2014年 7月18日


京都市東山区にあります「京都女子大学附属小学校」では、今春、新しい校長先生を迎えました。
富村 誠 先生です。お話を伺って参りましたので、ご紹介いたします。


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富村 誠 校長先生



「興味→関心→意欲→態度」と発展していくのが「学び」です。そして、「学び」は成人になっても続きます。小学校時代に「皆と・・・したことが楽しかった。中学校時代に皆と・・・したことが楽しかった。」という、人間関係上の喜びが「学び」を持続させることに繋がります。人とのかかわりを通して得る喜びが「学び」を生み、人生を豊かにします。つまり、「皆で学ぶことが楽しいと実感する事」が、幼稚園・小学校でこそするべきことなのです。そのために、社会見学に行ってみたり、学級新聞を作ってみたり、皆の前で発表したりといった、「時間がかかるし面倒な(と思われやすい)学習活動」が必要であり、初等教育においてゆっくりたっぷり体験する必要があるのです。そして、そうした手間暇かかるゆっくりした学びの中で、皆で学ぶことが楽しいと実感し、成人になっても続く「学び」の基盤が確かに築かれて行くのです。

幼稚園・小学校の初等教育において、先の学年のことを短期間で伝えることも可能です。時間がかかる面倒な学習活動を省き、説明・指示やプリント学習を主体にしていけば、例えば、小学校1・2年の学習内容を1年間又は半年で伝えていくこともできないことではありません。しかし、それは一生続く「学び」の基盤を築くことにはなりません。時間をかけて、面倒がらずに子どもに寄り添い、「興味→関心→意欲→態度」という「学び」の楽しさを味あわせることが大切です。

小学校1・2年生の目標は「仲良く助け合おうする子どもを育もう。」です。まだ、自分と相手が違っているとは気付いていません。自分と同じように相手も思っていると考えています。だから、素朴に仲良く助け合おうとすることができます。小学校3~4年生では、自我が芽生えてきます。そこで、「協力し合おうとする子どもを育もう。」が目標です。3・4年生は、自分と相手の違いに気付くことができます。仲良しグループができるのは3・4年生で、違いが分かったうえで自分の考えと近い人を限定していこうとします。それだけに、多少我慢しながらでも力を合わせようとすること、つまり、協力し合おうとする賢さを身につけさせることが大切です。小学校5・6年生の目標は、「信頼し支え合おうとする子どもを育もう。」です。我慢しながらでも協力し合おうとしてきた3・4年生ですが、高学年になると「我慢しながらでも協力した」けど、無理な人もあることに気付き始めます。そして、その気付きは「あの人は信用できない。」という捉え方・考え方に結び付いていきがちです。自分の思い通りになる人を信用できると思っているのです。でも、今は「信用できない」かもしれませんが、いつか良い関係が築けるかも知れないとも思うので縁を切らないでいます。いつかその関係が変わっていくだろうし、仲間じゃないと思うのではなく、関係を切らないで仲間でいようという捉え方・考え方が「信頼」です。この最たるものが「親子関係」ですね。

教師との「信頼関係」は、「信用する」のではありません。なぜなら、子どもは自分の思う通りにはなりませんからね。教師の資質は「いかに子どもを信頼し続けることができるか」だと思います。

大雑把に言い表せば、従来から「大人の論理=教育学」と「子どもの心理=心理学」を軸(中心点)に据えて教育改革が行われてきています。「子どもの心理=心理学」は平成元年以降のいわゆる「ゆとり教育」の推進力になったものですが、平成20年改訂を踏まえた教育では「大人の論理=教育学」の占める比重が大きくなってきています。でも、本来はどちらも大切です。子どもの心理を踏まえて大人の論理を構築し実践していくことが今日的な課題ですね。」



富村誠校長先生は、京都女子大学発達教育学部の教授でもありまして、インタビューさせていただくと言うよりは「教育学」の講義をしてくださった感じで、とても勉強になりました。富村誠先生、ありがとうございました。



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トロフィーです。


京都女子大学附属小学校を受験するご家族へのメッセージをお願いします。
「本校の特徴は、体験学習、文科省の学習内容を踏まえていることです。この特徴をよく理解した上で、志願していただきたいと思います。

