九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2017年03月

昨日は19,000円割れ。
本日は、期末で19,000円の攻防。
年初には、20,000円の攻防を予想した投資家は多かったと思いますが、残念ながら1,000円下の水準であります。

今日買えば、配当がもらえ
明日買えば配当分安く買える。

この違いを巡って、投資家の行動は入り乱れます。

特に、指数連動型のファンドの行動は要注目です。

現物で保有している分は、配当がもらえるけどそれは3ヶ月先で、目先の配当落ちは享受しなければなりません。
先物で保有していれば、もともと配当分安く買っているので、関係ありません。
ノーマルETFは7月に分配するので、配当分はそれに回すはずですし、レバ型は中身が先物なので、関係ないでしょう。


また、アクティブファンドであれば、配当は誤差の範囲ですから、とくになにもしないと思います。
それでは、それ以外の指数連動ファンドは、配当分をどうするか?

分配金に回す分は、配当金を分配金の原資に回せばいいので、それで終わり。
分配金に回さない分は、いずれ再投資しなければならないので、それをいつ再投資するか?

配当金が入ってからのんびり再投資すればいいのですが、その時の相場の位置によっては有利不利が生じます。

そこで、なるべく手数をかけずに指数と連動させるパッシブな連動ファンドは、手っ取り早く配当分を先物で買っておくことになります。これが、年度末における先物買いになるわけです。

たかが配当分ではありますが、何せ規模が大きい。

では、いつ買うのか?

今日の現物指数の引け値に対応する先物の値段で買えばいいということになります。
引け値で全部買うわけにいかないので、今日買わずに、前倒しで買ったり、明日以降買ったりして、多少ばらすでしょうが、大半は引け近辺で買わなければなりません。

銘柄入れ替えイベントと同じで、これ自体は予想された行動ですから、その需要を先取りして動く投資家もいるので、どの程度インパクトが出るかは、要注目であります。
 
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三大イベント通過
FOMC予定通り利上げ、今後の利上げペースは緩やかな見通しで、株に優しくドル円には少し逆風。
オランダ総選挙で、反EU勢力は伸びず、ルペン旋風に弾みはつかず。
そういえば、日銀会合もやってたんだ?

さすがに、イベント通過でボラ下落。
4月限も5月限も下落し、日経VIも、ようやく補外から補間計算になり、体感に近い下落となりました。
ボラは下がったものの、依然4月5月の差は開いたままで、ルペンへの警戒感はまだまだ残っております。ただ、日経VIへの変な影響はもう気にならないぐらいにはなりました。

ただ今、日銀総裁会見中。
イエレンさんは、自信満々での利上げ会見でしたが、
今回の黒田総裁会見は、それに比べ、相当ショボイ。

市場の関心事は、ETF買いにどうやって手をつけるか ?

ホンマ、どうするつもりなんでしょうかね??? 
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今週は週明け突然日経VIが急落して、ここ数年の最低レベルへ突入しました。

日経VIだけ見ていれば、膠着観が一段ときわまったということには違いありませんが
個別のボラティリティを見てトレードしている人にはかなり違和感があったはずです。

この違和感を自分なりに納得するには日経VIの計算式を見ればいいのですが、
普段からボラティリティをかなり意識していなければ、その意味は簡単にはわからないかもしれません。
それでも、日経VIだけではオプション市場をうまく説明出来ないと感じたトレーダーは、ボラティリティ構造に興味を持つチャンスです。

日経VIは、オプション市場のボラティリティ構造を1本の数字に集約した物ですから、ボラティリティ構造に異変があったり、限月交代などで、計算対象が変わったりしたら、かなり大きな動きをします。
1本の数字でオプション市場を表すわけですから、多少の無理はあるのは当然で、その無理を理解するためにはボラティリティ構造に興味を持つしかありません。

昨年、ブレグジット、米大統領選と来て、今年はフランス大統領選で市場がどう揺れるかはオプション市場だけではなく金融市場の大関心事であります。 それを折り込み始めているのが今のボラティリティ構造であり、それを丸めた日経VIだといえます。もうしばらくの間は、5月限のボラが高いほど日経VIは安く抑えられるという状態が続きます。その後は逆に、5月限に引っ張られて日経VIは徐々に上昇していきます。

ボラティリティ構造を知らなくてもオプションはトレード出来ますが、知っていればそこから見える世界も少し変わってくると思います。もう少し詳しく説明しようかとも考えましたが、そのための前提知識のはなしが長くなるので、面倒くさくなったのでやめます。でも、これを機会に興味のある投資家は少しだけ勉強してみてはいかがでしょうか。 


 


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最近の不可思議な日経VIの動きは、ボラティリティ構造というものを肌で感じる大チャンスです。
これまで、あまりうまく説明出来てないので、ふたたび。


今、4月限と5月限のボラ格差がどこで起っているかというと
多分、フランス大統領選を意識して4末から5月初旬にかけて起っていると考えられます。
この状態から残存30日のオプションのボラをどうやって計算するかということになりますが

3/7の引け
4月限(4/14SQ 残存38日)ATMボラ 15.4%
5月限(5/12SQ 残存66日) ATMボラ 17.8%
というボラしかヒントがありません。
これに対し日経VIは14.62%です。


