2018年07月

   ウルトラジャンプ8月号の他に、ジョジョリオン18巻、特典付「岸辺露伴は動かない」2巻、小説「岸辺露伴は叫ばない」「岸辺露伴は戯れない」を購入。全部ジョジョ関係な。小説版なんて荒木先生作でないし、ウルジャンの付録に収録されてたのとほぼ同じなのに、ボーナストラックあるとついつい…。
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ジョジョリオンも18巻目。この表紙もだけど最近、背景が青色のイラストが多い気がする。青の時代?

   小説版もだが、「岸辺露伴は動かない」もわざわざ読み切りの載っている掲載誌を買って、単行本として纏めらても買っている。ファンとしては当然そうあるべきとは思えど、無駄使いしてるなぁ、とも思う。単行本ももちろん、特典DVD付きを購入した訳だけど、それで特典無しより10倍くらい価格が違うと、DVDが特典でなくDVDに単行本が付いてると言う方が正しいのではないか?と考える。IMG_20180801_211006
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    単行本2巻には「望月家のお月見」「月曜日 天気−雨」「D・N・A」「ザ・ラン」の四編が収録。初出の掲載誌も全てバラバラ。そのせいか、何れもホラーではあるけれど受ける印象は少しずつ違う。「望月家のお月見」はコミカルで、「D・N・A」の終わり方は甘美に、「月曜日…」は理由が分からず追い詰められるのが不気味、「ザ・ラン」はサイコ・スリラー。
   特典DVDに収録されたのはオリジナルアニメ第2弾「六壁坂」。第1弾の「富豪村」とは時系列は逆になる(「富豪村」の冒頭、露伴と編集の打ち合わせの中にで出てくる、露伴が破産した理由が「富豪村」にある)が、そもそも「岸辺露伴は動かない」一度きりのつもりのアニメ化が好評だったのだろうか?「六壁坂」アニメにすると不気味さと緊張感が増しているのと、あり得んだろう!と突っ込みたくなる早業に仕上がってるな。
   前回同様、今回も終わりの部分でアニメオリジナル、康一と億泰がゲスト出演。この回は元々玉美と音石明も出てきたが、更に康一達と一緒にミキタカも登場!妖怪=未確認生物の話という事で、同じく未確認生物=宇宙人の彼の出番となった様。

   さて「2度あることは3度ある」今後も何らかの機会に「岸辺露伴」アニメ化があるかもしれない。すると今度はどのエピソードがアニメ化されるか?
   一番初めの「懺悔室」は、どうだろう?今度の5部アニメ化で、舞台が同じイタリアだから、5部DVDの特典てのはあり得るか?しかしこのエピソード、余り露伴が関わらないのがアニメ化されていない理由だろうか。イタリアなら、イタリア料理人トニオさんと活躍する「密漁海岸」の方があり得るかも。
   2巻に収録されたエピソードなら「月曜日…」は動きがあって面白いかも。「望月家…」は個人的に好きなんだが、これも露伴の出番が少ないからなぁ。同じく「D・N・A」も活躍少ない。「ザ・ラン」は珍しく露伴の神妙な態度が見られるが。

    ウルトラジャンプ8月号掲載、77話感想、タイトルは「等価交換と大学病院  その①」。

    その前に、ウルジャン今月号の表紙はジョジョリオン。IMG_20180729_071834
   定助に迫る絵筆は、同じく発売された「岸辺露伴は動かない」2巻の表紙とリンクしている。表紙を開けると5部アニメ化の情報と、東京・大阪のジョジョ展の広告。

    改めて本題。冒頭で「ロカカカ」についてのおさらい。ロカカカの「等価交換」の能力。食べることで身体の悪い箇所と健康な箇所を交換する。そして新しいロカカカの等価交換は、他人同士を交換しあう。
   前回プアー・トム戦からの直後、常秀が喧嘩売ってるのは植物鑑定人=豆銑礼。存在は知っていたが初めて会う彼に不信感を抱く。礼を庇う憲助と定助。定助は、果樹園に火を付けたのはロカカカの枝を狙ってのこと、枝は救急車に乗った2人組に奪われた事を話す。てか、東方家はロカカカも岩人間の事も知ってるのね。この前の田最環の襲撃で知らされたのかな。
   礼はロカカカの枝が実を付けるのは最短で10日、それがタイムリミットと説明。枝は鉢植えのサボテンと接ぎ木されているはず…とズバリ前回常敏の思惑と一致、つるぎはギグリと動揺しまくっているが、常敏も平静を装って内心穏やかでない様。そして無視される常秀。
   東方一家と離れた定助と礼、礼は果樹園に火をつけたのは常敏だと指摘。火事になったからこそプアー・トムは姿を見せざる得なかった。そして態度や会話から常敏が放火したのが解る(​※​)と言う。常敏を密かに調べると言う礼。とは言えまだ彼がロカカカを所持している事(つるぎが加担している事)も知らない。2人が追うのは救急車の方。

   スポーツカーに乗って病院へ来たのはまだ若い女性。エレベーターに乗ると、向かってくる脚を怪我した老婆を待たずに扉を閉める。待合で呼ばれた名前は東方密葉。
   通された診察室には若い医者。右耳が聞こえないと訴える密葉。診察してみようとシートを倒すが、いきなり海苔を食べだす医者。お昼がまだだったと海苔だけ、パリパリ食す。触診してみれば、右耳から上の方が石になっている…。
   医者は問題はない、と言う。信じられない密葉。最初彼女がこの病院へ来たのは、胸の美容整形の為。しかしそれを治療すると、歯が石の様になり、それを治すと今度は耳…。どうか完璧に治して欲しいと懇願する密葉。そんな彼女に医者は、一度だけ「完璧」な治療法があると言う。ただしその治療費には2億円掛かると…。

