九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2013年03月

久しぶりに日本橋丸善を散策しました。拙書はとっくに姿を消したかと思いましたが、奥の目立たないところに1山だけ積まれていました。

日本復活ブームですね。
岩田副総裁の著書が数種類も正面玄関に鎮座していました。
これまで出版経験のある経済評論家はここぞというばかりにオンパレードしているようです。
いつ出すの?今でしょっ!ってな感じです。

その中で異色なのは統計学が最強の学問である
ふわふわしたムードを求める風潮の一方で、数学的な思考法を求めている人たちも多いのだなと感じました。機械やコンピュータに仕事を奪われることに危機感を抱いているということかもしれません。データ分析というのは、機械との競争 の中で、数少ないホワイトカラーの生き残りの道でもあり、入り口となる統計学への興味がわいているのではないでしょうか。

さて、ブログ記事の中ではベアリング関連の二つが閲覧回数を伸ばしています。株式投資をしている方は必見だと思いますので、見落としていたらぜひ。

今週電子書籍を2つ出しましたが、ミニバブルの中では、少しマイナーな存在です。忘れられない程度に少しづつでも読まれていけばありがたいものです。

4月からは定年延長が動き出します。ほとんどの人は大幅な給与ダウンだと思いますが、現在の労働市場で求職する苦労と難易度を考えたら、やむをえないと考える人は多いと思います。私も自身の経験を踏まえ、アゴラへ記事を投稿しました。雇用解雇規制緩和の問題と合わせて微妙なテーマです。



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たまたま図書館で目に留まったので借りてきたデイトレの本。
少し前のもの本ですが、けっこう軽いノリで必勝法がまとめられています。

ふーんと思いながら流し読みしたのですが、
もちろん参考になる内容は一つもありません。

いえいえ、ひとつありました。
こういう本でも買って真似しようという人がいるということです。
あらためて新鮮な驚きでした。

やはり、簡単に楽して儲かるというのがキーワードなのでしょうか。
少し悲しい気もします。

この話、おまけがあります。
巻末に、ホームページのアドレスがあったので、まだ著者が生きているのか興味本位で検索してしまったのです。

一応ホームページは存在していました。
イケメンカリスマトレーダーのようです。
デイトレーダーの雰囲気はみじんもありません。
数々の講演記録や取材記事が載っていました。
さぞや時代の寵児だったのでしょう。

しかも偶然ではありますが、わが大学の後輩にあたるではありませんか。
ふむふむ、大したものだと感心したのはいいのですが、

そのあとの検索結果にビックリ。。。

なんと、著者は詐欺で逮捕。起訴されているではありませんか。過去の実績も偽りで、本も偽りの実績の上に書かれたものだったのです。まあ、流し読みしただけなので、自分の「時間」の損失はさほどなかったわけですが、さもありなんと、悲しいやら、情けないやら、現実を見たようで後味の悪いこと悪いこと。

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ハイフリークエンシートレーディング(HFT)
高速高頻度取引のことですが、中身を知らないで結構適当なことをいうのがこの業界のおきてでもあります。その横綱級なのがこのHFTですね。高周波
高周波取引と訳す人がいるのには思わず笑ってしまいます。

このような事例は結構多いんですが、あんまり知らないほうが、適当なことを言えるので知らぬが仏ということかもしれません。

その背景には
コンピュータに高等数学を使った複雑な計算を高速で行わせ、取引をするとマーケットから「魔法のように利益を吸い出せる」ということを神格化したいこころがあるようです。
神格化しておけば、俺たちには関係ない世界、ですみますし、なんか理由なく市場が急落した時には、高速取引のせいにしておけばいいわけです。相場解説にはかかせないキーワードです。

あんまりネタばらしをするわけにはいかないのですが、
高速取引のおもなものは次のふたつです。
おそらく一般投資家の方が思い込んでいるものとは全く違います。

①非常に大きい株数をできるだけマーケットインパクトをかけないで売買するのに使います。
これまでは、機関投資家から預かった注文を証券会社のトレーダーが裁量(いわゆる相場観)で執行していたものを、アルゴリズムシステムを使って細かくスライスして注文するものです。もともと、売ったり買ったりする総量は決まっていますから、高速取引を使うことが市場の動きを自ら加速する要因にはなりません。売る場合にはもちろんできるだけ高く、買う場合にはできるだけ安く執行するようにプログラムされていることは当然であります。

②市場全体を一つの塊ととらえて、市場全体のマーケットメイクをすることによって利益を狙います。基本的には何百銘柄を指値で買って、指値で売ることを狙います。この売りと買いの指値を市場の全銘柄を対象に細かく指値を変えながら高速で行い、全体のリスクが中和されるように常にリバランスを行います。

煙にまくためにこれを専門用語でいいますと

スタティスティカルアービトラージ(統計的手法による裁定取引)
クオンタティテイブトレーディング(数量的計算方法によるトレード)
マーケットマイクロストラクチャ(市場のミクロなゆがみを収益化する)


これらが一色単にHFTと呼ばれています。

日本語でお客ささまに不信感を与えないために

電子マーケットメイク とか 市場流動性供給 とか言い換えたりもします。

基本は市場の細かい動きに対して逆張りです。安きを買って高きを売ります。

順張りで市場の動きを加速しているのは、本来のHFQではありません。アローヘッドの板を瞬時にかっさらたり、あおったりしているのは、実はHFQを装ったただのできの悪いプログラムトレーディングであるケースがほとんどです。続きを読む
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株価の刻み値を10銭単位に!

いよいよ私設取引所の眼をつぶしにかかりました。東証の弱点の一つであった、刻み値の粗さについに手を付けます。コンピュータに負荷がかかりますので、様子を見ながら徐々に適用ということになるようですね。

私設取引所はこうなると対抗上1銭単位にするしかありません。

これによって困る人はあまりいません。概ね投資家の利便性は増します。
困る人は、超短期逆張り型の高速取引をやっているマーケットマイクロストラククチャーという市場の細かいアスク・ビッドの差を積み上げる取引です。すごく乱暴に言うと、市場全体に対して、マーケットメイクすることによって収益を稼ぐタイプです。100円で買って101円で売るという取引を高速で繰り返していたものがそのさやがわずか10銭になってしまいます。するとこれまでの10倍回転しなければなりませんが、その分取引所に支払う場口銭といわれるテラ銭がかかりますので、収益性のダウンは避けられません。

もちろん、順張り型の高速取引にとってはメリットです。

こうした、市場の競争は大いに歓迎すべきことです。

取引所を鉄火場にしてどうするという反対意見もありますが、投機家を呼び込んでこその市場です。投機も大いに歓迎したいと思います。
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3/27日経新聞夕刊にゴルフ会員権上昇の記事がありました。いまどき投資で会員権を買うこともないでしょうから、いいものへの実需が出始めたようです。

会員権は株主制のもの以外、ほとんどが預託金制となっていて、このあいまいな仕組みをみんなが勝手に信じ込んで売買していました。なんであんなものに高値を付けて売買していたか、今だから不思議に思えるのですが、その時その時でそれなりの理屈がありました。理屈や前提をつけて、値段を計算するというのが金融工学ですので、一応それをやってみました。足し算引き算の範囲です。

◆バブル期(1988-1990)のゴルフ会員権  

バブル期においてはプレー人口に対してゴルフ場の数が不足していましたね。会員の紹介同伴がなければ予約はままならず、庶民は茨城か栃木の山奥にでも行かない限りゴルフができない状況でした。本業が堅実な事業会社は高級接待用コースを、錬金マシーンと考える悪徳業者は低額大量会員コースの建設に走りました。ほとんど自己資金なしで100億円近くするゴルフ場ができるわけですから、預託金制度というのはとんでもない仕組みです。

今後の人口減少のことなど全く考えず、ゴルフ場建設ラッシュが起こりました。時代がゴルフを求めていたのでしょう。

資金面では、なんとローン・信販会社が書き換え料等諸費用込みの全額ローンを提供してくれました。この全額ローンは元本の返済なしで金利だけの返済もOKで、元本は退会時(売却時)一括返済という形にもできるというスグレモノ。まさに差金決済そのものですね。ゴルフ会員権が担保価値のある金融商品として位置づけられていたわけです。

メンバー・ビジター料金格差も大きく「値上がり」「少なくとも値下がりしない」という前提をおけば、バカ高いゴルフ会員権もぎりぎり正当化できました。ゴルフ場運営会社にとっても、市場価格が預託金を上回り続ける限り、預託金を償還することはないということで、ゴルファー・ゴルフ場運営会社・ローン提供会社はWIN・WINのトライアングルで結ばれていたわけです。

会員権価格の公式
(年間金利負担額)=(メンバー・ビジター料金格差)*(年間プレー回数)

総額2000万円の会員権の場合
年間金利負担140万円(7%ローンとする)
ビジター料金との格差 40000円-9000円=31000円
年間のプレー回数45回で2000万円の会員権価格がなんとか正当化きるわけです

これで値上がりしたりしたら、その分は儲けです。なんという破廉恥な計算でしょうか。株価は1989年末にピークを打ち、続いて不動産市場もやや遅れてピークを打つと、「値上がり」「少なくとも値下がりしない」前提で維持されていた会員権相場は根拠を失ってしまいました。その後、新しい価値観がうまれるまで、長期下降トレンドに入ったわけです。

◆ゴルフ場倒産時代(1997-2002)の会員権

バブルの絶頂期に高額で新設・追加募集されたゴルフ場の償還期限が近づくにつれ、預託金の返せないゴルフ場の破綻が懸念され始めるわけです。諸費用は当然のこととして預託金もほとんどが戻ってこないという計算で会員権は取引されるようになります。ようやく、新しい公式が誕生します。

会員権価格の公式
(会員権取得総額)=(メンバー・ビジター料金格差)*(潰れるまでの目標プレー回数)

会員権価格5万円・書き換え料50万円・業者手数料5万円のコースの場合
ビジター料金との格差25000円-9000円=16000円

これで、潰れるまでの目標プレー回数37.5回でプライシングが正当化できますね。

◆民事再生によるゴルフ場再建期(2002-2007)の会員権  

外資による買収が続いたのがこのころです。ゴルフ場は倒産してもメンバーとしての権利はほとんどの場合保護されるということが徐々に浸透てきました。そのうち、会員権は買った値段近辺では売却できるだろうという淡い期待を前提に取引されるようになるわけです。

会員権価格の公式
(書き換え料など会員権以外のコスト)+(年会費)*(予想在籍年数)=(メンバー・ビジター料金格差)*(退会までのプレー回数)

◆2008-現在

会員権書き換え料の値上げや年会費の上昇で、サンク(戻ってこない)コストが上昇し、会員権の本質的な価値は会員制スポーツクラブのように限りになくゼロになってしまいました。ジムに入会するのには入会金だけで済みますね。ゴルフ場も同じはずです。

しかし、
(1)ロケーション
(2)コース素材
(3)会員に対するソフト面でのサービス(混雑しない・予約が取りやすい・競技がしっかり)

等で差別化できるコースには入会プレミアムがついています。
書き換え料というのが実質的には入会金で、会員権は入会するための資格証書ということですね。会員権価格とはまさしくこの入会するための資格証書についたプレミアムのことで、ほとんどのゴルフ場では無価値です。でも、これをやり取りするようにしないとメンバーの数が無限に増えてしまいます。いまや会員権には会員数を抑止するという意味しかありません。

◆これから
株主会員制以外は入会プレミアムを売買しているだけですから、いつ何時何が起こるかはわかりません。今では、ゴルフ場のほうが余っていますから、メンバーになる必要もありません。一人予約というシステムまで稼働しています。

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コール、プットという言葉を使わないで、オプションをまったく知らない人むけに書きました。
株取引をしている方はもちろん
自分は関係ないと思っている人もぜひ。


 

オプション入門の入門 (相場観と金融工学)

対象となる読者
株式投資を行っている方全員

文字数 約1万字
想定読了時間 20分
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おなじみ、やり手元証券マンM氏からの投稿です。

セールス5

N証券はいきなり「OJT」。
「On the Job Training」

つまり仕事をしながら研修するってこと。
というか要はぶっつけ本番。


普通の会社は、社会人としての最低限のマナーと知識を研修で教え込んでから外部に送り出すはず。N証券の場合は研修の時間がもったいないから、日々のトラブルにもまれて研修?修業?せい!体で覚えろということなんだ。支店に配属された新人は、まず「名刺集め」の業で修行する。着任1日目で、右も左もわからないところなのに、支店近辺の「会社」「商店」に1件ずつ順番に飛び込む。まさに絨毯爆撃ですね。

「社長いらっしゃいますか?」と訪ねて、社長の名刺をとにかく集めまくるんだ。
これはまるで「お布施行脚」のようなもので、特に意味はない。研修というか修業のようなもの。
課せられたノルマは一日100枚あまり。
スーツが歩いているようなわけのわからない若造が突然「社長いるか」と訪ねて来ても、「普通の会社」なら、「留守にしております」と返されるのがオチ。

まあ、愛想の悪い受付のおばさんに体よく追い返される。
門前払いを食らわされるうちに、そのうち世の中が少しわかってくる。小さい事務所なら、入った瞬間に社長のいる場所はすぐに見抜けるようになる。そうなればこちらのもの。受付のおばさんはスルーして、「社長らしき人」のところまで、一直線さ。そして、「社長、N証券××支店に配属になりました××です」「ご挨拶に参りました。名刺をいただけませんでしょうか」とやるのさ。
 
ここで、社長の反応は2パターン。
「失礼な奴だな、とっとと帰れ!」と怒鳴るか、「はい、これ、二度と来るなよ」と名刺を素直にくれるか。
4月恒例新入社員のお布施参りはとっくにオミトオシなのである。「もうそんな季節か」という手慣れた社長も。
こちらもしだいにスレてきて、最初から「二度ときませんし、電話もしませんから名刺下さい」って、強引に名刺をもらうようになる。