日経VI(残存30日)は、4月限と5月限のボラ格差がなだらかに起っていると仮定して、その格差を同じペースで手前に引き延ばして計算するので4月限や5月限に比べ異常に安い数値となっているわけです。

もし、4月1限のウイークリーOPの値段があればかなり参考になりますが
残念ながら値段はありません。

日経VI先物3月限(3/15の日経VIで決済される)の水準の方が、トレーダーの実感に近いはずです。
この頃になれば、補外の計算が補間になってくるので、実感に近い日経VIになっているはずです。 
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昨日の日経VI下落は、限月交代の影響によるものでしたが、
今日は、4月限ボラ下落と5月限ボラ小幅下落の影響で下落しています。

いろいろな要素が絡み合っているので、内訳を見ていないとなかなかわかりにくい状態が続きます。

こんなとき、参考になるのが3月限VI先物です。3/15SQの日経VIで清算する先物です。
ここのところ、ちょろちょろできてますので、多少参考になります。

今日は17%前後の動きです。 
4月限のATMが15%の半ばなので、それなりに整合性のありそうな値段でもあります。

このようなややこしい状況はあまりないので、なかなか興味深いです。 
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昨日突然15%割れして、???が広がった日経VIの今後についてであります。
SQを控え19500以上がなくなったという面白い理由を挙げる人もいましたが、そもそも3月限は計算対象から外れています。

日経VIは、昨日から4月限のオプションバスケットと5月限のオプションバスケットを使って算出しています。
残存39日と残存67日のオプションから残存30日のボラを作るという仕組みが、今回の突然の日経VI急落の理由です。

4月限から5月限にかけてのボラ構造が先高になっているので、30日オプションを線形補間(期近が30日以上なので補外)すると、
4月限より9日残存の短い30日の仮想オプションのボラは4月限より安くなります。
今回はこの線形補間のトリックがあったということです。

つまり、オプション市場にはほとんど変化はなかったのに、日経VIだけ計算上の仕組みから急落したわけです。しかも、15%割れという水準はかなり低い水準でもあっただけに???となってしまったわけです。計算方法を知らずにこの15%の理由を探そうとすると、とんでもない理屈になってしまいます。

現在の状況では
5月限が4月限に比べて高いほど、日経VIは補間(実際は補外)のメカニズムによって安く計算される仕組みです。
もし、フランス大統領選への懸念が後退して5月限のボラが下落すれば、期間構造がフラットになって、面白いことに日経VIは上昇します。 

また、4月限の残存が30日になるまでは、1日経過するごとに、日経VIに占める4月限のウエートが大きくなり5月限のウエートが減るので、やはり日経VIは上昇します。ただし、4月限のボラ自体が下がってくれば、微妙になります。

 4月限の残存が30日を切ると、補外が本来の補間になり、再び5月限のウエートは増加し、日経VIは徐々に5月限に左右されるようになっていきます。

ややこしいですが、1本の数値で複雑なオプション市場全体の特性を表す便利な指標ですから、多少の不可思議は仕方がありません。 また、補間というやり方は普通に行われる方法でもあります。
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いきなり15%台になっているが???

4月限(残存39日)のボラはほとんど変化していません。
5月限もたいしてかわっていません。
ところが日経VIは大幅安。

たまたま、今日が限月交代で
4月限の残存日数が39日あって
5月限のボラが高い先高構造なので、
30日オプションのボラを4月限と5月限から無理やり計算すると、9日手前の分だけ日経VIは低くならざるを得ない仕組みです。
その分、9日たつとじわじわ4月限に近づく(つまり上昇)はずです。
その後は、じわじわと5月限に近づく段取りです。


まあ、今から30日間のボラは、意外とそんなものかもしれない。
いずれにせよ4末にかけボラが上がるという構造なので。。。
 
先週末と比べると日経VIは急落しておりますが、市場で売買されているオプションのボラティリティ自体はあまり変わっていませんからご注意ください。 
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全世界が注目したトランプ大統領演説。
とんでもない暴言が飛び出すかと思いきや、
そこには、青いストライプのネクタイを締め
プロンプターを読み上げる
普通のおっさんの姿がありました。

不透明感を嫌ったり
暴言に警戒して手控えていた投資家達は肩すかしを食らって、株式相場は大幅上昇。
日経平均も上がりはしましたが
終わってみると、
相変わらずのレンジの範囲内。
水準的には予想できたけど、そこまでのパターンはなかなか予想できなかった投資家は多かったのではないでしょうか。

会見直前には、FRB理事達が突然3月利上げをにおわせ始め、
週末のイエレンもそれを追認する発言。

どうせ首になるなら早めに上げてしまえ?とコンセンサスができたかのようであります。

ボラティリティは会見前までわずかに上昇したものの、会見後はイベント通過で再び下落。
日経VIは17%割れを再び伺う展開となりました。

相変わらず、低空飛行を続ける日経VIですが、
月曜からは4月限と5月限による計算に限月交代。

日経VI先物3月限(3/15SQ)は17%台
日経VI先物4月限(4/12SQ)は24%台

この格差がどう収束していくのか見物であります。
5月にかけての仏大統領選挙で波乱を予見するVI先物市場ですが、最近は少し出来高も少し増えつつあるようで、果たして。。。

 
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