九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2015年05月

バブル期以来の連騰で、新聞紙面のネタには事欠きませんが、投資家によってはそれぞれ体感がだいぶ違いそうな感じ。

 88年89年の再来だという人もいれば
いやあのときとは違うという人もいるのは、いつもながらのこと。

でも、結局は買い方と売り方は常に同数いて、どちらが声をでかくして面白くしゃべるかだけの違いに過ぎないと思うところであります。

 ボラは年初来安値水準で微妙な位置で微妙な動きをしていますが、HV20やHV21は来週前半には10%割れに突入予定。実際問題最近は大して動いていないわけですから。

おっと、今日は世の中的には関心の薄いSQです。メジャー・マイナーに対して何と呼ぶ?
リトルかベイビーか。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

早くも今日で5月5Wのオプションは最終売買日。
蝉より短い寿命です。

これまでの値動きから整理すると
  • 個別株オプションですらまともにできない日本ではオプションによる投機家が圧倒的に不足
  • その面で、日経平均の毎週オプションに期待がかかりますが、突然裾野が広がるのはやはり無理な感じ。
  • 失敗とも成功とも言えない微妙なレベルでしばらく存続すると予想。
  • 個人的には意外にできたという感じ。

できはじめるのがたぶん1週間前
  • 流動性の面から既存の限月オプションとの組み合わせ(カレンダーやヘッジとして)は使いにい。
  • MINIがないので細かいヘッジや調整が出来ないことも致命的。
  • SQで現物売買によって最終的には逃げることができるMMが 圧倒的に有利。
以上から
  • 参加者は多少のスプレッドを払ってもいい投機マニアとMMが中心。
  • 投機マニアがSQ持ち込みにしてもいい程度の数量 で遊ぶ市場として既存の限月取引とは分断された市場となる。
  • MMは多少広めのオートトレードで小銭を稼げるので、投機マニアが存在する限り参加する。


このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

意外にできた感じがします。
先物ですら売買高最低水準の日ですから、あれぐらいできれば上々でしょう。
最終週には、それなりに投機マニアとMMが激突する感じになりそうです。

課題は、最終週の前から商いができるかどうか。

 MM相手に無理して早くポジションを建てると最終週にATMからインサイド側になっていた場合対応が大変そうなので、早くから参入する人は相当なマニアといえるでしょう。

個人の比率が3割あれば、だいぶ景色も変わるんでしょうけど。 
当面、最終週に流動性がある銘柄に絞って局地的に参戦というのが無難でしょう。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

毎週SQオプションが開始。

5月29日満期の直近週がやはり中心。
MMががんばり気配はイメージ8月限程度のスプレッド。
出来高は20分間で50枚程度。
まだまだ、活発に売買するには程遠い感じ。

6月1週や6月3週は既存の6月があるので、とりあえずニーズなしか。
勝負は今一番先の6月4週が最期近になったときでしょうか。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

 当社では、昨年3月23日に日経・東工取商品指数先物取引(TOCOM NEXT)を試験上場(※)しました。しかしながら、本指数先物取引は、上場以来、市場価格と決済価格(原商品から求められる理論値)が乖離する状態が継続しており、これにより、新規建玉直後の値洗いにおいて追証が発生したり、寄付直後に大きく価格が変動することでロスカットが発動するなどにより、結果的に市場流動性が著しく低下することとなりました。現在は市場価格と理論値の乖離は一時的には縮小しているものの、流動性の向上の傾向は見られず、この状況を放置すれば、さらなる流動性の低下を招き、委託者をはじめ、取引に参加されている方々に不測の損失が発生する恐れがあります。TOCOMOホームページ
2010年3月にスタートした商品指数先物限日取引について、情報提供ありがとうございました。

実際に、市場価格と値洗いが乖離する状態が上場直後から発生し、出来高も急速に細ってあっというまに人気離散してしまったようです。ほっておけばどこまで値段がつくかわからない状態になる前に上場廃止となったようです。1年後の2011年2月に廃止が決まり2012年2月で終わっています。

ご参考までに半年間のチャート。乖離が広がる前に人気離散しています。
裁定取引の存在がいかに大事かということと限日取引の脆弱さを物語ります。

でも、日経平均先物やTOPIX先物も昔は1%2%平気で乖離してたんですけどね。
SQで紐付けされるのとされないのでは全く違うということですね。

ところで、無期限先物と呼ばずに限日取引と呼ぶのはおもしろい着眼ですね。
無限の道も有限の日々の積み重ねから...。

TOCOMO

 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

株、株、株! もう買うしかない
 




読んでないのでタイトルから受けた心象だけ。
同じようなタイトルでも
阿部 修平氏の「株しかない」とは受ける印象がずいぶんと違うものです。

これまでの著書の履歴の違いでしょうか。
読者層もきっと違うのでしょう。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

