2016年02月14日

7468:外眼部小手術 野田実香先生 第3講聴講記

日本眼科医会 東京講座の「外眼部小手術 野田実香先生」を聞きました。

上眼瞼と下眼瞼
 ミューラー筋は並行している上直筋に比べて薄い構造になっています。
 この上直筋は3層構造になっていて、3層は 上に折り返して眼窩隔膜へつながります、2層は皮膚に着きます。そして1層は瞼板へと付着します。それを粘土模型でわかりやすく見せてくださいました。

○レバトールファンクション測定の実際を示されました。
 低下例にはMG(複視を訴える)やCPEO(この場合複視は無い)も混ざっています。
 脳動脈瘤切迫破裂も隠れています。
 左の下垂に対する右のへリング現象で、右がリッドラグに見えるケースもあります。
 顔面神経麻痺でも似た形になるので注意

◎挙筋腱膜逢着術 ビデオ供覧
◎眉毛下皮膚切除:眉毛の下線に合わせて上橋は切る、そこから幅10ミリを下に切りとればよい。座位でデザインする。眼尻辺りを幅広くとる。この手術では眉の下は強く密に連続で縫う。顔を選べば視機能改善にはよい。(この手術は初めて拝見しました。)

◎下眼瞼の筋
 あかんべーをした時に外反するか?下眼瞼牽引筋が外れて居ればわかります。
○下眼瞼牽引筋:これを剥離して下眼瞼板に縫い付ける手術がある
 下眼瞼のいぼ取りでは気を付けて。外反になるから、割線に沿う水平ではなくて、縦に切開は広げる。
○毛根切除術:下瞼縁に沿って切開し睫毛の毛根を取る。これは縫合が不要

先生のホームページに見学可能な手術がネットに出してあるとのこと。参考になりそうです。⇒http://www.nodamika.com/index.html 私も閲覧を申込しました。

眼科医清澤のコメント。
質疑応答では多くの質問がでていましたが、実際に眼形成を手掛けている方々からの質問が多かったです。この会の参加者はやや高齢の眼科医が多かったのですが、そこまでの高齢ではないが「それなりの経験を持つベテラン眼科医で、白内障よりも広い領域の手術を未だに続けている」といった年齢層の眼科医の参加が意外に多かったという印象を受けました。私は眼形成も、これからの眼科医に残された未開発の海域かと考えています。


kiyosawaganka at 07:49│Comments(0)TrackBack(0)

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プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
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