といいながら後日「先日、ご挨拶に伺った、××です」としれっと電話するわけさ。
社長の対応はここでも2パターン。
「二度と来ないって言ったじゃないか!!、ガチャン!!」と本気で怒って電話をきるか、「お前、図太いやつだな。」と、話をしてくれるかである。もともと株にちょっと興味がある社長は、こちらがそこまで懐に飛び込むと意外に話すチャンスをくれたりするから不思議なものだね。

N証券の営業スタイルは、ほとんどの社長に怒られようとも、たまにこちらの無鉄砲さを面白がって相手にしてくれる社長を探して回ることなんだ。

ごくごくまれに、世間を知らない受付嬢が「ご丁寧に応接室に通してくれる」ことがある。
でもこれは、実はあんまりありがたいことではない。
応接室に通される→丁寧に扱われる→実は先輩社員の重要な既存顧客→社長が出てきて話が長くなる→時間をとられ名刺集めのノルマが達成できなくなるってわけさ。

「社長いらっしゃいますか!」と言ったとたんに、奥に座っていた社長がつかつかと歩み寄ってきて「帰れ!!!」と塩をまかれることもある。これは先輩社員がこの社長に「大損させた」というあかしなのだ。

とまあ、こんな感じのことを3か月もやっていれば、いつのまにかOJTは終了するわけさ。

このあと、どんなセールスマンになるのでしょうかね。なんか張り切って続編書いているようです。
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モノが売れない時代です。
安ければ安いほどいいという感じでしたが、これからは少し変わるのでしょうか。

でも、どんな時でも、一流のセールスは、お構いなしに売りまくる。
絶妙なタイミングと必殺の決め台詞が決めて。
信頼を勝ち取るテクニック。
なんか、驚くことに詐欺軍団には何をどうすればどれだけ反応が出るかのデーターベースがあるんですって。詐欺と営業テクニックてどこがどう違うのでしょうか。

顧客の心をくすぐり相手を気持ちよくさせ
買うつもりもないものまで気が付いたら買わせてしまう。

商品説明など満足にしなくても
お客は大満足。

いいものを売っていれば天才セールスですが
マガイモノを売れば詐欺士になります。

でもその線引きは大変難しいみたいですね。
特に、顧客は満足して
騙されたとみじんも思っていない場合。

売っている商品の本当の価値で決まる紙一重の世界。

このきわどい線はいったいどこにあるのでしょうか?
おれおれ詐欺にあっても、気づいていない老人もいるでしょうし。
気づかない限り、孫のピンチを救えたのだからご満悦かもしれないですしね。

また、セールス自身が本当にいいものだと信じ切って売っている場合だってあります。
もし、大して性能には問題ないものだったら、キモちよく騙されるのならあまり問題ないともいえますし。
世の中にはピンからキリまで微妙なレベルの詐欺が存在するわけです。

ネット上の情報商材やあおりが多くて内容のない書籍などもその範疇に入るかもしれません。
薦めた株が下がったら営業マンだってその部類です。
マニュフェスト詐欺という呼び方もあるぐらいです。

最初からだます意図があるかどうかは詐欺罪の重要な要件ですが、本当のところは本人たちにしかわかりません。

結局詐欺に線を引くのは買い手の意識と、最後のとりでとしての法律しかないのではないかと思った次第です。
さらりと読めていろいろ考えさせられました。

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株式投資の考え方「結果がすべて」
安倍総理が述べています。

いくら途中までうまくいっていても、最後に儲かっていなければ株式投資をやる意味はありません。自己満足でも慈善事業でもないわけですから、株式投資においては少なくともリスクに見合うリターンを上げなければなりません。

相場が良くなってくると、景気のいい話が増えてきます。そんな話に惑わされているようでは最終的に勝ち残ることは難しいと思います。自分の考え方をしっかり持たなくては、株式投資で結果を出すことはそう簡単なことではありません。
それは、相場の歴史が何度も証明しています。
人間は失敗を繰り返します。
ほとんどの失敗は欲と慢心によってもたらされるといってもいいでしょう。
失敗を学んで成長する人といつまでたっても夢を追いかけている人がいます。
夢を追いかけるだけならいいのですが、なかには人生を狂わせてしまう人もいます。

本書では私の経験に基づく「投資持論」をご紹介します。これまでの30年以上に渡る経験の中から得たものです。理論と実践の間で格闘してたどりついた「株式投資の考え方」の集大成ということになります。


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クールでホットな株式投資 (相場観と金融工学)


本書の対象者

株式投資家(初級者~中級者)
一度株式投資から離れていた方

文字数 約2万5000文字
読了見込み時間 約1時間弱


目次

①もう一度チェックしよう株価の決まり方
②同じ値段で売る人がいれば買う人もいる
③必勝パターンの考え方
④投資と投機
⑤投機で勝つ
⑥デイトレという職業
⑦長期投資は王道か
⑧プロ世界の虚虚実実
⑨初級者がかかりやすい病気
⑩これまでの整理
⑪個人投資家の選ぶべき方法
⑫最終的な人生の勝者になるために

不労所得。アーリーリタイアメント。なんと響きのいい言葉でしょうか。誰もが憧れたことはあるでしょう。不動産を取得して家賃を得ながら、株式投資で悠々自適な生活。そんな成功話を書いた本はいつになっても人気を集めています。

でも、よく考えてください。そんなに、お金にお金を生ませることが簡単なことなのでしょうか。成功者の話をどこまで信じていいのでしょうか。私は、株にしても不動産にしても成功者の紹介する手法をそのまま鵜呑みにしても多くの人はうまくいかないと思っています。それどころか、こうした本を書いた人たちもたまたま儲かった可能性が高いのではないかとさえ思っています。


最初に不動産について一言だけふれておきます。ほとんどの不動産投資の本には、物件の探し方、安く手に入れる方法、銀行との付き合い方、人気のある物件の見分け方、空室リスク対策など、想像できる少し先の対策までは親切丁寧に書いてあります。ところが、最終的な出口戦略(いわゆる処分にかかわること)についてはほとんどふれていません。なぜなら、数年先以上のことなんてどうなっているかわからないからです。本を書いている人ですらまだ経験してもいません。現在地方物件の利回りはいいですが、最終的にどんな展開が起こるかについては意図的に無視するか、現状を前提とした楽観的なシナリオのどちらかのスタンスです。もっとも大きなリスクが投資家に丸投げされています。プロでも手を妬く賃貸ビジネスに付け焼刃の素人が簡単に参入し、悠々自適のまま最後まで着地できると甘く考えないほうがいいでしょう。入口ばかりにフォーカスして安易に投資を薦める不動産投資の本があまりにも多すぎます。


株式投資についても同じようなことがあてはまります。5年や10年の経験でたまたま儲けたとしても、果たしてそれが20年30年50年と続けられるといえるでしょうか。特に、1億円とか具体的な数字をあおる本に書いてあるようなことが、継続して再現できる根拠も信頼性もありません。それは私が自信を持って断言します。


私は、30年以上に渡って、株式を売買するビジネスにかかわってきました。そのほとんどが証券会社の自己売買部門です。入社直後は東京証券取引所で場立をやりました。その後米国で投資理論を勉強する機会にも恵まれました。若いころは自身で相場を張っていましたが、年を取るにつれ、部下に相場を張らせそれを管理するという役割を行ってきました。トレーダー、トレーダーを管理する仕事の中でありとあらゆる取引を行いました。単に相場を張るだけの取引から高度な金融工学を駆使して行う取引まで、株式にかかわる取引はありとあらゆるものを経験しました。その中で多くの成功・失敗を繰り返してきました。成功するトレーダーがいる一方で、うまくいかないトレーダーも多くいました。その長年の経験に基づいて株式投資についての考え方をまとめました。本書の特徴の一つに、金融工学的な視点が必ず入っています。それをどう現実の相場にマッチさせるのかということが本書の大きなテーマです。


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黒田新総裁の会見は表情豊かです。市場に語りかける姿勢を感じさせます。その一方で、とことんやる、何でもやるとしている金融政策の具体的な内容は相変わらず見えていません。

次元の違う金融政策とは、ズバリ「期待に働きかける」ということです。デフレの原因を単なる貨幣現象ととらえている経済学者とは確かに次元が違うようです。金融緩和によって物価が上昇するルートは依然としてあいまいなままです。

どう考えてもデフレが、単なる商品や財と貨幣の交換比率の問題だとは思えません。やみくもに貨幣を注入すればそれだけで問題が解決するはずはないと、多くの人は疑っています。デフレは、やはりさまざまな経済の複雑な要因が絡み合った川下の「結果」と考えるほうがすっきり来ます。だからこそ、川上である「期待」に働きかけることが重要なわけです。

つまり、次元の違う金融政策とは、「口先を最大限に使った景気刺激策」ということなのです。

貨幣の量を増やす、物価を上昇させる、何でもやるというのは、すべて演技で、実はどうでもいいのです。景気を刺激することこそが目的なのです。この舞台裏は、なるべく気づかれないほど効果があるわけです。具体的な中身は出してはいけないということです。 したがって、物価上昇率2%というのは目標とみせかけた高度な手段と考えるべきではないでしょうか。

そういう意味では、この次元の違う金融政策は相当これまでうまくいっているといえます。すでに4か月も時間を稼げました。この調子で時間を稼げれば、アベノミクスの1本目の矢としての役割は十分果たしたといえるのではないでしょうか。

物価なんか本当は上がらないほうがいいに決まっています。
ほっておいても消費税が3%上がるのですから。

とにかく、何でもやる、2%は必ず達成する、こういい続けることが実はこの政策の最大のポイントなのです。本音はムリだとわかっていても、それは決して口には出せないのです。

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 店頭FX市場の総取引金額は2013年1月前月比で2倍超も増えて345兆9101億円。2月になってもその勢いは止まらず、366兆6827億円と、過去最高を記録した。

アベノミクス効果によって、2012年末から続いている円安基調が続いている。
あの伝説の「ミセス・ワタナベ」が次々とご降臨しているらしい。

 ミセスワタナベとは、いわゆる個人投資家を抽象化したもので、プロのトレーダーからしてみれば、格下扱いのアマチュアトレーダーを揶揄する表現だ。ウィキペディアの説明によると

2007年頃から、東京のインターバンク市場にて、為替相場の方向性が、昼をはさんで午後になると、相場を反転させる大きな要因はないにもかかわらず反対方向(主にドル買い)へ振れる現象がしばしば見られた。こうした状況が頻繁に起こったため、原因を探っていくと、主に日本の主婦やサラリーマンなどの個人のFX投資家が、昼休みを利用して一斉に円売り・ドル買いの注文を出していたことが判明。相場を左右させるほどの日本の個人投資家の資金力を世界に見せつけた。海外でよく知られた日本人を代表する姓「ワタナベ」から、イギリスの経済紙「エコノミスト」(2007年3月27日号」)で「ミセスワタナベ」という言葉が使われた。2002年から2005年までの3年間にFX取引で約4億円の所得を申告せずに約1億3000万円を脱税した所得税法違反容疑で東京都世田谷区の50代主婦が2007年に起訴されて有罪判決が言い渡される事件が報道されると、FX取引は日本の主婦の間でより大きな注目を集めるようになった。

 その手口は、極めて単純だ。円安の方向が好きで、実際2007年までの円安局面では、長期間円安方向に賭けることで恐ろしい利益をたたき出した。なぜ、円安が好きかというと、スワップという高金利が毎日手に入るからである。スワップを毎日もらいながら、しかも為替差益で儲かる。夢のような局面で、ひたすら円安の流れに乗れば脱税で起訴されたようなシンデレラが続々と誕生したのだ。しかし、その後の円高局面で、ほとんどのミセスワタナベは死に絶えた。

今、降臨しているのは、新世代のミセスワタナベが多いと考えられる。その手法は、基本変りはない。円安が続く限りその流れに乗る。素人に怖いものはないのだ。
ただ、一つだけ違う点がある。前回のブーム時は、ドル円の金利差が大きかったので、スワップ金利も大きかったので、寝かせば寝かすほど利益が積みあがったのだが、今回はそれがない。純粋に売買差益を取らなければならないという点が大きく違う。売買金額が膨らむ割には、それほど残高の伸びは大きくないらしい。

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ただ今準備している株式投資の本の書き出しです。

不労所得。アーリーリタイアメント。なんと響きのいい言葉でしょうか。誰もが憧れたことはあるでしょう。不動産を取得して家賃を得ながら、株式投資で悠々自適な生活。そんな成功話を書いた本はいつになっても人気を集めています。
でも、よく考えてください。そんなに、お金にお金を生ませることが簡単なことなのでしょうか。成功者の話をどこまで信じていいのでしょうか。私は、株にしても不動産にしても成功者の紹介する手法をそのまま鵜呑みにしても多くの人はうまくいかないと思っています。それどころか、こうした本を書いた人たちもたまたま儲かった可能性が高いのではないかとさえ思っています。

最初に不動産について一言だけふれておきます。ほとんどの不動産投資の本には、物件の探し方、安く手に入れる方法、銀行との付き合い方、人気のある物件の見分け方、空室リスク対策など、想像できる少し先の対策までは親切丁寧に書いてあります。ところが、最終的な出口戦略(いわゆる処分にかかわること)についてはほとんどふれていません。なぜなら、数年先以上のことなんてどうなっているかわからないからです。本を書いている人ですらまだ経験してもいません。現在地方物件の利回りはいいですが、最終的にどんな展開が起こるかについては意図的に無視するか、現状を前提とした楽観的なシナリオのどちらかのスタンスです。もっとも大きなリスクが投資家に丸投げされています。プロでも手を妬く賃貸ビジネスに付け焼刃の素人が簡単に参入し、悠々自適のまま最後まで着地できると甘く考えないほうがいいでしょう。入口ばかりにフォーカスして安易に投資を薦める不動産投資の本があまりにも多すぎます。

