けいkids+まり先生のブログ

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理事長先生インタビューシリーズ

京都「聖母女学院」赤野孝一理事長先生インタビューレポート


 2017年 10月4日


京都市伏見区にあります「聖母女学院」の赤野孝一理事長先生にお目にかかり、お話を伺って参りましたので、ご報告します。2014年に、赤野孝一先生が大阪聖母学院小学校校長から、京都聖母学院幼稚園園長を経て、聖母女学院理事長に就任なさった時も、インタビューさせていただきました。あれから3年が経過した今のお気持ちをお聞きしたくて、お会いして参りました。



                               建学の精神
             カトリックの人間観・世界観にもとづく教育を通して、真理を探究し、
          愛と奉仕と正義に生き、真に平和な世界を築くことに積極的に貢献する人間を育成する。

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                            赤野孝一理事長先生
                       
                       学校法人聖母女学院のHPはこちらをご覧ください。


赤野孝一理事長先生のお話
「現在、日本では約21万人もの子供たちがカトリック学校に通っていらっしゃいます。これまでも、カトリック学校は日本の教育界に対して多大な貢献をしてきたと思うのですが、一方で現在、その将来に対して私は非常に大きな危機感を持っています。具体的には指導者であった神父やシスター方の高齢化が進み修道会が経営を担っていけない時代が目前に迫っています。カトリック学校内の信徒も非常に少ない中、いかにしてカトリックのアイデンティティーを守り発展させていくかは、今後の大きな課題です。またカトリック学校の多くが4年制大学を併設していない小規模な男子校や女子校が多いことから、現在の少子化や厳しい経済情勢の中で、いかに入学者を確保していくかもまた、日本中のカトリック校の課題になっています。これらの課題はそのまま聖母女学院の課題でもあります。そのような状況の中だからこそ、本学院は果たすべきミッションをはっきりと意識して存続していかなければならないと思います。

命があまりに軽視される風潮、またいつ戦争が起こるかもしれない不安定な社会の中でこそ、カトリック教育は必要です。このような時代だからこそ、全国のカトリック学校は力を合わせて全力で存続していかなければならないと思っています。

聖母女学院で言えば、幼稚園から高等学校までの長きに渡って、一貫して子どもたちの成長に深く関わりながら、本校の建学の精神を、子どもたち一人ひとりの心の中に染み込ませて行きたいと考えています。何よりも精神性を大切にする学校でありたいですね。一人ひとりの心に大切な種を蒔くという事が何よりも大事です。そのためには、発達段階に応じた専門的な教育と宗教的な人間教育を一体のものとして推進していかなければなりません。幼稚園に入園した子供が、そのまま併設校の小学校、中学校高等学校で学ぶことに憧れ、進学を目指すような学校でありたいと願っています。これが、聖母女学院の原点だと考えています。確かに、出口である大学進学実績も非常に大事です。決しておろそかに考えているわけではありません。しかし21世紀は、その先にある社会で、いかに自分に与えられた能力を、「世界の人々と共に世界の人々のために」活かせるかが問われる時代です。その具現化の一つとして、寝屋川市にある香里キャンパスでは、中高を男女共学とし、「21世紀型教育」を柱とする教育改革に取り組んでいます。この教育では、英語教育、ICT教育、PBL教育を推進して、まさに「世界の人々と共に、世界の人々のために」活躍する21世紀社会のリーダーを育てることを目指しています。この「21世紀型教育」は研究すればするほど、一人ひとりが神様が与えられた使命に気づき活かすというカトリック教育を具現化する方法であることが分かります。当然、藤森キャンパスの学校においても現在研修を進めており、学校法人あげてその充実に今後も努力してまいります。
「人生100年時代」という言葉をお聞きになったことがあるのでしょう。今の幼児さんはまさにその時代を生きていくのです。良い学校に入り良い会社に入り定年まで勤めたとしても、人生はまだ5分の3終わっただけなのです。人生の目的は何なのか?本当の幸せとは何なのか?こういった精神性こそ問われる時代です。人の使命は必ず「人と共に、人のために」生きることと直結しています。『自分の使命に気づき、自分の与えられた能力を磨き人のために生きることこそ、本当の幸せではないか』カトリック学校はその生き方を提案します。

