九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2017年04月

日経新聞1面で「ブラフ」ときました。(・_・)
戦略なきブラフはただのフェイクに終わるとも。(-_-;)

日付が早い日本から
ハネムーン期間が終わると同時に、先制パンチ。
日経新聞にしては思い切ったなという感じでございます。

ブードー(おまじない)だの
ブラフ(はったり)だの
フェイク(インチキ)だの、
ほかの国の政権を指して使う表現ではないような気もしますが、よほどこの日をまっていたのでしょうか。果たして、各国報道機関がどうつづくのか?

トランプさんは面白い人だと思っていましたが、
いまも相変わらず面白いという意見はかわりません。
それでも何とか回るアメリカの底力に関心します。

ところで

100日どころか
5年目を迎えるわが日銀にも、これらの表現はあてはまりそうではありますが、さすがに日経さんがそんな表現は使いません。
トランプさんと違って一貫した「戦略」があるということですかね。。。
 
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最近の日銀会合は話題にもならなくなりました。
今回も無風と見られています。


年初の相場シナリオ通り20000円台で迎えていれば、ETF買い入れ減額の思惑も出ていたかも知れませんがそれもなし。

ポスト黒田や新メンバーを見るにつれ、いったいETFはどうするのでしょうか?

今回退任する木内さんはエコノミスト枠なので、証券界や株式市場を代表していたわけではありませんが、一段と株式市場には関係のうすいメンバーになることだけは確かであります。

国債買い入れは、ステルステーパリング進行中ともいわれているように、買い入れを減らしながら軌道修正をはかっている様子はわかります。マスコミもあうんの呼吸であまり追求せずにいい感じで今のところ来ています。

ETFについても、最近はタブー視。会合のたびにおねだりしまくった市場関係者はいったいどこへ。
さすがに、日経新聞が数日前の2面で、設備投資ETFと人材ETFの機能不全を取り上げていましたが。

果たして
ETFの買い入れ減額を新メンバーは「いつ」「誰が」いいだすのか?
全く想像できません。
岩田副総裁は、出口戦略はシュミュレーションしてるとおっしゃっておりますが。。。

 
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4月に入って、ボラ水準自体は低いレベルにありながら、異常なボラティリティ構造が続いていたオプション市場でありますが、フランス大統領選通過で一気に正常範囲へと入ってきました。北朝鮮情勢については、時間がからむオプション市場では織り込みにくいのでしょうか、とりあえず、無視?って感じ。

  • まず、スキューからみたプット側の割高度合いは完全に「正常範囲の正常ゾーン」へ復帰。
  • 先週末まで残っていたコールプット格差が、一気に修正されこれも、正常範囲内へ。これは、異常に安かったコール側ボラが、安くはなったものの、プットに比べてあまり下げてないことによります。
  • 5月6月のボラ格差がほとんど消滅。

 これらを反映して日経VIは18%割れ。下げ幅が全体ボラの下落(≒体感)に比べて控えめなのは、コールサイドの踏ん張りと、6月限の踏ん張りです。

相変わらず、オプション価格に反映される市場心理はめまぐるしく揺れ動いているようです。 
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先週末にピークアウトしたスキューと、コールプットのボラ格差は、今週は連日低下。

週前半は、プットが失速し
後半は、コールが少し持ち直すことで

正常範囲内に戻ってきました。
HVとATMボラがそんなに上昇しない中で、極端に進んだ「コール安、プット高」がようやく正常範囲に修正されたということになります。

1週間で
日経VIは24%から20%へ大きく低下
一方、5月限ATMボラは20% がらみで、あまり変化なし。
6月限ATMが、1%程度低下。

という組み合わせでした。 

ようやく、正常範囲といえますが、正常範囲内ではまだ高水準レベル。
先週は、いかに異常だったかということです。

市場心理の変遷が濃厚に反映されています。

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日経VIと5月限6月限オプションの関係 2017/4/17 PM3:15

NKV


この図は、日経VIと、日経VIの成分である5月限オプションと6月限プションがどういう関係になっているかをあらわしたものです。
目盛りの関係でスキューの異常さはわりにくいのですが、一旦ピークアウトしたとはいえ、まだまだ
異常なレベルです。

この図で、19.9%というのは、5月限と6月限のオプションから合成した残存1ヶ月のATMオプションのボラです。昨日の引けでは、ATMは18310ということです。


通常、日経VIはこの1ヶ月ATMボラから2%程度高くなっています。昨日は22.2%-19.9%=2.3%
日経VIの成分として、ATMの影響力が最も大きいのですが、それをベースにして
それよりも高いプット側
とそれよりも低いコール側を
混ぜ合わせて、計算すると普通はだいたい2%ぐらい高くなります。