株式投資についても同じようなことがあてはまります。5年や10年の経験でたまたま儲けたとしても、果たしてそれが20年30年50年と続けられるといえるでしょうか。特に、1億円とか具体的な数字をあおる本に書いてあるようなことが、継続して再現できる根拠も信頼性もありません。それは私が自信を持って断言します。

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今週は水曜日がお休みでしたので、早かったのではないでしょうか。
暖かい日が続くので、桜も随分と早く咲いてます。

株式市場の熱も冷めやりません。
最近は下がると逆にほっとするぐらいです。

いよいよ日銀の新メンバーによるかじ取りが始まります。
お手並み拝見です。

実際に行動を起こす前に市場が先読みして動いてしまいましたので、ここから先は非常にやりにくいところだと思います。資産インフレの芽は膨らみつつありますが、果たしてこれをどこまで容認していけばよいのか。円安による輸入インフレ効果もそろそろ出てくるでしょうし、消費税の引き上げによる直接的な物価上昇の影響もあります。

一番恐れているのが、所得が増えないまま、物価だけが上がること。大企業に賃上げの動きやボーナス増額の動きがみられるのはいいことです。

さてさて、個人的には相変わらず毎日週末が続いています。
このブログのほうも、ある程度記事がたまってきたので、ここにきて投稿のペースはやや落としています。
ベアリング事件の記事は個人的には一押しなのですが、ようやく順位が上がってきました。古い事件ですが相場のヒントが良く現れていますのでぜひご覧いただけたらと思います。

秘密ですが、といいながらここに書いていますが、今株式関係の電子書籍を準備しています。だいたい準備ができてきましたので、早ければ週明けには販売できると思います。

その節には、内容も含めてコチラのブログでご紹介させていただきます。よろしくお願いします。
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もうひとつのブログで書いたんですが、政治家は実に巧妙だと思います。参考
本当に国のこと、国民のことを考えている政治家はいったい何人いるのでしょうか。
ふと、疑問に思います。

日本経済が失われた20年に落ち込み、いまだにデフレの罠から脱却できない責任は、民主党ではありません。そもそも自民党にあるわけじゃあないですか。

政治は結果責任と威勢はいいですが、ここまで、いろいろな問題を先送りしてきたのはそもそも自民党ではなかったかと感じるわけですね。

今抱えている課題は、本当にたくさんあります。
何かを解決するためには、必ずほかの何か、ほかの誰かの犠牲を伴います。

犠牲を出さないためには、「かつての経済成長を取り戻す」しかありません。

でも、それって結局ていのいい先送りじゃないか。
そうとも思えてくるわけですね。
国民に支持されているのも、痛みがないから。

本当にかつての経済成長を取り戻すために、危ない橋を渡るのがいいのか、

それとも、経済成長はある程度あきらめたうえで、改革をきっちりと進めるのがいいのか。

政治家はやはり、前者を選ぶんでしょうね。
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金融工学とは

◆難しい説明

将来の不確実なキャシューフロー(お金の動き)を定式化し、未来に起こりうるケースを事前分析し、リスクの価格を評価する枠組みを提供する学問。

資本の有効利用を視野に入れて、金融の機能的効率性と資本の効率性にかかわる思考技術知識体系を想像する学問。

金融市場の不確実性に確率論や統計学を取り入れて数値化する学問。

◆下衆な説明

言葉の説明ではごまかしけれない相手に対して、難しそうな算式や、カタカナ専門用語を使って、金融商品の危ない部分を深く追及させないようにする学問。

価値のないものを組み合わせて一見新しく手有利そうに見えるものを作り出して、一方で元の値段がわからないようにして、大きなさやを向くための技術を提供する学門。

経営者に対して、金融商品のリスクのありかをわかりやすく説明するために、経営者の理解できる部分だけを安心できるような形に整える技術を提供する学問。

◆どちらともいえる認識

金融商品のリスクを減らしながらリターンを増やす方法を提供する学問。

金融市場のスキを見つけてリスクなしでお金を儲ける手段を提供する学問。
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「相場は誰もが容易に予想できる水準に
誰もがもっとも予想しないルートで到達する」

よく自分への戒めにつぶやいていました。
この言葉の通りなので、特に解説はしません。

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パチンコ2
パチンコはギャンブルの中では、割と回収率がいいことはご存知だろうか。

良心的な店は95%ぐらいだという。断末魔のぼったくり店は70-80%くらいらしいがそれでも競馬と同じくらいなので競馬をやるならパチンコの方が分がいいことになる。

回収率とは期待値と置き換えてもいい。単純に考えると、パチンコが一番長く遊べるギャンブルということになる。

新台をガンガン入れ替えたりしているが、パチンコホール側のピンハネ分は思ったよりは少ないことになる。
最近はデフレの影響で1玉4円均一だったものが、2円1円0.8円0.5円と値下げされている。1玉1円になれば今まで1000円で250玉しか借りられなかったものが、4倍の1000発借りることができる。これまでのハイリスクハイリターンがだいぶ緩和され、2000-3000円でそこそこ遊べ、年金生活者がたまに遊ぶことも無理ではなくなっている。
噂では0円つまり貸し玉無料の店まで出現したという話まである。0円の店は、飲み物やそのほかの物販で収益を上げる新しいモデルらしい。ゲームセンターの変形だと思われる。

地方や平日のパチンコホールはお年寄りでいっぱいだ。今ではお年寄りの社交場は昼カラオケ・ゲームセンター・パチンコが御三家だ。

そのパチンコには投機について考えるヒントが満載されている。

知らない人のために、まずパチンコの仕組みを簡単に説明しておこう。

◆仕組み
①まず、球を借りる。
1個4円・2円・1円・0.5円それぞれコーナーは別なので、0.5円の球をこっそり持ち出して4円コーナーに移動したりすると怖いお兄さんが出てくるので要注意。

②自分で台を選ぶ
釘の並びが大事。プロは釘の並びのいい台を朝から並んで確保する(パチンコ必勝法のほとんどがっここにある)。

③最近のパチンコはほぼすべてがデジタル抽選方式
つまり、球がチェッカーといわれるゾーンを通過すると、デジタルが回る。
そしてデジタルが順番に停止し数字が3つそろえば大当たり。
1回の大当たりでだいたい1000発から2000発が払いだされる。

④やめたくなったら自分で勝手にやめて球を景品と交換する。
その際に特殊景品というものがあって、例えば特殊な石のようなもの。
これをもらって、店の外にある両替所といいうところに持込み現金化する。

⑤現金化レート
現金化のレートは決まっているので、間に特殊景品を挟むものの、最初に借りた球をいくらで引き取ってくれるかがポイント。4円の球を4円で引き取ってくれることを等価交換という。この現金化率は店の戦略によって決まる。

⑥実際の回収率
95%の回収率というのは、実は出玉ベースのことである。換金率が等価でないと、金額ベースの回収率はそれより低くなる。たとえば換金が1玉3円だと、95%*3/4=71.25% この場合出玉ベースで95%の回収率が金額ベースで7割近くまで落ちる。

そこで、最近では 貯玉 といって、出玉を換金するのではなく、出玉数を磁気カードに記録して、次回のプレーに持ち越すことができるようになっている。この場合、再プレイ手数料といっていくらかチャージされる場合が多い。

◆当選確率
デジタルが回って大当たりが出る確率はあらかじめ決まっており、警察に届けて検査を受けなければならない。
確率は数十倍から数百倍で自由に決められるが、当たった時の出玉数との関係が厳しく規定されている。

パチンコ玉がデジタルを回すスイッチが入る隙間を通った瞬間に、メインIC基盤の上であたりか外れか決まる。まあ、デジタルのサイコロを振るようなものである。そのあとで思わせぶりのストーリーが画面上でドキドキハラハラと展開する。当たり外れすでに決まっているのにプレーヤーはそれを知らされずに、激熱だとか言って射幸心をあおられる。そういうと身もふたもないのだが。。。
今のデジタルパチンコは単なる巨大サイコロふりゲームなのだ。当たるまでのストーリーで興奮をいかに呼び込むかが最大の差別化要因である。何百回に1回しか当たらないので、外れていてもいかにも惜しい演出がスクリーン上で流れるというわけ。
それを知らないオバさんなんか、途中で必死にボタンを押しているけど、もちろんそれによって結果が変わるわけでもない。しかも、台が大きく揺れるほどたたくから始末に負えないときている。

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おなじみ、やり手元証券マンM氏から手記をいただきました。


セールス5
入社が決まると、次のイベントは配属→入寮とくる。

新入社員のほとんどは全国100以上ある営業店への配属となり
原則全員、寮に「入れられる」

N証券の寮は××明清(メイセイ)寮という。(××に地名が入る)

その名のごとく「明るく」「清く」ってわけ。

こんなパラドックスに富んだ名前を誰が考えたんだろうね。

「絶対に明るくない」し「清くもない」明清寮。
朝5時には寮を出て、その日のうちに帰ることなく、午前様で帰っても寝るだけの寮。

休日でも、明日やるべきノルマを考えると吐き気がする寮。
既婚先輩社員が突然押しかけてきて、愚痴・説教を長々と聞かされる寮。

何よりも笑点のテーマソングが嫌いになった寮。(日曜5時は最悪の時間帯)
 

僕だって、本当は明るく生きたったさ。


でも、文の勢いからは本人楽しんでいるようにも思えますが。。。
まだまだ続きがあるようです。

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今はコンピューターが付け合せしてくれるので、いくら売買高が多くなろうがへっちゃら。

ただし、これまでにピンチは何度かあった。たとえば、株式分割を繰り返したライブドア株の売買高が膨らみ過ぎて数日間立会時間が短縮されるというようなことがあった。その後のシステム増強で、そういったことは起こりにくくなったが、なんせその昔は人の手で売買を付け合せするという信じられない原始的な世界。もし、場立の世界でライブドア株を売買していたらと想像するだけでゾッとする。

人海戦術で注文を処理するわけだから、キャパはすぐいっぱいになってしまう。
付け合せをする才取がわけわからなくなって、ごめんなさいすると、東証の監視係のような人がすかさず笛を吹く。

これが板寄せといわれる売買中断だ。
しかし、才取にも意地がある。
できれば笛なんか吹いてもらいたくない。
どんどん注文を抱えた場立が周りを二重三重に取り囲み、とっくに収拾がつかなくなっているにもかかわらず、白旗を上げないで頑張るガンコ者は多かった。職人としての意地であろう。

しかし、その場合も東証の監視係が「こりゃ無理だ」と判断して笛を吹く。ボクシングでいうとタオルを投げ込むようなものだ。

しかし、笛が吹かれて板寄せになるということは、取引が盛りあっがているわけで、縁起がいいこと。
笛が鳴れば鳴るほど、市場は活況なのだ。いわば相場のバロメーター。
もし、最近の活況相場だとそこらじゅうが板寄せ状態で売買はマヒしていたであろう。

相場が調整局面に入り取引が減ると、笛が鳴るどころかフロアは死んだように静まりかえる。
相場はある程度サイクルなので、そんな状態に入るとそれは何か月も続く。

取引所では書き損じの伝票をポイポイ床に直接捨てるので、場内は昔から禁煙である。暇になると、場立は取引の外でタバコを吸って暇をつぶすことが多くなる。

そんな状態が続くと板寄せがふと恋しくなるから不思議なものだ。
しかし、想像できないだろうけど、板寄せ直前の状態は見せられたもんじゃない。ひどいもんだ。ちょうど満員電車の一つのドアに全員が一斉に殺到している姿を思い浮かべてもらうといいだろう。
靴は踏みつけられ、シャツはしわくちゃになりズボンからは見出し、隣の若い衆の汗がべっとりとまつわりつく。
圧もすごい。見るのはいいかもしれないけど、中はやはりいやだ。

その、板寄せ寸前の状態を回避するのはどういうアイデアがあるかという話が持ち上がったことがある。コンピュータ売買なら一発で解決だが、当時はシステム化はすでに計画されていたが、それとは別に何かいい考えはないかというのだ。

付け合せ窓口を二段階にしてはどうかとか、取引を最初から板寄せで行ってはどうかとか、知恵は絞られたが、結局いい方法はなかった。

まあ、結局ガス抜きされただけで、機械化までは辛抱しなさいということだったようだ。
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人の心は移ろい易し。

ちょっと前まで、日本破綻本、日本ダメダメ本ばかりだったのに、今では日本称賛の嵐。

日本最強本を追いかけるように、初心者向け株式投資の本、インフレに勝つ資産運用の本が続々と登場する。雑誌もあわてて特集を組む。

ここまでは、ひとつ前の投稿の復習。

こんな時は、小難しく考えるよりも無邪気なほうが儲かることが多い。
小細工しない人はほとんど儲かる。
思わず、人に成果と手法を教えたくなる。

そのうち、取らぬ狸の皮算用で将来のバラ色の資金計画・人生計画を始める。
一発逆転なんてものまで現れる。

最初のうちは、タイミングを間違っても粘ればいずれ迎えが来る。
だんだん、そんな自分の株がいとおしくなる。

買ったものと仲良くなりすぎたら危険の兆候だ。

いくらかわいがっていても逃げるときは逃げなくてはならない。
ヘッジなんて小難しいこと言わずに、男らしく成り行きで売って逃げるのだ。

多くが、逃げ遅れて結局それまでのものをすべて吐き出す。

その屍を乗り越えて、市場はなにごともなかったかのように動き続ける。

それが市場であり、相場である。

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ちょっと前まで、日本破綻本、日本ダメダメ本ばかりだったのに、今では日本称賛の嵐。

政権が変って、「本気でやります」とぶちあげただけで世の中が動き始めた。

アメリカ住宅市場に底打ち感が出ていたこと、これまでのドル安効果でグローバル企業が好調さを保っていたこと、NYダウが上昇波動に入ったこと、欧州危機がしばらく沈静化していることなどの海外要因も大きい。

また、民主党があまりにもふがいなかった分の反動による期待感が高まったこともある。期待に働けるといっているが、まさにそれを地で行く展開だ。

国民の多くは、
大胆な金融緩和=緩やかなインフレ=デフレ脱却
の公式が頭にしみついている。

でも、そんな時だからと楽観論にくぎを刺す論者もいるが、楽観論の前では劣勢で結構矢面に立たされている。

論者・弁者を名乗るからにはここでどちらかのスタンスを出しておかなければ、埋没してしまう。絶好の露出チャンスでもあるので、ここぞとばかりに緊急出版が続く。極論を言って当たればラッキーだが、はずれても十分余りある知名度が残る。緊急出版の裏にはそんな本音がのぞく。絶対的な正解がない経済学というのはこういうときは便利である。

紙の本が売れなくなって久しい。

その中でビジネス本というのは、ある程度売れ行きが読めるというので、出版社は一定の読者を抱える著者にすがりたがる。当然ながら、ネタがそんなにたくさんあるわけでもない。似たような本を短期間に何冊も出す猛者もいる。どんなにひどいレビューを受けようが、それも芸のうちとどこ吹く風というのもなんだか。

意外に売れるのが、誰でも簡単に儲かるノウハウ本とダイエット本のようだ。

一時期はやった自己啓発本は、〇〇女史とともにブームは終わったようだ。代わりに初心者向け投資本が書店をにぎわせ始めている。しかし、そんな目先のチャラチャラを飛び越えて、橘玲が久々の王道来路線復帰。日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル

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デイトレーダーはいったいどのくらい生存出来るのか?
平均寿命は?
資金量との関係は?

