2013年 3月29日
大阪府堺市にあります「賢明学院小学校」は昨年4月に、それまで賢明学院中学校・高等学校校長として6年間務めておられた篠原康二先生が新校長として着任されました。中学生・高校生を指導してこられた篠原校長先生には、小学校の子どもたちはどう映っているのか、そして子どもたちをどこへ導こうとしているのか等をお尋ねして参りましたので、ご紹介いたします。
賢明学院小学校のホームページはこちらをご覧ください。
小学校に赴任され小学生に接して、どのような感想をお持ちですか?
「新鮮です。子どもから教わることが非常に多いです。子どもたちの発想力、想像力は素晴らしいですね。そして、小学校は1年生から6年生までの心身ともに変化が大きいことを認識いたしましたし、人格形成にとって非常に重要な6年間であることにも気付きました。小学生にとっては毎日が新鮮で、感動が多いのででしょうね。だからでしょうか、私だけではないと思うのですが、大人になって思い出すことの多くは小学校時代のことが多いように思います。それも、記憶に焼き付いている思い出が多いですね。そして、小学校時代では、「共感する」体験が重要だと思います。
子どもたちは登校するまでに、色々なものを拾ってきますよ。枯れ葉や落ちていたブローチや石、そして、登校中に抜けた歯を「今月2本目!」と言って持ってきたりします。そうした成長の変化とその反応がおもしろいです。」

このトランクは、1948年に4人のシスターがカナダから渡って来られた時に
使用したものだそうです。シスターたちは、荷造りをしながら何を思っていたのでしょうか。
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大阪府堺市にあります「賢明学院小学校」は昨年4月に、それまで賢明学院中学校・高等学校校長として6年間務めておられた篠原康二先生が新校長として着任されました。中学生・高校生を指導してこられた篠原校長先生には、小学校の子どもたちはどう映っているのか、そして子どもたちをどこへ導こうとしているのか等をお尋ねして参りましたので、ご紹介いたします。
賢明学院小学校
建学の精神
建学の精神
「キリスト教的人間観・世界観と一人ひとりの人格をなによりも尊重する創設者マリー・リヴィエの
教育精神を継承し、世界の平和と発展に自ら貢献できる人間を育成する。」
教育精神を継承し、世界の平和と発展に自ら貢献できる人間を育成する。」
教育理念
・「豊かな心、強い意志」の育成
・「最上をめざして最善の努力を」
・「最上をめざして最善の努力を」
教育方針
「心(宗教)」自分のためではなく人のために
「しつけ(生活)」心を配り奉仕しよう
「学んだことを生活に活かす(知恵の追求)」
「しつけ(生活)」心を配り奉仕しよう
「学んだことを生活に活かす(知恵の追求)」
「新鮮です。子どもから教わることが非常に多いです。子どもたちの発想力、想像力は素晴らしいですね。そして、小学校は1年生から6年生までの心身ともに変化が大きいことを認識いたしましたし、人格形成にとって非常に重要な6年間であることにも気付きました。小学生にとっては毎日が新鮮で、感動が多いのででしょうね。だからでしょうか、私だけではないと思うのですが、大人になって思い出すことの多くは小学校時代のことが多いように思います。それも、記憶に焼き付いている思い出が多いですね。そして、小学校時代では、「共感する」体験が重要だと思います。
子どもたちは登校するまでに、色々なものを拾ってきますよ。枯れ葉や落ちていたブローチや石、そして、登校中に抜けた歯を「今月2本目!」と言って持ってきたりします。そうした成長の変化とその反応がおもしろいです。」

このトランクは、1948年に4人のシスターがカナダから渡って来られた時に
使用したものだそうです。シスターたちは、荷造りをしながら何を思っていたのでしょうか。
初めての小学校入学試験を経験されたわけですが、どう思われましたか?
「未知の世界でした。幼稚園の園児が試験というものに対して、どのような心で挑戦しているのかを観察してきましたが、集中してペーパーテストをこなし、親子面接のおいても思っていた以上にちゃんとした受け答えができることに驚きました。
小学校入試のペーパーテストについては、私は1年生としての学校生活がしっかりとできるかどうかを確認するためのテスト範囲で良いのではないかと考えています。子どもの発想力や想像力を刈り込むことのない範囲で、慎重に入試問題を用意するべきだと思います。
現代社会は、「どう伸びたか」ばかりにこだわっているように思います。「高さ」を望んでいるようです。でも、私は、学校は「心の豊かさ=心の成長」や「安心」を提供するべき所だと考えています。保護者は自分の生き方に不安を感じ、子どもたちは自分の将来に不安を感じているようです。現代のキーワードは「安心」だと聞いたことがあるのですが、学校は、そういった「不安」に対して、アドバイスできるところだと思います。そして、私はこの1年間、6年生に対して「宗教」を教えてきましたが、「宗教」は「安心」を与えるものだと思います。
「読解力」が大切だと言われていますね。私は「読解力」とは、相手の心を信じる心、相手の心を読み取る心、行間を読み取る心とだと考えているのです。「行間」は目には見えません。でも、目には見えませんが確かにあります。そして、この行間を読み取ることは、人と人との関係を読むことに通じると考えています。見えないものを大切にするのです。心は必ずあります。見えないけれど、必ずあります。それを大切にする。自分の心も相手の心も大切にするのです。「目に見えないもの」というのは、最後は神様になると思います。」
「未知の世界でした。幼稚園の園児が試験というものに対して、どのような心で挑戦しているのかを観察してきましたが、集中してペーパーテストをこなし、親子面接のおいても思っていた以上にちゃんとした受け答えができることに驚きました。
小学校入試のペーパーテストについては、私は1年生としての学校生活がしっかりとできるかどうかを確認するためのテスト範囲で良いのではないかと考えています。子どもの発想力や想像力を刈り込むことのない範囲で、慎重に入試問題を用意するべきだと思います。
現代社会は、「どう伸びたか」ばかりにこだわっているように思います。「高さ」を望んでいるようです。でも、私は、学校は「心の豊かさ=心の成長」や「安心」を提供するべき所だと考えています。保護者は自分の生き方に不安を感じ、子どもたちは自分の将来に不安を感じているようです。現代のキーワードは「安心」だと聞いたことがあるのですが、学校は、そういった「不安」に対して、アドバイスできるところだと思います。そして、私はこの1年間、6年生に対して「宗教」を教えてきましたが、「宗教」は「安心」を与えるものだと思います。
「読解力」が大切だと言われていますね。私は「読解力」とは、相手の心を信じる心、相手の心を読み取る心、行間を読み取る心とだと考えているのです。「行間」は目には見えません。でも、目には見えませんが確かにあります。そして、この行間を読み取ることは、人と人との関係を読むことに通じると考えています。見えないものを大切にするのです。心は必ずあります。見えないけれど、必ずあります。それを大切にする。自分の心も相手の心も大切にするのです。「目に見えないもの」というのは、最後は神様になると思います。」
「リヴィエホール」で6年生が卒業式の練習をしていました。
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