九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2016年06月

英国離脱混乱で日経平均は夜間から比べ1,800円あまり、ドル円は7円強急落。
この急落で、これまで議論がすすめられているHFTを規制するという動きが一段と活発になっているようだ。

相場変動を増幅し実態が不透明などとの指摘があり、金融庁は規制導入を視野に議論を始めている。(日経新聞)

本来的にはHFTは高頻度取引であり、指値を高速高頻度で出し入れをすることで、ラージ先物・ミニ先物・オプション・レバETF・現物のあいだのわずかな鞘狙いが本流。鞘の大きい個別株や流動性のある大型株でも活躍。オプションの板を見るのが、HFTのイメージを理解するのに一番いいいかもしれない。

一方、アルゴリズムはピンからキリまであり、逆指値や、出来ずは引け成りなども立派なアルゴリズム。
VWAPターゲット執行もアルゴだし、
レバETFのリバランスも順張りアルゴ。
投資家が行なうシグナル売買も自動発注にすれば、アルゴ。
指標や単語に反応するアルゴもある、
果たしてこの中に相場の変動(特に下げ)を加速させている悪いアルゴがいるのか?

いるだろう。

しかし、鞘ではなくデレクション(相場の方向)に張るアルゴが高速にやったところで必ず儲かるわけではない。


規制の議論は
マーケットメイクするHFTはいい
相場を攪乱するHFTは悪い

ということになりがちだが

そもそもHFTとは何かを定義することが難しい以上
いいHFTと悪いHFTを切り分けることは出来るはずはない。

まず、これらの無数にあるアルゴと本来のHFTがごちゃ混ぜに理解されているのが最初の関門。
アルゴの中には、コロケーションを使ってHFT並みに高速な物もある。1カイ2ヤリの古参のディーラーを駆逐したのは、HFTである。この手のトレーダーやディーラーはHFT憎しだろう。
自分が売買したい銘柄が比較的おとなしいVWAPアルゴと競合しているだけでも、邪魔でしょうがないだろう。

アルゴを指標や、特定の単語に反応させれば個人よりも相場に入るのは確かに早いだろう。

もういちどいう、鞘ではなくデレクション(相場の方向)に張るアルゴが高速に動いたところで必ず儲かるわけではない。

今回のような開票速報を伴う場合、スピードは大して重要でなく、

思い切って流れに乗った連中はみんな儲かったわけだし、
下がったことでロスカットを余儀なくされた注文だって下げを加速したわけだし、
あわててリスク資産を減らした長期投資家だって下げに加担している。

それよりも、規制したいなら、バカみたいに順張りするレバの資産額を制限する方がよっぽど効果が大きい。 
ついでに、逆指値も禁止すれば? 
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英国のEU離脱を受け、市場てこ入れ策?が検討されているようです。
日銀臨時会合の開催も噂されます。

これまで、日銀会合のたびに、ETF買い入れ枠の拡大を予想する「無邪気な」市場関係者は多かったのですが、現実的にETFの買い入れを増やすことはかなり難しい状況です。それは評価益がほとんどなくなったからとかシェアが大きくなりすぎたからいう単純な理由ではありません。

現状

買い入れ対象日経225型8銘柄、TOPIX型6銘柄、JPX400型6銘柄
時価総額合計 12兆5,000億円

日銀買い入れ済みETF
時価総額合計 8兆7,000億円 保有比率7割弱

裁定残高
1兆円  

本年分の買い入れ枠残り1兆5,000億円の消化に赤信号 

現状でもETFの7割近くを日銀が保有しています。理論的には証券会社が運用会社に追加設定を申し込みめば発行残高は株券がある限り増やすことができるので、日銀の買い入れ継続は可能です。ところが、意外なところに盲点があり、現在の買い入れプロセス継続に赤信号がともっています。あくまでも技術的な要因です。

現在の日銀ETF買い入れプロセス
  1. 前場のTOPIXの騰落率で自動的に買い入れの判断
  2. 日銀の委託を受けた信託銀行が、大手証券へ買い入れを割り当て
  3. 後場の現物指数・対象ETF・先物のVWAPまたはTWAPを使って、証券会社のETF売り信託銀行のETF買いを立ち会い外でクロス
  4. 証券会社は在庫していたETFを受け渡す分、ヘッジとしてあてていた先物を市場から買い戻す。

