九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2015年10月

質問いただきましたので、少し補足しておきます。
ボラティリティにはいろんな見方がありますが、モデルも数学もいらない簡単な方法がこれ。

日経平均をはさんで上下コールプットそれぞれ2銘柄合計4銘柄を足して2で割ると
簡便的なATMストラドルができあがります。

 行使価格が125円刻みなので、わざわざ補間しなくても、それなりに誤差の少ないATMストラドルが簡単にできあがります。
日経平均が動くたびにコールプットを入れ替えていけば継続的にATMストラドルをモニター出来ます。

これは残存日数やボラティリティに関係なく、市場の観察データそのものからできますから、便利です。

とくに、週末や大型連休をはさんだときにATMストラドルがどの程度減価するかを見れば残存日数問題からも解決されます。

凝りたいかたは、アスクビッドを考慮したり、IVカーブから正確なATMストラドルを計算したりすればもう少し精度はあがりますが、 使用目的からすれば誤差の範囲です。

計算方法のわりづらい(というか、よくわかっていない)日経VIに翻弄されるより、ATMストラドルを追いかけるのは便利な方法です。 

なおATMストラドルは最終的にSQでゼロになります。 


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市場の裏をかいてサプライズで効果を最大限に引き出そうとしている?という見方がありますが
本当のところはどうなのでしょうか。

意外と思考はシンプルなように思えます。
官僚の行動原則に従っているだけではないでしょうか。

  • 前言は撤回したくない
  • 責任を直接かぶりたくない
  • 大きい仕事で名を残したい 
2倍2%2年も昨年のバズーカもこの原則に沿っただけで、決して市場の裏、市場の裏の裏をかこうとしているのではないと思います。

戦力の小出しはしないという言葉にはとくに拘りがあると思いますので、FRBが仕上げシナリオを残した中であえて中途半端な策で今後のカードを少なくするとはとても思えませんが。。。

そもそも、市場は出し抜くものではなくうまく対話することが大切なはずです。
 
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ECB緩和予告
中国利下げ
FOMC
日銀会合

日米欧中と短期間に金融イベントが立て続け
とうとう日経平均は身動きが取れなくなってしまいましたが
オプションのプレミアムをATMのストラドルで見ると
VL

10/21 873円 
10/22 878円
10/23 889円
10/26 873円 
10/27 863円
夜間  869円
この1週間全く減っていません。(これはその時点時点の仮想ATMストラドルを追いかけていますから、実際にストラドルを買っている人は日経平均が動いた分は儲かっています。)

ATMのボラが23.5%から27.7%へ上昇。
日経VIは25.5%から28.8%へ上昇。

オプション市場では微妙に買い需要の方が多いのでボラがジリジリと上昇中でありますが、特定の大口が動いているとか買戻しが殺到しているとかではなく、薄商いの中ジリジリと気配が上昇しているという感じです。


 
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米国オプション市場は株価の上昇に合わせ素直にVIXは下落中。
ついに15%割れで超安心モード。

一方、日経平均は目先の日銀イベントへの警戒感強く、日経VIは依然準戦時モードの25%超。
市場との対話を好まず、意表を狙う黒田総裁に対する警戒感といえるかなー。

昨年はかなり痛い目に遭った人が多いということでしょうし。
現物株の売買高も低調ですが、オプション市場もそれ以上に低調です。

コールを買って勝負するHFもいなければ、怖くてコールを売れない投資家が指をくわえて成り行きを見守っているという感じかな。 

 

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夏場のHFの攻勢に敢然と立ち向かった勇敢なレバETFであります。
残が増えすぎて、投信会社が自主的に新規設定休止中であります。


レバETF
日経新聞10/22


Q 新規設定できないと誰か困りますか? 
A 投資家には余り大きな影響はありません。なぜなら、市場の売買は新規設定とは直接は関係ないからです。

Q そもそもETFの新規設定てどうやるの?
A 特定参加者(証券会社や一部の機関投資家)が投信会社に現物バスケットを持ち込んでETFと交換して新規設定を行ないます。
 
