九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2016年12月

今日のモーサテは2016年相場見通しを最もハズした専門家2人が登場して、反省の弁を述べるという好企画。

キャプチャ1


キャプチャ2



このように、相場目通しを明確に1本の経路で示すと、結果は一目瞭然で、外れたら言い訳するしかありません。
そもそも、年間予測が当たるかどうかは水物ですから、この仕打ちは大変厳しいものです。
よくぞ、出演快諾していただけました。
来年の予想は控えめなものでした。

それを避けるために、
専門家は、いくつか前提条件を挙げ、外れた時の伏線を張ります。
伏線が多いほど、予測のようで予測ではなくなります。

たとえば、テクニカルアナリストは

目先は揉み合いで、場合によってはレンジの上限をテストし、抜ければ上昇、抜けなければレンジ継続

というような、予測のような予測でないようなコメントを多用します。
レンジの上限がテクニカル的に重要なのでしょうが、
必ず、そのような言い方をする方も大勢います。

予測というものは、ほとんどの場合外れるものですが
予測をしないことにはトレードは出来ないという当たり前のことを、年の瀬に改めて気づかせていただきました。






 
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先月は、上昇が続き日銀の出番は少なかったのですが
今月は、高値圏での小幅安で出動が続きすでに8回の出動となりました。

最近は閑散なので、日銀出動のインパクトがあっても良さそうですが、
予想されている行動なので、市場の反応は限定的であります。

市場参加者が合意した共同歩調で、日銀に高く買い取らせている

といえなくもありませんが、そういう見方は出てないようです。 

「誰かが 」仕掛けたと言う話は面白いけど
市場全体でそうなると言う話は
たいして面白くないからでしょうね。


 
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今回はわりと環境がいい中での会合とあって、やや落ち着いた会見でした。
ECBは先の会合で、出口向かって余韻を残しましたが、
日銀はまだその段階にないということで今回は押し通しました。
ドル円は、多少出口への言及があることを少し警戒していたのか、発表後、会見後、円下落で反応しました。

長期金利0%程度の目標について
1%
0.1%と
2回言い間違えたのは、興味深いですね。

最初は、しばらくしてから、裏方から紙が差し入れられ、訂正。
2回目は、その場で気づいてすぐ訂正。

0%程度というのは特定の水準を意味するのではないと改めて強調されましたが、
0.1%というのは明らかに意識しているようですね。 
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年度末になると、損だし益出しと、それぞれの投資家によっていろいろです。
個人投資家は

  • 特定口座
  • 利益20万円
  • 源泉徴収ありなし
  • 昨年までの繰り越し損失
  • サラリーマンンかどうか(健康保険か国民健康保険か)

の組み合わせによって、税金対策がそれぞれ異なりますので、こだわるとなかなかややこしいです。

細かい話はググれば出てくくるでしょうから、これ以上立ち入らず、
今年は、一体損出しニーズと益出しニーズどちらが多いのでしょうか?

今年は激しく動きましたが、結局昨年末の水準に戻ってきましたので、投資家によって事情はほんとうに様々でしょう。実現益がすでに出ていれば、損出し優勢になるのでしょうが。。。

損出し対象としては、ダブが最適候補ですが、ダブは日経平均が年初来高値を連日更新し、基準価格が連日年初来更新中にもかかわらず、残高金額は年初来最高水準を維持中という積み上がり状況です。いまのところ損出しニーズは現れていないようです。

一方、レバは人気離散継続中。基準価格は連日高値更新中に関わらず、残高時価はついに4,000億円割れ。前年比半減以下という有様です。こちらは実現損ウメ目的の益出し売りが継続中という感じなのかもしれません

 
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FOMC予定通り利上げ実施。
利上げ自体は予想通り、反応はまちまち。

来年の利上げ見通しが2回から3回 にあがり、長期金利には出尽くし感出ず、上昇。
株はさすがに一服。
ドル円は、日銀が買いオペ増額して0%に固定する作戦の存在感をしめしていたこともあり、素直に上昇117円台。


トランプさんに、嫌われているイエレンさんは、最近のトランプ効果は考慮せずといいたげな会見内容。

トランプさんとの関係と距離感については
触らぬ神にたたりなし

という感じですね。

 
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建玉が多いところを日経平均の節目だとよくいいますが、実際の所どうなんでしょうか?

