糖尿病で失明寸前の脳梗塞患者は今日も前向き。

私は61歳主婦。 約3年前、長年糖尿病に気づかず ある朝突然、目が見えなくなった事をきっかけに 緊急入院。レーザー手術。その後脳梗塞発症。。 半年もリハビリ病院に入院するハメに… こんな私の一番のテーマは、ほとんどを見えぬ目で明日を見ること…

2013年01月

第255話。やっぱり意地悪??





あれこれ考えながら

初めて一人でインスリンを打つときがきた。


「今日だけはインスリンを打つ頃になったら来るから、打つとこ見せてね。」


すっかり慣れたタメ口で言われた。




昼食を終え

最後のナースコール。

えいっ!

すぐにさっきのナースが来た。

さあ!また緊張の時間。

インスリン注射も、細かい動きが要求される。

打つ単位に合わせて、カチカチと注射の先を回すとき

音に神経を集中しなければ

私の視力では、目での確認は難しい。

その上、右指には回す力がない。

こういうとき自然にいいアイディアが浮かぶものだ。

右手全体で必死に注射をつかみ、左手で素早く回した。

回した後で、ナースに

「ちゃんと4単位になってますか?」

と注射を差し出した。

「大丈夫よ。」

左手でパジャマのウエストのゴムを下げ

やせて少なくなったお腹の

贅肉を弱い右手で必死につまみ

左手でアルコール消毒をして

インスリンの針を刺した。

小さい充電器をつまむより、何故か贅肉をつまむ方がやりやすい。

おそらく、指だけでなく、右手全体で助けることができるからだろう。

息苦しくなるほど全身を強張らせ必死だが。

しかし、これを失敗する訳にはいかない。

注射針を刺している10秒間は何としても持ちこたえなければ。

1.2.3…と10まで数え

注射を抜き、アルコール綿でそうっと拭いた。

もちろん左手で。

まだ終わりではない。

注射から針を抜き取らないといけない。

弱くて麻痺した腕、手、指と

糖尿病で失いかけている視力でのこの作業もかなりつらい。

汗びっしょりになり、何とか終った。

医療廃棄物を入れておく飲み終わったペットボトルの蓋を

左手で開けるとき

さっきの血糖測定のときに、右手でペットボトルを握っておく力がない私は

咄嗟に両太ももの間にはさんだ。

そして、ギュッと太ももに力を入れ

左手で蓋を回した。

開いた。そして、アルコール綿と針とセンサーをいれた。

今度も、太ももに挟み、左手で蓋を開け、左手で使い終った針とアルコール綿をその中に入れて終了。

ペットボトルの蓋は、しっかりとは閉まらないがそれでいい。

誰かがしっかり閉めた蓋は、私には開けられない。

「ばっちりやね。」

ナースに言われたが、全然ばっちりではなく、むしろ疲労困憊。

息も絶え絶え、というのに近い状態の患者に、そのセリフ…

やっぱりこのナースは意地悪。

心配かけまいという私の演技力が素晴らしいのか

医療従事者としてのこのナースの患者への観察力が問題なのか分からないが

とにかくスムーズにやれたように受け取られているらしい。

まあそんなことはどっちでもいい。

とにかく夕方からは、何もかも自分でしなければいけない。

疲れ果ててぐったりと横になりながら

そのことを思うと気分か暗くなるくらいに右手は弱く感覚がない。

いつか、汗をかかずにできるようになる日が来るのだろうか?