自分のことを思ってくれる人が多いことが、子どもにとって良い環境だと思います。多面性があるのが「人間」なのですから、子どもであっても、家の中の子どもの姿がその子の全体像ではなく、多人数の学校の中では、家庭の中では現れることが無かった一面が現れることもあります。保護者にとっては戸惑うこともあるでしょう。でも、家庭で、そして学校で暖かく見守ってくれる人がたくさんいることが、子どもにとっては良い環境なのですから、家庭と学校とが協力して、見守りましょう。本校は子どもにとって良い環境を与えられる学校だと思います。

子どもに自信を育ませたい。叱るけど、最後は褒めて終わりたいですね。自信とは「自分で自身を信じる=自己肯定感」であり、これを育ませたい。以前は「育てる(そだてる)」という言葉を使ことが多かったのすが、最近は「育む(はぐぐむ)」という言葉を使うことが多くなりました。「育てる」ではなくて、「育む(はぐくむ)」のです。「育む(はぐくむ)」の語源は「羽根ぐるむ」です。羽根でくるんで子どもを守ることです。
「育てる」の意味は、「猿かに合戦」を思い出してください。「種を植えて、水をやり、青葉が出て、実がなる」のが、「育てる」です。つまり、親や先生の思うとおりにしようとするかかわりが「育てる」です。一方、「育む(はぐくむ)」は、子どものために自分で成長する環境を整え、親や先生は見守っていこうとするかかわり方のことです。羽根でくるみはしますが、それは、熱波や寒波、捕食動物といった害からは守る、つまり、良好な環境を与えるということで、親や先生の思うようにするということではありません。

子どもは育てるものではなく、育つものです。「興味→関心→意欲→態度」という「学び」は育てるものではなく、体験の中で得た「喜び」でしか育むことができないのです。

好奇心というものは、答えを聞くことで満足させられるものではなく、自分で探すことで満足させることができるものです。本校は、答えを教えるのではなく、好奇心を持って学ぶことの楽しさ=生きる力を育むことができる学校でありたいと考えています。

6月21日(土)に行われました「学校説明会」には、147家庭、337名の方にお集まりいただきました。昨年の参加者は197名でしたので、たくさんの方にお集まりいただいたことになります。次回の「入試説明会・学校見学会」は9月6日(土)です。どうぞ、ご参加ください。」



「今年度の願書に、志願理由を記入する箇所が出来ていますが、この意味を教えてください。」
「昨年度までは面接時にお聞きしていたのですが、予め願書に記入していただき、それを踏まえてより丁寧にお聞きしようと思い、このような形にいたしました。緊張なさらなくてよいのです。お気持ちを素直に書いていただければ、大丈夫ですよ。」



「平成27年度 児童募集要項」はこちらをご覧ください。




「子どもたちは全てのエネルギーを未来に向けて放っています。小学校教育で大切なことは生涯学び続ける力を育てることです。日々の授業で子どもたちの学びの 灯を点火し続けることです。これは学びの喜びを十分に体験させることなくして成り立つものでありません。安らぎと寛ぎの雰囲気を醸しだす、安心して学び合 える教室でこそ実現するものです。地道ではありますが教育の理想を求め、輝く子どもを育てるために教育内容に工夫を凝らしています。

特に、基礎学カの定着を図ることとともに、自ら考え行動するカの育成が大切であると考え補充・発展学習にも力を注いでいます。一人ひとりの個性を大事にし た教育に力を入れ成果を上げています。また、コンピューター利用による情報学習や生きた英会語を体験する英語教育においても、充実した指導を積み上げ活用 能カや応用能力を身に付けさせています。

とりわけ、人間関係が脆くなっている昨今、その基礎となる言葉の教育を通して、思考力・判断カ・表現力の育成に力を注いでいます。合い言葉は「国語力は人 間力」です。これは漢字が書ける、本が好きになるという一般に考えられる国語カは当然のこととして、それを超えるカを育てることをめざしています。国語力 の育成は、確かな基礎学力の育成、全ての教科の底カとして位置づけ、内容の充実を図っています。」
  (学校HPの「学校長メッセージ」の一部です。)






子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。

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