九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2015年03月

日経平均先物は効率のいいギャンブルのひとつです。
アスクビッド 5円=0.025%(5/20000)
手数料 40円=0.002%(40/2000000)
反対売買のコストはわすか0.027%(540円)
回収率99.973%!!!

適当に売り買いしてもなかなか負けないはずなんです。
相場上昇時には全体のパイが増え回収率は100%を超えるので、レバレッジさえきちんと管理すれば効率のいい長期投資も出来ます。

それなのに勝ち続けるのは一部の人間だけ。
外国人だって勝っているかどうか実際のところは怪しいもの。 
回収率のはるかに低い競馬でも、特殊な手法を使って勝ち続ける人はいるというのに。

先物はデリバティブの中では最も単純なので、そのままシンプルに戦うことも複雑に戦うことも自由にできます。しかし、かならずしも複雑にすればいいというものでもありません。

では、なぜ勝てないのでしょうか?

それは、先物に対する思考方法が根本的にまちがっているからです。
単純で簡単に始められるがゆえに、多くの人がたくさん思い違いをしています。 
また、売買をしたこともないのに適当な解説をする人が大勢います。 
儲かってもないのに適当な手法をばらまく人がいます。 
胴元の様な立場から離れて市場を見つめ、その思いを一段と強くしました。

先物主導とかアルゴとか取って付けた解説に納得しているようでは、回収率99.923%のメリットをいつまでたっても享受できません。

本書はここで買ってここで売れば儲かるという一般的な投資本の類いにある内容は一切書いていません。また初心者のために「先物とは」を解説したものでもありません。
日経平均と戦うために本当に必要なことを解説しています。

3/27(金) のような不思議な動きがなぜ起こるのか?
アムロが買ってアムロが売ったという表面的なことではなくそのメカニズムを考えてみたことはありますか? 


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昨日今日と、引け値だけ見ていたのではわからない日経平均を巡る激しい駆け引き。
昨年8月から書き始めてようやく完成しました。
日経平均と仲良くしたい方
正面から勝負を挑みたい方
にお薦めします。

日経平均トレーディング入門


第1章 舞台を知る
第2章 過去を知る
第3章 特性を知る
第4章 考え方を知る
第5章 情報を整理する
第6章 需給を読む
第7章 視野を広げる
第8章 相場の世界を生きる


4/11(土) 4/25(土)にセミナーも予定しています。
 「日経平均と戦うために覚えておきたいこと」

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予想しない方に動くのも相場。
より後の伸びに強気でならす市場関係者もビックリ!?
先物が駆け上がりましたが、それ以上に死んだはずのコールが不当に強い。
久しぶりに破廉恥系が動いたかのような値動きです。
ただ、過去ほど足並みがそろってなさそうな感じ。
 
この辺の裏をとって記事にして欲しいものですネ。

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日銀審議委員に原田氏が任命されました。
キャスチングボードを握るといわれています。
もともと10月のバズーカ2は5:4の僅差で可決。
その後はヒラメ委員3名が賛成にまわり、毎回8:1で継続が決定されています。
原田氏により元々の基礎票が6:3になり、政策の安定感は増します。

報道によると原田氏は2%物価目標の期限内の達成よりも、景気全体の動きを重視する姿勢のようです。
黒田総裁は、量的・質的緩和を開始した13年度から2年後の「15年度を中心とする期間」に2%を達成する期限重視の姿勢は崩していません。そのため今年に入ってからの記者会見は非常に苦しいものになっています。15年度中の2%達成は難しいとの見方が増えている中でその胆力は大変なものです。
従来のスタンスを変えると市場マインド(国民ではない)に影響を及ぼしかねないので、2年後の3文字をどううまく修正するかが大きな課題です。実際問題、こだわるからこそ意味がある部分もあります。

