追手門学院小学校、津田校長先生に今年の入学試験について、そして来年度の入学試験についてお話を伺って参りました。来年度、追手門学院小学校への受験をお考えの保護者の方は、参考にしてください。
今年の入学試験はいかがでしたか?
大阪府のどの私学小学校にも、それぞれ私学の教育方針に心から賛同していただいた方々に来ていただいたという感想を持っています。今年も追手門学院小学校の入学試験に関しては、いつもながらきっちりと準備をしてこられた方が大多数だったように思います。
これからも、「創造性を基盤とした高い学力を養い、不屈の体力と意志力を培い、豊かな愛情と気品を具え、愛国の熱情をたたえつつ、国際的に活動する指導的人材を育成する。」という追手門学院小学校の教育方針、すなわち「リーダーを育てる。そのために必要とされるしつけと高い学力、国際感覚の習得」は変わりません。この教育方針に賛同してくださる方に入学していただきたいと思っています。
また、この教育方針を継承しながらも、新しいものにも取り組んでいます。その1つとして、今年度4月から、今まで以上に「英語教育」に力を入れています。ネイティブの先生を4名に増やしましたし、そのうちの1人は常勤ですので、授業時間以外でも、学校内のどこででも英語と触れることができるのです。英語は覚えるものではなく、肌に触れるものだと、本校では考えているのです。
さらに、来年度から希望者に放課後活動を取り入れます。これは「補習」とは異なるもので、英語とスポーツ活動です。より英語に親しみ、英語が聞こえると自然に耳を傾ける子供を育てていきます。また、スポーツを行うことで不屈の精神と強靭な体力をつけていきます。もちろん「居残り」だけを希望する子にも対応していきます。
来年度の入学を希望する保護者の方へのメッセージをお願いします。
追手門学院小学校は、ご家庭での普段の教育が何より大切だと考えています。ですから入学試験にもその要素を多く取り込んでいます。入学試験で「箸の使い方」や「鉛筆の持ち方」をよく出題するのも、入試に関係なく幼児期に必要な家庭学習だと考えるからです。爪は清潔であるか、ハンカチはきちんと持っているかなどを見せていただくこともあります。普段から公衆マナーやルールを守るなど、家庭生活の中で心掛けて頂きたいです。
入学試験では、受験生と先生が1対1で行う口頭試問があります。この時に、できるだけ受験生の「感性」をみる質問をしています。たとえば、1つボールに触って重さや硬さを感じさせ、それから何種類かのボールが、多数入った袋を触らせて「このボールは何個入っていると思いますか?」というような質問をします。ペーパーだけでその子をみるのではなく、1つひとつ具体物を使って確かめながら考えて正解を出すような問題です。これも普段の生活の中での経験が大切です。
また、最近では「ボールの上手投げ」も運動能力テストとしてよく出題しています。なぜなら幼児期にボールを上から投げることを経験しておくことが、小学校入学後の運動能力や技術の向上に有効だと考えているからです。このように家庭でも幼稚園でも行っていること、さらに幼児期に身につけておくと小学校教育がスムーズに行くことを念頭に入れ、受験準備がそのまま入学準備につながるような問題づくりをしていますので、普段から家庭でのコミュニケーションや望ましい生活習慣を大切にしてください。
以上です。
「感性をみる質問」とは、すばらしいですね。「感性」は練習できるものではありません。普段の家庭生活のなかで、いかに幼児期にのぞましい体験を積んでいるかが、合格の鍵になりそうです。
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