このイメージを持っておくと、日経VIが不思議な動きをしたときに原因を想像しやすくなります。

ここのところ、プット側が異常に高く、これが日経VIの押し上げ要因となっているのですが、
それほどATMと比べて高いわけではありません。
コール側が異常に低いので、これが日経VI の押し下げ要因となっているからです。

 
もちろん、ザラバでこの関係はめまぐるしく変わります。
とくに、最近はプット主導で動きが激しくなっています。

ボラ上昇時≒日経平均下落時に
  1. プットがめちゃ盛り
  2. ATMがやや盛り
  3. コールがほとんど反応せず
のパターンで日経VIは上昇し、ATMボラとの乖離が広がります。

いまのATMボラレベルは20%程度で全くの平常モードですが、
スキューだけは、アホボラ時並です。
プットが一人芝居している感じです。

プットが欲しいときは、異常な割高を思い切って買わなければならないのですが、
過去の危機時やアホボラのさなかに比べると、ずいぶん安いともいえます。
ATMボラが後追いすれば、勝算は大ありなわけですが、不用に高いときのババを引かないように注意が必要です。
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すごいボラティリティ構造が続きます。

オプション市場のボラの全体的な水準はまだまだ低く、平時モードの範疇ではありますが
下落したらボラ暴騰
上昇したらボラ急低下

をぶったまげるぐらい織り込んでいます。ほんま、おったまげ。

ATMからプット側の割高度合いは、混乱時にはよくあるレベルですが、
ATMを挟んだボラ格差が今回は異常です。ほとんどみたこともないようなレベルです。
ブレグジット決定のさなか
トランプ逆転勝利のさなか
をはるかに上回っています。

もし、強気であれば、先物買うより圧倒的にコール買ってプットを売ったら、相当有利なオッズで組めます。

さすがに、昨日の午前中の構造がピークで、いったんはピークアウトしております。
しかし、GWにかけて
イベント目白押しで、
このような異様なオッズは続くのでしょう。



 
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フランス大統領選も、極右のルペンが伸び悩むものの極左が出てきて、構図はさらに複雑に。
北朝鮮情勢は、じわじわ緊迫度が高まります。

VIXや日経VI始め世界的にボラティリティインデックスがじわり上昇しております。

日経平均のボラティリティ構造は一段と複雑になっており、日経VIの成分の動きには注意が必要です。

今の日経VIは中身はほとんど5月限
5月の残存日数がちょうど30日で、今の日経VIの成分は、ほぼ5月限です。

6月限は5月限より1%程度低い
6月限は、ここのところATM比較で5月限より1%くらい低い位置で推移しています。
緊張のピークが5月GWになっています。

スキューは異常に高い
プット側が異常に高く、ボラ全体が上昇しながらさらにプット側は上昇しています。
ボラティリティ構造に丸みがなくスマイルは「おっ立っている」というイメージです。おかげで、一番低いボラの行使価格が通常よりかなり上方のコールになってしまいます。

VI5月限は6月ボラを意識
VI先物5月限は、5/10の6月限7月限を使って清算(ほとんど6月限)されるので、6月限を意識しながら売買されています。現在の日経VIに較べると安く見えます。板はそこそこあります。
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インバーズ


4/10(月)日経インバース 純資産 1,264億円→664億円 ▲600億円
先週末の申し込み月曜の基準価格による、現金による決済受け渡しがあったようです。

インバース型はレバレッジがかかっていませんが、純資産がゼロ以下にならないように先物の順張りで運用されています。

レバレッジがかかるダブよりも人気がなく、昨年は資産残高は300億円程度で安定していましたが、
 年末から1月末にかけて純資産残高は急増しました。ピークは3/1の1,411億円です。
なんとなく人気化したというよりは、特定の投資家がコツコツ買ったように見えます。

コスト的には利食いで手仕舞ったようにみえます。 
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先月3/6の限月交代では、日経VIが体感を超える異常な低下を見せました。
これは、
計算対象の第1限月4月限が残存39日
新たに計算対象となった第2限月 5月限のボラ構造のプット側が異常に高かったこと

の2つが重なって合成1ヶ月のボラが低くなってしまうという珍しい現象でした。
つまり残存39日から残存62日にかけて異常にボラが高くなる構造だったので、そのペースで計算すると残存30日の合成ボラが異常に低くなってしまったわけです。

今日の限月交代は
計算対象の第1限月5月限が残存32日
新たに計算対象となる第2限月 6月限のボラ構造は5月限よりほんの少し低い程度

なので、計算対象が入れ替わっても、ほとんど違和感のない限月交代になるはずです。
先週までは4月限5月限で計算されてますが、合成1ヶ月の成分はほとんど5月限
今日から5月限6月限になっても、合成1ヶ月の成分はほとんど5月限
ということです。