緩衝材としての原田氏の立ち位置が絶妙
 
その点、インフレ目標は手段にすぎない。手段よりも本当の目標と要望が大事。仮に2%のインフレ目標が15年3月までに達成できていなくても、雇用が順調に拡大していればかまわない。というスタンスの原田氏の登場は基礎票の安定とともに、方針変更の触媒になるとの期待がかかります。

異次元緩和、質的量的緩和の正体はもはや「リスク資産の購入」であることは明らかですが、これを金融政策だと呼び続け市場マインドに働きかけ続ける黒田総裁は稀代の天才相場師なのかもしれません。


 



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日経新聞証券部 川路洋助
2015/3/23 

 日経平均株価が大台の2万円に245円64銭まで迫った23日の東京株式市場。年度内の2万円超えが射程圏に入ったが、市場はさらなる上昇をも織り込みはじめている。それが見えるのが、日経平均オプションの「買う権利」の上昇だ。企業業績の改善や賃上げに伴う個人消費の拡大への期待などで大型株を中心とした上昇が続くなか、「日経平均2万円はゴールではなく通過点」との強気な見方が目立ち始めたことを映している。

 オプションとは決められた価格(権利行使価格)で一定期間後に金融商品を売買する権利のことだ。買う権利をコール、売る権利をプットと呼ぶ。日経平均のコールが買われる時は、将来の日経平均の上昇を見越していると言える。
 23日のオプション取引では、このコールがほぼ全面高となった。最も売買が盛んだったのは、4月決済の権利行使価格が2万500円のコールで、価格も35%上昇した。これは日経平均が4月物の特別清算指数(SQ)算出日までに2万500円まで上昇すると見込む投資家が増えていることを示す。2万1000円のコールも上昇し、売買高は10%増えた。オプション市場では、日経平均2万円は通過点とみて、上昇に備える動きが活発化している。

 チャートを通して相場動向を読み解くテクニカル分析の側面からも、上昇に弾みが付きやすいとの声がある。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、「日経平均で2万円の次の節目は2000年4月のITバブル時の高値である2万833円のため、そこまでは上昇しそう」と指摘する。行使価格2万125円~2万375円のコールの商いが比較的薄い一方、2万500円~2万750円のコールが積極的に買われていることはそうした見方を反映していると言えそうだ。
まず結論を決めて、あとから理屈をひねり出すとこういう記事になるようです。
なるほどと思っているようですと、まだまだ修行が足りませぬ。

昨日はむしろプットの方が強かったんですが、値段と出来高だけを見ていたのではわかりません。


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株式や金融商品にはファンダメンタルズというべきものがあるにはありますが、それと現在の株価は余り関係ないと思っています。

ギャンブルとしてとらえた金融市場や株式市場はもっとも分析が困難で得体の知れない存在だからです。
なぜなら、正解というか永遠に通用する真理は存在しないからです。
ファンダメンタルズというべきものがあったとしてそれと株価が乖離したとしても、どちらが正しいかなど永遠にわからないのです。結果的に解説することは簡単ですが。

分析的なアプローチが有効だと考えられる競馬は着順という結果的にわかる真理が唯一絶対的に存在します。
宝くじやスロットやルーレットは完全確率既知のギャンブルですし、パチンコも確率に支配されたゲームです。
駆け引きなどの複雑さでにているのは麻雀やトランプ賭博でしょうが、これらは完全なゼロサムゲームです。
そのどれとも違うのがギャンブルとして見た株式市場です。
しかも、株式市場には投資の要素があるからなおさらややこしい。

私はずっと、短期志向のトレーダーでやってきましたので、ファンダメンタルズや長期シナリオを絶対視することはありませんが、一部の資産はもやっとした見通しに基づいて長期保有しています。心理的には股さきになることもありますが、要は程度問題です。

