関西私立小学校の校長先生方にいただいている「願書の書き方アドバイス」の第9弾です。
今回は、大阪府大阪市にある「城星学園小学校」のシスター吉田登代子校長先生にいただきましたアドバイスをご紹介いたします。
(2012年8月13日付)
シスター吉田登代子校長先生のアドバイスは、
「丁寧にそして、正確にご記入してください。心を込めて誠実に、お子さまのあるがままをご記入ください。間違った時には訂正をするのではなく、書き直すことをお勧めします。そして、最後に書類に不備がないかをしっかり点検してください。」です。
2010年12月に吉田校長先生にインタビューさせていただいた時にいただいた「子育て中の保護者へのメッセージ」もご紹介いたします。受験準備の参考にしてください。
「昔は、それぞれの家庭に「家風」というものがありました。でも今は、さまざまな情報に振り回されているように思います。振り回されることなく、家庭の方針をしっかりともち、ぶれないで子育てをすることが大切だと思います。
ま
た、小さいときはあふれるほどの愛情を注いでほしいと思います。子供たちが心のそこから信頼しているのは母親です。どんなときにも、子供を信頼し
て、おおらかな気持ちで見守ってあげてほしいですね。おおらかな気持ちとは、子供をあるがままに受け入れることです。善いところもそうでないところも受け
入れることです。但し、受け入れ理解することと、子どもの身勝手さは賢明に見抜かれることが大切です。親御さんは子供のことを弁解しようとします。しか
し、弁解というものは、囲い込みに通じるのではないでしょうか。弁解するのではなく、あぁ、そういうところもこの子にはあるのだな・・・とおおらかに受け
入れることも必要だと思います。そのうえで、導いていくほうが大切だと思います。
まだ小さいからと庇うのではなく、小さいうち
の問題を見過ごさないで、その問題が小さいうちに解決していく経験を通して問題解決能力は育っていくも
のでしょう。たとえば、けんかをしても力加減を覚えていくように。年齢も大きくなり、問題がおおきくなってから、いきなり解決方法を探ることは難しいので
はないでしょうか。ですから、親御さんが庇いすぎるのは良いことではないと思います。
幼児が「衣食住」から学ぶものは多いで
す。私は母親教室などで、これを「知恵」と呼んでいます。自分で衣服を片付けたり、食事のマナーを覚えたり、
住まいを清潔にたもつなど、小学校に入学してから必要な生活習慣は、家庭生活の中で身に付けていくものだと思います。基本的な生活習慣が身についていない
と、入学後が大変です。」
2011年5月の学校公開時に亀谷和廣教頭先生から頂きました入学試験に向けてのアドバイスもご紹介します。参考にしてください。
「ペー パーや行動トレーニングの練習も必要ですが、それ以上に日常の親子のかかわりの中で語彙を増やすように心がけてください。小学1年生では通常約3000語 の語彙をもっているとされていますが、お子さんによっては1500語くらいしか無いお子さんもいらっしゃいます。語彙を増やすことはとても大切です。日頃 の会話の中で語彙を覚えさせてください。
お手伝いではなく、「お仕事」を持たせてください。一つで良いのです。食器を並べる、洗濯物を干 す・たたむ、靴をそろえる・・・何でも良いのですが、お仕事を持たせて、家族の一員だということを認識させてほしいのです。そして、「いつもありがとう う。あなたがいてくれて嬉しいわ。あなたがいないと困るのよ。」と褒めてあげてください。
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