いよいよ来週から。
取扱証券はいまのところ
SBI、楽天、GMO、光世の4社のようです。

マーケットメイカーは手ぐすね引いて待っているようです。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

5/7に始まったゴールドスポット100に大きな興味を持っています。
金自体にも興味はありますが、それ以上にこの「限日取引」に興味があります。

どこかでとんでもない値段で売買されるようになる可能性をそこはかとなく感じているのです。

実際、過去に「限日取引」が導入されたことがあるというコメントもいただきましたが、どうしてもそれ以上の情報がありません。

何かご存じの方があれば、ぜひお知らせください。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

年明けから始まった17000円から20000円への上昇相場で、日経VIは20%を持ちこたえておりました。
今週明確に20%を割り、木曜に年初来安値を更新して金曜はついに18%割れ。

19000円台での膠着を意識し始めた感じです。

前回20%を割れたのは約1年前の2014年6月上旬。
その後も低下は続き7月下旬にかけて15%割れ。
年初から続いた荒れ相場が半年かけて一段落し、15,000円台の膠着が続いた時期です。

20%割れは、8月SQの突発15,000円割れで瞬間上昇した日をのぞき、10月中旬まで続きました。

日経VIの20%割れは長期的には安いゾーンですが、昨年のように4ヶ月続いたり、2005年のように約1年続くこともあります。

ここからさらに低下が続くには現在15%近辺のHVが10%近辺まで下がる超膠着展開が必要になります。

ボラの特性は下がるときは真綿でしめられるようにゆっくりと、
上がるときは突然に。
 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

ゴールド100限日取引の続きです。

上場先物は満期があることで、満期までの保有コストが先物価格に反映されます。
満期が近づくにつれ保有コストは次第に小さくなっていき、満期において現物と先物は一致します。

CFDは満期がないかわりに保有コスト相当額を毎日スワップとして受け渡ししています。

こうして、現物と先物、現物とCFDはしっかりとお互いにひも付けされ、それぞれの間で裁定取引が働くのですが、この満期のない限日取引にはその紐付けメカニズムが存在しません。

つまり、満期もなく日々の保有コストの受け渡しをおこなわないので理論価格というものが存在しません。いくらの値段がついてもかまわないわけです。
そのかわりといってはなんですが、一日の終わりに取引所の決める清算価格で値洗いすることで、なんとか紐付けを狙います。値洗いといっても所詮評価ですから、拘束力は心理的なものです。
満期はないけど、一日一回ちゃんと値洗いするのでとんでもない値段で取引しないでねというのが、限日取引の現実です。

参加者が日々の清算価格を意識することで、需給がそこからあまり偏らないことを「期待」する取引だといえます。そうした意味で構造的には脆弱な仕組みだといえます。 

この辺のリスクについては「流動性リスク」という言葉で割と簡単に片付けられているようですが、裁定がはたらかないため
  • 需給の歪みが長期間にわたって継続することもありますし、
  • ショックイベント時にはとんでもない値段でしか売買出来ない可能性もあります。

その心配を払拭するには、需給が歪んだりショックイベントが来る前に、多様な相場感を持つ投資家によって厚みをもった建玉が積み上がる必要があります。


まさに壮大な実験ではあります。

スタート後の出来高は既存の先物よりかなり少ないようですが、これが予想内なのか予想外なのかはわかりません。

商品市場関係者のコメントを聞いている限りでは「だめもと」という雰囲気を感じてしまうのが少し残念です。
そこそこ適切な値段がついて無期限に金のポジションを持てるなら大変魅力的な商品なんですが、今後を見守りたいと思います。







このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

「5月に売れ」信じるか 気迷い映すオプション市場(日経電子版5/9)
 
プットコールパリティ
 心理の変化は、少し長い目で見ても読み取れる。未決済残高からみたプットとコールの力関係を示す「プットコールレシオ」は、株高に歩調を合わせてプット人気が盛り返していることを示す。アベノミクス相場は海外勢主導で異例のコール優勢が続いてきたが、熱気は去り、オプション市場の風景は「急落保険」であるプットが幅を利かせる平時に戻りつつある。
週末のプットコールパリティの長期トレンドのチャートを使ってセルインメイの説明をしている記事ですが、なんだか違和感がありましたので少し調べてみました。それがこちら。

  201512PUT
これは、2015年12月限の建玉残。本当はすべての限月を見る必要がありますが、そこまで調べる元気はありませんでした。でも、どの限月も、傾向は大体こんな感じでしょう。

オプションの売買はアウトオブザマネーが中心ですから、現在の相場の位置だと、プット側に大量の売買対象銘柄が存在するということです。しかも、プットは相当アウトでも値段があります。この点も考慮してプットコールレシオを見なければ、少しミスリードかなという気がします。

2年半にわたる上昇相場によって、上場オプションにはまだまだ下方の行使価格がたくさん残っています。
6.12限月は5年前から取引が始まりますので、当初は上下8本でも、次第に銘柄数は増加していくわけです。最下限はなんと4,000円です。