ただし、金曜夜間にかなりボラは下がっているので、その分の影響は出ますが、体感的には違和感はないはずです。
6月限の気配値の出方によっては寄り後しばらく、不安定な数値になることはいつもの限月交代どおりです。

 
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最近、失われた20年以前を振り返る本が目につきます。
私たちはようやく失われた20年を終え、新たな世界へはいりつつあるということでもあるのでしょう。

この本は、バブル時代の金融不動産業界の主人公達を、取材や親交を通じて知り得た内情も交えながら整理したバブルの歴史本ともいうべきものでしょう。
表舞台の動きは、同時期を生きてきた者として、だいたい把握しているものの、知らなかった裏事情を含めて当時を振り返ることができました。

主義主張はできるだけ抑えて淡々と記述してあるのですが、
今のこの時期にに上梓した意味は、巻末に記してあります。

「バブルは同じ顔をしてやってこない。
しかし、われわれは生きている時代に真摯に向き合わなければならない。
だからこそ、日本のバブルの歴史を今一度学び直す必要があると思う。」


お勧め度 ★★★
 
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TV東京攻めます。
今日の新モーサテは、株式専門家6名集めて、見通しや投資方針などの特集でした。
ライブ放送で6名出演とはあまり記憶にありません。
こうやって並んで出ると、自分の意見はいいにくいものですが、その点テレビ出演豊富なひとたちです。つつがなく、そつなくこなしていました。

経験は様々な人達ですが、人前で相場想定やストラテジーを語ることを仕事としている点だけは共通してます。出演者のなかで、実際にトレードや運用経験のある人は多分2名だけだと思います。こういうひとたちの意見はたまに意表をつく面白い意見があるのでとくに注目しています。それでも会社の看板背負っているので、なかなか本音を出さないことが多いのですが、そこはなんとなく見ているとわかるものです。

そんなことを考えながら、見ていたら、ある人が
「全員の意見が一致したら、そこは天井だし、大底でもある」
と発言されました。
そのあと行なわれた今日のレンジ予想は、何と6名ほぼ一致。
思わず苦笑い。(提唱者も出演者も司会者も、私も)
 
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2年2倍2%で全力投入した異次元緩和は、図らずもいよいよ5年目へ。

当初宣言で達成したのは拡大を続けるマネタリーベース(≒日銀当座預金残高)だけでした。

日銀当座預金というダムに貯まった通貨の元が、じわじわしみ出して、マイルドなインフレが達成できるというチャレンジはうまくいきませんでした。
通貨の元は大量に日銀当座預金に眠ってはいるのですが、そこからしみ出たのは、アパートローンを中心とした不動産融資が大半でした。

景気の気は気からともいいますが、大量に貯まった日銀の当座預金残高を見て、「ひとびとはインフレを予想し、消費を活発化するはずだ」という仮説は働きませんでした。企業も、賃上げには慎重で内部留保は貯まるばかりです。

あきらかに出た成果は、周回遅れで開始した緩和のおかげで、金利差拡大見込みから円安が進み、上場大企業の決算は改善し株価が上昇したことぐらいです。

手法も、当初の国債買い取りから、徐々に変形し、現在は複雑怪奇極まりない形になってしまいました。このまま続ければ、それでも物価上昇率は2%に到達する見込みだそうですが、なかなか難しそうです。ダムには巨大な通貨の元があふれんばかりに貯まっているのですが、いつまでたってもほどよくしみ出てくれないようです。これからもダムに水をため続けるようなので、まだまだ水位はあがります。しみ出ることはなくても、ひょっとしたらどこかで決壊するのかも知れません。それが、シムズ理論の示唆するところかもしれません。


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新年度番組編成で、モーニングサテライトの時間が延長され、番組内容も一新されました。
放送時間も30分長くなったので、キャスター達の事前準備も大変そうだなあというのが、まず最初の感想。

視聴者の方も、全部見ることが出来る人は少ないでしょうから、見るコツが必要になりそうです。
巧妙な「オンデマンド呼び込み作戦」かなとも思えます。

刷新された内容で目立つのが、AIの躍進。
随所にAIによる予測が取り入れられています。
株価や景況感や、今日のトピックスなど、AIによる予想がどんどん増えていきそうな気配。

それでは、ストラテジストの予測が無くなるかといえば、これはこれで、人間くささが残るので、是非残していただきたいと思います。

AIは冷徹無比に予想しますが、ストラテジストは、なんらかのしがらみをしょっています。
性格もあるでしょうし、その日の気分もあるでしょう。
そんなものが入り交じって反映されてなかなか味わい深いモノであります。

ああ、この人は今日こうくるか とか
相変わらず堅いな とか
何も考えてないな とか
おお今日は勝負したな とか
万年弱気だな とか
 
いろいろ参考になる部分は多いのです。
 
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