九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

2017年06月




指数、先物に続きこの「オプション」で、日経平均3部作が完成しました。
とりあえず、これでシリーズ完結です。
3冊そろえると豪華景品が......
ウソです(-_-;)
でも、3冊そろえて改めて読み直すと、新たな発見があるかもですよ。


入門としていますが、「オプションとは」から始まるような説明はしておりませんので、オプションの基本的な仕組みについては他の本を読んでもらうしかありません。ネットでも簡単に探せますしね。

本書はこれまでのオプション本とはかなり違います。対象読者は少ないでしょうが、その少ない対象者を念頭に入念に仕上げました。
その分お値段も高いです。(-_-;) (-_-;) 

オプション本につきものの数式は、トレーダーに不用なものは思い切って省いています。ブラックショールズの式なんか解かなくてもトレードには何の支障もないからです。

そのかわりに、ボラティリティの正体、スマイルカーブ、プロ定番の総合戦略など、これまでほとんど紹介されてこなかった方法を解説したうえで、トレードスタイルを18種類に分け、それぞれのスタイルにおける基本的な考え方とやり方を徹底的に解説します。

一般的に戦略といわれているものは、単なるオプションの組み方つまり戦陣にすぎません。同じ戦陣でもスタイルによってその後の動かし方は全く違ってきます。戦略をいくら覚えてもそれだけではたいした役には立たないのです。戦略(戦陣)ありきの考え方では、上級者への道にはまったくつながりません。また、勝率に拘る方法や、破壊力のある方法などは、生存確率の低いかなり偏ったやり方の代表で、上達する前に力尽きてしまいます。

日経平均オプション取引で成功するためには、単純明快なやり方から拘ったやり方まで様々な方法があります。成功トレーダーといわれる人達は必ず独自のスタイルを持っています。しかし、オプション取引を長く続ける成功トレーダーたちが行なってるやり方の中から、自分にあった方法を見つけることは簡単ではありません。本書を読めば、これまでのモヤモヤの大半が解決できると思います。


特別編として、本編の手引きとなる「オプション上級者への道」を巻末に用意しましたので、初級者はまずこちらから読み始めるといいかもしれません。


久しぶりに7/8(土)セミナーも行ないます。ご興味のある方はこちらへ
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野村證券第2事業法人部
野村證券第2事業法人部 [単行本]

このあいだ読んだ「不発弾」の主人公と同じ1978年に証券会社に入社した横尾氏の実名ノンフィクション物語です。証券会社時代にバブルで活躍し、バブル破裂後にコンサルタントに転身するところは少し似ています。

当時の野村幹部が大挙して実名で語られており、読むのも複雑な気持ちであります。その半数ぐらいは面識があるだけに、なおさらです。当時の野村證券に関しては誇張も脚色もなく、そんな感じだったとしかいいようがありません。当時に比べればずいぶんまともな会社になったもんだと思います。あいかわらずつじつま合わせや忖度を続けている官僚機構や、先送りを繰り返す政治に比べると、絶対水準はともかく「変化率」はかなり大きいのではないでしょうか。なんせ、発射台は「株屋」ですから。。。
最近のCMは「やさおとこ」路線ですからね。。。

当時の幹部がその気になって書けば、大なり小なりこういう内容になるでしょうが、事件に巻き込まれない限りなかなかその機会もなく、踏ん切りもつかないと思います。そうした意味では貴重な内容。

横尾氏は後半部分のオリンパス事件の自分から見た真実を主張したかったと思いますが、果たしてどれだけの読者が後半部分にたどり着いてくれるか。後半部分をきちんと読んでくれる読者は、コンプライアンス関係者や一部のマスコミ関係者以外はあまりいないかもしれません。そうでなくても前半部分を読むだけでも疲労困憊するのでなおさらです。自分も結局、後半はとばし読みしてしまいました。

まあ、タイトルが野村證券でオリンパス事件のオの字も謳っているわけではないので、出版社としては実名で書きまくる横尾氏をうまく使ったというとこでしょうか。

お勧め度
★★





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やられた



「下手な鉄砲数打ちゃ下がる」

 

​プットの売りが自動ナンピン買い下がり装置なんてしるわけないでしょ。昨日までは。



小動きが続いております。
トランプさんが一生懸命力んでも、
日銀が出口戦略を口にしても、
まだまだ、低金利低成長の環境は続きそうです。
株にとって上がりやすい環境は意外に続きそうではあります。

一方で、かつてないほど、時限爆弾、地雷、不発弾はごろごろころがっております。
こうしたあらかじめわかった危険は往々にしてたいしたことはないことも多いものです。
本当の危機は、何のまえぶれもなくやってくる。
あるいは、過小評価した危機がいつのまにか膨らんでいる。

右肩上がりがいつまで続くかは誰にも分かりません。
下げ始めたときは、
くれぐれも、「体力に合わせた」押し目買いやプット売りにとどめておきましょうという、痛い語録です。



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1978年高卒で地場証券に入社し、東京証券取引所の場立ちから支店営業マン法人営業を経て1990年に金融コンサルタントとして独立して金融界の裏街道を歩く主人公のお話。
時代考証はほぼ正確で、登場人物や事件はほぼ実在します。
バブルの原動力になった営業特金の後始末に苦しむ事業法人、金利がどんどん低下して運用に苦しむ地域金融機関を獲物に、いろいろな金融事件の裏にからむ主人公。

ヤクルトに始まり、オリンパス事件や東芝不正会計からアベノミクス、マイナス金利まで登場し、仕組み債、デリバティブもとりあげています。小説というよりは、90%ノンフィクションで10%がオリジナルというぐらいの感じ。

どちらを期待するかによって、読後の満足感は変わると思います。

欲望にまみれて市場はとんでもない動きをし、調子に乗って巨利を得た投資家に限って負けを認めず、冷徹なハイエナによって骨の髄まで食い尽くされていく。

おすすめど ★★★
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日経VIが2010年の公表以来最低値となりました。4月上旬にも一時最低水準に迫りましたが、そのときは計算方法のあやがありましたが、今回はそうしたあやもなく、実態に即した安値です。

日経VIは2010年以前の数値も遡って計算されており、2005年にはまだ低い水準はあります。
もっと遡れば、ニックリーソンの時代はもっと低かったはずです。

行使価格が500円刻みだったり
3/6/9/12以外の間の限月の先物がなかったことなど、
同じ基準で算出したものではありませんが、大局を見るには十分です。


日経VIは、日経平均以上にくせのある指数なので、日中やデイリーベースではたまに不可解な数字になることもありますが、こうした長期にわたるボラティリティの俯瞰図は、オプションをやらない人もしっかり頭に焼き付けておきたいところです。
VIM0601


ボラティリティが低いから
それが原因で
何かが起る訳ではありませんが

上がるときはとんでもなく一瞬にしてあがり
下がるときはこれでもかというまでとことんだらだら下がる

習性があることだけは忘れないようにしておかないと......。






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