累積出来高 vs オプション建玉

現物株でも先物でもオプションでも、強弱感が対立するところでは出来高が膨らみます。
累積出来高分布というものが使われていますが、これはそれなりに参考になると思います。

多分、オプションの建玉も同じような理屈で、節目として考えられているのではないでしょうか?

しかし、現物株でいうところの累積売買高と特定の行使価格のオプション建玉は全然違うものです。

まず、出来高が多いところで強弱感が対立していることは確かだと思います。そこそこATMから離れていて値段の安いOTMは、最終的に生きるか死ぬかの限界点だとも考えられるので、もっとも利害関係や思惑が対立しやすい水準だといえるでしょう。出来高が膨らんだその時点においては、相場の節目として意識された水準だったといえるでしょう。

強弱感がかつて対立したところで、その対立の結果として建玉がたくさん残っていると仮定すれば、建玉の多く残っているところを節目にする根拠にはなるかもしれません。しかし、その因果関係はかなり薄いのではないかと思っています。


強弱感が対立して、攻防があったあと、残っている建玉は何を意味するのでしょうか。 
そのうち、勝ち残った建玉と負けを覚悟して半分あきらめた建玉が果たしてどのくらい残っているのでしょうか。
そのような建玉は一定量はあるでしょうが、大半はいろいろな戦略の部品の一つとして組み入れられていると考えるのが無難だと思います。

このような考察を行なった上で建玉の中身を分析すれば、また全然違う結論がでるのではないかと思います。
でも、それはあまりにも大変な作業なので
手っ取り早く、今ある建玉をそのまま見るのでしょう。
 
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企業業績改善や景況感の好転を織り込む相場になったのでしょうか、ボラはどんどん下がります。
日経VIの17%前半は、久しぶりのレベルです。しかし、ATMやコール側のレベルは、そこまではさがっていません。

プットが元気がないので、市場全体のボラを反映する日経VIの下落は少し大きめになってしまうようです。

ただ、HVは大統領選直後の1,000円安1,000円高を除くと、極めて低く、体感でも動きのなさが実感できます。

HV20(20日間のリターンから計算するボラ)は、明日いきなり10%割れます。HV19は、もう割れていて、要は何日間を計算対象とするかだけの違いですが、HV20は参考にする投資家やMMも多いので、まだボラの下落余地はありそうにも思えます。

ただ、VI先物は下げ渋っており、 さすがにFOMCが少し意識されているようでもあります。
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イタリアイベントはあっさりと通過。
織り込み済だったのか、
この手のイベントは慣れてしまって、「押しは買い」という教訓なのか。

来週12月14日FOMC直前で清算されるVI先物12月限は先行して18%台でずっと待っておりましたが、
結局、ボラが低下して日経VIは昨日20%割れて今日はさらに大幅下落で18%すれすれ。

出来高こそ、多くはありませんが、VI先物はしっかりとモニターされており、ボラの先行きを考える上で参考になることが再認識されました。

ちなみにVI先物 1月限は、いまだ23%がらみで、年末年始のボラ上昇を予見しています。


 
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アホノミクスと呼んで、いつの間にかシリーズ化しておられるようです。
最新版では「どアホノミクス」と最上級表現を使っています。
この本は、一昔前のバージョンで周回遅れ。
完全に芸風と化した感もあり、あまり新たな知見はありません。
買って読むほどではないので、図書館で借りて暇つぶしのお供でほどよい加減です。

お勧め度




結構売れた本らしいですが、少し遅れて読破。
歯切れはいいのですが、
地域金融機関は「リレバン」で生きるべしという本です。
リレバンとはリレーションシップバンキングのことだそうで、
要するに地域金融機関は地元企業と生死を共にし、事業性を評価して生きるべしということです。
この一文で要約できてしまうのですが、これを一冊に引き延ばすために、森金融庁長官の政策転換と何人かの勇士の説明があり、いくつかの地域金融機関の事例が描かれています。
金利を下げただけでは、借り手は現れず、地方再生はままならぬという主張のようです。
予想通りの内容で新味がないので、評価は辛めです。

お勧め度
★★
 
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