ネット証券は情報を持っているだろうが、最重要機密なので漏れてくることはないだろう。
事前に顧客の了解を取ったうえで研究機関に情報を提供するということも試されたようだが、何か問題があったのか、うやむやになってしまったようだ。

巷では1割といわれている。これは、いい線ついているのではないか。
じゃあ、残りの9割はどうなるのかということだが、

自己資金が尽きて足を洗う人と
途中から手法を変えて生き残りを図ろうとする人、にわかれるということ。

完全に尽きる前に、多くの人は手法は替えるだろうから、負けたまま市場から去っていく人はそこまでは多くはないだろう。そのペースでみんな撤退したら、オンライン証券はすぐに淘汰されてしまう。

もちろん、市場環境にも大きく左右される。
一時休戦ということもあるし、どの口座がデイトレードによるものかを線引きするのも難しいので、はっきりした統計はとりにくいのであろう。

この1割しか成功しないという数字がいい線ついていると思う根拠は多分に自分の経験と主観である。
しかしこの1割がかりに1年間の生存確率だとすると、2年後の生存確率はわずか1%になってしまう。

ところが、生存確率は独立変数ではないだろうから(残った1割はその後の生存確率が高いかもしれないので)、さすがに1%ことにはならないだろう。金融工学原理主義者は、デイトレの長期生存を認めないだろうが、私はそうではない。なぜなら、市場には金融工学では発見できない細かいスキがあるからだ。

縦軸に生存率、横軸に年数というグラフを書くと、いわゆるロングテールのようなL字線の形をしているのではないか。その線はどこまでいってもゼロにはならない。

デイトレのことを書くブログの生き残り率を見てもだいたいそんなものかなと実感できる。希望に満ち溢れたブログが次々と立ち上がるのだが、ブログの生存者は相当少ない。

書き込みの頻度がだんだん少なくなり、最初は軽くやられた笑い話だが、だんだんと深刻になってくる。そして、突然更新が途絶えるか、まったく違う内容のブログへと変っていく。

本当に稼いでいる人たちは、まずブログなんか書かないだろう。かりにやったとしてもよた話ブログだろう。

実績を掲載しているブログには、虚偽も多いと思われる。

あれこれ自分の中で勝手な理屈をつけて、一部の結果を省いてしまうのだ。
いわゆる小さな「ずる 」の範疇だ。少しでも見栄を張りたい、せめてネットの世界ではスターでありたい、誰もがそのぐらいのちいさなごまかしの誘惑にさそわれる。
もちろん、人のお金であったら大問題だ。

また、最初から虚偽のパフォーマンスで読者をひきつけアフィリエイトという広告収入を狙ったり、儲かる手法という「情報商材』の販売を行うケースも目に付く。

もう一度繰り返すけど
本当に稼いでいる人たちは、その手法や結果をまずブログなんかには書かない。本にも書かない。

デイトレには途中で資金を枯渇させないという観点から科学的な思考が求められる。勝ち残りの猛者は、必ずこれを無意識に実践している。経験から学ぶことは大変だが、最初にそれを科学的に理解すると、苦節の期間を短縮でき生存確率は大幅に向上する。しかし、割に合うチャレンジかどうかはあくまでもその人の人生観しだいだと思う。この辺は、おりおり、じっくりと解説していきたい。

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基本的には硬派のブログです。
でも、適当に軟派なお話も混ぜます。
投資理論や金融工学については、できるだけかみ砕いてお伝えしようと努力していますが、表現力の未熟さから1週間分お付き合いいただくと結構疲れることかと思います。それはなにとぞお許しください。メールでどしどしご感想お聞かせいただけると非常にありがたいです。

さて、週末リラックスモードによる最初の投稿です。
といっても、私のほうは今のところ毎日が週末ですが。。。
普段は血の通わないさめた書き方をしていますが、週末投稿は少し油断することにします。

ところで、みなさん戦績はいかがでしょうか?
周りでも結構景気のいい話が聞こえてきますが。

でも、人は人、自分は自分ですからマイペースでまいりましょう。
儲かった話を自慢しても、あんまりいいことはありませんから。自分も言わない、人の話も聞かない、これが一番です。たった今聞いておきながらなんてこった。あくまでもあいさつ代わりです。人に聞かれたら「ぼちぼちや」と返しましょう。

取り留めもない話ということなので、自分自身のことをほんの少しだけお話しておきましょう。

私は1年前、大きな事件に巻き込まれ、昨年はほとんど身動き取れませんでした。
このブログではその件についての詳細はふれませんが、別のブログ等ではある程度書いています。

つい最近まで、アルバイトをしていました。
今は、そのアルバイトもやめ、一応仕事を探していますが、なかなか厳しいです。

年齢、事件、これまでのキャリア、三重の壁に苦しんでいます。
できる仕事があれば何でもやろうと思っていますが、履歴書を見て扱いにくそうなキャリアだと思われてしまうようです。

今はそんな暇を持て余した状況なので、ブログのネタはどんどんたまる一方です。どういう順番で投稿するのがいいのか頭を悩ませています。

自分の書いた記事のランキングを見るのが、とっても楽しみです。動きを見ていると、皆様の関心もわかりますし、どういう人が見てくれているのかも少しだけ想像できます。

今週はMR.天才トレーダーが異様に強かったです。特定の著名人を念頭に置いているのかという問い合わせをいただきましたが、そうではありませんとしかお答えできません。「伝説のトレーダーといわれた人が、実はたまたま長期シナリオを数回当てただけで伝説でもなんでもなかった」という部分に対する答えが書いてあるかと思って訪れた人がいたらごめんなさい。でも、もし、思い当たる人がいるなら、多分それ正解です。

あと、場立の話も根強い人気です。これは最初からそんな予感はあったのですが、やっぱりそうでした。今では見られなくなった光景ですから、昔を知っている人は懐かしむでしょうし、若い人たちには新鮮な感じなのかもしれません。予定より少し長めの連載にするつもりです。箸休めにでもしていただければ。

楽しみながら、少し知らないことが見つかる。こういう感じのブログにできればと思っています。末永くお付き合いいただけたら大変幸せです。




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知識人は、みんなが「日銀がお金を刷る」という仕組みをちゃんと理解しているつもりでしゃべっている。初心者が聞いたら、素直に日銀が本当にお金を刷って配るのだと勘違いする。

巣鴨のおばあちゃんたちは、白川さんはケチだったと思っているかもしれない。

いや、おばあちゃんだけではない、結構そう考えている人は多そうな気がする。

これから日銀が踏み込む政策は、「期待に働きかける」 部分が非常に大きいから、世の中の多くの人が実際に本当のメカニズムを知らなくても、多少の勘違いはあっても期待感が高まればそれでいいとも言える。

肝心のお金の流通量については本当のところどうなるのかは経済学者だってわかっていなのだから。

知識人の中にも、日銀が資産購入で市中の貨幣を増やせば、イコール物価が上がると考えている極端な人もいるようだが、さすがにこれは問題外。

日銀は、銀行が持っている国債と交換に現金を銀行に渡す。これまでその現金は、ほとんどそのまま、銀行の準備預金勘定といわれるものに「ブタ積み」されていた。なぜかというといくら金利が低くても借りてくれる人がいなかったからである。

日銀ができるのはこれだけで、あとは銀行が増えた現金をどうするかである。
日銀が銀行から無理矢理国債を買い上げると、使い道に困った銀行が結局また国債を買うという笑えない話がないわけでもない。

銀行もまた国債を買う羽目になるんだったら、日銀の買取要請に無尽蔵に応じるわけにもいかないだろう。

したがって、残存期間の長い長期国債や、株式などのリスク資産を買い取ることになる。新日銀はこれをガンガンやるとしている。

銀行は増えた現金をそのまま、寝かせておくわけにもいかない。なぜなら現金は利息を生まないから。
ちょうどうまく借りてくれる人がいればいいけどいなければ、おそるおそる何かを買うか、通常は貸さない人にも思い切って少し高い金利で貸すしかない。そのムリして貸したお金の一部が金融市場に流れこむのではないかとみんなが予想する。それを先読みして株が上がり、円が安くなる

早い話、今これが起こっているわけだ。

株が上がれば、資産家は財布のひもが緩む。世の中の雰囲気も変わる。
円安になれば、輸出企業の採算が改善する。それが、さらなる株の上昇を生む。

いわゆる、風が吹けば桶屋がもうかる方式。
世界景気に好転の兆しが少し見えることもこの風桶方式を後押ししている。

で、実際にはまだ何もやっていないというところが最大のミソ。
やるぞと見せかけて、これまでとは気合が違う、やるに違いないと思わせていることが今の変化を支えている。

今のところ先読みして動いているので、実際始めたら効果がどうなるかはわからない。ただいえることは、今のうちに金融政策以外のことをきっちりやらないといけないということである。で、金融政策については、ほんとのホントにやりすぎると今度はインフレだの財政問題と別の大きな問題が出てくる。

なかなか初心者にはこの最後のさじかげんがなんとも言えずわかりにくい。

参考記事リンク

なぜ多くの政策が不発に終わるのか。今、本質を考える。アベノミクスの盲点 (通勤の友シリーズ)
アベノミクスの正しい場外観戦の仕方
アベノミクスは場外観戦しているうちが華
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手錠ベアリングの売買が不思議さを増すころ、ベアリング幹部たちはのんきにクリスマスを楽しんでいた。そこではシンガポール拠点の1994年の功績をほめたたえあっていた。

もちろんニック・リーソンは最大の立役者だ。

しかし、88888口座に封印された損失はすでに臨界状態に達していた。
いつ爆発してもおかしくはない。
月末をまたぐための資金操作も限界に達しつつあった。
年末越えに行った資金操作に不信を持ったSIMEXが執拗に照会を行う。
社内でも調査が始まる。
しかし、誰も88888口座を覗くことはなかった。

リーソンに残された手段は先物を使って買い支え、日経平均を19000円以上で着地させ3月限オプションのポジションから利益を上げるしかなかった。
それが、見え見えの先物の売買となってあらわれていた。

部下が作成した、ベアリングのポジションはまさに海面からわずかに顔を出した氷山の姿を示していた。
市場はそれでもなんとか、リーソンの願いどおりのゾーンで動いていた。

1995年1月18日(水) 阪神大地震が発生。

処理過程

発生直後しばらくの間、地震をどう評価すべきか気迷いを見せていた市場は週明けから一気に売りの方向へ動いた。
その後、日経平均が19000円を回復することはなかった。

それでも、一縷の望みを託し、節目節目で悪あがきを続けるリーソン。
市場は、そんなリーソンをもてあそぶかのように、少しは反応を見せるが、上値は徐々に切り下がる。

社内外でいろんな噂が流されるが、誰も決定的な決め手になる88888の扉を開けようとしない。
そして、なりふり構わなくなったリーソンは文書の偽造にまで手を染める。

買い支えに使われた先物の買い持ちは膨らむばかり。
2月24日(金)が94年度分のボーナス支給日。
リーソンの頭には、なんとしてもその日まで持ちこたえることしかなかった。そしてその翌日はリーソンの誕生日でもあった。

しかし、その日が見えた前日ついに力尽きた。
おしっこを我慢に我慢してようやくトイレにたどり着いたら、入り口でおもらししてしまったようなものだ。
42.1KM走ってきてゴールテープが見えたとたん心臓発作を起こす。
本当の心臓発作を起こしたのはランナーではなくベアリングの経営陣である。

ボーナス日の前日、引け後ついに逃亡。

24日(金)極秘裏に関係者は動く。週末は、イギリス挙げての緊急対策会議。

26日(日)べアリングのポジションをある大手証券が代理で反対売買を行うことが決まる。部長から電話が私のところに入った。趣旨は一部のポジションを買い取れないかということだった。市場で決済したのちに残った最後の部分ならまだしも、その時点での一部買い取りはあり得ない相談だった。