理事長の役目は二つあると感じています。一つはどのような困難にみまわれても、人々を幸せにしたいと願っておられる神様のお考えであれば、「乗り越えられない困難は一つもない」と確信を持つこと。もう一つは、その確信に基づいて「決めて実行する」こと。
「世界の人々と共に、世界の人々のために」自信を持って「21世紀型教育」を推進していきます。」


以上です。赤野孝一理事長先生、ありがとうございました。



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                  聖母女学院 本館(旧陸軍第十六師団司令部庁舎)
     


           聖母プリインターナショナルスクールのHPはこちらをご覧ください。



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学校法人聖母女学院  赤野孝一新理事長先生インタビューレポート

2014年 5月8日


この4月から「学校法人 聖母女学院」の理事長に着任された赤野孝一先生にお話を伺って参りましたので、ご紹介いたします。赤野孝一理事長先生とは、大阪聖母学院小学校の校長先生でいらした時にも、その後で、京都聖母学院幼稚園の園長先生になられた時にもインタビューを受けていただきました。そのたびに、赤野先生の子どもに寄せる温かいお気持ちに接し、こちらの心までが温かくなったものです。今回のインタビューも赤野理事長先生の温かい心を知り、その温かい心が聖母学院全体を包み込んでいくであろうことを確信しました。





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聖母女学院本館

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赤野孝一 新理事長


「少子化のよる生徒数の減少や、社会全体の経済状況などから、私立学校にとっては、ますます厳しい時代がやって来たと思います。でも、一方で私立学校にとっては、やりがいのある時代でもあると思うのです。それぞれの学校が建学の精神に立ち返り、私学らしさを浸透させる時代でもあるのです。この度、聖母女学院の理事長を務めるにあたり、現場の教員であったこと、またこの聖母女学院一筋に育てていただいことを活かして、この時代にチャレンジしていきたいと考えています。長期的の計画は立てますが、まずは「今を生きる」ことに全力を傾けていきます。もし神さまから与えられた使命があるならば、微力な私にも出来ることはきっとあるはずです。気負わずに頑張ります。


改めて思うことは、本学がカトリックミッションスクールであることです。その使命は何なのか、子どもを本当に大切にするとはどういうことなのか、本学の存在意義を見つめ直しています。私学である以上、子どもたちの意欲を引き出し、高い学力を保証していく責務は当然です。しかし、それも含めて入学していただいた子どもたちの無限の可能性を開花していくことはさらに重要です。例えば、他の人とコミュニケーションをはかっていく力。また自分や自分の考えを表現していく力、そして自分のやりたいことを探求する
力は育むべき大事な能力でしょう。さらに、それらの土台になるのが、自分はありのままの自分でよいのだという「自己肯定感」です。カトリックミッションスクールである本学の使命は、「あなたは、神さまに愛され生かされている」こと、だからこそ「あなたには神さまから与えられた大切な使命がある」ことを、一人ひとりの子どもに伝えることです。そのことを通して生涯揺らぐことのない「自己肯定感」を育てていきたいと思います。


本学のひとつ、京都聖母学院小学校では、昨年合唱団が、NHK全国音楽コンクールの近畿ブロックコンクールにおいて金賞を戴き、全国大会にも出場させて戴きました。おかげさまで多くの方々からお褒めの言葉を頂戴したのですが、私は合唱団だけでなく、当小学校の子どもたち全員が実に美しい声で心を一つにして歌うことができることこそ誇りたいと思っています。誰でもそうですが、幼児の頃、家族の中でなんのてらいもなく、大きな声で歌うことができましたね。それは、家族が受け入れてくれることを知っているからだと思うのです。ちゃんと家族が聞いてくれることを幼いながら分かっているのです。声を出すことは心を開くことであり、人間として最も主体的な行為です。小学校においても、ありのままの自分を受け入れてもらっていることをわかっているからこそ、安心して自分の声を出すことができるのではないでしょうか。私は全校の子どもたちが歌えるのは、全校が家族になっているからだと思っています。そして、これこそが、聖母女学院の底力だと思うのです。

