今年4月、奈良市あやめ池キャンパスに小学校とともに移転した近畿大学付属幼稚園(以下、付属幼稚園と記します)を訪ねました。
園長代理の新田延男先生にお話を伺ってきましたので、ご紹介します。
新田先生は、平成17年に付属幼稚園にこられて6年目になるそうです。
小学校を充実するには、まず幼稚園を充実させることが必要であるという考えの近畿大学付属小学校に請われて幼稚園園長代理に着任されました。
新田先生のお話を聞かせていただいている間に、あぁ「実直」というのは、新田先生のような方を言うのだなと思いました。以下に、新田先生のお話をまとめてみました。
私は、「たたずまいの良い子を育てたい」と考えています。「たたずまいの良い子」と言うのは、走るときは思いっきり良いフォームで走り、挨拶すると きはきちんと止まって相手の目を見て挨拶ができて、時にあわせた態度がさっと出きるお子さん、そして聞き分けることが出来るお子さんのことです。言い方を かえれば、「いきいき・のびのび・きびきび」したお子さんを育てたいと考えています。
幼児は、能力のかたまりです。いろいろな刺激を与えて、その能力を引き出してあげることが大切だと思います。能力を引き出すといっても、ただ知識を 増やすだけの早期教育ではありません。能力的にも人格的にも、ともに育てることが目的ですし、また心と能力はともに育っていくものだと思うのです。そのた めの環境を整えることが出来るのが、この付属幼稚園だと思っています。幼児の能力を信じているからこそ、伸ばしてあげたい思うのです。
お子様の自主自立を促すことが大切ですね。幼児には、その能力があります。保護者は、いつまでのお子様をかばおうとしますが、それではだめです。子 どもは飛び立っていかなければ駄目なのです。お子様は親が願いを持って接していれば、必ずそう育ちます。ですから、高い理想を持って育ててほしいですね。 しかし、期待することはよいですが、よそのお子さんと比較することはいけませんよ。子どもの能力を信じてほしいのです。この付属幼稚園では、「リーダー シップの取れるお子さんに育てたい」と考えていますが、付属小学校に入って結果を出してるようです。嬉しいですね。
幼稚園で子どもたちに接していて、子どもたちの達成感を共有できることが、わたしの一番の幸せです。
こんな風に、優しい目でお話してくださいました。
最後に新田先生にお母様方へのメッセージをお聞きしました。
お子さんの成長を見逃さずに、日々感じ取ってほしいですね。ご自分の生き方をしっかりもつことは必要ですが、時にはご自分の立場・視線を柔軟に変え て、お子様と同じ高さで見ること、人生の先輩として見ることも大切だと思います。お子様の能力を信じ認めて、お子様と共鳴しあい、共感してあげて欲しいで すね。
付属幼稚園では、入園選考があります。詳しく伺ってまいりましたのでご紹介します。
来年度の入園をお考えの方は是非、参考にしてください。
平成23年度 近畿大学付属幼稚園入園選考について
1、幼児のテストについて
A 言葉に関する領域
・挨拶ができるか。
・色、動物、野菜などの名が言えるか。
・入園前の幼児に相応しい語彙を身につけているか。
B 空間に関する領域
・模倣ができるか。
・口頭による指示を受けて、指示どおりの行動ができるか。
C 数に関する領域
・人、動物、ものなどの多少を問う。
・順番を問う。
・差異を問う。
D 音楽に関する領域
・リズムや音色を問う。
E 絵に関する領域
・描く。
・絵を読む。
F 運動に関する領域
・ケンケンパー、ジャンプ、リトミック
G 親子に関する領域
・会話、表情などから親子の関係を観察する。
2、選考の形について
・保護者面接は1家庭ごとに約12分。
・幼児の試験は来園の時差を設け、2会場6名グループで30分間のテスト。
月齢でグループ分けをした。2年保育は3年保育終了後とし40分とする。
以上です。
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