第254話。きっとうまく行く。


自分で血糖測定もインスリン注射もやる

というのが、白川ドクターの指示だったかどうかは知らないが

とにかく、もうやるしかないのだ。

運ばれて来た昼食を前に、何だかとても憂うつ。

このくらいのことが負担になるほど

私の右手は言うことを聞かない。

しかし、これからは

「インスリンお願いします。」
のナースコールはいらない。

トイレも一人で行けるようになり

血糖測定もインスリンも自分でやれるようになったら

ナースコールを押す必要は一切ない。

少し前から目薬も自分でやっている。

座った状態で点すと後ろに転倒してしまうので

横になって、ヘロヘロという表現が一番当てはまる右の指で

必死に下まぶたを押さえて

左手で目薬を点す。

視力のせいで時々ほっぺたに点したりするが

うまく行くときの方が多い。

これは、自分から一人でやってみます。
と申し出た。

何故なら

眼圧を下げる目薬は

2種の目薬を5分間隔で点す必要があり

1剤目を点したナースが2剤目を点しに来るのが大幅に遅れたり

または何かの都合で

5分も経たずに2剤目を点しに来たりすることがとても気になっていたからだ。

5分の間隔をあけて点す

という指示つきにはきっと意味があるはず。

しかし、5分経っても一向に来ないナースを

きっと忙しいに違いない

と思い、目薬のために呼ぶのも気を使う私は

ベッド上でシュミレーションしてみて

きっとやれる!と判断してから、思い切ってナースに申し出た。

さくら大学病院では

2剤の目薬が1剤にまとまった新しい目薬を処方されていたが

森野リハビリ病院では扱っていないのだとか。

目薬も初めはよく失敗したが

その度に失敗の原因を考え

目薬の持ち方、手の位置、目薬を点すときの押さえ方などを工夫して

どんどん上手になったのだから

きっと今回もうまく行くに違いない。

入院して2ヶ月近く経つのに

いまだにナースコールを押す前はちょっとばかり躊躇する。

他の患者に手を取られてはいないだろうか?

ナースも交代で昼休みの時間だから、余裕がないのでは?

などとしばらく考えた後で

思いきってエイッ!と押さなければならない。

あの独特の戸惑いから解放される。

よし!これはとても幸運なことだと考えて

失敗しないように指に全神経を集中して

頑張ろう!

第253話。血の色が見えない。


麻痺してから初めての血糖測定を

一人っきりで練習できるのならまだしも

ちょっと意地悪そうなナースが見つめる中で

麻痺した右手を使って

普通でも難しい作業を果たしてやれるのだろうか?

よりによって、一番愛想のない怖いナースの前で。

全身を強張らせ

弱い右手をかばおうと

右肩がみっともなく上がって

引きつった顔で血糖測定器と格闘している私を

ナースは冷ややかに見つめている。

こんなとき
S崎ナースなら、優しい笑顔で励ましてくれるだろうに

と考える余裕もなく

泣きたくなるほどの緊張感で

精一杯の力を振り絞った。

何とか指に針をさすことができたが

私には指の血液がよく見えない。

肌色の上の赤が見えないのだ。

どうしよう。

私は思い切ってカンでセンサーを近づけた。

「ピッ!」センサーが反応した音だ。

奇跡が起きたとさえ思うくらい私の目は見えていない。

「115。ちゃんとできたね。インスリンもやれそうやな。」

115なのか…それも見えない。

たまたま奇跡的に測れたけど

これからいつも自分でやるのかと思うと

新たな憂鬱にドカンと気が沈むのを感じながら、

私は、例の強がりとサービス精神で

笑顔で「大丈夫です。」と答えた。


もしかすると

いつも意地悪な表情をしているこのナースの

私へのいじめ?という考えが浮かぶほどつらい作業だったが

もうやるしかない。


今日から一人でやってもらおうじゃないの。


やれるはずでしょ。


という雰囲気を出している怖~いナースに

「できません!」

などと言う根性には恵まれてはいない。

その分、つらい状況をポジティブにとらえることは得意。

私はこう考えた。

血糖測定は週に12回。

インスリン注射は一日4回を毎日だから

週にすると28回。

きっとかなり筋力が鍛えられるはず。

何よりリハビリになるはず。

訓練と思って頑張ろう。

私、頑張れ!!