一方で、2014年10月に売買の始まった現在の次限月である7月限の下限行使価格は10,500円。
11月に売買の始まった8月限の下限行使価格は12,750円。
このように次第に下の方のプットはなくなります。

そうすれば、プットコールレシオは相場観と関係なく徐々に低下することが予想されます。

建玉から分析する場合は限月ごとの建玉分布がどう変化してきているのかなどを見なければ、単にプットコールレシオだけからセルインメイの警戒感を示すというのは相当無理筋ではないかと思います。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

連休明け5/7に東京商品市場で無期限金先物取引がはじまります。その名は金限日取引。
これまで現物取引以外に
  • 先渡取引 当事者同士が相対で行う取引、満期あり
  • 上場先物取引 取引所で集中売買され、決済も取引所が関与する取引、満期あり
  • 証拠金取引(CFD)相対で取引され、日々保有コストを調整、満期なし
の3つの方法がありますが、第4となる手段の登場です。

特徴は
  1. 上場
  2. 満期なし
  3. 日々の保有コスト調整なし
です。金限日取引は満期のない夢のような取り引きです。満期がないので、SQうんぬんを心配する必要はありません。この第4のデリバティブ取引が成功するかどうかは壮大な実験であります。

大きな問題点

 現物と先物は全く別の参加者によって売買されますので、需給は微妙に異なります。局面によっては微妙どころか全く異なることもありますし、それが長期間継続する場合もあります。したがって、現物と先物の値段が同じように動く保証は本来どこにもありません。

別物と考えてもいい現物と先物をかろうじて結びつけているのが、満期の存在と裁定取引の存在です。
この、無期限先物取引ではそのどちらも存在しません。
満期が存在しないことは自明ですが、これまでの商品とは違い厳密な裁定取引はできません。
なぜなら、保有コストの受け渡しを行わないからです。保有コストは金利と借金(かりきん)コストと保管コストから構成されますが、この商品はそれが僅かである?ことから無視することにしたようです。

そうなると、現物とこの無期限先物を結びつけるものは、毎日値洗いに用いられる清算基準価格だけになります。
例えば、この無期限先物に買い需要が集中して、現物と乖離が広がりとんでもない値段で引けても、評価損益および証拠金計算には現物から計算される清算基準値が適用されます。引け値で評価益でも、証拠金計算上は評価損という状況が起こりえます。これが唯一の現物と無期限先物を結びつける1本の糸です。

裁定業者は、この証拠金計算上の評価損益の存在が抑止力となって無期限先物と現物があまり乖離しないことを前提に、現物と無期限先物間のスプレッド取引を行います。

果たしてこの擬似裁定が機能するのかしないのか。機能しなければ流動性には限界があり、無期限先物の値段は空中浮遊状態になります。無期限先物の成否はそこにかかっています。賛否両論あるでしょうが、東京商品取引所は可能性にかけたということです。 

日経225でもできないか、思考実験するのは面白いところです。 


 


このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

5/25(月)から皆様お待ちかねのweeklyオプションがやってきます。
コレまでの月一決済+4限月。
常に5週間先のSQまでのオプションが売買されます。 

世界的にweeklyオプションは伸びているようですが、日本の投資家がそこまでいけるか試されるときがやってきました。なんせ、個別株のオプションですら定着しない日本ですから。

share

ちなみに、日経225オプションの参加者です。
海外投資家のシェア高いですが、過半はアルゴリズム搭載のマーケットメークロボットと思いついたように期先を大量に買うファンドです。

SQ勝負をしたいという一定のばくちニースはあるでしょうが、それも流動性があってのこと。
今週の日経VIの異常値で露呈したように限月交代したての7月限のATMすらまともに売買出来ない市場でもあるわけです。マーケットメーカーにはMINI先がないのもマイナス材料です。
寄り後しばらくすれば、やや幅広目の気配は出してくるでしょうが、個人が参戦したいスプレッドになるかどうか。

個人のシェアが3割ぐらいあれば、だいぶ様子は違うのではと思います。
スプレッド払ってポジ作ったはいいが、MMに足下見られ反対売買に苦戦する可能性も大いにあります。
まあ最初は様子見が肝心かと思います。




 


このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

世界的な株価変調の兆しにまみれて影響は見分けにくいのですが、緩和はなくてよかったのではと思うところです。どれだけの人が緩和を期待していたかは定かではありませんが、残り少ない玉を早々に出してしまうと次の手が大変難しくなっていたことは間違いないでしょう。

仮にもし、昨日なにか出し上昇したら「次の玉はもうない」とみた長期投資家の絶好の売り場になった可能性アリです。昨年10月のような展開になるどころか、むしろ2013年5月のように変にあげたところから暴落していた可能性もあったかもしれないと思うところであります。



このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

↑このページのトップヘ