 このプロセスの4番「在庫していたETF」がボトルネックになってきています。

これまで大手証券は現物買い先物売りのいわゆる裁定残を、定期的に運用会社に持ち込むことで現物バスケットをETFに交換してETFの在庫を常に一定額保有してきました。

ところが、今年に入ってから先物の需給が悪く、なかなか裁定残を持つことが出来ません。とうとう裁定残は1兆円を割りそうな所まで減少してしまいました。

そうすると、これまでの裁定残を持ち込むという流れが限界に来てしまいました。
まだ、1兆円の裁定残がありますが、国内大手証券は全部ETFと交換してしまい残はほとんどないようです。

日銀に渡す在庫がないわけですから、考えられる方法は

逆ざやでも無理して現物買い先物売りの損確定裁定取引を行ない、組成を強行する。
相場観でETFを市場で買って在庫にする。

のどちらかしかありません。

リスクを取りたくない証券会社は、日銀ETF買い入れを断るケースが出て来るかも知れません。
国債に続きETFも買い続けるのは難しそうです。
 
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黒田総裁の推奨とあって 
その起源を知りたいと考えるひとが殺到。
あっという間に売り切れ。
残り2冊で間に合った。

「一般の人には難解」だそうです。。。 
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今回の黒田総裁には、前回何度か見られた厳しい表情はあまり見られず、割と落ち着きを感じました。
記者からの鋭い質問がなかったせいかもしれませんが、概ね良かったのではないでしょうか。


2%の目標の旗を降ろさず
このまま政策を続けるとも続けないともわからないように、受け流すことが残された手段の中では一番良いのではないかと思います。

いずれ、どこかで無理なツケがクラッシュすることは間違いないでしょうが、ガスを貯めれば貯めるほど被害が大きくなるだけで、今回少しガスが抜けただけでもよしとすべしでは。


 
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昨日の引けでレバETFの純資産が約400億円増加。値上がりリバランス分を除くと、300億円程度の新規設定があった模様です。

申請は14日(火) ですから、火曜日の前場に16,000割れしたあたりから、投資家の買い下がりで、レバETFが少し割高気味に推移した結果、レバETF売り先物買いが入ったようです。

一時に比べ、レバのパワーが落ちてはいますが、相変わらず水準観からレバETFの買いに向かう投資家はいるようです。 
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民進党が参議院選挙の公約に上げたらしい。

さすがは民進党。
おとくいのポピュリズム。
老人たちの不安心理につけ込めると読んだのでしょうか?

日銀の独立性を堂々とおかす暴挙を何と心得るのか。

やはりこの人達には政権担当能力はないようです。
 
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過去をもう一度やり直すことは出来ませんが、違ったはずの過去を振り返るのは大事なことだと思います。

とくに、トレードにおいては、いい決断が必ずしもいい結果を生むわけでは ありません。
悪い決断でもいい結果が生まれることもあります。

悪い結果に終わったときに「たられば」で、悔やむだけでは何もうまれませんが、
むしろいい結果に終わったときこそ、「ありえたほかの結果」を冷静に振り返ることが大事だと思います。


話は大きく飛びますが、
異次元の金融緩和

厳しい見方も増えてきています。
ここまで成功だったかどうかについてもいろいろ意見があります。

もし異次元緩和をやっていなかったらどうなっていたのでしょうか?
相場の世界では「たられば」は禁物ですが、政策のたらればによる検証は悪くないでしょう。

未だに日経平均は10,000円近辺で低迷してるのか?
本格的なデフレに陥っていたのか?
ドル円はさらに円高に向かっていたのか?
あるいは、それらを乗り越えて、逆に新陳代謝が進んで全く別の道を歩んでいたのか?

