鉄則2 損して生き残れ

損を恐れてはいけないということです。
この場合の損とは期待利益が減ることを指します。
あるいは損の可能性を追加してでも、生き残りを優先させるということです。
こうした無駄玉こそが、初心者に生き残りのチャンスを与えてくれるのです。


コストを掛けると当然ですが、もともと少ない売りからの利益は減少します。
しかもそのコストのほとんどが結局無駄で終わります。
それでも、無駄玉は長期的に生き残るための必要経費なのです。
無駄と思うか、必要経費と考えるかが明暗を分けます。
最初のうちは、無駄はしたくないでしょうし、そもそも何が無駄で何が無駄でないかもわからないかもしれません。


そもそも、オプションはそれ自体が利益を生む魔法の商品でもなんでもありません。
儲かる手法をノウハウ化して簡単に人に伝授できるものでもありません。

オプションは損益の出方を従来の商品とは違うパターンに交換しているだけに過ぎません。
過剰な利益を求めるとそこには必ず、その利益を生むもとになるリスクが存在します。
勝率が高いオプションの売りにはそれなりの裏があり、それをどう制御するかがポイントなのです。

オプションが「簡単に儲かる」とか「儲けやすい」と勘違いするのは、必要なコストをかけなくても、普段はなにも問題が無いからです。
見えないリスクというのは顕在化しない限り気づくことはありません。


生き残るための戦略は地味で決して爆発的な利益は生みません。

それでも、生き残っていればこそ少しづつでも利益を貯めていくことは十分可能なのです。

このような、おもしろみのない話をわざわざ主張する人はあまり多くはないです。
今、うまくいっている人はおもしろくも何ともない話でしょう。
今はわからなくても必ずいつかわかるときがやってきます。
そのとき、もし覚えておいていただいて、もう一度読んでいただくことがあれば幸いです。