九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FXなど、あらゆる投資・投機に関するブログです。


にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225先物へ  にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ

日銀
FOMC
大統領候補テレビ討論

いずれも警戒感は高かったのですが、結果は概ね予想の範囲内で、最終的には株・為替ともイベント前と大して変わりません。

日銀は緩和継続なのか、撤退戦略なのか?
FRBはいったい金利を上げたいのか上げたくないのか?
潜在成長力ののりしろのある米国がわざわざ高齢者に大統領を委ねるのか?

なんとも不可思議な展開ではありますが、
まあ、これらはまだ飲み込むことができます。

依然として、のど仏にひかっかったままなのが

2%のインフレが達成できない大きな原因を「原油価格の下落」としていることであります。
まあ、こういう理屈を上げるのだろうということ自体は予想の範囲ではありますが。

では、もし原油が下落せず、その結果もしも2%の消費者物価目標が達成されていたらどうだったのか?

量的緩和の効果でデフレを脱出したというシュミュレーション
もし、「量的・質的金融緩和」をやっていなかったら、という仮定をおいて、 経済や物価がどうなっていたかという試算(シミュレーション)をしてみま した。その結果、前提を変えた4つのケースのうち3つでは、デフレ状態が 続いていたとの結果になりました。 

よりも

よほどこちらの方が気になるところです。



 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

日銀の方針転換を受け、市場ではいろいろな解釈が登場しています。

オーバーシュートコミットメントとは、無期限の金融緩和だとか
イールドカーブコントロール付き量的緩和とは、金融引き締めだとか
なんでもできるということは、実質的に政策をゼロから決めるのとたいして変わらないとか
張り子のトラを残して幹部はうまく前線から撤退したとか
事務方は量的緩和を最初から信じてなかったとか......。




メリット VS デメリット(コスト)
リスク VS リターン

メリットを受けるためにはコストがかかります。
リターンを出すためにはリスクをとらねばなりません。

政策もしかり、オプションもしかりです。

異次元緩和の変遷をオプションの代表的な戦略ストラドルの売りを使って「イメージ」を表現してみます。
あくまでもイメージです。

2013年4月 2年2倍2% 全力でストラドルを売る
このままインフレ2%が達成できれば利益は最大。

1



2013年5月 当初は順調に時間価値の減少が進んだが、523バーナンキがテーパリングに言及したことで、ボラが上昇。一転評価損になる。政策は変えてないので最大利益は当初と変わらず。

2014年10月 「消費増税」の実施で景気が低迷し、再増税の雲行きが怪しくなり、バズーカ発射。戦略変更のコストで、当初の損益線が下方に沈む。
2


2015年12月 なんちゃって緩和で市場を乱高下に巻き込み、追加コストで損益線がさらに沈む。
3


2016年1月 否定していたマイナス金利を突然投入、追加コストで損益線がさらに沈む。
4


2016年4月 市場が勝手に期待し、その市場に肩透かしを食らわせ、市場は大混乱。最大利益がほとんどなくなる。

2016年7月 ETFの奇襲作戦で何とか体制を立て直す。

2016年9月 ストラドルに耐えられなくなって戦略変更。両端を抑えてバタフライにするが、残念ながら利益になるゾーンが氷山の一角へ。一方で最悪のシナリオは遠のく。

5
オプショントレーダーにはよくある展開です。水面に出ているだけでも良しとすべし?




 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

2大金融イベント通過。

官僚言葉をならべた説明でケムにまく一方で、説明用資料だけは目線の低い日銀に較べ

FOMCのほうは、予定通り、限りなく無風でわかりやすい。

うまくいかない政策は、優秀な官僚によってどんどん新しい名前が付けられ、仕組みは複雑怪奇になる典型的なパターンでございましょう。


ボラは日銀通過で3%くらい低下。
FOMC通過分は休日もあり残存日数の関係でボラで語るのは難しいが、ATMストラドルは日銀後から約10円程度減少。HVに較べてまだかなり高く、警戒感は残す。

ETFの買い入れはとりあえず日経型が大幅減になって少しはましになったものの、本質的な問題は残したまま。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

↑このページのトップヘ