2018年02月11日

9595: ぶどう膜炎の診断と治療(蕪城俊克先生)の聴講メモです

ぶどう膜炎の診断と治療 (蕪城俊克先生:第34回城東地区 眼科医・コメディカルセミナー学術講演供砲猟姐屮瓮です

a_008錦糸町駅前のレパント東京の前の道からは東京スカイツリーが間近に見えていました。10分も有れば歩いても行けそうな距離に見えました。
 

1】ぶどう膜炎について

◎血管が豊富で免疫反応が起きやすいのがぶどう膜。そこに起きる炎症

    前房への浮遊細胞 ▲侫譽蛋白濃度の増加:が特徴です

前眼所見:毛様充血、フィブリン析出、前房蓄膿、隅角結節、角膜後面沈着、

眼底所見:静脈周囲炎、白斑、血栓性静脈炎

 

◎病名の付け方

(1)解剖から

(2)原因病名

内因性ぶどう膜炎:80% ベーチェット、原田病ほか

    感染性ぶどう膜炎:20% ウイルス、真菌、細菌他

    仮面症候群(悪性リンパ腫で有り別物)

 

◎診断の付け方

”位:虹彩炎など

肉芽腫性と非肉芽腫性:肉芽腫性はマクロファージ、非肉芽腫性はリンパ球と好中球(ベーチェット、リウマチ、急性前部ぶどう膜炎ほか)

両眼と片眼:両眼なら内因性、片眼なら感染性が多い

  急性と慢性:

 

◎診断の付け方

[彎価

∩歓判蠍鑑別疾患を3つ挙げる

8〆困鬟ーダー

た巴任

 

2】ぶどう膜炎の検査

◎症状は良く変動する、散瞳不良に注意、悪化したら受診を指示、点眼は多様

   眼圧:サイトメガロでは40mmHg〜に上昇。視野の悪化が速い。特に眼圧の変動は不良要因。点眼から内服まで治療が多い。

   FAの有用性:例えばベーチェット病のシダ状漏出、サルコイドーシスなら分節状静脈周囲炎。VKHでは造影剤の網膜下プーリング。

   OCT=光干渉断層計:例えばVKHでは網膜下への水の貯まりやフィブリン析出。黄斑浮腫の描出など

 

◎治療の原則

1)原因別

  内因性なら:ステロイドの点眼や局所、内服も。

  感染性なら:消炎と病原体駆除を併用

  仮面症候群なら:放射線と抗がん剤

 

2)部位別

       前方なら:点眼から局所処置へ

       後方なら:内服やテノン嚢内注射

 

3】主な疾患

〇サルコイドーシス:3カ月有効なトリアムシノロン(マキュエイド)20mg0.5ml)のテノン嚢内注も

〇VKH:白斑や白髪など。ステロイド大量点滴1000mgx3日、感染予防のため入院で

〇AAU=急性前部ぶどう膜炎:強直性脊椎炎との合併も。2月続く。

〇ヘルペス性虹彩炎:片眼に肉芽腫性ぶどう膜炎。ゾビラクス眼軟膏

細菌性眼内炎:手術後の物が危険

  術後眼内炎:早期と遅発性のものあり

  内因性細菌性眼内炎:肝膿瘍などから回る

4】合併症:併発白内障と併発緑内障がある

(1) 白内障:

〇白内障は炎症によることもあるし、ステロイドでも起きる。また手術侵襲も白内障を進める

〇術中や術後の合併症に注意:術後3カ月(ベーチェットは6か月)の消炎を待つ。テノン嚢内注射など術前炎症治療も行う。

〇手術を難しくする要因:癒着、角膜混濁、緑内障手術眼、強膜の菲薄化など。

〇対策:低侵襲で行う。トンネルは長めに。リトラクタも用いて十分な散瞳を。前嚢染色も有効。

(2) 緑内障:

〇眼圧変動が大きい。

〇視野の劣化は早い

〇複数の点眼を要す

〇角膜病変の為、評価がむつかしい

眼圧は上がる(PAS:隅角癒着)も、下がる(房水産生低下)も見られる。

〇眼圧上昇なら:〔着?、炎症?、ステロイドレスポンダー?

〇処方は防水産生を減らす.戞璽深彙婆堯↓■達腺鼻蔽沙醒水素阻害薬)を優先し、流出抵抗を下げるPG製剤は避ける。α2なども

〇ステロイド緑内障:ステロイド使用数日から数年で起きる。炎症が無いのに眼圧上昇。レスポンダーは5%程度いる。

〇手術:

・閉塞隅角緑内障ならLI(レーザー虹彩切開)、GSL(隅角解離癒着解離術)、水晶体切除。

・解放隅角緑内障で、ステロイド関連ならトラベクロトミー、その他ならトラベクレクトミー。

 

清澤のコメント:急に誘ったにもかかわらず2人の視能訓練士が当医院からも参加してくれました。解りやすく食事も出るので、次回からは事務方もお誘いしようと思いました。
私には、ぶどう膜炎に関する的確な復習になりました。章立ても分かりやすく、眼科コメディカルにも解りやすかったと思います。蕪城准教授は来年の日眼の宿題講演も控えておいでです。ご発表を楽しみにしております。
同時に講演された内海裕美先生の「子供と電子映像メディアの問題 スマホ社会の落とし穴」は別項目(準備中)で紹介します。



これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。



kiyosawaganka at 20:12│Comments(0)

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
診療案内
◎診療時間◎
【月・火・木・金】
・9:00〜12:30 
・15:30〜19:00
【土】
・9:00〜12:30
【水】
・9:00〜12:30
・14:00〜17:30
毎週水曜は院長不在のため、
代診の医師による診療となります。

【休診日】
土曜の午後、日曜と祭日




診療終了時間1時間前に受付をお済ませください。

診察内容によってお時間のかかる検査をする場合もありますので
お時間に余裕をもってお越し下さい。

Archives