大切な子どもたちのために最善を尽くすことを、これからの経営の柱として頑張っていきます。」


赤野孝一理事長先生、ありがとうございました。



理事長先生インタビューシリーズはこちらをご覧ください。



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理事長室から見た景色


新理事長就任のご挨拶 (聖母女学院HPから)

「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」

マタイによる福音書18章20節  

カトリックミッションスクールである本学院において、すべての子どもたちに実感していただきたいことは「どんな時にも神さまがそばにいてくださる」とい うことです。このことは、子どもたちが自らの人生を生き抜いていくうえで、どのような困難にも負けず、すべての人々が平和に暮らせる社会の実現に向けて他者に奉仕していく志を育てる原動力となるものです。子どもたちは、親や教職員、そして友だちから信頼され大切にされる日常生活をとおして、自分が社会にお いてかけがえのない存在であることを深く感じていきます。そして、自分からもまわりの人を大切にしたいという心からの思いや行動する力を身につけていきま す。そのようにお互いを思いやれる関係が結ばれたときに、人々は神さまの存在に気付き感謝するのだと、マタイはイエスの言葉を伝えています。
戦争・貧困・災害・犯罪…ますます混迷を深める現代社会において、本学院の建学の精神である「愛と奉仕と正義」が今こそ求められています。私は、「愛と 奉仕と正義」の建学の精神に照らし、「常に子どものために最善を尽くす」ことを学校経営の柱にすえ、志を共有する教職員とともに、子どもたちにとって、本 学院を最高の心の育成の場にしていきたいと考えます。 

理事長  赤 野 孝 一



学校法人 聖母女学院のホームページはこちらです。


これまでに、けいkids+ブログでご紹介した京都聖母学院小学校レポートはこちらです。




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京都「聖母女学院」 廣岡洋子理事長先生インタビューレポート(2014.2.14)

2014年 2月26日


2月14日に「学校法人 聖母女学院」の廣岡洋子理事長先生にインタビューを受けていただきましたので、ご報告いたします。



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廣岡 洋子 理事長


廣岡洋子先生に初めてお会いしたのは、2012年2月のことでした。
その時のレポートはこちらをご覧ください。


あの時のブログには書きませんでしたが、廣岡洋子先生は初めて会った私をぎゅっと抱きしめて「別れがたいわね。」と仰って下さいました。私は抱きしめられて、自分でも知らない間に縮んでいた心がフクフクと膨れて広がっていくのを感じました。そして、人と出会うことを喜びとし、出会った人を大切にする廣岡洋子先生に出会えたことを有り難いことだなと思いました。その廣岡洋子理事長先生が、「この3月で理事長を退くことになりました。もう一度、兼田さんに会えると嬉しいのですが。」とメールをくださいました。かねてからもう一度洋子先生にお会いしたいと願っていた私は、お約束時間である3時の1分前に理事長室の前に立った時、胸がいっぱいになりました。



インタビューの内容を紹介します。
「69歳から76歳の7年間、理事長を務めて参りまして、一番心に残っていることは、
1つは、理事長に着任した頃は「京都藤森キャンパス」と「大阪香里園キャンパス」は同じ法人内ではありましたが、大阪府と京都府に離れていますので一体感が少し希薄だったように思いました。でも、今は一体感が強まったと思います。それがまず嬉しいこととして心に残っています。
それも、「聖母の5つのテーマ」を掲げた結果だと思います。「SEIBO5」の5つのテーマとは、「1、建学の精神の徹底と教育力の向上  2、入学者の安定的確保  3、財政の健全化  4、環境の整備(仕組み・制度、キャンパス)  5、一体感の醸成 」です。このテーマを掲げ、聖母ファミリーの強化を実践いたしました。これも、私がこの学校の卒業生であり、カウンセラーとして長い間「聖母女学院」に関わってきたからこそ出来たことではないかと思います。
2つは、2007年に「聖母教育支援センター」を開設したことですね。この「支援」の心は今、震災の被災地である南三陸町の支援へと繋がっています。ピンポイント支援ではありますが、震災直後から現在に至るまで支援を続けてこれたことが嬉しいですね。私は、この3月末で理事長を退任し、聖母女学院の長としての支援は終わりますが、今後は個人的に
これまで以上に支援を続けていくつもりでいます。76歳の私にどこまで出来るかは分かりませんが、神様のお助けがあればきっとできると思っています。
3つは、「聖母の5つのテーマ」の中にもありましたが、「建学の精神」を徹底できたことですね。
4つは、創立90周年を迎えるにあたり「感謝と決意」を再確認したことです。そして、「聖母女学院記念室」を開設することが出来ました。これも、本校の卒業生であり、長く学校でカウンセラーを勤めた内部者が理事長になったからこそ出来たことではないか思っています。


