2007年04月06日

自己株式取得の際の財源規制の有無

来年も会社法で計算が出題されるとしたら最も出題されそうと思っている論点。
本試験で丸まま1問という可能性は余りないとは思いますが、
他論点の肢の1つとして出題される可能性はかなり高いと思います。
その問題中で軸となる肢とすべく、完璧な暗記をすべき部分でしょう。

これをしっかり理解するには各論点のシステム・特徴を分かった上で、
自己株式を取得できるケースを横断的に暗記して
その上で分配可能額を超えている場合にも自己株式の取得が有効か無効かの判断ができないとダメ。

核となる条文は自己株式の取得についての155条、会社法施行規則27条。
これらのケースついて財源規制があるか否かの166条、170条、456条。

まずは456条をしっかり暗記し、他のケースでは財源規制がないと覚えるべき。


●財源規制を受ける場合(分配可能額が超えていれば取得できない場合)
・取得請求権付株式の取得請求があった場合(会166誼⊇顱155)
・取得条項付株式の取得事由が生じた場合(会170后155)
・譲渡制限株式の譲渡による取得を承認せずに会社が自ら買い取る場合(会461記 155)
・株主との合意によって有償で取得する場合(会461記↓、155)
・全部取得条項付種類株式の取得の決議があった場合(会461記ぁ155)
・定款の規定の基づく相続人その他一般承継人に対して譲渡制限株式の売渡請求をした場合(会461記ァ155)
・所在不明株主の株式の売却において買い取る場合(会461記Α155)
・一定の株式の交付における端数の処理として売却される株式を買い取る場合(会461記А155)


●財源規制を受けない場合(分配可能額が超えていても取得できる場合)
・単元未満株主から単元未満株式の買取請求があった場合(会155)
・他の会社(外国会社を含む)の事業の全部の譲受の際に当該他の会社が有する株式を取得する場合(会155)
・合併後消滅する会社から株式を承継する場合(会155)
・吸収分割をする会社から株式を承継する場合(会155)
・当該株式会社の株式を無償で取得する場合(会155、会施規)
・当会株式会社が有する他の法人等の株式等につき当該他の法人等が行う
 剰余金の配当又は残余財産の分配により当該株式会社の株式の交付を受ける場合(会155、会施規)
・当該株式会社が有する他の法人等の株式につき当該他の法人等が行う
 組織変更・合併・株式交換・取得条項付株式・全部取得条項付株式の取得に際して
 当該株式と引換えに当該株式会社の株式の交付を受ける場合(会155、会施規)
・当該株式会社が有する他の法人等の新株予約権等を当該他の法人等が当該新株予約権等の定めに基づき
 取得するのと引換えに当該株式会社の株式の交付を受ける場合(会155、会施規)
・反対株主の株式買取請求に応じて取得する場合(会155、会施規)
  全部の株式の内容として株式譲渡制限を設ける定款変更の際の反対株主の株式買取請求(会116記)
  種類の株式の内容として株式譲渡制限又は全部取得条項を設ける定款変更の際の反対株主の株式買取請求(会116記´)
  株式併合又は株式分割により損害を及ぼすおそれがある種類株主の株式買取請求(会116記イ)
  株式無償割当てにより損害を及ぼすおそれがある種類株主の株式買取請求(会116記ロ)
  単元株式数についての定款変更により損害を及ぼすおそれがある種類株主の株式買取請求(会116記ハ)
  募集株式の株主割当により損害を及ぼすおそれがある種類株主の株式買取請求(会116記ニ)
  募集新株予約権の株主割当により損害を及ぼすおそれがある種類株主の株式買取請求(会116記ホ)
  新株予約権無償割当てにより損害を及ぼすおそれがある種類株主の株式買取請求(会116記ヘ)
   *会116記3胴罎砲弔い討麓鑪牾主総会決議を要しない定款の定めがある場合に限る(会116記カッコ書)
  事業譲渡等をする場合の反対株主の買取請求(会469)
  吸収合併、吸収分割、株式交換をする場合の消滅会社等・存続会社等の反対株主の買取請求(会785機797)
  新設合併、新設分割、株式移転をする場合の消滅会社等の反対株主の買取請求(会806)
・合併後消滅する法人等(会社を除く)から当該株式会社の株式を承継する場合(会155、会施規)
・他の法人等(会社及び外国会社を除く)から事業全部の譲り受ける場合において
 当該他の法人等の有する当該株式会社の株式を譲り受ける場合(会155、会施規)

kkatsuki10 at 14:50│Comments(0)司法書士 全般 (終了) 

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1. 緻密な分析  [ Ш学問のすすめ−司法書士編 ]   2007年04月08日 22:34
会社法上の財源規制の有無をまとめられているんですが その精度の高さに驚かされます。すばらしいの一言。 特色で分類を覚えると意外と容易なため会社法での出題はどうかな? って思いますが、商業登記法上の添付書類の有無なんかと絡めて 出題されるんじゃない...
2. 緻密な分析  [ Ш学問のすすめ−司法書士編 ]   2007年04月08日 23:56
会社法上の財源規制の有無をまとめられているんですが その精度の高さに驚かされます。すばらしいの一言。 特色で分類を覚えると意外と容易なため会社法での出題はどうかな? って思いますが、商業登記法上の添付書類の有無なんかと絡めて 出題されるんじゃない...

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