「爪も肉も骨も「コンドーム」みてーにベロベロになっている…くつとか  ベルトのバックルまでも………」
​(JCコミックス版  49巻  p115)

    ソフトマシーンの能力で突き刺すことにより、対象から奪われる要素は3つ。

①厚さ(体積)
②硬さ
③重さ

    上記のブチャラティの台詞にある通り、ソフトマシーンの能力によって萎んでしまった対象は「コンドーム」の様にベロベロにされてしまう。硬い骨や爪も、身に付けている服飾までも。厚さと硬さの無くなった対象は、直径数cmの排水パイプに引き摺り込むことが可能である。
    そればかりでなく、重さも消失していると考えらのは、でなければパワー型のスタンドといえ4人の男子(約200kg)を抱えて自由に動き回ったり、ましてや数百kg…或いはtか…の船を1人で持って動かす作業が出来たとは考え難い。

疑問1、ソフトマシーンの能力によって、消失したのは何か?空気?水分?それとも、消失ではなく、変質したのか?
疑問2、全ての対象は同じ重さになるのか?例えば、背の高いアバッキオと低いナランチャ、人間とそれより大きい船とで一律の重さなのか、或いは変わるのか?
    これらの疑問に答える知識は私には無い。想像であれば、骨や爪など硬い組織や金属までベロベロになっている事から、そこから何か引かれただけでなく、ゴム状に変質する過程を経ている、とは考えられる。疑問2に関しても、相当軽くはなっている、としか解らない。

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(同上  p146〜147。ぺちゃんこになっていた上の船が破ける様にして沈む下の船から離れていく。)

    しかし、軽くなったからと言って、それで被せるのが可能かと言えば未だ違う問題で、土台となる船とぴっちり同じ形に被せられるかと問えば、三次元的に困難と言わざるを得ない。

    例えば、衣服売り場のマネキンを思い出して欲しい。あのマネキンは腕が取れる構造になっている筈である。Tシャツなど頭を通す服は、どうしてもマネキンの様に固定された腕があると引っかかり通せない(​※​)。ましてや、船は手すりやマットなど被せる際に引っかかりそうな障害が幾つもある。
    船(LAGOON  1)に船(LAGOON  2)を被せる際、通す為の穴は、第一に、ソフトマシーンで刺し貫いた穴と考えられる。しかし、その程度の穴では、いくら伸縮性に富んでいても、被せるには手間と苦労が掛かりそうだ。
    第二に考えたのは、アジの干物の様に切り開いて大きく展開する方法。これなら、ベッドの上からシーツを掛けるように被せる事が可能である。その時、切り開いた口は完全に閉じなければならない。
    上記のコマに注目、重なった2つの船が離れる場面では、上の船(LAGOON  2)は包装紙の様に破れていくが、完全に離れた船尾やマストの根元では、破れ裂け目なく元の形に修復されている。スティッキーフィンガースにより船底が開いたLAGOON  1は沈み、その後カプリ島へと向かうのは如何にも破けてしまった筈のLAGOON  2である(​※​)
    そう考えると、ソフトマシーンの能力でペシャンコになった対象には裂け目や破けた箇所が元に戻り塞がる、形状記憶が働いているのではないか。
    この能力、何かに似てると思えば、後々登場するスパイスガールだ。「柔らかいという事はダイヤモンドよりも壊れない」能力。もしかしたら対象を破壊出来るのは、ソフトマシーン本人か、スティッキーフィンガースの様な能力による切断だけかもしれない。

​※​)ミロのヴィーナスも、古代のマネキン人形だったりして。
​※​)LAGOON  1も2も同じ様に浸水してはいふが、ペシャンコになってない、空間の広いLAGOON  1には大量の水が浸水し、ペシャンコになったLAGOON  2に浸水したのは僅か、ソフトマシーンの能力が解除された際にジッパーも解除すれば、多少の浸水では沈まなかったのではないか。