翌日から積み上がったポジションの解消売りが始まった。ベアリングに代わって反対売買を行う証券会社の執行担当者は週末に急遽作られた特別室に陣取り、外部との接触が一切できない状況で、淡々と決済売りを出しているという。
初日に市場は大きく下げたものの、翌日以降は決済売りが出ているにもかかわらず、市場はびくともしない。
誰もが、最後の売りを買いたいと虎視眈々と狙っていたのだ。

決済売りは1週間弱で終了した。
終了のアナウンスがあれば、誰もが急反発を予想した。
結果は見事に逆だった。

最後の売りを買った人たちの売りを買う人がいなかったのだ。

相場の心理をまさに映し出す見事な展開であった。

結局、最後の売りをバーゲンだと思って買った人が投げ終わったころ市場は反発した。
その後も日経平均は上昇を続け、年末には、あれだけリーソンが抵抗した19000円も回復する。

すべてを飲み込んだ後、何事もなかったかのように動き続ける。
それが市場というものだ。


2年間



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九条清隆3月6日にブログをスタートして以降、これまで少し駆け足でアップしてきました。

早めに、カバーしようと考えているものを一通りそろえて、このブログがいったい何を伝えようとしているかを具体的にお見せしたかったのです。硬いものから柔らかいものまで交えて楽しくいきたいと思います。できるだけ多くの人に読んでもらいたいと思っています。

最初に書きましたが、私の長い投資・運用経験に基づいて私が学んだ投資の本質についてお伝えすることがこのブログの目的です。具体的な儲け方を指南するわけではありません。

投資・運用の世界は本当に奥が深いと思います。

一瞬でもこの道を究めたと思った瞬間に大どんでん返しを食らいます。

何回も書いていますが、絶対に確実な方法はほとんどありません。
しかし、確実性の高い方法はいろいろとあります。
それを、自分の欲とどう折り合っていくか、それがいつまでたっても大変難しい問題だと思います。

特に現物市場が活況になってくると、かなり確実性は上がります。
それとともに、簡単に儲かる手法が出回ったり、景気がいい話がどんどん出てきます。

でも、それに惑わされてはいけません。
どんなに一時的に儲かったとしても、常に冷静沈着に努めなければなりません。
そして最も大事なことは、市場を舐めないことそして自分に対する謙虚さを忘れないことです。

少し大それたことを書いてしまいましたが、この道に終着点はありません。
私自身まだまだ学ばなければならないことばかりです。
そんな私と一緒に挑戦していきましょう。

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またまた、やり手証券マンM氏から続きの手記をいただきました。

セールス5
私の入社したN証券は「営業ありき」の会社だったんだ。


あんまりお利口な人材は必要なく、体力自慢で打たれ強いのがいい。でも、東大生はある一定数が必要なんだ。当時は「業界無敵」といわれたN証券でも大蔵省には頭が上がらなかったってわけさ。

おそらく上級公務員試験を通って大蔵省に入る学生のほとんどが東大卒のはず。
将来彼らのなかから、証券局課長から局長まで排出する。そんなエリート官僚の「同期」をN証券としては10名程度は取っておかなければならないからリクルーターも大変なんだ。

当時N証券は、採用戦線のピークにあわせ、内定をだした学生を、関西地区、関東地区の学生に分けて旅行に連れていたんだ。関西の学生は三重の保養所、関東地区は伊豆の保養所。もちろんこれは会社側の「好意」などでもなんでもない。いわゆる「拘束旅行」と呼ばれているのもので、この時期、学生が他社に寝返らないようにするために、保養所に「軟禁」するのが目的なのさ。


そのときのエピソードにこんなものがあるんだ。
関東組約100名が伊豆の保養所について食事がはじまる。自己紹介の席では、当然のことながら早慶生が圧倒的に多く、明治、筑波、一橋等が続く。しかし、東大生がなぜかいない。たしか10名内定者がいたと聞いている。やがてひそひそ話が始まる。「まさか東大は関西組じゃあないよな」「なぜ、東大がいない」「彼らはどこへ行ったんだ」と。


その頃、彼らは「ハワイ」にいた。。。

どうやら、ハワイ拘束旅行の噂は本当のようです。

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あんまり投資タイミングについて書くつもりはないけれど、考え方だけ。

これだけ短期間で相場が上昇すると、売るタイミングがよくわからなくなる。
高値警戒感や値ごろ感の売りはよくありがちだけど、再び上昇波動に入った時に機動的に乗れる人でないとここで降りるのはあんまり賢明ではない。

こういう大きな潮流変化が起きているときは、大きな潮の流れの周りで順番に弱気虫が出たりするが、1000円下を投げるつもりでのんびりしていたほうが、うまくいったりするものだ。

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金融危機の震源地である投資銀行。
低所得者向け住宅ローンを証券化して、ピカピカだといって世界中に売りまくった張本人。
自らも、自己ポジションでそのピカピカを抱えてドツボにはまり、庶民の税金で救済されながらも高給を持ち去った貪欲さ。

どう考えても虚業の極地にしか見えない。
この虚業の権化はいつのまにか銀行に姿を変え、今では投資銀行といえるのは世界広しといえど野村証券と大和証券の2社しかいなくなってしまった。この2社を投資銀行と呼ぶ習慣はあまりないので、投資銀行はなくなったといえるかもしれない。そもそも、投資銀行という呼び方自体、証券会社をカッコよく呼ぶだけのものだったのかもしれない。

銀行の傘下に入ることで、いままでのように好き勝手はできない。バーゼルⅢやボルカールールの適用を見越して自ら業務の縮小・切り離し・看板のすげ替えに動いてきた。変わり身はさすがに早い。

しかし、器は変わってもその受け継がれてきたアニマルスピリットはそう簡単に捨てきれるものではない。もともと、銀行マンのカルチャーの対極にいる人たちなのだから、すぐに息苦しくなるだろう。どこかで息をひそめて、虎視眈々と復活を狙っているのは間違いない。

このような話を独特で挑戦的な言い回しで描く 外資系金融の終わり
チーム藤沢というプロダクションで作っているといわれているが、一応オリジナルな人物は存在するようだ。しかし、いつの間にかキャラが独り歩きを始め虚像化しているようにも思える。本物は意外といい奴かもしれない。

この本は、金融の玄人筋からはなぶり殺され身もふたもないトホホなようだが、金融業界以外の人にとっては一読の価値はある。著者のスタンスがバリバリの新自由主義からぶれずにいるブレナなさは一応評価をしてあげたい。

さて、その藤沢語録だが、読んでいて勘に触る部分が多いが鋭い部分もある。それこそまさに著者の思うつぼなのだが...


生命保険は加入者の死亡を当たりイベントにした宝くじ

生命保険会社は膨大な保険料にあぐらをかいてヘッジファンド化

証券会社は仲介業務が本来の仕事のくせに、自分も飽き足らずカジノの胴元になった

資本主義はリスクをとったものが、失敗した時のコストも負担することで成り立つ

投資銀行には本来同じ会社にあってはいけないものを同居させている

サブプライムはアメリカンドリーム

金融工学はくずを集めてAAAを作り出す技術

日本の銀行は年寄りの預金を集めて日本国債を買う優しい仕事

日本国債を買い続けることはサラリーマンとしては合理的

相続は80・90の老人から60・70の老人へ富を移転させるだけで、何かが変わるわけではない

普通のヘッジファンドは単なる零細な資産運用会社

巨大金融機関は絡まりすぎてつぶせない


などなど、ムカついたら失礼いたしました!





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投資にせよ投機にせよ、市場に勝てるのか?というのは永遠のテーマである。

市場には勝てないとあきらめた一派は、市場ポートフォリオへの投資を薦める。いわゆるインデックファンドといわれるものだ。残高はずっと増え続けているし、最近のパフォーマンスも絶好調だ。

いやいや、そんなはずはないよという一派は有望な個別株の発掘に精を出す。
いわゆる、ファンダメンタルズといわれるリサーチ情報の取得・分析で人を出し抜くことや、誰も気づいてないシナリオを先読みすることで超過収益を狙おうとする。

インデックス否定派の中には、ファンダメンタルズは無視してマーケットの動きそのものに挑戦する集団もいる。デイトレーダーといわれる人たちはみんなそうだ。自分だけはマーケットを出し抜いて儲けられるのではないかと夢をいだき参戦する。儲かる手法を求めていろいろと売買を繰り返す。あえなく散るものもいれば、生き残るものも一定数いる。

ヘッジファンドは、両方のアプローチを混ぜ合わせており、インデックス否定派の急先鋒でもある。

そもそも、市場に勝つということはどういうことだろうか?

市場の動きにかかわらず、常に儲けを出すということである。
それを絶対リターンという。絶対リターンを上げること=市場に勝つことにほかならない。


絶対リターンを生む手法を市場ポートフォリオに継ぎ足せば、市場に勝てる。
あるいは、市場ポートフォリオをわざとちょっとだけずらして、それによって収益の上乗せを狙う。うまくいけばその分市場に勝てる。ヘッジファンド的な運用に踏み込めない伝統的な運用会社は、これをわざわざアルファ戦略ともったいぶった呼び方をしている。そもそも、アルファア戦略でリターンを上乗せできるなら、インデックスの隅でこそこそやらないで、それだけを堂々と別建てやってもよさそうだが、どうやらそれだと顧客の受けが悪いらしい。


では、市場の動きに関係なく絶対リターンを上げるにはどうすればよいか?
ふたつ方法はある。


①期待値が100%を超える手法を繰り返し続けること。期待値は回収率と置き換えてもいい。

期待値が100%超えるということはかなり難しい(当然ギャンブルのすべてが期待値は100%未満である)。
市場全体がプラスサムの状態の時だけ参加するということ。
しかし残念ながらこれは市場が右肩上がりを続けるということであり、市場の動きがどんなときにもという前提条件に抵触する(市場が右肩上がりだと平均的にはみんな儲かるのだが)。
となると、期待値が100%以上の手法とはたぶん裁定取引しかないことになる。しかも、ITが発達した今、そうそう裁定取引のチャンスが転がっているものではない。


期待値が100%以下であるにもかかわらず、なるべく長い間プラスを保てる合理的な賭け方(投資)を行い、まんまと勝ち逃げすること。


見もふたもない答えだが、伝説のトレーダーといわれた人が、実はたまたま長期シナリオを数回当てただけで伝説でもなんでもなかったり、これまで稼いできたヘッジファンドが突然破綻したりするなんてことは、全然不思議でもなんでもないのだ。

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80年代に起こったバブルはいつから始まったのでしょうか。
おそらくプラザ合意のあった1985年ごろからですね。
一瞬急激な円高に日本経済はひるみますが、やがて
円高、金利低下、株高のトリプルメリットが始まり、未曽有のバブルへ突入するのです。
当時の新人採用は今とは正反対の売り手市場。
そこそこの大学?を出ていれば誰でも就職できました。特に体育会系の学生は勉強なんかできなくても。


バブルは再来するのでしょうか?
ついに就職氷河期に終わりわくるのでしょうか?


そこで、なんともうらやましバブル期に、N証券に入社したあるやり手証券マンMの手記を紹介しましょう。それはそれは、学生は引く手あまただったようです。

セールス5

N証券では「優」の数が0でもどんどん内定がでたんだ。同期は350人。

みんなの顔などおぼえちゃいないさ。
いったい何人残っているのだろう。
そんなこと今の僕には全然関係ないけどね。

N証券にはリクルーター制度があったんだ。支店の営業マンだろうが本社スタッフだろうが会社から情け容赦なくリクルーターをやれと指令が下されるわけさ。
指名された社員は人事部の手下となり平日へとへとにこき使われた上、土日は出身校の学生の採用活動に没頭させられる。
秘密だけど、これにもノルマが。

たとえば、早慶では各50名必達と言われていたんだ。
 

三菱・住友グループなどとまともに競って、簡単に学生を採用できるはずもなく
「おしみなく金を使う」

1年間でリクルーターひとりに割り当てられる交際費は100万円以上に及ぶ場合も。
採用活動といっても、やることは、学生を呼び出し、特上すき焼き、特上しゃぶしゃぶ(なんでも特上である)等をご馳走し、歓楽街へ連れて行くだけさ。

学生の中にはこのときはじめて「特上肉」に遭遇し、感動して涙する者もいる。

バブル当時内定のピークは4年生の6月ころだったので、目星をつけた学生はこのころ毎週末呼び出し、飲ませ食わされの乱痴気騒ぎを繰り返す。

「毎週」の意味するところは他社の面接に行かせないようにする作戦だから。

めでたく内定し、承諾すればそれでよし。

ただし最終選考まで残っていたのに最後に「他社に行きます」というとただでは済まない。
伝説の「コーヒーシャワー」の儀式を受けなければならないのさ。

これは、電話で「他社を考えています」というと決まって「喫茶店で話を聞こう」ということになるんだ。
学生の寝返り話を聞き終えたところで、「そうか、わかった。他社で頑張れ...こんな時でもな」と
バシャ―とコーヒーを頭からかけるってわけ。

当然、これは純情ですれてない学生の話で、情報ツウの学生はこの時期、N証券に喫茶店に呼び出されたら行ってはいけないと知れていた。。。


元N証券社員M


どうやら、N証券のコーヒー事件は伝説ではなく「日常茶飯事」だったらしい。
でもこれは20年以上前の話ですからね、念の為。

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普段なにげなく使っている期待値や確率という言葉。
その正体は意外と不明瞭で、けっこう間違った考え方をしてしまうことも多い。
投資理論はリターン(期待値)と分散がベースになっているので、ここをきっちり押さえておかないと、投資においても不利なことを知らずにやってしまうはめになる。

まず確率。世の中確率どおりに物事は動かないし、起こったためしもない。
というように実感して思っている人は多いと思う。これはある面正しく、ある面正しくない。ややこしい。といって、決しておろそかにしてはいけない。

