2024年 7月8日

奈良県奈良市にあります「近畿大学附属小学校」さんで、5年生の「社会」と6年生の「算数」の「自由進度学習」を見学して参りました。「自由進度学習」という指導法がある事を初めて知りました。

感想その①
小学生に戻りたい!!!
近小さんの子だけ、楽しいことして狡~い!! です。


自由進度学習について
【中央教育審議会が2021年1月に出した答申、「令和の日本型学校教育の構築を目指して」で示された「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現する先行的な実践として注目されている学習スタイルの1つが自由進度学習です。自由進度学習は、教師が計画する学習内容のフレーム内で、子ども一人一人が課題を自己決定し、計画を立てて自分の学習速度で進め、その過程で友達と相互に作用しながら学びを深めていくことを目指したものです。
これまでの授業の多くは、同じ内容を同じ方法で、そして同じ時間で学ぶスタイル、つまり一斉・画一的に行われていました。この形態は、一定の内容を効率よく伝達することができますが、子ども一人一人の学びへの興味・関心を十分に生かすことは難しく、結果として受け身の姿勢を助長することになってしまいます。こ
れでは、現行の学習指導要領で示されている、子ども一人一人の興味・関心や発達の状況等を踏まえてそれぞれの個性を伸ばし、資質・能力を高めていく教育は難しいということになります。その授業改善の方策の1つとして「自由進度学習」が取り上げられるようになりました。2022年4月に組織された、中央教育審議会の「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会」では、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を通じて、主体的・対話的で深い学びの実現を目指すための方策等の検討の中でこの学習スタイルも紹介され、話題となりました。】「みんなの教育技術」から抜粋 (勿論、文科省のHPも確認しました。)

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社会科の授業

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算数の授業 本人判断の「理解度」によって集団をつくっているようです。

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算数の授業 
先生にアドバイスを求めることもできます。

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お友だちと相談することもできます。「社会科」ではクラスのみんなのノートを見ることができる時もあり、間違った方向に行っている学友にアドバイスを与えに移動することも可能です。


感想その②
お友達同士、話し合って良いと許可が出たとたんに、騒々しくなるのが私が小学校時代の常でした。でも、この子たちは違います。教室内が静かなんです。信じられません。子どもたちは学友と相談したり、先生にアドバイスを求めたりと、自由に動いているのですよ。でも、静かでした。
竹下仁章教頭補佐は、「学習に対する意欲が高いと、こういう授業になります。」と、仰っていましたが、小学生のすることではありませんよ。素晴らしいです。
自由進度学習は3年生からとお聞きしましたが、この自由学習を可能にするためには、「学習に対する意欲、集中力、自制心(等)」が身に付いている必要があります。自由進度学習とは、それらの能力を低学年時に育ててこそ、高学年で可能になる学習スタイルです。近小さんはどうやって育てたのでしょうか?先生方はどんな言葉がけをして、子どもたちの能力を育んだのでしょうか?次回は、低学年の授業見学を希望してみます。

ちょっと脱線①
「自制心」という言葉の意味を調べてみましたら、こんな文章に出会いました。
「自制心をなんとかひねり出し、意思の力で抑制するようにと無理にするよりも・・いかに自制心を使わないようにするか?を考えたほうが自制した行動ができるようになります。つまり、我慢するのではなく必要のないことはしないようにしたほうがいいのです。」(「ココNAVI」さんから)
私には心に響く文言です。何故なら、現代の子ども達はまだまだ幼い時期なのに身につけて欲しいと望まれることや、知っておかなければならない情報が、私の時代よりも多いように思うからです。私の幼児期の「~ねばならない。」ことより、うんと多くなっている気がしています。つらい気持ちになっているお子さんがいるのではないかと心配です。


ちょっと脱線②
私は幼児さんの先生ですから、「学習に対する意欲」、「集中力」、「自制心」という難しい文言は掲げていませんが、「自分のことが大好きなお子さん」に、そして「笑顔善し」のお子さんになってほしいと思って寄り添っています。このことについては、別の機会にお話ししますね。

奈良県奈良市 近畿大学附属小学校
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教育の三大方針                  
智をほりおこす叡智教育
こころをみがく道徳教育
からだをきたえる健康教育

近畿大学附属小学校のホームページはこちらにリンクしています。

これまでのレポートはこちらをご覧ください。



子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。
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