いろんな市場参加者がいて、すべからく自分の資産を増やそうとして参加しています。
最近盛んにいわれる5頭の鯨も、資産を増やそうとして市場に参戦しています。
官製相場に短期筋が乗ってバブルを作り出し、そしてそれはやがてはじける。
ちまたでいわれる割とシンプルな理屈です。ただ、これは有望なひとつのルートに過ぎないということには留意すべきだと思います。

この理屈はほとんどの参加者に読まれています。そうすると、これから株価が通るルートも順番もその影響を受けざるを得ませんし、その予測は誰にも出来ないものです。

ひとつだけ言えることがあるとすれば
自分の信じる手法や評価方法からしか金融市場を見ないというのは、もったいないような気がします。
よりどころとして、特定の考え方を持つのは大切なことではありますが、一歩下がって別の視点を常に探し続ける姿勢も得体の知れない金融市場に参加し続けるためには必要なことだと思います。



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FRBは期待通り「忍耐強く」を削除して利上げに向けた地ならしを継続。
コレまでの利上げ局面と違ってゆっくりいきますよ。
という趣旨は十分浸透していると思いますので、あんまり小細工を施し、慎重にいくよりも、とにかく早く1回上げしていただいた方が、プレーヤーとしてもスッキリするのですが、余韻を残しつつイエレン劇場はまだまだ続くようです。
会見の中の「株価はどちらかというと高い方」という表現はまたまた微妙さ加減をあおります。
NY市場も何をどこまで織り込んだかわかりにくく、不透明感は続きそうです。

慎重で丁寧なイエレン劇場にもそろそろあきてきたんですけどネ。。。 
コレも相場。

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いよいよバブルの段階に入った。
80年代の再来。
世界的金融バブル相場。
押し目を作らない日本株の上昇。
強烈なドイツ株の上げ。

このような相場を前にして、「バブル」と盛んに喧伝する声もありますが、私はバブルだとは思いません。
といいますか、バブルははじけなければバブルだとは言えないしわからないものです。
バブルだと決めつけて不用意に売り上がるのは賢明だとは言えないでしょう。

確かに状況は89年に似てきてはいます。89年は3万円に乗せてから、毎月1,000円づつあがっていったわけですが、当時より今の方が金余りの規模が違います。 

はしごを外される危険性は常にありますが、そのためにオプションという強い味方があるということをお忘れなく。


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2年で2%の目標達成は現時点では絶望的。
これまでの会見で2年を2015年を中心と言い換えているのであと1年ぐらいは 、なんとか前言を覆さなくてもいい範囲です。

2年の延長か追加緩和かを迫る記者の質問 が相次ぐことでしょうが、お互いが前提とする2年が違うわけですから、質疑はかみ合いそうにはありません。

出来るだけ言質を与えたくない総裁がどう立ち回るかみものですが、今回は賃上げムードが高まっていることを強調しながら「必要とあらば躊躇なく」で終わる可能性が高そうです。

もし、こらえきれずに目標の先送りだけをにおわせたら、相場は荒れそうです。でも、そのシナリオもある程度織り込みながら、高めのボラがついているといえるかも知れませんが。
 
 
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19,000円コールの建玉が突出して多いことがまいどながら解説に登場しました。
確かに建玉が多いと売り方と買い方の手の内がより交錯し、需給の一時的なズレが起こることはありますが 、自分に有利になるように動かすというのははなはだ疑問ではあります。

19,000円に行かないようにするとか19,000円を抜けさせるという解説は自由ですが、まったく根拠レスなことはいうまでもありません。

19,000円の行使価格がいつ設定され、過去に遡って出来高の蓄積をカウントしていれば少しは根拠にもなるでしょうが、今この瞬間の建玉を比べて「突出して多い」ということを取り上げても「それが?」としかいえないでしょう。この手の話を聞くたびにうんざりします。