A 2000年の初め、厚生年金基金が代行返上するにあたりTOPIX型のバスケットにそろえてTOPIXのETFと交換してから返納するというブームがありました。

A 日銀のETF買い入れの対象はレバ型ではありませんから、そもそも今回の新規設定停止措置は影響ありません。ETFの買い入れ要請を受けた証券会社が日経型バスケットやTOPIX型バスケットをそろえてETFの新規設定を投信会社に申し込みます。通常は手持ちの裁定残を持ち込みます。日銀には手持ちのETFを渡します。

A レバETFの場合は持ち込むべき現物がありませんので、新規設定の申し込みは現物バスケットではなく現金を持ち込んで基準価格でレバETFを新規設定してもらいます。

Q では、レバETFを新規設定申し込みするのは誰?
A 割高なレバETFを空売りして先物との間で裁定ポジションを組んだ証券会社が新規設定を申し込みます。

Q 新規設定停止でどうなるの?
A 裁定取引を行なった証券会社は、レバETFが割安になるまで裁定ポオジションを抱える必要があり、資金効率が悪くなります。

Q どんなとき、レバETFは割安になるの?
A 個人の多くが余裕で反対売買出来るような水準まで日経平均が上昇すれば、戻り売りが増え割安になりやすくなります。

割高割安といっても、ほんのわずかの差ですから、あまり個人投資家には影響はないはずです。
それよりも日経平均が大幅に戻ることが何よりも大事だということです。 




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18,000円台の滞留時間が長くなりつつあります。

今年は6月ころからギリシアの駆け引きに振り回され、その裏でチャイナ問題が静かに進行していて、8月に暴発。
オイルマネーの引き上げやHFの閉鎖も相次ぎ、日本は格好の換金対象に。
戦闘意欲の残ったHFが最後の力を振り絞って暴れるが、どうやら今年度の成績は勝負ありか。

黒田バズーカも中途半端なものをだすよりは温存の可能性が高そうだし。 

しばしの和平ムードを楽しもうではありませんか。 
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野村投信が人気のレバETFの新規設定中止を 発表。

設定を一時停止するのは日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(日経レバ)、日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(日経インバ)、日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(日経ダブ)の3本。

先物市場の流動性を鑑みて、これ以上残高を増やすのは危険と判断ということらしい。

これまで、押し目をとらえてうまく戻りをとらえていた個人投資家も、さすがにここのところの下げでレバETFがしこって回転が効かなくなって、残が減らなくなったことも大きいようです。新規設定がなくても、残高はたっぷりありますから、市場で売買する分にはこまりませんが、新規設定できないので裁定が十分働かずレバETFの割高状態が定着するかも知れません。


先物やETFやレバETFの建玉や残高が増えれば、日経平均の動きはますます、個別株のボトムアップではなく、派生型連動商品の需給で決まってきます。日経平均採用の品薄や値がさが余分な動きをするのは単純平均型の宿命とはいえ、これ以上無機質な動きをされるのもいかがなものか。タダでさえ値がさ株に振り回されるのに、そんな状況がさらに進むと投資家を閉め出し、自分の首を絞めかねないと判断したのだと思います。

巷では、日銀がETFの買い入れを6兆円に増額?なんて噂も出回りますが、半分は日経平均ETFに回りますから、もしそうなると日経平均の需給はますます歪みます。

投信会社は自主規制しましたが、日銀にはそんなこと関係ないんでしょうねえ。 


 
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今週に入りようやく日経VIが継続的に算出されるようになりました。
12月限は行使価格が4,000円まであって、気配値次第ではそのすべてが算出対象になりますから、状況によってはアホボラ数字が出やすいかも知れません。 

本家VIXは20%割れですでに通常モード。
日経VIは、日銀イベント前までのコール異常高は終了して戦時モードは脱出し、25-30%の準戦時モード継続中。
12月限の誤差の影響で先週末一瞬25%割れがあったものの、
相場は再び下落に転じ全体ボラ上昇という感じ。
プットが跳ねる様子はまだありません。
 
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ゾーンを意識したした表紙。
帯も「これは新たなるゾーンだ!」
とある。



