大阪府東大阪市中小阪にある「近畿大学附属小学校」を訪ね、木原晴夫校長先生にお話しを伺って参りましたので、ご報告いたします。
木原校長先生と私
近畿大学附属小学校は、平成22年4月、水と緑あふれる奈良市あやめ池キャンパスに移転します。
「菖蒲池」駅下車北改札口を出てすぐ目の前だそうです。便利ですね。
でも、木原先生は言います。「施設じゃなく、中身で勝負できます。」と。
今、近畿大学附属小学校では、算数に特に力を入れているそうです。
「算数科では、すべての子どもに「考える楽しさ」「わかる喜び・満足感」を味あわせる学習指導を目標にしています。この目標のもとに教材研究や研究授業を行いながら、子ども達が参加する授業づくりをしています。子ども達は、授業に参加しているから楽しいのです。今までの一方通行の授業ではなく、生徒が主体となる授業をしています。まず、学習の課題を「つかむ」ために、子ども達が「気になる!」「どうしてそうなるのか?」と思えるような様々な導入を工夫します。次に、子ども達は、「見通しを持つ」ために「どんな答えになるのだろう?」「どうやったら答えが出せるだろうか?」と予想しながら筋道をたてます。さらに、クラスメイトと意見を交換しながらよりよい方法も話し合います。こうして「学び合い」をすすめるとこで知識を「ふかめる」ことが出来ます。意見を交換することで「表現力」もつきます。このような授業から、「生きる力」つまり、思考力・判断力・表現力が育まれるのです。」と、話して下さいました。
確かに、楽しそうな授業ですね。
「考えられない」、「話しが聞けない」、「生活習慣が身に付いていない」と言われる、今頃のお子さんについて木原晴夫先生に尋ねてみました。
木原先生は、「周りが結果主義になりすぎているかもしれませんね。プロセス・過程を見守ることが大切なのに。親も子も即効性のあるものを望んでいますね。保護者も、点数と学力を混同しておられるかも知れませんね。点数ではなくて、問題解決力を身に付けることが大切なのですけどね。
話しが聞けないのは、先生の指導力不足かも知れませんが、ご家庭で子どもの目を見て話しをし、話しを聞いてあげることが少ないのではないでしょうか?だから、子どもは話しを聞くことが出来ないのでは。ビデオを見せているだけでは駄目ですね。愛情たっぷりの家庭で育てて欲しいです。
生活習慣が身に付いていないのも、家庭の教育力が低下しているからですね。3歳児の崩壊というのですか、目が合わせられない、おむつをしているお子さんもいますよ。
子どもは、昔も今も基本は変わっていないと思います。保護者が変わったんだと思います。何度も言いますが、愛情たっぷりの家庭で、お子さんを育てて欲しいです。」
と、話して下さいました。
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