この確率の考え方は、投機家はもちろん投資家にとっても非常に重要なものである。
金融工学を使ってオプションの値段を計算したり、ポートフォリオの期待収益率うんぬんの話をするときには避けて通れない部分である。

現実の世界で確率に一番近い位置にいるのががギャンブルだ。

たいていのギャンブルは当たる、外れる、の2パターンで勝負する。

目の前の、当たり外れに熱くなりすぎるとギャンブルの罠にはまる。常に、頭の片隅で冷静に何%の確率かということをときおり思い返さなければダメ。

確率の勘違いに「独立」か否かというものがある。前回の結果が今回の結果に影響を及ぼすかどうかということ。


こんな例はどうだろう。

3つの箱がありこのうち1個に当たりが入っている。当たる確率は1/3である。
あなたはそのうちの一つを選んだ。
残りの2つの箱のうち、一つは間違いなく外れである。
そこで、残った箱のうちひとつが開けられた。
はずれであった。
これであなたの当たりの確率は1/2になったはずだ。


でもでも、疑い深いあなたは、もともとおれが選んだ時の確率は1/3でそのあと何もしていない。空箱がひとつあけられたとしても、当たる確率には変化がないはずだと。

そこで最初に選んだ箱を残ったもう一方の箱と交換できると告げられた。さて、あなたはどうすべきか。最初の状態で当たる確率は誰が何と言おうが1/3。これを独立した確率という。なぜ独立?と思うが、これは次の条件付き確率に対応するからである。

空箱を1つあけた時点で、あなたの選んだ箱が当たる確率は1/2に上がっている。しかし、あなたの選んだ箱は2つのうちの一つではなく3つのうちの一つだ。したがって、あなたの当たる確率は1/3のまま変化はしない。ところが、交換することによって、2つのうちから一つを選んだことに条件を変更できるようになったのだ。あなたは箱を交換すべきで、交換することで初めて当たる確率は1/2に上がる。これを条件付き確率という。

普通ギャンブルでは必ず独立した確率を使う。前回の賭けの結果が今回の結果に影響することはない。親の手を見て、引き直すことができるポーカーや常に連続的に状況が変わる麻雀はギャンブルとしては特殊である。

このあたりの話もおりおり投資と関連付けながら紹介していきたい。


さて、次は期待値の話。説明は簡単だがこれも少々奥が深い。


さいころを振って1の目が出たら60万円もらえ、それ以外の目が出たら何ももらえない、という賭けがあったとする。この時の期待値60万円*1/6 = 10万円。


期待値とは、無限回繰り返した場合に平均いくらもらえるか、ということ。無限回、こんなありもしない話をするな、結果は60万円か0円のどちらかではないか、と思うのは素人の浅はかさ。

期待値を期待確率や回収率とよぶこともある。回収率とはよりギャンブルを意識した言い方で、投資金額と、回収額との比率をいう。


ギャンブルで勝つ手法があるということは、それはすなわち期待確率(回収率)が100%を超えるということである。次回は期待値についてもう少し書いてみたい。

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うすうす予感はしていたけれど、圧倒的に場立のお話の人気が高いので予定を大幅に変更して早くも第2話へ。2・3話でさらりと終わろうと思っていたが、やや長編含みに変更。
金融工学なんてカッコつけたタイトルつけてるけど、ニーズがあるならどんどん書いてしまおう。

まず、読者の皆様の素朴な疑問を解決しなければ、

なぜ場立?

もちろん、場立になりたくて会社を選んだのでもなければ、希望を出したわけでもなし。
そもそも場立という配属がありうるなんてこともまったく知らなかったので想定外の出来事。
入社式の時に座った位置が前の方だったので、これはひょっとしていきなり本社かと内心にやりとした。
いよいよ配属発表の時。前から順に名前と部署が読み上げられる。やはり、本社の部署から順に読み上げられていた。いよいよ、順番は隣まで来た。そいつは「市場部」だった。その時、「ん?」と一瞬思ったが、続いて読み上げられた私の部署も「市場部」だった。次の二人も同じで、計4人が同じ「市場部」配属となった。

両隣を覗き込むと、片一方は何にも知らないようだったが、もう片方は何やら意味ありげな表情をしていた。
入社式が終わって、我々4人は同じ本社ビル3階にある市場部に直行した。

道すがら、意味ありげな表情を見せた男が教えてくれた。「俺たち場立だよ」「えっ、あの取引所の?」「お前知ってたのか」てな会話を4人で交わした気がする。意味ありげだった男以外は、私と同様何も知らなかったようだ。

配属先であいさつを済ませて簡単な説明を受けると、早々に屋上に上がるよう指示を受けた。
いきなり入社早々避難訓練でもあるまいと思ったら、屋上で隣のビルに向かってまさかの発声練習をさせられた。
場立としての訓練開始である。

いろいろ話を総合すると、場立には

眼がいいこと→サインを見逃してはならない
声がでかいこと→喧騒の中で仲間を呼ばなければならない
背が高いこと→人ごみにまみれて見えなくなってしまわないように
がたいがいいこと→人ごみの圧力に耐えれれること

が必要なことが分かった。
我々4人はそういう基準で同期230人の中から選抜されたようだった。

あとからわかった話だが、採用の段階から市場部行きが決まっていたわけではなく、230人のなかから元気そうなやつがテキトーに選ばれたそうだ。

こうして、私の社会人としてのキャリアは東京証券取引所の場立として始まったのだ。
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ネット証券同志の戦いで焼き野原戦略を仕掛ける松井証券社長。

「市場にいるデイトレーダーを取り込み焦土作戦を展開する」

と宣言し、日計りの信用手数料・金利をゼロにした。

手数料の引き下げ競争に終止符を打ち、それ以外のもので勝負するというまさに、捨て身の戦略だ。
松井社長は焼け野原になった荒野の先を見据えているらしい。
これまでも、一見とっぴなことを言い出しては、それをなんとか着地させてきたやり手社長だ。考え方には一理あるし個人的にも大変興味がある。

この競争の行きつく先では、デイトレーダーはネット証券に出来高を運んでくれるが、収益はもたらさなくなるわけだ。デイトレーダーからの収益に依存しているところにとっては恐るべき挑戦状だ。
それとも、単なるいやがらせか。
あるいは体力消耗戦をあえてしかけようとしているだけだろうか。

それに対する答えの一つとして、株ドットコムがデイトレーダー向けのパソコン販売仲介に乗り出した。でも、あんまりピリッとはしない。どちらかというとショボイなという感じがする。

かつては、固定手数料に守られてぼろもうけしていた業界。
ネットの普及と手数料の自由化で景色は一変してしまった。
ネット証券の淘汰も進み生き残ったところはそれぞれ手数料以外での差別化にトライしたり手数料の引き上げを検討したりしたが、画期的なものはほとんどなかった。このまま、手数料競争に再び進めば、いよいよ貧乏暇なしの泥沼にはまりこむ。

貧乏で済めばまだいいが、システムトラブルやマーケットの急変で証拠金不足を顧客に踏み倒されるというリスクは常に抱えている。アップサイドが少なくてダウンサイドばかり大きい非常に危うい業界となってしまったようだ。

古いビジネスモデルからなかなか抜け出せず、総合証券も含めほとんどの証券会社はいまももがき続けている。
アべノミクスの追い風で証券業界は久方ぶりにひと息ついている。でも、その中で松井社長は動き始めた。
ネット証券はどこへ向かうのか。
デイトレーダーは恩恵を受けるのか。

ところでデイトレーダーの全体像はいったいどうなっているのだろうか?
儲かっているのは1割以下といわれるが。

前ふりが長くなってしまったので、この先は続きにしよう。

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シカゴCMEの日経平均先物には円建てとドル建てがある。

最近は、円建ての流動性が増えてきたので、円建て先物の値段が朝のニュースで伝えられるようになった。

少し前では、ドル建てのものをあんまり意識しないでみんなが使っていた。
違うものを見ていることを誰も気にしなかった。
でも、今はもう心配ない。
逆に、ドル建ての日経平均先物を普通の人が見る機会はほとんどなかろう。

なぜドル建てのほうが高いのか?

このドル建てと円建ての違いは単純そうだが、実際はドル建てはエキゾチックな商品だ。クオントフユーチャーといって、ちょっとした金融工学の知識がないと理論価格は計算できない。

現物指数が12000円のとき
円建ては1枚あたり 12000*500円=600万円 これはシンガポールと同じ仕様なので、シンガポールとの間で移管が可能。

ドル建ては1枚当たり 12000*5ドル=6万ドル(1ドル100円だとたまたま600万円)

今は1ドル=100円に近いので、1枚当たりの金額はたまたま近い。

もし、日経平均が同じ12000で動かなくても為替だけ突然1ドル=200円になったら、円建てを勝った人は何も変化はないが、ドル建てを買った人は円換算が倍の1200万円になって円ベースでのリスクは倍増する。今後の円ベースでの損益は円建ての2倍になる。もちろんドルベースでは前後で何も変化はない。

このように為替と日経平均の関係を予想を反映して、2つの先物にはリスクに見合うように価格差が生じる。
今はドル建てが高い。この差を単なる金利差と考えている人が多いが、それは大間違い。

円ドルの為替と日経平均の相関関係を反映して、ドル建ての日経平均先物は円建てよりも高くなったり安くなったりする。そこがエキゾチックなところで、単にドル建てで表示されているだけではない。
まったく無相関の時は、円建てとドル建て先物はほぼ同じ値段になる。
これを知っておくと、ちょっと自慢できるかも。知らないと、ちょっと恥ずかしい。TVでいつも解説している人は...

今、ドル円と日経平均の間には強い正の相関がある。
ドル円が上昇(円安ドル高)するとき日経平均が上昇するという関係である。
この相関関係が強いほど、ドル建て日経平均の理論価格は高くなるのだ。

たとえば、20年以上前の円高・株高・債券高のトリプルメリットをテーマにした相場だと、ドル建て日経平均は円建てより安くなる。

円建ての日経平均とドル建て日経平均の価格差を分析すると、市場が為替と日経平均の関係をどう考えているかがわかる。(金融工学ではインプライドコリレーションという)たまにはそういう解説も聞きたいものだ。

なぜドル建てのほうが流動性があるのか?

大阪の日経平均先物の外国人投資家の市場シェアは7割前後ある。日経平均の値段を決めているのは外国人投資家だといってもいいぐらいだ。

昨年10月から日経平均は約40%上昇した。
一方ドル円は約20%上昇した。
ドルベースで考えると、(1+0.4)/(1+0.2)=1.16 16%しか上昇していない。

外国人投資家から見ると、現物株をこの間持ち続けて場合は16%の利益というあんまり有難くない話。
ところが、大阪の先物を同じ金額持っていた場合、為替の影響は値上がり分にしかかからないので
0.4/1+0.2=0.33 つまり約33%の利益となる。(証拠金や限月交替時の影響は無視)

ドルベースの投資家にとって、円安株高シナリオはあんまり有難くない。現物買付時に為替ヘッジをするか、円資金の借り入れ(いわゆるキャリートレード)を行えば、まるまる40%の値上がり益を享受できる。
円建て先物でも十分この有難くなさをある程度相殺できる。

その悩みは、CMEのドル建て日経平均を買うことで一発で解消する。
今の相場では、ドル建て日経平均先物はドルベースの投資家にとってはお宝なのだ。

そういうわけで、シカゴでは円ベースよりドルベースの日経平均先物が好んで売買されるのである。
買い手がどうしても多くなるので、売り手は、円ベース先物との間で裁定取引をする業者が中心になる。

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ニックリーソンずいぶんと遠い昔の話。

一人のお馬鹿なトレーダーがイギリスの名門ベアリング社をすっ飛ばしたお話し。

私は当時ある日系証券で、先物オプションのヘッドトレーダーの立場にあった。

事件を起こした男はニックリーソンというバックオフィス(受け渡し部門)上がりの若造。
2年ちょっとのトレーディング経験しかなかった。
上司の無知をいいことに、とんでもない損失をごまかしながら、
大相場を張った。
結局散った。

最初は、部下の些細なミスをかばうために行った親心による不正だったらしい。
ほとんどの巨額損失事件の入り口はどれも、ほんのささやかなできごとから始まる。
しかも、せっかくかばった部下はすぐにやめてしまう。あとに小さな損失と不正の事実だけが残されてしまうという皮肉さ。
損失を隠すために使われたのが「88888アカウント」という華僑がいかにもよろこびそうな数字の並んだ、エラー取引を記帳する口座である。ここに部下のミスをほおりこんだ。きちんとエラー報告すればそれで済んだ話。やめていった部下のものなんだから。
その口座に巨額の損失が積み重ねられることになる。

1度開けてしまった損失隠しという禁断の扉からもとの世界に戻ることは難しい。部下の残した損失は少額であったため、その後の顧客からの手数料と混ぜ合わせることでもみ消しに成功した。

そのおよそ半年後1993年の初め、違う部下が二つ目のミスを起こす。今度はかなり大きい。前回のように手数料からの収益とまぶしてごまかせるレベルではない。
ここから、本格的な損失隠しの旅が始まる。
しかし、「取り戻そう」という下心がある取引がうまくいくほど市場は甘くはない。

手口を簡単に説明するとこうだ。
88888のエラー口座にまず部下の損を移す。その口座に損失をカバーするだけの量のオプションを売り建てる。
発覚をふせぐため技術的な資金移動を頻繁に行う必要があるが、核心部分はこれだけである。オプションを売った時に受け取るオプション料は利益にカウントできる仕組みを使うのだ。

