利用するため、2011年10月1日よりその適用を開始する。

auスマートフォンでは、直近3日間のauスマートフォンでの利用パケット数が300万パケット以上の客について通信速度を制御し、他の客の通信環境への影響を軽減する。対象とな客も継続して通信は利用できるが、通信速度に影響が出る可能性がある。
ーーー要点終了ーーー

さらに今日は、帰宅途中の駅で見かけた東京新聞2011年8月17日の夕刊は”スマホ回線 パンク寸前” と更にセンセーショナルに報道しています。

ーースマホ回線 パンク寸前 の記事の引用ーーー
 大量のデータをやりとりするスマートフォン(多機能携帯電話)の急速な普及で、現在主流の第3世代携帯電話(3G)に割り当てられている回線が数年内にもパンクする恐れが出てきた。米国ではデータ通信料の「定額制」を見直す動きが出ており、国内の携帯各社もこの問題への対応を迫られつつある。

 スマートフォンは大容量の動画やゲームを手軽に楽しめるのが魅力。だが「従来の携帯と比べると一人当たりの通信量が十〜二十倍」(KDDI)にもなるため、通勤ラッシュ時や人が集まる駅周辺などでは現在でも、回線がデータをさばききれず通信速度が遅くなる問題を抱えている。

 米アップルの「iPhone(アイフォーン)」でブームのけん引役となったソフトバンクモバイルの孫正義社長は、七月末の記者会見で「(他社より先に)通信が遅い、つながらないという問題が顕在化している」と話した。

 同じ問題を抱える米国では通信大手のベライゾン・ワイヤレスがデータ通信の定額制を廃止し、使用量に応じて料金を徴収する従量課金制に切り替えた。孫社長は米国の動きを念頭に「料金体系を含めて(通信量を)管理していかないといけない」と指摘。同社は定額制の見直しの是非を検討しているという。

 NTTドコモは、昨年十二月に始めた次世代の高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」を普及させることで、この問題に対応したい考えだ。3G回線の利用者が一定程度Xiに移れば3Gの混雑を緩和できるという。

 同社は3Gの定額制は維持する戦略だが、Xiは「データ通信量が一定に達すると料金が上がるようにしたり、スピードが遅くなるようなことを考えている」(山田隆持社長)。

 携帯各社は、仮に定額制が修正されても、料金が上がるのは、つなぎ放しで使うような一部のヘビーユーザーに限られると推測している。しかし、一般利用者にも定額制が受け入れられているのは事実で、安易な廃止は顧客離れにつながりかねない。業界の激しい競争もあり、各社には頭の痛い問題だ。
ーーーーーーーーー
さて、これは何を意味するのか?
神尾寿の時事日想・特別編がそこのところを説明していた。

スマートフォンはなぜ、「速度規制」されるのかこのオリジナル記事にリンク

KDDIがスマートフォン向けの通信速度制御を発表したことで、携帯3キャリアはすべて通信速度制御を行うことになった。スマートフォンはなぜ、速度規制されるのだろうか?

その答えは、スマートフォンがインフラの収益バランスを崩す理由になっているというのである。

 スマートフォンは一般的に、これまでの高機能型携帯電話(フィーチャーフォン)よりも2〜4倍の通信量(トラフィック)を発生させる。これはWebブラウザやアプリの仕様が高機能なったからというのが表面的な理由だが、根本的な「違い」はスマートフォンとフィーチャーフォンの作り方の部分にある。

 従来のフィーチャーフォンは、ハードウェアとソフトウェアが一体的に開発されていて、フィーチャーフォンは、キャリアのインフラ投資計画を見ながら、インフラに過度な負担を与えたり、収益バランスを崩さないように配慮されて作られてきた。しかし、スマートフォンは、ハードウェアよりもソフトウェアの進化の方が速く、OSやアプリといったソフトウェア部分だけが独立的に進化する。

さらに、ソフトウェア部分の仕様や機能を作るのは、AppleやGoogleといったグローバルなIT企業であり、彼らは端末の開発計画で特定のキャリアの支配を受けることはない。キャリアのコントロール外でトラフィックが増えていくという構造になっている。

キャリアにとって悩ましいのが、スマートフォンでトラフィックが爆発的に増えても、ユーザーに課す通信料金を簡単には上げられないことだ。スマートフォンによる実際のトラフィックの増加量は実際に行われている1000円程度の値上げでは吸収できていない。

スマートフォンが普及すればするほどトラフィックは増大し、キャリアはそれに対応できるだけのインフラ投資の積み増しが求められる。一方で、これまでのパケット料金定額制の仕組みやスマートフォン市場での競争戦略上、実際の利用増に応じた料金の値上げは難しい。

このような二律背反な状況の中で、キャリア各社は苦肉の策として、まずは大量のデータ通信を行うユーザーの通信速度制御を実施。さらにはパケット料金定額制の見直し議論まで起きているのだ。

キャリアから見ても、スマートフォンはインフラの収益バランスを崩すという点では悩みの種だが、スマートフォン向けの新たなビジネスやサービスを展開するという点では重要な存在だ。インフラ負担・収益バランスの問題が大きいからという理由で、スマートフォン移行への流れを押しとどめることはできない。

 そのような中で、キャリア各社が注力するのが、高コストな携帯電話インフラ以外にトラフィックを分散する「オフロード戦略」の推進だ。ここでは、どれだけ割安なインフラを活用できるかが鍵になる。例えば、データ通信利用が集中する商業施設や公共施設に設置する「Wi-Fiスポット」や、家庭向けの「Wi-Fi」、「フェムトセル(超小型基地局)」活用、従来の3G (第3世代携帯電話)よりもインフラコストが安い「モバイルWiMAX」などは今後さらに注目となるだろう。
ーーーーーーーーー
清澤のコメント:

大体は理解して引用したつもりですが、私は不調法で、いまだに以下の言葉の意味が正確に説明出来ません。説明を拾ってみました。

「オフロード戦略」;システム負荷(英:loading)を軽減させる(英:off)仕組みのこと。offloadと表現される。

「Wi-Fiスポット」:Wi-Fiホットスポットとは:無線LANやBluetoothなどのアクセスポイントを設置し、無線でのインターネット接続サービスを不特定多数の利用者に提供している空間のこと。

「Wi-Fi」:無線LAN機器が標準規格であるIEEE 802.11シリーズに準拠していることを示すブランド名。業界団体のWi-Fi Alliance(旧WECA)が発行しているもので、他社製品との相互接続性などに関する試験をパスした装置にロゴの表示などが許可されている。ロゴが添付された製品間であればメーカーが違っても組み合わせて使用できることが保証される。

「フェムトセル(超小型基地局)」;電気通信での半径数十m程度のきわめて小さな範囲の携帯電話の通話エリア。

「モバイルWiMAX」:モバイルWiMAX(モバイル ワイマックス、Mobile Worldwide Interoperability for Microwave Access)とは、移動体通信を想定した無線ネットワーク・システムの規格の1つである。



kiyosawaganka at 22:13│Comments(0)TrackBack(1)眼科以外の話題 

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プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
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