 第三者委員会さん教えてください。
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SQが相場に対して何の因果関係がないにもかかわらず、
それを言い続けるこのひとは
第一人者といえますね。

キャプチャ2 













6/9モーサテより
キャプチャ 













なんとなくそれらしく見えるが...。 
氏によると、4月はSQ値を下回らなかったので上昇したらしいが、
それって、「上昇したから下回らなかった」だけだと思うけどね。 
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6月10日(金)の算出・公表分から、SPANパラメーターの1つである「売オプション1単位当たりの最低証拠金額」の設定方法について、「基準日の原資産終値の0.4%相当額」に変更

13日夜間から、大幅に証拠金減額となります。
 どういう基準で変更するのか説明はありませんが、売り手には朗報です。
それ以上に、売り買い混合型の投資家にはありがたい話です。 

裸売りには厳しくてもいいと思いますが、それが売り買い混合型にも影響が及びすぎてしまいSPNの意味が薄れていたことへの対応でしょうか。 
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チャートからは煮詰まり観が指摘され
イベント的には、FOMC、日銀会合、英国国民投票と密度の濃いものが控える。
SQに関しては6月9月のスプレッドは-45円程度とやや9月が買い優勢で、大幅の売り越しはなさそうな感じ。
現物市場は様子見姿勢が続く。

ただ、予想されるイベントに関しては警戒感がボラにそれなりに織り込まれており、日経VIは準戦時モードが続く。
HVは最近の少ない値動きを反映して、15%迄低下。
備えるには、買いにくいボラだし、売るのも勇気がいる。

消去法で端っこ売りの誘惑に負けやすい相場ではあるが...。

 
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アルゴ系ファンドのプログラミングは様々で、なかには時間とチャート上の節目を絡めて「14時時点で1ドル=110円50銭よりも円高・ドル安なら5分後に円買いを始める」などと組むケースがあるらしい。

「海外メディアのニュース・ヘッドラインの『BOJ Board Member』と、2%の物価目標に否定的な表現を日銀の追加緩和観測の後退と結びつけるアルゴが円を買った」 

この手のアルゴも何匹かはいるだろうけど 
天下の経済新聞が、このような氷山の一角の噂話を取り上げて、かき乱すといわれてもね...。
その辺で拾った街の声。
この記事のタイトルの方がよっぽど「かき乱している」と思うのだが。

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6月限オプションから見ると、日経平均の上下が全く分からない状況になっています。

つまり、コールとATMとプットのボラ格差がまれにみる低水準となっています。
いわゆるフラットな状態。

通常、ボラの分布はATMのやや上が最も低く、プット側に行くにつれ急上昇するスマイル型をしていますが、今は限りなくスマイルを失ってむっつりした状態です。上がるも八卦下がるも八卦。しかも、HVは17%まで低下していますが、順戦時モード継続中の日経VIは、引き続き警戒モード中。

7月限はそれほどでもありませんが、最近ではかなりフラットな状態です。 
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流れに逆らってナンピンを続ける。
期日がきても現引きして、絶対に損切りしない。
5分5分のギャンブルで、負けるたびに倍がけするマーチンゲールといわれる手法。 

投機の世界なら、禁じ手とされている。
しかし、寿命が永遠で資金力が無限にあれば成功する。

政府や中央銀行は果たして無限の力を持っているのだろうか。


日本が抱える問題の大元は、少子高齢化と社会保障問題。
その結果として、消費者の財布のひもが固くなりデフレ傾向は簡単に収まらない。

結果であるデフレ脱却を目標にし、大元の問題はそのまま残した、いわば逆張り戦略。

取り戻す
政権を取り戻す
経済成長を取り戻す
古き良き時代を取り戻す

政治家は明るい未来を語り、わずかでも可能性があるものに賭ける。
国民に負担をかけないで、いい時代が取り戻せればそれにこしたことはない。
確かに、デフレ脱却さえできれば表面上の問題は解決するだろう。
果たして、大元に手を付けずにそれが本当に出来るのか?
ここが最大の焦点だと思うし、意見もいろいろあると思う。

今こそ、痛い政治が必要だと思う。
アベノミクスは痛いところがない魔法の政治

元気な老人に社会保障はいらない

この課題に大胆に切り込む以外に流れを変える方法はないと思う。
票と議席を失う、政治家が最もやりたくない課題。
でも、国民はいつかはそのときが来ると気づいている。
政治家は気づかないふりをしている。
それがはっきるするまでは、少々のことでは財布のひもは緩まないかも知れない。
それまでずっと、無間ナンピンをつづけるのだろうか。
つじつま合わせの要素が増えていく。
消費増税先送りの説明は、まわりくどいだけだった。外国人には絶対に理解できないだろう。


結局、老人が票を握る限り、何も変わらない。
せめて、自民党の若い勢力がクーデターでも起こしてくれれば...。

 
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