2021年 1月28日
京都市左京区にあります「ノートルダム学院小学校」さんで英語の授業を見学してきました。
1年生の休み時間(約10分間)の「ND English Module 」と3年生と5年生の英語の授業を拝見したのですが、どの学年の児童たちものびのびと英語を楽しんでいました。
当日の様子。児童を引き付ける話術をお持ちだと感じました。
本当は日本語を理解しているのですが、子どもたちには内緒らしいです。
授業には、ネイティブ教員と英語専科教員だけでなく、クラスの子どもたちを良く知っている担任までが授業に参加しておられました。子どもたちの一瞬一瞬に寄り添おうとするノートルダムさんのお心が現れていると感じました。
今回は、ノートルダム学院小学校の英語ヘッドスーパーバイザー 田縁 眞弓(たぶち まゆみ)先生に案内していただきました。田縁眞弓先生は、元文部科学省新教材作成委員会メンバー(2017)、元大阪市教育委員会英語教育統括アドバイザー(2012~2017)、2012年よりノートルダム学院小学校でオリジナル・カリキュラム“Notre Dame English(ノートルダム イングリッシュ)を立ち上げ、指導していらっしゃいます。
田縁 眞弓先生
ノートルダム学院小学校さんの英語授業を3学年拝見しまして、子ども達が自分の思いを伝える英語力を身に付けることができますようにという願いが根底にあると思いました。単に英単語や熟語を丸暗記させるようなテストのための学習ではなく、言葉の学びとしての思考力を深め、英語で「思いを伝える」ための豊かな表現力を身に付けることを目標にしていることが良く分かりました。
3年生の授業は、国語の教科書にある「姿を変える大豆」という単元から発展したものでした。昨年のコロナ禍休校中にiPadを用いる学習方法を習得した子どもたちは、家庭学習として大豆の他、じゃがいも、トウモロコシ、牛乳のどれかを使った世界のお料理を調べてきていました。子どもたちのiPadには、ほうれん草タルト(フランス)、ラザニア(イタリア)、グノッチ(イタリア)、チリコンカン(メキシコ)等々の料理の映像や料理方法がありました。田縁眞弓先生によると、「コロナ禍は辛い体験でしたが、子どもたちのICT教育という観点からすれば、家庭学習中に子ども達の技術は飛躍的に伸びました。不自由なことを工夫することによって伸びるチャンスに変えた子どもたちの力には感心します。ピンチはチャンスだということの典型ではないでしょうか。そして、私はあの家庭学習期間中に一番伸びた教科は英語ではないかとも思っているんです。」と話しておられました。
5年生の授業は、先生との会話を楽しむ余裕がありました。Notre Dame English(ノートルダム イングリッシュ)としての授業は週2時間ですが、英語の授業がない日でも毎日10分間、英語にふれる時間=English Everyday Programがあるので、週3時間の授業を受けていることになります。児童の第二言語習得は何と言っても頻度が大事です。週3時間授業は有り難いですね。
田縁眞弓先生のお話は、どれも心に残りましたが、私が一番好きだった文言は、
「日本語を介さず、オールイングリッシュによる大量のインプットを積み重ねることで、子どもたちは“全部わからなくても大丈夫”という“曖昧さに耐える力”を習得していくのです。間違いを恐れない、思い通りにならない状況や不安に耐える強い精神力を、思考が柔軟な小学校低学年までに身につけたいと考えています。」でした。
英語を学んでいるのではなく、生き方を学んでいる“Notre Dame English(ノートルダム イングリッシュ)”です。
以上です。
ノートルダム学院小学校 校舎入口
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