今のお子さんは間違った苦労をしているような気がします。苦労・苦しみの種類が、昔の子どもとは違っているような気がするのです。私は、素直に「はい。」、「ごめんなさい。」と言えなかった自分と出会い「苦しみ」を感じたりしていました。つまり
、自分と対峙するという真の苦労をしていたのですね。そして、自分はどうあるべきか、どう生きていくべきかを悩んだりしていました。私たちは、自分と対峙するという真の苦労を処理してきたから人間が練れて行ったのかもしれないですね。しかし、今のお子さんは孤立しないためにはどう行動するかとか、傷つけられないようにどう行動するかという防衛的に生きていこうとしての苦労、つまり、相手から発せられるものに対しての苦しさ・苦労は感じていますが、自分の心から湧き出る苦しみを知っているお子さんが少ないような気がします。


フランスの詩人だったかと思うのですが、「人生はボートを漕いでいるようなものだ。」と言っていました。ボートは前方に進んで行きますが実は前方はまっ たく見えていません。それどころか背中を向けています。でも、見えないくても漕ぎ続けます。なぜ、見えないものへ進んで行けるのかと言うと、過去をきちん と観ることが出来ているからです。だから、自信を持って見えていない未来に漕ぎ出していけるのです。それも、自分というものと対峙して、一つ一つの問題を処理してきたから出来ることです。


「doingではなくbeing」で子どもを見守るべきだと思います。
何処にいようと何をしようと「生き方」が大切なんです。でも、親も教師も「doing」で子どもを見ることが多いように思います。でも、本当は「being」が大切なのです。本校の生徒にも、自分の生き方を貫いていくことが大切だと気付いて社会に出てほしいと思っています。


子育ては感謝から始まるものだと思います。子どもへ感謝。そして子育てを通して人への感謝が生まれます。子どもの目線に立ってこの世界を観ることが出来ることは素晴らしいことですね。「子育て」は苦しいこともあるでしょう。しかし、考え方を変えてみると、苦しいから人を信じられるのかもしれません。耐えられない苦しみを知るからこそ人の心を感じることが出来るようになったのかもしれませんよ。この「苦しみ」というフィルターを通るから「感謝」と「許し」の心が生まれるのだと思うのですよ。」


 
以上です。廣岡洋子理事長先生、ありがとうございました。



廣岡洋子理事長先生は、以前のインタビューの時に「私は何も怖くないです。それは私心がないからです。ですから、どんな批判も怖くないのです。」と、仰いました。」その言葉が今も私の心に残っています。廣岡洋子理事長先生は「愛・正義・奉仕」の心だけがある方なのです。廣岡洋子理事長先生、お疲れ様でした。



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大阪市 帝塚山学院 石川 啓理事長先生インタビューレポート

2012年 6月18日

大阪市住吉区にある 帝塚山学院 石川 啓 理事長先生にお話を伺って参りましたので、ご報告いたします。

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石川 啓 理事長

「帝塚山学院は、自由で進取の精神に富んだ私立学校をつくって理想の教育をすすめたいと考えた教育者の熱意と、それに共鳴する地域の篤志家たちの支援とに よって誕生した学院です。大正6年、大阪市住吉区に帝塚山学院小学部が開校しましてから、2016年には創立100周年を迎えるのですが、現在では幼稚園、小学校、二つの中 学校、高等学校および大学・大学院を擁する、わが国でも有数の総合学園になりました。

帝塚山学院が私立学校として守るべき第一のものは建学の精神です。第二は、この学校が実行してきた教育理念です。第三は伝統です。


帝塚山学院は、大正6年(1917)の小学校設立の折、のちの初代学院長となる主事(校長)の庄野貞一が、その設立趣意書において提唱した「力の教育」を建学の精神としています。
設立趣意書には、「力の教育」について、