オプションの値段は日々変動する。変動によって発生する損失をカバーする必要がある(デルタヘッジ)。そのヘッジ取引は先物を使って行う。リーソンの先物取引はそこそこうまくいき、オプションの変動からの損失を補っただけではなく余分の収益を稼ぎ、半年後にはすべてがなかったことにできる状態にまで戻せた。
ここでやめればよかった。

秋に決定的な出来事が起こる。
大口顧客の注文を取るために無理な値段を提示して、そのポジションを抱え込んでしまったのだ。これは本来リーソンに認められてない取引である。大口顧客からの手数料収入欲しさに、ついリスクをかかえてしまったのだ。過去のミスをカバーした成功体験が彼の背中を押した。禁断の扉はこのとき完全に閉まり、もう後戻りできなくなった。

この取引によって獲得した大口顧客はその後確かに大きな手数料収入をもたらした。シンガポールベアリングの収益を大きく伸ばす最大の貢献者になった。その裏で、88888に疎開された損は拡大を続けた。こうなると、もう歯止めは効かない。88888の損をごまかすために、さらにオプションを売らなければならない。そうすると日々の損益はいっそう大きく動き、それをカバーするための先物の売買はさらに増えていく。

ベアリング幹部は顧客からの手数料で高収益を上げるシンガポール拠点を称賛し、そこで指揮を取るリーソンに一目置くようになる。検査の眼は、この収益がいつまで続くのかという方に向けられた。
悪いことにシンガポールにいる直属の上司はサッカーの話題しか興味を示さなかった。
バックオフィスたたき上げの彼にとって、そんな上司の目を盗んで損益をごまかすのは朝飯前だったらしい。
ルールでは、日中の最大ポジションは規定されており、ポジションの持越しは認めれていなった。それをかいくぐって、巨大な損失ポジションを抱え続けたわけだから、リーソンが指摘するように会社はボンクラだったとしかいいようがない。

彼の取引対象は、日経平均先物と日経平均先物オプション。あと、日本国債先物とユーロ円金先が少し。どこかの投資顧問会社とほぼ同じだ。認められていた取引手法は、SIMEXと大阪の間で生まれる価格差を狙ったリスクの少ない取引とされていた。
当時のSIMEX(シンガポール先物取引所、現在SGX)はフロア取引だったので、取引の様子はリアルタイムで市場参加者には丸見えだった。日本との時差は1時間だが、日本の取引時間に合うようにSIMEXの日経平均先物は取引されていた。

ベアリングのあまりの売買量は、当初市場では大物投資家の存在があると理解されていた。確かにそれも一部は正しい。しかし、実際は取引の大部分がこの若造トレーダーによるものだった。

1994年の夏場ぐらいから、リーソンの取引手口は過激になっていった。
すでに、オプションのヘッジ取引という範疇をはるかに超えていた。
そしてその手法はやがて???なものになっていった。
大口プレーヤーの行動なので、ライバル証券はみなその手口を分析する。

私の部下が異変に気づいた。
1994年晩秋のことである。

当時は日経平均は20000円手前をうろついていた。
リーソンは、19000円から20000円の間で日経平均がとどまれば収益が上がるポジションを積み増していた。それだけだと、相変わらずハデにやっているなという話なのだが、先物の売買が変調をきたしていた。

私の部下は詳細にベアリングの売買を追っていた。
普通、オプションで相場が動かないほうに賭ける場合、想定レンレンジの端に近づいた場合、レンジが外れた場合に備えて、先物を順張りしなければならない。つまり、下がれば先物の売りを増やす必要がある。

ところが、ベアリンングは全く逆のことを行っていた。レンジの端からもとに押し戻そうとするように売買を仕掛けるのである。

市場ではこの不思議なベアリングの動きが話題になり始めていた。



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生存確率

やっぱり、ほかの人がどうなっているのか気になりますよね。

デイトレーダーの生態や本音。
ほんとうにもうかるの?という人も多いと思います。






第1話 1割という噂は?
第2話 やっぱり1割
第3話 秘訣;
第4話 デイトレの罠
 
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工学
 この機会に頭を整理するのもいいのではないでしょうか。





第1話 定義
第2話 日本上陸
第3話 文系上司にVAR


番外編 金融工学は3度死ぬ
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ギャンブルには3パターンあります。

  1. あらかじめ確率と期待値が固定されているもの
  2. 人気によって確率と期待値が変動するもの
  3. 途中の駆け引きやテクニックによって(技術介入)によって期待値が変るもの。

ポーカーやパチンコは3番目の分類です。
株式取引は市場が効率的かどうかで意見は割れますが、やはり3番目です。

よって、パチンコ、ポーカーの原理を知ることは株式取引にも役立ちます。


パチンコ 第1話 まずは入店
 第2話 パチンコの原理
 第3話 パチンコはギャンブルではない
 第4話 トータル確率
 第5話 楽しみましょう 
 最終回 ホントのところ
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場立
 その昔、株式の売買は人手で行われていました。
 
 今のワンクリックの世界と隔世の感があります。
 
 記録として、書き残しておきたいと思います。



第1話 場立を拝命

第2話 ビルに向かって叫べ

第3話 板寄せをなくせ

第4話 職人の業

第5話 怪しいオジサン

第6話 場立おいちょ株

第7話 立会場廃止

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今は業界を離れた元やり手証券マンM氏。
端正な優等生。若かりし日の似顔絵です。
バブルにまみれた昔話をときおりお届けしてくれます。

セールス5


「ボクの昔話をこっそりしますね」






第1話 採用伝説
第2話 採用伝説ハワイの旅
第3話 明るくないのに清く明るい寮生活
第4話 オン・ザ・ジョッブ
第5話 鬼の電話外交
第6話 忍法宅配瓶の術
第7話 ぎりぎりの世界
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ブラックマンデーが起こったその日、私はNYにいた。

忘れもしない1987年10月19日月曜日。
なぜ、その日にNYにいたかというと、話せば短い。

東京から長期出張でNYのオフィスに来ていた。たまたまである。

その時の私の使命は、翌年に予定されていた日経平均先物の上場に備えるため、アメリカの先物・オプション市場を研究すること。
でも、それだけでけは出張代がもったいないので、NYオフィスが顧客との間で行う日本株の取引を東京本社のリスクで保障するという、ちょっとわかりにくいこともやっていた。

少し専門的な話になるので少しご勘弁を。

海外でにおける日本株の売買は2とおりある。
一つは委託注文といって、顧客の注文を預かって翌日の東京市場で執行するやり方。この場合、証券会社は注文を取り次ぐだけなので、売買損益は発生しない。

もう一つが決め商いといって、現地米国時間に顧客との間で値段を決めて相対で取引してしまう方法だ。
これは、NYオフィスにポジションリスクが発生し、翌日東京市場でカバーしに行くわけだが、相場によっては損したり儲かったりする。

当然損益はNYオフィスに帰属するが、NYの資本金は大きくないので、あまり大きな損は出せない。そこで、NYオフィスが翌日東京市場でカバーする値段を東京が責任もって保障してあげるということが行われる。実際のカバー取引は商いがスカスカな大阪市場を使ってクロス商いの形で行われる。
東京のトレーダーがNYの地でそんなことをやっていいかという微妙な問題はあるが、当時はこういう仕組みで、日本株の売買をやっていた。

さて本題に戻る。
前の週からNY市場は不穏な動きになっていたが、月曜日ついに一気に爆発。売りが売りを呼んであれよあれよとつるべ落としに下がっていく。最終的には22.6%安の大暴落。

当然、そのあと開く東京市場は大暴落することは間違いない。
顧客から売り引き合いが殺到した。
東京からノコノコやてきた私に情け容赦なくNYのセールスは襲い掛かる。
ノービッド(買いの値段はだせない)でもおかしくはない場面だが、客商売なので、お客によっては付き合わざるをえない。結局、数社の顧客の売りを引き取ることになった。もちろん、それぞれ値幅制限いっぱいのストップ安の値段で。えらいことになった。

当然、東京市場は3,836.48円(14.90%)の大暴落。ほとんどの銘柄が売り気配のまま値段が成立しないで終わった。
私は、逆にこれで救われた。NYから引き取った株のコストは、今日の制限値幅いっぱいの値段、翌日そこからさらに一段安すれば、東京本社がとんでもない損失を被ることになる。
しかし、次の日はNY市場は乱高下したものの反発に転じ、それを受けた東京市場はは2037.32円高(9.30%)と急反発した。私の引き取ったポジションは九死に一生を得た。

もう25年以上も前の話だが、局面局面を断片的に思い出す。
現地月曜日の状況は唖然という感じであまり実感がわかなかった。
ただただ、食い下がるセールスとの対応に追われたという感じ。
現地の雰囲気は翌日火曜日のほうが緊迫感が強かった。
大暴落から一夜明け、地球が1回りする間に世界中の市場は例外なく大暴落した。果たしてこの波が地球をもう1周回ることになるのか。朝からそんな緊迫感が漂っていた。
NY市場はいきなり気配値が10%近くの下落を示していた。しかし、フロアは大混乱していて、売値と買値が開きすぎて全く売買は成立していなかった。1時間ぐらいそんな混乱状態が続いただろうか。全く現在値がわからない。売買しているのかどうかもわからない。チャートを見ると一応下ひげになっているが、かなりいい加減だ。そうしている間に気配値が急に戻り始めた。売りが一斉に引っ込んで、結局月曜日とあまり変わらない水準で売買が成立し始めた。その後も激しい乱高下は続いたが、最終的に若干反発して終了した、それを受けた東京市場は急反発したというわけ。

結構強烈な経験だった。
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今ではなくなってしまった職業なので、場立について少し書き記しておこう。

私が入社したのは昭和56年(1981年)。
1979年に第2次オイルショックが起こり、原油価格の高騰で産油国の懐事情がよくなっていた時期にあたる。

オイルマネーが大挙して押し寄せるというシナリオで、ちょうど株式市場は重厚長大の大型株が好んで物色された時期であった。

新人で東証の場立となった私は、前場・後場のそれぞれ2時間、発注業務に忙殺されることになる。
順繰りに人気銘柄が変る。
昨日が日立だったら、今日は新日鉄。明日は東芝といった具合に。

人気銘柄の発注はそれこそ、一触即発の喧嘩モードだ。
それは無理もない。証券各社から来る絶え間ない注文を、才取というつけ合わせ専門の人間1人で対応しているのだから。

その様子は、一匹の女王蜂に向かって働き蜂が百数匹一斉に群がるようなものである。
あちらこちらで
「てめえ」「きさま」「表へでろ」
なんて始まる。

しかし、5分毎に支店からの文伝票は容赦なく場立のもとへやってくる。
5分以内にそれまでの注文を発注しないと、時間優先の原則が狂ってくるし、できるはずの指値ができないということで支店でのトラブルのもととなる。

だからみんな必死だ。
人ごみにまみれながら、何回も「俺何やってんだろ?」と考えたりもした。

フツーそう考えると思うのだが、そんなことを考えるのは我々同期4人ぐらいだったようだ。

確かに、取引所の人ごみにもまれていると、相場の鼓動というか息吹というか波というか、何かが伝わってくるような気もする。次々と関連銘柄が物色されていく様子が、手に取るようにわかる。

相場師にとってはこの場のすべてが、かけがえのない情報ということかもしれない。
私はそのかけがえのない経験をしているのだと思うことにした。
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デリバティブをわかりやすく解説する吉本佳生氏。
「スタバではグランデを買え」で大ブレイクしている。

普段冷静な吉本氏の怒りのパワーを感じさせる一作。

この本はもともと2009年に「デリバティブ汚染」というタイトルで地方自治体やその関連団体に広がるデリバティブ被害を書いたもの。今回はその大幅改訂増補版。

デリバティブ汚染が個人にまで広がりつつあることに危機感を抱いて、前作を生かしながら最近の事情を追加している。

金融工学の持つ負の側面がうまく描かれている。
ただ、めずらしく力んでいるので、前作に比べ深入りしている分だけ難解さが伴う。相当お怒りのようだ。
初級者にはちょっと厳しいかも。
中級者におすすめだが、上級者はデリバティブに対する痛烈な批判だけでも一読の価値はあるだろう。

安易にデリバティブ商品に手を出した地方自治体およびその外郭団体には共通の特徴がある。
それは、赤字の運営資金を基金の運用益によって補わなければならないという切羽詰まった事情だ。

遠い将来のリスクには目をつぶって、目先の高利回りに手を出してしまう。
近くの法人が始めればそれで安心して安易に手を出してしまう。その心理をついてたくみに販売する。
そんな構図だ。著者は、デリバティブが製造元、販売者、購入決定者の3者両得になるように巧妙に使われており、最終受益者のみが被害をこうむる極めて悪質な詐欺まがい商品だと指摘している

そういえば、厚生年金基金も、代行割れという積み立て不足を解消するために、運用利回りを偽った投資顧問会社にやすやすと引っかかってしまった。入口はよく似ている。



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これは非常に大事。
特に短期志向の運用を行う人にとっては、最重要。
ギャンブルを科学的に考える人にも重要。

FX・デイトレを行う人には必須科目。
逆に余裕資金で長期投資を行う人にはあまり重要ではない。

負けない賭け方・投資の仕方はリスクマネジメントとは少し違う。
ずばり、ポジションマネジメントという。

リスクマネジメントとは、今のポジションの予想損益をある一定の範囲に抑えたり、ルールを決めたりすること。ポジションマネジメントとは、再投資による複利効果を考えたうえで、途中で破綻することなしに資金が長期的に最も増えていく投資のやり方。

FXトレーダーやデイトレーダーはポジションマネジメントができずにすぐに市場から退場させられてしまう。

期待値が100%以下の世界だと、どんなにうまい賭け方を続けてもいずれ資金はなくなる。
ギャンブルの世界は基本すべてこれ。FXのように市場全体がゼロサムだと期待値を100%以上にすることは不可能ではないがかなり難しい。多くのFXトレーダーが損大利小に陥り期待値100%以下で取引をしている。

