2017年04月21日

8782:結膜弛緩症へのムコスタ治療のビデオ拝見

thumbnail横井先生の結膜弛緩症へのムコスタ治療のビデオを拝見しました。

 結膜弛緩症は、強膜と結膜の接着が緩む疾患で、病理を見ると組織の断裂と粗造化がみられるそうです。症状としては異物感や流涙などを訴えます。年齢の進行とともに結膜弛緩症の頻度はましてゆきます。そのすべてが治療を要するわけではないでしょうが、結膜弛緩では涙液メニスカスが分断されて涙液の保持が悪化するためBUTも短縮し、また眼瞼結膜との間での摩擦抵抗の増加で不快感も伴うそうです。その頻度は中年以降では過半数にもなるそうです。

 これに対する根治治療法は手術です。横井先生は、眼球結膜の一部を切除して強膜に逢着する手術を先にお勧めになっておいでです。強膜に丸針で結膜を逢着する処置も山田昌和先生などから提唱されています。また、ジアテルミーで余剰の眼球結膜を焼灼切除する術式も見せていただいています。しばらくの期間、眼形成を得意とするH先生、D先生に診療所に来ていただき、強い変化と症状のある結膜弛緩を切除してもらううちに、当医院の重症な結膜弛緩はほぼいなくなりました。

 さて、今日のビデオでは代替的な治療法としてですが、弛緩した球結膜と眼瞼の摩擦を減らす目的でムコスタ点眼液を使用する方法を説明しておられました。これも、最初の対応としては試してよい方法かと得心して帰って来ました。

  −−追記−−−
 上記ビデオは上のフライヤーのとおり「流涙賞の原因と対策を考える」というビデオ講演会で拝見したものです。「分泌性流涙について」を今野公士先生が、「導涙性流涙について」を井上康先生が講演されておいでです。http://otsukalive.jpで医療関係者向けに7日間放映されているそうです。(見ましたが、まだ現在公開は始まってないようです。)

kiyosawaganka at 08:34│Comments(0)TrackBack(0)

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プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
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