リウマチの腫れの意味

リウマチの患者さんに、よく聞かれる質問があります。


「免疫を下げる治療をしているのに、なぜ免疫を上げないのいけないの？」

「なぜ温めないといけないの？」


腫れている状態はよくないので、薬で免疫力を下げて、

ついでに自然治癒力も下げて、治しているので、

こう思うのも理解できます。


西洋医学ではリウマチは何の原因だかわからないが、

自分の体を攻撃している状態です。

つまり免疫が上がりすぎている状態。


「症状は悪だ、不快な状態はすぐ取り除く」

これ西洋医学の根本的な考え。


しかしですね、腫れには意味があります。

例えば、打撲をしたり捻挫をしたりすると腫れますよね。

これは、打撲で壊れた組織を修復するために血液の流れをよくして、

腫れるわけです。


血管が拡張すると出るホルモンがあります。

プロスタグランジンです。

このホルモンが出ると痛みがでるわけです。


シップ薬は腫れている部分に貼ることで、皮膚に浸透して血管を収縮させます。

そうすると、痛みのホルモンだあるプロスタグランジンがでないわけです。

そうすると、痛みはなくなります。

痛みがなくなってので、治ったような錯覚をしますが、

治っていません。

痛みを麻痺さしているだけのことです。


西洋医学は「不快な症状はすぐに取る」

ということを、一番に考えます。

風邪もそうですね。

風邪引けば熱がでます。

しんどいですよね。

だから、熱を下げているだけのこと。

風邪は治していません。


風邪での熱は風邪ウイルスを殺していること、

つまり自然治癒力を発動さしているのだけど、

熱がでるとしんどいので、

熱を下げているだけの薬を出されているだけです。


ちなみに、プロスタグランジンや熱の話については、

安保徹先生の本にも詳しく書いています。

興味がある方は読んでみてください。


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関節リウマチの腫れは本当は血液の流れをよくして、

体を修復したいのだけれども、

体のバランスが崩れていたり、体が冷えていて、

交感神経も緊張状態なので、うまく血液が流れなくて、

つまった状態で、腫れているわけです。


だから、本当は温めたりして血液の流れをよくしないといけない。

温泉の効能によく書いていますよね。

関節リウマチの名前が。


しかし、私はあまりにもMMP-3の数値やCRPが高い状態では、

痛みもつらいし、関節の破壊もありますので、

薬と鍼灸の併用をおすすめします。


それと、そもそも自然治癒力がないと薬は効ききません。

だから薬ばかり飲んでいる方は、薬が効かなくなるわけですよ。

交感神経が優位になるので、血液の流れが悪くなるので、

薬を飲んでも体に薬の成分が巡らないので、効きません。


どっちにしろ、自然治癒力を上げることが必要になります。


次回、もう少し詳しく書きます。

傾聴

今週月曜日は、関西カウンセリングセンターで「友田不二男研究」
という本の、輪読会に参加してきました。 

 友田不二男先生は、日本で初めてカウンセリング神様、
カール・ロジャースの本を翻訳した人でもあります。

カール・ロジャースは、当然知っていたのですが、
友田先生はまったく知りませんでした。


この輪読会に参加したのは、大阪でケン・ウィルバーの勉強会を探している時に、
たまたま友田先生のことを知り興味を持ったからです。

ロジャースのカウンセリングの技法を日本に持ってきて、
その後、ロジャースとは決別して東洋思想に向かったということに、
なんだか面白そうですね。


僕は鍼灸師ですが、心理カウンセリング的な要素も取り入れながら、
治療をしています。

特に傾聴は重要ですね。
簡単そうで難しい。

特に治療院をしていると、ついつい色々と
あれもこれもと、患者さんに説明してします。

当然、現在の体の状態を説明しないといけないが、
どこまで説明していいのか難しいですね。


最近、この傾聴でいろいろと疑問点などあったのですが、
友田先生の本を読んですごくスッキリしました。

友田先生の本はおすすめです。

特に鍼灸師で体と心に重点をおいている先生であれば、
読んで損はしませんよ。

時間がとれるようにしてできるだけ参加しようと思います。