「力の教育!力とは何か。意志の力、情の力、知の力、躯幹の力
―― 広い意味の力の漲った強い人物、これこそ吾々が学院の中で鍛え上げねばならぬ人物なのです。」
とあります。

「力の教育」とは、身体的なパワーとか、知性的に力があるという風に誤解されるかもしれませんが、決してそうではなく、昔から言われている「知・情・意」に加えて「体」に力がみなぎった「力の人」を創ることを指しているのです。そして、現代社会における「力の人」とは、「グローバル社会を生き抜く力を持つ人」でしょうね。

設立当初の本学院「教育概覧」には、この建学の精神を具現化するものとして、「知育」、「徳育」、「体育」、「聖育」と並んで、「美育」も挙げています。「美育」とは、絵画や表現教科による「美の創造」と、音楽会や展覧会等による「美の鑑賞」を通して、「美の探求」をも目指すものです。これは当時、非常に珍しかったのではないでしょうか。知を開き、情を磨いて、そして強い意志を持ち、体も鍛えて、さらに美的なセンスも磨いて、というのが「力の教育」の意味するところですから、現代的な意味での「全人教育」が建学の精神だともいえるでしょう。帝塚山学院は大正の初めにすでに「全人教育」を目指している学校なのです。

また、「設立趣意書」には、教育理念として「自学主義」教育がうたわれています。「自学主義」とは、生徒の求知心を育む「探求型」教育のことです。 大正時代に「自学主義」を唱える学校は無かったのではないでしょうか。建学の精神としての全人教育と教育理念としての探求型「自学主義」教育は、戦前戦後を通じて実践され、本学院の伝統となっています。

先ほども申し上げた、建学の精神の「力の教育」は、現在においては「グローバル社会を生き抜く力」であると思いますが、その力を育むためには自発的に学ぶ「自学学習」とともに、教科学習以外にも興味を持ち、そのものを深く探求していくことにより、このグローバル社会を生き抜く「全人格的な力」を身につけることが良いと思います。帝塚山学院は、それができる学校にしたいですね。

グローバル社会においては、日本人だけで生きているわけではありませんから、世界の人々とコミュニケーションしなければいけません。そのためには英語が必要になってきます。勿論、当然「日本語」が使いこなせることが前提です。まず、アイデンティティーが確立されていなければ、人として生きていけませんからね。「帝塚山学院土曜スクール」では、受験英語を教えているのではありません。受験に役立つ英語学習ではなく、目で見たことを話ことができ、耳で聞いたことに返事ができるように指導しています。」


以上です。石川 啓 理事長先生、ありがとうございました。




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「2009年4月、帝塚山学院大学は西日本初のリベラルアーツ学部を開設しました。これは従来の文学部の内容を尊重しつつ、総合的教養力を高めるこ とを教育の目的として、人文系の分野(Arts)を中心に自由に学ぶ学部です。 また、人間文化学部は人間科学部に名称を変更、文化学科が情報メディア学科、人間学科が心理学科になりました。
この2学科に既存の食物栄養学科を含めて、人間科学部はリベラルアーツアンドサイエンス(Liberal Arts and Sciences=人文科学と自然科学を横断する総合的教養教育)のサイエンスの領域を受け持ちます。このような個性豊かな両学部がそろうことによって、 建学の精神である全人教育の理念を現代に生かすことが可能となりました。」  
~学校法人 帝塚山学院ホームページから~

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天然芝の運動場


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聖母被昇天学院 森田和一理事長先生にお会いしました。

2012年 4月28日

大阪府箕面市にある「聖母被昇天学院」の 森田 和一理事長先生にお会いして、お話を伺って参りましたので、ご報告いたします。

聖母被昇天学院のホームページはこちらです。

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森田和一理事長先生です。

森田和一理事長先生は、「学校法人 聖母女学院」の常任理事でもあります。また、NPO法人地域の寄り合い所「また明日」副代表理事として幅広く活動しています。更に、(社)企業研究会主催の「人間力養成塾」のコーディネーターもしています。


