コールの買いは意外と高度な戦略だと書いたことがあります。

意外感を持たれた方は多いかと思います。
一方で、なんとなく経験から、うなずかれた方もいると思います。

  1. 最終日の損益線を中心に考えるやるやり方
  2. 最終日の損益線はほとんど意識しないやり方

1のやり方だとコールの買いは簡単な戦略です。

購入時のオプション価格が最大損失です。
ターゲット価格と行使価格の差が決済想定値段です。
最大損失と決済想定値段を比べて、割に合うかどうか考えます。

オプションの買いは勝率が悪い分、勝つときに大きく取らないと、なかなかトータルでは勝てません。
そういう仕組みで値段がついています。
なるべく右肩上がりの線に乗せ多くく取りたいものです。

このような考え方で行うコールの買いはそんなに難しくはありません。
敵は早すぎる利食いぐらいです。

もちろん、短期間に大きく上がる局面だけを選別できれば、勝率や期待値は 上がります。

ところが、

2の考え方をする人にとっては、このようなシンプルな話にはなりません。 
2の考え方をする人は、コールの最終日の損益線は、最初から大して気にしません。

代わりに
デルタ
ガンマ
ベガ
セータの
リスクを見ます。

オプションの買いはアウトであればあるほど
これらのリスクは小さいので「おとなしい行儀のいい子」です。

ところが、コールに有利な方向に相場が上昇してくるとまずガンマによってデルタが増えていきます。
さらに上昇するとガンマが大きくなりデルタの増え方が加速します。

また、市場の変動が大きくなると、ベガによってもオプション価格は上昇します。
ベガによってオプション価格が上昇すると、同時にセータも上昇し一日当たりの減価が大きくなります。

つまり、このやり方を行う人にとっては、相場がコールに有利に動いてくると、管理すべきリスクが増えてしまうのです。あの「おとなしい子」が、じゃじゃ馬になるにのです。
有難い反面、増えたデルタを管理する必要がありますし、増えたセータも気になります。
ベガが逆行して、値下がり?したりもします。

また、コールの買いの裏側で、何かを当てていますから、コールにはしっかりと稼いでもらわねばなりません。

こういういろいろと悩ましい問題が発生するのです。

こうした問題は、1の手法では関係ありません。

1しか考えたことのない人には、一見屁理屈に聞こえますが、
2の手法を取る人は、結構コールの買いを苦手とする人は多いのです。

プットの場合は、またプット独特の挙動があって、こちらはコールほど苦手にする人は少ないのです。