10/5金曜日。


一昨日の眼科診察で「手術の傷も治り、眼圧も安定しているので次の診察は4週間後に。」と言われ、嬉しい反面不安なことを思い出した。

それは6年前の術後の診察で「もう安定してきたので他の病院に移ってもらいますか?」と言われ、私は「井上先生に診てもらえませんか?」と思わず言った。

失明騒ぎの時、初めての主治医だったさくら大学病院分院の、とても優しくて気さくな井上ドクターが、ここ本院に転勤して勤めていることを知っていた。

だがその時の入山ドクターの普段とは違う困った表情を私は忘れられない。 

「私はもちんもう診られませんが、井上先生がどうと言うより、ここ さくら大学病院は、患者がいっぱいで、安定している人は1人でも減らしたいのです。」と言いながらも、私の申し出を受け入れてくれて、次の診察からは井上ドクターが主治医となった。

希望は口に出すものだな、と思った。

しかしその後、外来で手術を受けることになり、又入山ドクターにバトンタッチされた。脳梗塞の薬を飲んでいるので、手術や処置による出血を心配してのことだ 。

しかし井上ドクターは、私が入山ドクターによる2度の外来での手術を受けている間に、退職し開業をしたのだ。

今でもずっと入山ドクターが診てくれているのはそのことが原因だと思う。入山ドクターは、併設の大学でも教えている優秀なベテランドクターなのだ。

今回も、傷が治り眼圧が安定すると、転院を促されると覚悟をしていた。もし病院を移れと言われれば、井上ドクターの開業した奈良の眼科まで通うと決めていた。

多少遠くても、信頼のおける医師に診てもらう方がストレスが少ない。連れて行ってあげるよ、と娘たちの方から言ってくれて、せっかくの思いやりを受けることにした。

入山ドクターと別れるのは寂しいが、井上ドクターに診てもらえるならあきらめはつく。

しかし今回、診察の間隔が開き、心配のいらない患者になっても、転院の話はなかった。6年前の私の願いをきっと入山ドクターは、忘れずにいてくれていて、まさか奈良まで通院する覚悟をしているとは思わず、自分がこのままずっと診てくれるつもりでいるのかもしれない。

それに「これからは次第に間隔が開きますよ。」とまで言った。このまま入山ドクターが主治医でいてくれればこんな幸せはない。分院に通院している時から有名なドクターだった。

もしかすると4週間後の診察時、転院を勧められるのかもしれないし、そうではないかもしれない。
ある意味次の診察はドキドキだ。

しかし、眼圧が高い頃より気持ちは楽。視力検査でも、以前より見えている気がするし、眼圧検査も心配なく受けられる。今の私は台風の後の爽やかな秋空と同じだ。