「人間力養成塾」のコーディネーターだとお聞きしましたので、森田和一理事長先生に「人間力」について、そして「聖母被昇天学院」における「人間力」について伺いました。

森田和一理事長先生は、
「人間力とは、「優しさ」だと思いますね。「優しさ」と言いますと、「弱い」に近いように感じる方があるかも知れませんが、決してそうではありません。私は、たくましくなければ生きていけない。やさしくなければ生きていく資格はないと考えています。人を「命ある人間として大切にする」ことが優しさでね。

この「聖母被昇天学院」であれば、学院生徒一人一人を「命ある人間」として大切にし、子どもたちに「無限の可能性」に気付かせ、引き出し、発揮させることが優しさですね。また、学院を預かる理事長、校長は、生徒だけでなく、先生自身にも無限の可能性を引き出し、磨かなければならないと思います。そして、トップクラスの先生による、トップクラスの教育を可能にします。また、「優しさ」は、対人間だけではなく、地球環境を配慮し、地球を守ることにも発揮されなければいけませんね。
私は、この「優しさ」がある人が「人間力のある人」だと考えています。この考え方は、一見、利益を追求するべき責務を負う企業経営者としては、相反するもののように思えるかもしれませんが、現在、企業経営の第一人者として活躍していている人はみな、この考えを持っています。人に優しく、地球にも優しくなければ、経営のトップに立つ資格はありません。

この世に生まれた命を大切に育む社会を作らなければならないと思います。そして、この聖母被昇天学院は社会の改革に寄与できる女性を育てたいと願って創立された学院です。聖母被昇天学院は生徒も保護者も皆、ファミリーなのです。と、同時に、世界に広がるアサンプションファミリーでも あります。この学院は箕面の山麓にある小さな学院ですが、グローバルなアサンプションファミリーに繋がっているのです。

聖母被昇天学院は幼児から高等学校まで、ファミリー として子どもたちを見守っていく学校です。そして、夢をかなえる学校です。大学進学においては、難関校を希望するものには、その夢を叶えるために先生方はできる限りのサポートをします。でも、進路に差別はありません。進学実績を誇る学校ではなく、生徒の夢を叶えるために出来る限りの手助けを惜しまない学校です。」

と、お話してくださいました。

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今年の桜も見事です。

「聖母被昇天学院モットーと教育理念」をご紹介いたします。
モットー
 「誠実・隣人愛・喜び」
教育理念 ~イエス・キリストの教えに基づいて、
1、真理と善をもとめ
2、他者を愛する人間性を育み
3、社会に平和と正義をもたらすために
4、自らの生を生き抜く人間の育成に努める。

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たくましい「聖母マリア様」
森田和一理事長先生は、「聖母マリア様は、細身の美しく清らかな像が多いのですが、この聖母マリア像はたくましいです。聖母マリア様は、難民ですから、日に焼けて腕も足もたくましかったのではないかと思うのですよ。だから、私はこのたくましい聖母マリア像がとてお好きなんですよ。このたくましい聖母マリア様の心は美しく清らかなのです。」と仰っていました。

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「聖堂」です。

「子育て」について伺いました。森田和一理事長先生は、男の子2人のお父さまです。
森田理事長先生は、
「親ばかになろうじゃありませんか。可愛い子供を抱きしめようじゃありませんか。親が子どもを抱きしめないで、誰が抱きしめるんですか。愛されて育ったお子さんが、人に愛を与えることができるのです。精いっぱい大事に愛して育ててあげて欲しいですね。そうすれば、将来、必ず人に愛を与えられる人になります。聖母被昇天学院は、あるがままの自分を愛してくださる先生がいて、同時に自分の可能性を引き出してくださる先生がいる学校です。聖母被昇天学院の創立者 聖マリ・ウージェニーは、「光で養われた者だけが、光を与えることができます。」と言っています。」

森田和一理事長先生のお話は、以上です。



先日、「聖母女学院」の理事長である廣岡洋子先生にお会いした時に、学校は校長先生と理事長先生のオーラがミックスしたもので包まれているものだと気づきました。そこで、「理事長先生インタビュー」を始めました。今回、「聖母被昇天学院」の森田 和一理事長先生にお話を伺いまして、やはり学校は理事長先生と校長先生のミックスしたオーラで包まれていると感じました。