トレードの心理面について書いた本は多々ありますが、心理学者や医者が描いたものが主流。
これは、正真正銘のトレーダーが書いたものだと思います。

値段の割に字が大きいのですが、「トレーダーは字がかけない!? 」という私の持論を裏付けてくれます。構成も練られたものではありません。自分の思いを書きなぶってやっと1冊にした感じ。

強調したい部分がもともと大きい文字をさらに太字にして60カ所ぐらいあり、どれも納得できるものです。
ここだけ取り出して読み返せば、結構含蓄があります。

自分の考えが正しかったことに「世界中の人もいずれは気づく」と思うのはあまりに傲慢だ。株や商品の価格はマーケットが決めるもので、アナリストが判断するものではない。



学者や評論家が書いた綺麗に美辞を並べた本を求める人には全く向きませんが、トレーダー像を知りたい人には割とお薦め。

お薦め度 ★★★

 
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本日から限月交代で11月限と12月限を使って算出する日経VIですが、すごい値動きになっております。
日経VIの弱点が露呈しております。

12月限は5年前から上場してますので行使価格が4,000円から24,750円まで存在します。
ちなみに11月限は14,000円から24,750円までです。日経VIは、11月限と12月限のすべてのアウトオブザマネーを使って計算します。
  • すべての値段を使いますが、値段がない場合仲値を使います。
  • ただし、アスクビッドが3割以上離れているとその銘柄は採用されません。
  • たとえば、100円買い135円売りだと採用されません。
  • また、計算に採用されない銘柄が3つ続くとそこから先はすべての銘柄が計算対象から外れます。

ボラが高くて
まだ、マーケットがこなれていなくて
行使価格がたくさんある

と、計算対象銘柄が15秒ごとに大きく変わりますので、日経VIの数字は機能しなくなります。

今日は割と落ち着いた日ですが、日経VIだけが激しく乱高下しているように見えるのはこのためです。 SQまではこの状態が断続的に発生すると思われます。
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雇用統計の数字に一喜一憂するのはいかがなものかとは思うけど、市場参加者の最大関心事ですから、どういう動きをしても大きい度量で乗り越えて行かねばなりませぬ。

雇用の状態に大きな注意を払っているといわれるイエレン議長は、雇用統計の結果を受けて「ますます優柔不断になるだろう」とみた投資家は最初は売りで突撃。

しかし、よくよく考えると、世界的に低金利緩和状態は継続中だし、アメリカの利上げもどうやら年内はなさそうだし、ここから売りの回転はそろそろ危険そうだと、少しづつ感づいたようだ。

そして一転買戻しに拍車がかかり、バーゲンハントも加わって安値からの急回復。

毎度ながらついて行くだけの日経平均は 安値から700円近い戻し。

そんな状況のなか、今月は2回も会合のあるわれらが日銀。

新聞報道によると、2%達成目標時期を先送りするという。

官僚にとっては屈辱的な前言撤回だが、ここは突っ込みをいれるよりはあうんの呼吸で飲み込むしかなかろう。総裁会見で、KYの記者から毎度の質問が出るかも知れないが、ここは笑って誤魔化すしかない。

さて、ここからは瞑想の世界

HFのパフォーマンスが振るわない。
2015年は株も債券も上がってないのだから、当然の帰結。
順張りで攻めるが勝ったり負けたりで徐々に負けがたまる。
もし、つかの間の緩和状態延長で足並みがそろうなら、最大多数の幸福である上攻めに向かうのが起死回生の一打だが...。

結局、量的緩和では景気刺激にもならないし、インフレも達成できない。
ただ、上攻めを狙うHFの戦闘意欲を一定期間刺激するだけ。
順回転が効いている間は、緩和が効いている気がするだけの幻想...。

もっとも、株高の間に経済が活性化するソロスのいうところの「再帰現象」でも起これば万々歳ではあるが。




 


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オプションではかなりの超常現象。
10月限のコールとプットのボラ格差がほとんどない状態に。

いわゆるスキューが平らに近い状態ですが、図る場所によっては超常現象ともいえる数値に。

上も下もわからないという状況に加え、日銀イベントに警戒する動きがこのような値段につながっているようです。
コールがどこまでいっても値段が「アル」というプット並みの「線路は続くよ」状態。昨年10月のトラウマが効いてもいるもようです。
 


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