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第252話。今日から自分でやって!!



iPhoneの充電は

充電器を差し込む力がないだけでなく

コンセントのある洗面台までの往復が難しく

ひとまずあきらめた。

入院してきたときは車椅子にうつることさえできなかったのに

今ではトイレに一人でいけるようになったのだから

リハビリを頑張っていれば

きっといつかは洗面台まで行って帰って来れるだろう。

と、あんなに一人で充電したかったのに

無理と分かればあっさりあきらめがつくのも得な性格。

その代わり、娘がいる時間に忘れず充電することにした。

ある日、午前のリハビリを終え

昼食が運ばれて来るのを待っていると

担当のナースが突然入って来て

「永井さん、今日から、血糖測定とインスリンを自分でやってもらいますね。」

と言った。

「自分一人でですか?」

戸惑いながら聞いた。

「うん。多分いけると思うから、今ここでやってみせて。」

正直言うと、全く自信がない。

脳梗塞発症前にはもちろん一人でやっていたが

今の私は、右手の力がないのと

視力の低下が著しいのと

何より自信がない原因は、感覚がないこと。

何かに触っている感覚がないのに

注射や針の危険物を扱っていいものだろうか。

しかし、ナースは少しの迷いもない表情で私を見ている。

既に決定事項なのだろう。

そう思って腹を決めた。

「分かりました。」

私は、ナースが持って来た血糖測定器セットを左手に持ち

弱々しい右手で必死につかみ

左手で化粧ポーチのような容れ物のファスナーを開け

以前を思い出しながら

左手だけで一連の作業をやろうとしたが、それは不可能。

血液採取のためには両方の指を使うしかない。

全身に緊張が走った。







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第251話。iPhoneが重い。





翌朝4時に目が覚めて

昨日のことをすぐに考えた。



娘が来るまでまだ12時間くらいある。

早くベットを動かしたいな。

1cm。

憂鬱なリハビリ中も

そのことを考えると少し笑顔。

「どうしたんですか?」

セラピストに聞かれる。

「あっ!いえ。」





そして、夕方。

待ちに待った娘の足音。

いつも通りの笑顔に向かって

good ideaをまくし立てた。

母に戻ったはずなのに

まずは自分のことを報告したのは

娘が今日は悲しそうでもつらそうでもなかったことに安心しての甘え。

「あっ!いいね。やってみよか。」

娘は1cmほどベッドを洗面台から離した。

そしてチャレンジ。

曲がれた!やっぱり!

ただの1cmでこんなに違うとは。

そして洗面台のコンセントに近づき

iPhoneを右手で持ち

左手で充電器を差し込もうとするが

iPhoneは異常に重い。

右手からするりと落ちてしまう。

iPhoneの滑りやすさに泣きたくなる。

iPhoneを左手で持つことは可能だが

充電器を差し込むという行為は

右手には不可能。

軽い充電器の先をつまめないのだ。

つまめたとしても、1秒も持っていられない。

弱くて感覚がなくて

チャレンジすると、肩から指先まで強張って固まってしまう。

何度かチャレンジして、あきらめた。

右手が固まってしまい、ピクリとも動かなくなって

開かなくなったから。



続きは明日。




さあ、ベッドに帰れるか。

ところが、来るときに曲がれた角が

後ろ向きにはどうしても曲がれない。

何度も何度もやってみて

今度は全身がヘロヘロ。

仕方なく娘に車椅子を押してもらい

ベッドに戻った。

車椅子を降りて歩けるならいいのに

と考えて

それなら初めから苦労してないかっ!と苦笑い。

ベッドでぐったりと横たわり

どうすれば洗面台に行って帰って来れるかを考えた。

こういうとき

きっといつかできる日が来るような気がする楽天的な性格に救われるが

それでも一日も早く自分で充電したくて

何か良いアイディアがないかを考える時間がまた生き甲斐に加わった。






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