今回、森田和一理事長にお話しを伺いまして、廣岡洋子理事長と森田和一理事長は考え方が同じだと感じましたが、お二人は深い親交があるそうです。


これから、幼稚園説明会や学校説明会が始まります。参加される保護者の皆様は、園長先生、校長先生だけでなく、理事長先生のお話も伺って、学校全体が子どもをどう捉えているかを追求してほしいと思います。かけがえのない我が子、手塩にかけて育ててきた愛する我が子の一大事です。是非、他人の意見に惑わされず、生徒の一人一人をわが子のように愛しいと思い、見守り導いて下さる学校かどうかをご自分で判断していただきたいと思います。

これまでに、けいkids+ブログでご紹介した聖母被昇天学院中学校高等学校の
レポートはこちらをご覧ください。


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学校法人聖母女学院理事長 廣岡洋子先生インタビューレポート

2012年 2月23日 学校法人「聖母女学院」の廣岡洋子理事長先生にお会いして参りましたので、ご報告いたします。

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聖母女学院 大阪・香里キャンパス 校門です。


学校法人 聖母女学院の廣岡洋子理事長先生は、素敵なお母さんでした。優しくて頼れるお母さんでした。

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廣岡 洋子理事長と私です。

廣岡洋子理事長のこれまでの人生をお聞きしていて、廣岡理事長は使命と誠意と正義を貫き、直観によって生きて来られたの方なのだと思いました。廣岡理事長は、聖母女学院で学び、高校2年生の時に洗礼をお受けになりました。洗礼名は、「ジャンヌ・ダルク」だそうです。その洗礼名の如く、これまでの人生は改革の連続だったそうです。


廣岡理事長のこれまでの改革活動の一端をご紹介します。廣岡理事長は、1983年に困っている女性の駆け込み施設である「マリアンほーむ」を主宰し、また1990年には、京都府の山奥に困っている男性のための日本で初めての立ち直り支援施設である「真理庵の郷」(祈りと労働と憩いの村)を開設しました。そして今は、東北大震災によって被害に遇われた方々の支援に力を注いでいらっしゃいます。廣岡洋子先生は、「使命」として、行動していると仰っていました。これらの活動は全てボランティアですが、お金に変えられない喜びがあるそうです。


廣岡洋子先生は、1938年、軍人である父親がいる大連に向かう船上で誕生されました。だから「洋子」という名前なのだそうです。1945年、中国脱出後、北朝鮮で終戦となり、1年近くの収容所生活の中で、栄養失調と発疹チフスのために2人の弟を亡くされました。廣岡先生は引き上げのご苦労を著書「時の風」(明石書店刊)に記しています。日本引き揚げ後、聖母女学院で学び、1963年に、父が戦った国を見たいと思い、当時はケネデイが大統領であったアメリカ合衆国に留学しました。アメリカでは心理学を専攻する傍らボランティア活動を体験されたそうですが、驚くことに廣岡先生は、キング牧師の演説をお聞きになったそうです。そして、チェ・ゲバラに会いたくて、キューバに行こうとしたそうですから、本当に行動的な方です。廣岡洋子先生は、ケネディ大統領、キング牧師、チェ・ゲバラ激動の時代を実感して、「社会の中で改革したい。自分の為に生きるのではなく、人の為に生き抜いていこう。」と強く願うようになられたそうです。


76年、母校にてカウンセリングルームを開き、スクールカウンセラーとして子どもたちに接する中で、子どもたちを通して教育に求められているものが明らかになったそうです。また、教員は仕事ではなく、使命であり、使命感と情熱があるから教員なのだと強く思われたそうです。そこで、その体験を活かしながら、改革家であり、信者であり、また聖母女学院の精神が心に根付いている卒業生こそが、これからの聖母女学院をより高みへと導いていくことが出来るのではないかと考えて、理事長の任を受けられたそうです。


廣岡洋子先生のお言葉を書きます。

「聖母女学院の建学の精神は、「正義、奉仕、愛」です。倖せってなに?、生きるってなに?、命ってなに?かを凝縮したものが、「正義、奉仕、愛」だと思います。そして、この建学の精神は今の時代に一番必要なものではないでしょうか。聖母女学院は教育の良心でありつづけたいですし、私も良心のまま生きていきたいですね。私は、私心がなく、公心に徹して、誠心誠意行動していますらか、何を言われても怖くありませんよ。一匹狼は悪くはありません。私は、ある意味では怖い人間かもしれませんね。情に流されることがありませんから。

