2011年 6月24日 大阪府大東市にある「四條畷学園小学校」の6年生科学の授業を見学させていただきましたので、ご報告いたします。

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四條畷学園小学校

これまでにいろいろな私立小学校で「算数」、「国語」、「英語」の授業を見学させていただいた事はあるのですが、「科学」の授業は初めてなので、とても楽しみにしていました。

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小学校に「科学室」です。
四條畷学園小学校では、「理科」を「科学」と呼んでいます。それは「自然の事物・現象についての理解を図り、科学的な見方や考え方を養う。」ということに重点を置いているためです。(学校案内から)

今日は「燃焼」についての学習です。
先週は「金属の燃焼」を学習したそうです。実験の結果、金属は燃焼すると酸素と化合して、燃焼する前より重くなったそうです。そして、今日は木(割りばし)を燃焼させたら、重さはどう変化するのかを実験して確かめることにしました。

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科学専任の 高橋 豊 副校長先生

上皿天秤を使って、折った割りばし1本の重さを測定しているところです。4.9gでした。

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4.9gの木片が燃焼した後の重さはどうなっているでしょうか?
                           ア、4.9g+α
                           イ、4.9g
                           ウ、4.0g
                           エ、2.5g
                           オ、0.5gくらい

この割りばしを燃やしたら、どうなるかをみんなで話し合いました。いろいろな意見が出ました。「ウ」の4.0gが16名で一番多かったです。

私が、感心したのは、次々と出る意見を生徒の皆さんがお互いに真剣に聞いて、冷静に意見を戦わせたことでした。「そんなわけないでしょ!」と言う代わりに、さっと手を上げるのです。
相手を認める、相手の意見をまずは受け入れる。そして、相手をやっつけるのではなく意見を交換するのです。それは、大人の世界でも難しい時があります。反対意見を言っただけなのに、人格を否定されたように受け取る人も時にあります。だから、意見を言うことを躊躇うこともあります。でも、この子どもたちは違いました。純粋に意見を交換していました。この姿勢は1年生からの長い年月をかけて、培われたものだと思います。この子どもたちは、これからどんな人生を生きていくのでしょうか。でも、どの世界でも、自分らしさを失わずに輝いて生きていけるに違いないと思いました。

子どもたちの意見を紹介します。
*金属の時は燃焼する前より重くなったので、今回も重たくなるのでは。
*木の中に含まれている水分が失われるのだから軽くなるのでは。
*割りばしに、それほど水分が含まれているとは思えないから、変化は少ないのでは。
*0.5gと言うと1年玉より軽い。それは考えられないのではないか。
*木を燃やすと、木酢液が出てくるのではないか。だからそんなに軽くはならないのではないか。等でした。


色々な意見を交換した後で、実験で確かめることになりました。
各班に1本の割りばしと5本入りのマッチが渡されました。高橋先生から、前のクラスでの実験ではマッチ5本を使っても割りばしを燃焼させることが出来なかった班のあったというお話がありました。でも、だから、どうしなさいと教えることはありません。どう工夫するかは、子どもたちに考えさせました。

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燃えるように工夫しています。キャンプファイヤー風。

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シンプルな形ですね。

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細かく裂いています。

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マッチを何本も使うのですが、なかなか点きません。

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なかなか火がつきません。

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どうすれば燃焼するのかを、 一生懸命に考えています。

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それでも燃えないときは、高橋先生が助けに来てくれます。

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高橋先生も、実験しました。

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燃焼後の重さは、0.5g以下で 測定不能でした。

この後、あらかじめ配ってあったオリジナルプリントに実験の結果をまとめて、今日の「燃焼」の学習を終了しました。次週は、「木炭」を燃焼させて、その重さの変化を実験して確かめるそうです。


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これらは四條畷学園小学校で50年をかけて作成してきたオリジナルの科学プリントです。そして今も日々改訂しているそうです。

撮影は致しませんでしたが、実験準備室を見せていただきました。以前に見た京都市立堀川高等学校の実験室を思い出しました。

実験の後、高橋 豊副校長先生にお話を伺うことが出来ました。高橋先生は、「子どもたちは、タイムマシンに乗って200年ほど前にいき、その当時の科学者が知恵をひねった『燃えるということ』の謎ときを、追体験しているところなんですよ。」 と話してくださいました。


四條畷学園小学校の学校パンフレットの中に「科学」について書いてあるページがあります。少し長いのですが、ご紹介いたします。

「科学的な見方や考え方を養う」ため、次のような授業法を取り入れています。
主に、選択肢を含んだ問題に予想を立て、考えを発表します。そして、時には討論し合った後、結果を試験で確かめて行きます。こういうプロセスを繰り返しながら予想をたてて、基本的な概念や法則を身につけていきます。さらに、単に現象面の知識習得にとどまらず、自然界の概念や原理原則の理解を基礎に様々な自然現象の仕組みを考えるプロセスを大切にしています。そのことによってはじめて「自然の事物・現象についての理解を図る」ことができると考えています。
本校の「科学」を受けた子供たちが強烈に印象づけられることの一つに、「真理は多数決ではきまらない。」があります。真理を決めるのは、多数決でも教師でもなく、自然現象そのもの、つまり実験であるということを実感できるようになります。
また、すべての人間の個性を認め、それを尊重することによってより集団が発展しうるという論理も、この授業を受け続ける内、知らぬ間に体得されるのではないかと考えています。
また、子どもたちの将来を考えた場合、本校の「科学」において養われる「常に予想を持て物事に取り組む態度」が、「主体的に生きる力」を支える大きな柱をなることを期待しています。



四條畷学園小学校のホームページはこちらです。

北田 和之 校長先生インタビューはこちらをご覧ください。


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