2011年11月 国立舞鶴工業高等専門学校学校長である太田泰雄博士にお話しを伺うことができましたので、ご紹介いたします。

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太田泰雄学校長(左)と 電気情報工学科 専攻科長 新池 一弘教授(右)です。


9月20日に京都市で行われました国立舞鶴工業高等専門学校学校説明会に参加させていただきました。その時に、太田泰雄学校長に「理科離れ、ものづくり離れ、人離れ」をくい止めるためには幼児期に何をすればよいのかについて、是非ご意見をお聞かせくださいとお願いしていました。
太田泰雄学校長は大変お忙しい方なのですが、太田泰雄学校長ご自身もこれからの日本の工業の行く末を憂慮されておられたようで、幼児教室の取材なのですが快諾してくださいまして、今回のインタビューになりました。
太田泰雄学校長、本当にありがとうございました。


このブログを読んでくださっている保護者の中には、工業高等専門学校って??というお母さま方もいらっしゃると思いますので高専制度について少し紹介します。
普通高等学校では3年間学び、その後大学に進学して4年間学んで計7年間。
高等専門学校は高校と大学2年間が一緒になった感じで5年間。更に専攻科に2年間進めば、一般大学卒業と同じく7年間。そこからは一般大学の大学院に入学可能です。
また、専攻科に進まずに、一般大学の3年生に編入することも可能です。


詳しくは国立舞鶴工業高等専門学校のホームページをご覧ください。




太田泰雄学校長先生とのお話をご紹介いたします。




国立舞鶴工業高等専門学校は、実践的技術者の養成を目指している学校です。

高専と一般大学生の一番の違いは、勉強量だと思いますね。
勿論、一般大学であろうともしっかり勉強をしている学生はいるでしょうが、高専の場合は5年間にわたり高校の授業同様に、朝からしっかり授業があります。ですから、一部の大学生のようにアルバイトをしたり、遊んだりすることはありません。


受講科目についても、単位が取りやすいと思える科目ではなく、物作りには絶対に必要な数学、物理、化学を学びますので、勉強量では一般大学生には負けません。ただ、その真面目さはマイナス面でもあります。と言うのは、独創性・創造性は遊びの経験が生きるものでもあるからです。


とはいえ、現代は開発型技術者プラス実践的技術者の育成が急務です。そして、舞鶴工業高等専門学校は開発型技術者プラス実践的技術者を育成する学校なのです。


舞鶴高専には制服はありません。茶髪もOKです。それらは自己PRの一つだと捉えています。規則に縛られた世界では、独創性・創造性に富んだものを創ることは難しいのではないでしょうか。自由な世界にあってこそ、新しいものを創りだすことが出来るのだと思いますね。


高専に進むに当たり、得意分野が文系であるか理系であるかは関係ないと思います。真面目に毎日の授業に出ていれば、必ず出来るようになります。ものづくりが好きか嫌いか、これが重要な鍵だと思います。文系・理系という分け方は日本だけのものらしいのですね。


建物のデザインを考えるときは、誰のためのものか、何のために造るのか、どういった工程で造るべきか、その建物と社会とのつながりはどうなのか等の広い視野の上にたって考える必要があります。そこには文系・理系はあまり関係がないと思います。


先ほどの「ものづくりが好きか嫌いか」という点ですが、幼児期に「好奇心」と「積極性」を育っているかどうかが分岐点になると思います。これは幼児期の感動体験が必要なのです。綺麗な夕日を見るとか、アニメに夢中になったとか、本が大好きだったとか、車が好きで車種を覚えてしまったとか、廃材を使ったロボット作りの名人だったとか・・・そういった感動体験が原点だと思います。幼児期の体験が一生を決めてしまうこともあると思います。

どんな仕事に就こうとも、「好奇心」と「積極性」は必要です。今のお子さんたちには、幼児期にしか体験できない感動、幼児期だからこそ体験してほしい感動をたっぷり味わってほしいです。



以上です。


「理数離れ、ものづくり離れ、人離れ」を止めるためには、幼児期に「好奇心」と「積極性」を育てることですね。



子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。

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