本校の生徒に「偉人伝」を読んでくださいと話しています。なぜなら、これまでは生きている人が模範でしたが、今は、模範になる人がいますか。私は模範となる人は少ないと思いますよ。ですから、偉人伝を薦めているのです。

そんな時代ですが、聖母女学院の教員には、私心の正義でなく万人の正義を、日々の学園生活の中で生徒に示してほしいと伝えています。生徒はそんな教員の姿を見て、これからの生き方を決めてほしいです。これが、理想の教育です。そして、これが聖母女学院の教育なのです。

今回の震災については、ピンポイント支援として、宮城県の南三陸町と角田市を支援しています。私は、たびたび南三陸町と角田市に行っていますが、昨年8月に本校の高校生を連れてボランティアに行きました時に、南三陸町はたこが名物なのですが、南三陸町にはたこ焼きが無いことに生徒が気付きまして、被災地の方々にたこ焼きを食べていただきたくて、11月にふたたび南三陸町を訪れて、「たこ焼き・お好み焼きの店」を開きました。完売でした。みなさん、とっても喜んでくださいました。その時の高校生の一人は、大学は福祉関係に進みたいと言っています。こうした一人一人の想いが、社会に花を咲かせていくのだと思います。私は、直観で行動する人間なので、すぐに行動する。でも、行動すればいろいろな方が協力してしてくださって、大きな動きとなり思いが実現していきます。私のこんな直観的行動で、周囲の人には苦労をかけたなぁと思いますが、良い人生だと思っているんですよ。そしてね、私はね、これらの行動はすべて導かれていると感じているんですよ。」

以上です。
私立小学校を訪ねてまわって、20人以上の校長先生にインタビューさせていただいて気づいたことは、校長先生のオーラが学校を包んでいるという事です。でも、今回初めて理事長先生にインタビューさせていただいて分かったのですが、学校は校長先生だけでなく理事長先生のお二人のミックスオーラで包まれていますね。ですから、学校をより深く理解するために、これからもたくさんの理事長先生にお会いしたいと思いました。
これから先、お子さんのために幼稚園、小学校、中学校等を選ぶ時には、校長先生だけでなく理事長先生のお考えも聞いておく必要があるかもしれません。



聖母女学院の学校パンフレットに廣岡洋子理事長の「ごあいさつ」があります。一部をご紹介いたします。

「イエス・キリストの母である聖母マリアの「聖母」を校名としている本学院は、カトリックの人間観、世界観に基づいた全人教育をとおして、他者への深い慈しみと、奉仕の心を培い、正義を貫く強い心をもって世界平和に貢献できる人間を育成することを教育の目的としています。その根底となっている理念は、イエスが自らの命をかけて示した無償の愛に応えようとものであり、成人した時に、社会の一員としての責任と使命を達成すべく協力していける人格を形成していくことです。子どもたちの未来は、希望と喜びに満ち溢れたものであってほしいと願っています。それには、「人は何かができるから価値があるのではなく、神から生かされ、無条件に愛されている存在であることに価値があるのだ」ということを、本学院での日常生活の中で、一人ひとりに伝えていくことこそ、カトリックミッションスクールの使命であり、この揺ぎない価値観に基づく教育は、多様な価値観が錯綜し、混乱を引き起こしている現代社会において強く求められている真の教育であると自負しています。」



合格実績
私立小学校合格実績 (2024.9.13現在)
2025年度受験生 4名 

ノートルダム学院小学校 1名
立命館小学校      1名
京都女子大学附属小学校 2名




2024年度生 私立中学校合格実績(2024.1.17現在)
受験生 女子3名

京都女子中学校 3名
立命館守山中学校 1名
立命館中学校   1名


2023年度生 私立中学校合格実績(2023.1.18現在)
受験生4名 (男子2名 女子2名)

洛星中学校 男子1名
高槻中学校 女子1名
京都女子中学校 女子1名
東山中学校 男子2名
立命館中学校 女子1名
帝塚山学院中学校 女子1名
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2013年1月29日更新
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