2012年11月03日

3771 シャルルボネ症候群とは、Charles Bonnet syndromeとは?

3771 シャルルボネ症候群とは、Charles Bonnet syndromeとは?
シャルルボネシャルル·ボネ症候群は「両眼の視力を失った高齢の患者さんが、実際には存在しないと本人にわかっている視覚的な幻覚を見る」という症状を指すものです。当ブログに以前記載したものは、その記載がわかりやすいものではありませんでしたから、 Wikipediaを参考にもう一度説明しなおしてみます。
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シャルル·ボネ症候群は、視覚的障害を有する患者に複雑な幻視を見させる現象です。最初の記述は、シャルル・ボネ(英語読みではチャールズ·ボネットですがふつうフランス読みでシャルルボネと読みます)が1760年に記載し、最初の英語圏の精神医学に紹介されたのは1982年でした。

1、特徴

精神的には健康であることが多く重篤なな視覚喪失を持つ人々が、生き生きとして複雑な再発性の視覚的な幻覚(架空の視覚的知覚)を感ずる。これらの幻覚の特徴の一つは、彼らは通常は小人(文字やオブジェクトが通常よりも小さくされている幻覚)をみることである。最も一般的な幻覚が顔や漫画である。

患者は幻覚が本物ではないことを理解しており、幻覚があるが、それらは視覚だけで他の感覚、例えば聴覚、嗅覚や味覚には発生しない。著しい視力低下のある高齢者( 65歳以上)のうち、シャルル·ボネ症候群の有病率は10%と40%の間であることが報告されている、最近のオーストラリアの研究では、17.5%の有病率を報告したが、2つのアジアでの研究は、それよりもはるかに低い有病率を報告している。この疾患は非報告の発生率が高い、これが正確な有病率を決定するための最大の障害であり、非報告は患者が「自分に非常識であるとの烙印を押される」ことを恐れて、その病状を議論することを恐れていることによるらしい。シャルル·ボネ症候群で苦しんでいる人は様々な幻覚を見る可能性があります。人々は複雑な着色した複雑な図柄や人の画像を見ることがあります。動物、植物や木々や無生物がそれに続いて最も一般的なものです。見る幻覚は多くの場合びその人の周囲に収まる程度のものです。

2、原因
シャルル·ボネ症候群は、主に視覚障害のある老齢または損傷に起因する眼や視神経の異常をもつ人に現れます。特に、中心視野を失う黄斑変性症と周辺視野損失を伴う緑内障の合併例にはその発症の可能性が高い。そのような障害を持つ人の多くが実際には症候群を発症しないが、シャルルボネ症候群の素因があります。この症候群はメチルアルコール中毒に起因する両眼の視神経損傷後に発症することもあります。

3、予後
シャルルボネ症候群に実証された効果のある治療法はありません。これは通常、1年間または18ヶ月以内に自然に消えますが、これは人によって大幅に異なる可能性があります。シャルルボネ症候群は数日から長年の間のいずれでも体験され、この幻覚は数秒しか持続しなかったり、一日中のほとんどに持続することもあります。シャルルボネ症候群をを経験している人のためには、この病気が精神的な病気をではないと知らせることが最良の治療法です。それは幻覚に対処する能力を向上させることになるからです。シャルルボネ症候群に対してほとんどの患者は無関心にその幻覚を見ますが、それは日常席活を妨害しますから、邪魔に感じます。多くの人々がこれを認識していないですが、幻覚を停止させることができるいくつかの方法があるようです。それは意識して目を閉じることによって短時間で幻覚を中断できる場合があります。

4、治療
決まった治療法がないため、医師は症例ごとにうつ病やシャルルボネ症候群に関連しているかもしれない他の問題を扱う方法を検討していきます。最近の症例報告が示唆しているところでは選択的セロトニン再取り込み阻害剤が有用かもしれません。

5、歴史
シャルル・ボネはこの症候群を記述した最初の人です。スイスの 博物学者で、1769年にこの症候群の症状を説明しました。彼は最初に彼の89歳の祖父の症状を文書化し、ほぼ盲目だった白内障の目が、物理的にはあり得ない男性、女性、鳥、馬車、建物、タペストリーを見たことを記録しました。
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清澤の注:
私のブログの前の記事(⇒リンク)では尾崎先生のブログに示された優れた動画を紹介しておりましたが、今回は英文ウィキペヂアを参考にしてこれ自体での完結した説明を試みました。患者さんやご家族のご参考になれば幸いです。私も正常なことですよと説明するところから一歩進んで、眼科としての治療法を模索し、瞬目で止める方法を指導したり、SSRIの使用を考えたり、正常ではありましょうが神経画像を見直してみたりしてみたいと思います。











kiyosawaganka at 05:14│Comments(1)TrackBack(0)脳、視中枢 

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この記事へのコメント

1. Posted by 阪上 登志子   2015年10月04日 22:15
5 2015年10月4日 (日)
 〈 シヤルルボネ症候群について 〉
私は大阪に住むものです、今日やっとインターネットで先生にお会いし、涙がでました。
4ヶ月前から 父80歳全盲(ベーチェット病)が、突然目の前がまぶしすぎて、クラクラする、顔全体がつよい光につつまれ、夜もねむれないといい脳のMRIから
すべてみてもらいましたが、異常はなく
社交的だった父でしたが、数件の病院にも行きましたが、病名も分からず、今は介助してもらいの散歩や外食も一切しなくなり
心配していましたが、もしやシヤルルボネ症候群ではないかと思うようにないました。 眩しい光だけでそれ以外のものはみえないようですが1日2時間2回ほど暗くなるそうです、大阪ですのでステキナ先生にお会いすることはかないませんが、次回の通院の時Drに話して見たいと思いました
ありがとうございました。 先生もお体ご自愛くださいませ。
   阪,,,子
ご声援ありがとうございます。私たちはこのシャルル・ボネ症候群による幻覚の原因ト評価をPETで検索する研究を行っています。関心のある患者さんはお問い合わせください。

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プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
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