しかし、ポジションマネジメントによって、勝ち逃げできる可能性を高くする賭け方はできる。そこでうまく勝ち逃げできれば、ギャンブルでも実際に勝つことはできる。でも、勝ったままやめることはできず、結局最終的にはやられてしまう。

たとえ、期待値が100%以上の世界であっても、間違ったっポジションマネジメントを行うと、途中で資金が破綻したり、資金の増え方が遅くなる。これを最適化するのがポジションマネジメントである。

まず期待値100%以下の世界には深入りしないに限る。勝ち逃げできる可能性を高めるやり方はできるが、勝ち逃げしなければ、いつかは破綻する。

期待値100%以上の世界でも、賭け方・ポジションマネジメントの仕方を間違うと、儲けが出てくる前に破綻してしまう。
少しづつ賭けていけば破綻せずに少しずつ儲かっていくが、効率的ではない。
破綻を避けながら、1回につきいくら投資するかというのがポジションマネジメントの考え方なのである。

これは奥が深いので、まだまだ説明が必要。



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投資とは

 - 事業に資本提供し、オーナー(株主)となりリスクに見合う収益を期待する
 - どちらかというと長期の運用
 - インカムを得ながらキャピタルゲインを狙う
 -  市場全体はプラスサムの状態で、儲かる人が多い
 -  関係者に価値を生み出す
 -  資金が集まりすぎると、投資の期待収益率が低下したり、価格の上昇が需要減供給増をもたらすことで、均衡状態へ戻ろうとする力が働く

投機とは

 -  どちらかというと短期の運用
 -  売買による差額の利益を主たる目的とする
 -  関係者にはなんら新たな価値を生み出さない
 -  あるいは関係者への影響は鑑みない
 -  加熱するとバブルを生む
 -  市場全体がゼロサム、ないしは仲介者の存在分マイナスサムで、ほとんどの人が損をする
 -  対象となるものに稀少性があり、価格が上昇しても容易に供給が増加しないものを対象にする
 -  資金が集まるほど期待が高まり加熱する

まとめると、投資はリスクに見合ったリターンが期待でき、それを実現しようとする行動だといえよう。その行動によって経済・社会全体にもプラスの効果が期待できる。

一方、投機は、多分に利己的な行動で、他人を出し抜いてでも利益を得ようとする行動。行き過ぎてバブルを生むこともあり、経済・社会全体にはプラスの効果は生まない。

投資が正しくて投機が正しくないというわけではない。そもそも、完全に投資と投機を区別はできないわけだし。投機により市場の厚みが増すという効果もある。
ただ、投機と思われる市場・商品・手法で取引を続けることで勝ち残ることは相当難しいということは言えそうだ。

投機的な手法でも利益はあげられる。それが証拠に期待値がマイナスであるギャンブルにおいてさえ、少数のプロ(それで生計を立てる人)が存在する。パチプロ、麻雀、ポーカー、ブラックジャックなど。彼らは、特殊な技能を磨くことで、期待値をプラスにしているのだ。
また、期待値が完全にマイナスとなる他のギャンブルでも、たまたま大きく賭けた時に勝つなどして勝ち逃げできることもある。

証券投資において投機的取引によって収益を上げている人はギャンブルの世界に比べるとはるかに多いだろう。なぜなら期待値がギャンブルよりも圧倒的に高いからである。

ギャンブルはすべて投機だといえるが、証券投資においては投資と投機の線引きが非常にあいまいなので、自分はあくまでも投資を行ってるつもりということも多いだろう。

投資家が投資ではなく投機を行う3つの理由は

①損益以外の要素を楽しむ(ポジポジ病ともいう重い病)
②投機だと気づかないか、最初は投資だったものがいつの間にか投機になってしまった
③不利な戦いだと割り切ったうえであくまでも勝ち逃げを狙う

などが考えられる。
運用のプロといわれる人たちにも③にあたる投機を行うことがある。
成功報酬型のトレーダーや大勝を狙うヘッジファンドに多いだろう。

一般投資家とプロとの垣根はずいぶん低くはなったが、投機的なプロの手法を投資家がそのまままねするのは、危険が大きすぎるだろう。

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自称天才トレーダーは世の中にたくさんいる。
競馬で勝っている。パチンコで儲けている。
ギャンブルの世界にも一定数いる。

しかし、そう豪語するほとんどの人は裏付けとなる記録を取っていない。
あるいは、意図的に損した取引を隠していたり、あれこれとへ理屈をつけて頭の中の計算から取り除いている。

まあ、これはきちんと記録を取ればすぐわかる話。
悪気はなくても、勘違いしている人はたくさんいる。
たわいがないといえばたわいがない。
自称天才トレーダーと名乗ったところで大した実害はない。
しかし、そんな人に投資運用業なんかやられた日には、目も当てられない。
絶対にやめてほしい!!!

特に証券マンは要注意。

証券マンは一応株の売買はできるが、厳格なルールがあり、長期間放置する覚悟がないと株を買うのはなかなか難しい。その上、上司の検印、売買管理部とかコンプライアンス部とか、うるさい部門の事前承認まで必要だ。
もし法人部門に所属していれば、いつ何時インサイダー疑惑に巻き込まれるかもしれない。
なので、証券マンで株式投資をやっている人は意外と少ない。

その中に「自称天才トレーダー」がたくさん生息している。
特にトップセールスといわれる人に多い気がする。
できの悪いセールスにはほとんどいないようだ。

昔は場立といって、取引所で売買注文を執行する人たちがいた。
この人たちにも「自称天才トレーダー」は多い。(自分も最初は場立であったが)
人の注文を執行している内に相場を知り尽くしてしまう?らしい。
トップセールスも多分、似たような心境になるのだろう。

私の経験では、「自称」する人ほどトレーディングは下手だった。
これはほぼ100%近く当てはまる。

おなじみのロト6という宝くじ。
自分で番号が選べる。
自分で選ぼうが、適当に選ぼうが当選確率は同じだが、
自分で選んだという思い込みが、当りそうな気分を高める。

それによく似ているのだと考える。

逆に、トレーディングがやたらうまい人間はひっそりと一定数存在する。
だいたい、そういう人は口下手で、地味で、質素、意外に普段は目立たない。
これは100%とはいかないが、かなり当てはまる。
あくまでも、私の経験に基づくが。

このあたりに相場の真実の一つがあるのではないかと思っている。

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九条清隆私は九条清隆といいます。

30年以上にわたり投資運用ビジネスにかかわってきました。
投資・投機に関して、私見である「投資持論」を書いてくつもりです。
それらはすべて市場から学んだ私の経験に基づいています。

いろいろなネタや出来事から投資の本質を追求していくのがこのブログの目標です。日々の相場解説は行いませんが、常に新鮮なネタを取り上げていきます。脱線することもあるかもしれませんが、最終ゴールはぶれることはないはずです。



まず最初に、私の投資運用についての基本的な考えを述べます。

確実に儲ける方法は4つのみ

①裁定取引(アービトラージ)
同じものまたは実質的に同じものがなんらかの制約で違う値段で取引されているものを狙う。安いほうを買って高いほうを売る。その差がなくなった時点で反対売買する。

②マーケットメイク
買い指値で買って売り指値で売る

③無限の資金力

④インサイダーとフロントランニング


①はまさにフリーランチですので、そんなにお目にかかることはありません。ちなみにヘッジファンドが得意な過去の統計的な関係に基づいて行う裁定取引や、ロングショートによるペアトレードは含みません。
②は主に店頭取引です。為替証拠金取引のディーラーがこれに当たります。
③無限に賭け続ければ、必ず勝てる方法があります。
④違法です。ただ、現実には非常にグレーなゾーンがあります。

この4つ以外に、確実に儲ける方法は存在しないと思っています。

金融工学は市場が効率的であり、市場に勝てないことを前提にしていますが、私はそれは必ずしも正しくないと思っています。

株価の動きは 「ランダム的ではあるが完全なランダムではない」 というのが私のスタンスです。

したがって、確実ではなくてもかなりの精度で勝ち残る方法はあると思っています。

以上の考え方に基づいてこのブログを展開していきます。

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アベノミクスによる期待感なのか、日本株は順調に上昇中。
素直に流れに乗った人は、そこそこ儲かっているようである。
長い間封印していた株式投資を再開する人も増えているようだ。
TVや週刊誌でも、どこまで上がるのかが話題になる。

久々に個人投資家にとってはいい環境がやってきた。
具体的な成果がまだ見えていないので、みんなが一斉に強気になることもなく、節目節目で弱気の虫も出るので、意外と息が長い相場になるのかもしれない。

ところで、株価の動きはランダムなのだろうか。
それとも何らかの規則性があるのか。
もしあればそれを利用して儲けることはできるのだろうか。
いきなり、ヘビーなテーマである。

実は、これには答えが出ていないし、どんなに投資理論が発展しても完ぺきな答えは出ないだろう。

私の答えは 「株価はランダム的に動くが、必ずしもランダムではない」 である。
少し、禅問答的になってしまう。

株価の動きがランダムであるということを、投資理論では効率的という。
市場が効率的だと、過去の動きをいくら分析しても、情報をどんなに分析しても、市場には勝てないことになる。プロが運用しても、市場インデックスに継続的に勝つのは難しいという実証研究はたくさんある。

その説を信じれば、下手に銘柄選びをしても、時間とコストがかかるだけで意味がないということになる。

ほとんどのファンドマネージャーが市場パフォーマンスに負けるという現実が、市場を効率的であるとする一つの根拠である。
統計学的にランダムかどうかを判定する方法はいくつかある。それによるとランダムではないという仮説が否定され、すなわちランダム=効率的であるという結論が出る。

統計学的に検証すると市場や株価がランダムということにされてしまうのだが、本当にランダムだったら、なぜたくさんのファンドマネージャーいるのか。なぜ、ヘッジファンドがブイブイならしているのか。みんな、儲かる銘柄探しを辞めないのか。
おかしいだろ。

それに対して私はこう考えている。

ランダムではない動きがランダムに起こると。

つまり、市場をよく見るとところどころスキがあるのだと。
短期的には効果的なやり方が現れてはやがて消え、そのうち再び少し姿を変えて現れるようなことが繰りかえし起こりうるということだ。
その中で目立つものを、テーマとかブームと言ったり、あげくのはてはバブルと呼ぶのかもしれない。

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金融工学は何の役に立つのか。
経済学と同様に投げかけられる疑問である。

過去には理系の学生が金融機関へ殺到したこともあった。
金融工学にはどこかオシャレな響きがあった。
35歳以上お断りだと言われたこともあった。
そのころ門前払いを食らったオヤジたちはとっくに定年を迎えているだろう。
お金を生む魔法の秘密を持っているとも勘違いされた。

いろんなことが起こった結果、金融工学では大したことができないということがばれてきた。
でもそれは、ばれたのではなく、最初にみんなが勘違いしただけである。
流行に踊り、流行が過ぎると端に追いやられる。
ハクライものの宿命である。

こんなときだから、もう一度投資の原点に戻ってみないか。
それが、このブログのメッセージである。

金融工学といわれるものが、最初に登場したのは1950年代。
平均・分散の概念を使い、算術的に証券市場を分析することが始まった。
それまでの勘だけがたよりの証券市場を合理的にとらえようという試みだ。

まだ、この時点では、金融工学とそれを使った投資理論も統計学に毛の生えた程度だった。
その後金融工学を本格的な発展をさせたのが、1970年代に入って発明されたオプション理論である。

これを皮切りに、アメリカではどんどん派生商品が導入された。

これまでにない損益パターンが実現できるとあって、金融工学をベースにした派生商品取引は一気に広がった。

それに最初の水を差したのが
1987年に起こったブラックマンデー。

ポートフォリオインシュアランスという今から考えれば原始的なやり方で下値をヘッジする手法が、現物市場の予想外の下落に後追いとなり、売りが売りを呼んだ。

金融工学最初の試練は、意外と大したものではなかった。
ポートフォリオインシュアランス自体、大した理論でもなかったし、米国株式市場の立ち直りも意外と早かった。

その後アメリカはレーガン政権からパパブッシュ・クリントン政権へと変わり、経済成長とともに株価の上昇が続いた。証券業界は、証券化、M&A、デリバティブなど成長分野が目白押しで、MBA取得者の多くがウオールストリートを目指した。

そんな中、2回目の危機が訪れる。
1998年LTCMの破たんだ。
オプション理論でノーベル賞を受賞した経済学者が2名もパートナーとして参加していたから、金融界は大騒ぎである。

しかし、この混乱でも金融工学は死ななかった。
IT産業が急速な成長を見せていたこともあり経済は堅調だった。
金融工学を支えるコンピューターがこのころ急速に進歩した。

しかし、そのIT産業のバブルが2000年に入ると変調をきたす。ITビジネスの不確実性が大きく成長する可能性としてのオプションを評価しすぎてしまったのだ。要は実績もないのに夢を見過ぎたわけだ。
さらに続いて起こった911テロでアメリカは大きなダメージを受けた。

落ち込んだ経済を立て直すために、果敢な金融緩和が行われた。
この緩和の流れに乗って起こったのが空前の住宅ブームだった。

証券化によって、貸し手と借り手が分断されやがて金融業界のモラルは崩壊した。

合成された証券の評価に使われた格付けは金融工学とはとても言えない鉛筆なめなめ同然のシロモノだった。

投資銀行や証券会社はデリバティブやオフバランスの仕組みを使ってとんでもないギャンブルをおこなった。

次の買い手となる貧乏人がついに見つからななり住宅市場はあえなく崩壊した。
住宅価格の下落は、、まわりまわって2008年にリーマンショックを引き起こし、100年に1度といわれる金融危機だといわれた。

こうして金融工学は3度死んだ。

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