   待合で果樹園の火事のニュースを見る康穂。生理痛の薬を貰いに来たのか。定助達のことも心配。すると扉の向こう、車椅子に乗せられて移動する顔見知りの密葉を見かける。彼女の両足は岩になって…。

   密葉、その存在も無かった事にされてるんじゃあないかとも思ったが、漸く出てきて喋ったと思ったらこんな仕打ちとは…。そりゃあ、彼女自身、老人を敬わない見栄っ張りな性格なのかもしれないが、それでもスタンド使いでない(多分)一般人なのに…。岩人間のやり口が麻薬の売人と同じだよ、怖いよ。「等価交換」と言うが、どんどん悪化してる気がする。

​※​)礼も両親の経営していた梨園を放火されているので、人の悪意には敏感なのかもしれない。

   もう10年以上前になると思うが、オルダス・ハクスリー著「すばらしい新世界」という小説を読んだ事がある。所謂、架空の未来を舞台にしたディストピア小説だ。
   小説が発表されたのは1932年、今から80年以上前。ディストピアな世界は、天変地異に見舞われたり戦争などで人類文明が後退/滅びるか、システムに管理され個人の自由や尊厳が奪われている社会かの二種類あるかと思うが、「すばらしい新世界」は後者の方だ。
   人工授精によって人は試験管から生まれ、成長、教育、社会奉仕までシステムに組み込まれており、選別により生まれる前から徹底した階級制度により与えられた役職に就く。「家族」だとか「両親」という概念は過去の遺物であり未開人の思想、セックスは生殖活動でなく遊戯となっている。恋愛は廃れ、ロマンスとか愛の詩などというのは滑稽の極みだ。

   空想の産物ではあるけれど、時代の変化と共に変わる人々の心や社会の希薄化に対して作者が抱いた、「未来は本当にこうなるかもしれない…」という危機感が描かれている。
    そして実際、現実世界もフィクションの世界に近くなっているのかも。世界的に強いリーダーが求められているが、しかしそれによって選ばれたのを見れば、高圧的に傲慢で、自分の非を認めない様な人達。
   特に最近、政治家や官僚なる人達と一般市民との価値観のズレを感じさせられる。同じ日本語の筈なのに、彼らの使う言葉、言い分がマトモに理解出来ないのは私だけか?
   自民党の杉田議員が雑誌に投稿した論文の、LGBTの人達に税金を使う必要があるのか?彼らは生産性もないのに…という主旨の内容が問題になっている。個人の生き方は自由、平等なのに、それを政権側の都合で選り分ける様な、「生産性」という言葉には人を家畜か機械としてしか見ていないとしか思えない。
   自分が最も呆れさせられるのはこの論文の内容以上にその後、これを問題とせずにやり過ごそうとした党の姿勢。民主主義であれば建前として、それは党の意向とは反する、と今までなら否定していただろうに、本音、支配者という驕りを隠そうともしなくなったのだなぁ…。
    そもそもLGBTというだけで「生産性」を非難されるなら、自分の様にLGBTでもないのに30過ぎても独身、子供もない人間の方が余程「生産性」に問題ありますが、何でしょう、殺処分でもされるのか(怖)それとも政府が強制的に配偶者を見繕ってくれるのか。何処かの宗教みたいだわー。

   悲観的になりそうだが、根は楽天的でもある。昔に比べれば市民レベルではLGBTに対する理解は広がっている気がする。例え差別的な議員がいても、未来はより良くなれる筈だ。懐古主義は好きでない。「美しい日本を取り戻す」と言うが、いつの時代の事を言っているのか。明治や大正が今より良い時代だったとは到底思えないけどね。縄文時代まで遡るというなら面白いけれど。
   
    

   豪雨の後から酷暑が続いている。岐阜では40度超えたってよ!まだ7月だというのに、熱射病で全国多くの人が病院に運ばれ、死者も出る程だ。
   暑さが騒がれているのはこの数年毎度の事で、2年後の東京オリンピックも大丈夫か?と心配されていたが、今回発表されたのは、マラソンや競歩の開始時間を早めるということ。朝の6時7時からスタートするらしい。それは良いが今行われている高校野球(今は地方予選、甲子園はもっと暑いだろう8月)や被災地が心配だよ。

    九州から中部地方の広い地域で週末から、今日まで続いた大雨。今後もどうなるか解らないし、一旦止んだとしても、梅雨前線がある限りまた大雨になる可能性も低くない。
    かつてない程の災害が予想される特別警報が出された。始めは福岡、佐賀、長崎の九州北部に、それから広島、鳥取、岡山に、京都、兵庫、そして今日まで岐阜に。TVでは土砂崩れや、堤防は決壊して住宅地まで川の様に濁った水に呑まれ、救助を屋根の上で待つ人の姿が映される。
    今回の災害で数十人の人が亡くなられ、又これから増えもする。100人は超えるかも…。避難されている方も大勢いらっしゃる。お気の毒という言葉では他人事の様で軽い感じになってしまうな。
   それにしても、こんなに広範囲に多大な被害が出ているというのに、TVでは然程大きく取り上げていなくないか…?気のせいか?この間の大阪の地震の方がもっと騒いでいた様な…被害は今回の方が大きいのに…。大雨て、毎年の様に起きているから、地震より軽んじられている気がする…。それとも週末だからか?何なんだろうな。

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