ちなみに3・6・9・12限月は5年先まで上下4,000円幅で設定されていますから、19,000円のコールが登場したのは2013年5月と約2年近く前です。誰からも注目されていない頃からしこしことJNETクロスで業者間のポジションが蓄積されて積み上がっている分が相当含まれているわけです。その後しばらくそれ以上の行使価格は数本しか設定されていませんから、きりのいい19,000円が19,000円台のオプションの代表として売買され、業者のポジションが入り乱れるのは当然といえば当然なワケであります。
 
19,000円コールがインすることは確実な情勢ですが、19,000円コールと期先でカレンダーでも作っていない限り現物売買の要因にはなりませんから、大半の売り方買い方は固唾をのんでSQの審判を待つことになります。 




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3/2(月)のビックリ18,990円は、週末夜間にあっさりクリア。先物は一足お先に19,000円台を達成。その後は雇用統計でドボンではありますが。

結局なにが原因だったか、よくわからないまま、多くの投資家からはすでに忘れ去られてしまった一瞬の珍事でした。何らかの誤発注であることだけは間違いないようですが、気づいて直ぐその瞬間に反対売買出来るかというのは少し疑問が残ります。やはりクロスのタイミングがずれてしまったというのが妥当なような気がします。

上で指値をしていた人は気づけば、100円以上利食いになっているわけですからこんなおいしい話はありません。一方、オプションガンマロングでありながら、指値のデルタヘッジを入れてなかったひとは悔しい思いをしたに違いありません。

でも、このお騒がせ注文が出た瞬間に、ほかの先物やオプションに瞬間的に追随できるのがアルゴリズムロボットの最大の利点でありましょう。このような動きの時に、割高になった方を先の売るか、割安になった方を先に買うかというわずかなロジックの違いで明暗は分かれます。あとは、執行までのスピード。割安になったほかの先物やオプションを拾ったあとに、割高に走った先物を売ろうとしたらすでに下がってしまったというとろくさいロボットも何体かはいたことでしょう。

いずれにしても、人間のトレーダーでは気づいたとしても瞬時に対応はできないでしょう。無機質なロボットだから追随出来るというワケでしょうね。改めてアルゴリズムの力に感心します。




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9時から9時20秒の間に先物は18990円まで上がって18810円まで下がるという珍事。
そのうち、なにがあったか明らかになるでしょうが、売り買いクロスの発注がぎりぎりで寄りに間に合わなかったと見るのが自然。

でもおそろしいことに、MINIや6月など流動性のあるものがいっせいに同じ動きをしているということ。

フラッシュボーイズが市場間で活躍したわけです。あっというまの見えないスイングですから人間では間に合いません。

大元で買って売った本尊は、瞬時に巨額の損失。

南無阿弥陀仏

 
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2/27にGPIFの資産構成割合が公表されました。
最大の注目点であった
日本株構成比率は18.23%から19.8%へ上昇。
GPIF

この間TOPIXの上昇率が+6.27%ですから
運用資産額137.3兆円から逆算すると
約1.8兆円市場から買い付けたラフなイメージです。

ヘッジファンドが苦戦する中、2014年度の運用益はすでに10%を超えているので、この好調さを維持してフィニッシュしたいところでしょう。

3月相場は公的年金の気持ちを慮ることが大きなポイントで
その上で公的年金を巡る市場参加者の思惑を市場の動きから読み取れるかどうかにつきるでしょう。

(公的年金の気持ち)*(市場参加者の思惑)=?

となると複雑すぎるので、まずは公的年金の気持ちだけでも

上値を買ってまで組み入れ比率25%に引き上げていく可能性は 低いのはではないでしょうか。
買わないで日本株が上がれば、組み入れ比率は上昇しますし、何といってもすでに10%は利回りを確保してますから批判されることもないでしょうし。

その代わり、押し目があれば積極的に拾いに行く。そして多少強引でも10%は何とか確保したいと考える。

まあ、これが普通の平凡なシナリオですが
これに市場参加者の思惑が入り込むと、その通りには動かないでしょう。

おもしろい3月になりそうです。 

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