予想されていたこととはいえ、トランプさんの先行きに暗雲が垂れ込め、市場はいまさらながら振り回されております。
日本の株式市場が、相変わらずもっとっも大きく振り回されております。

「史上最低レベルのVIXが大暴騰」
10%台から15%台へ50%近く上昇

ボラティリティの変化を率で表すと週刊誌の見出し並になかなかセンセーショナルではありますが、それでもたかだか15%レベル。これまでが低すぎただけのことではあります。

日経VIは5%上昇

日本の方は20,000円寸前からの下げ過程で、日経VIが14%台から19%手前まで同じく5%程度上昇しました。日中の引けは17.4%。
こちらはなぜか、%で表現する人はいなかったようです。

この間の内訳は、6月限のATMボラが12%から16%手前まで4%程度上昇。日中引けは15.1%。
6月限と7月限のボラ格差が修正され(6月限が大きく上昇して7月限にほぼ追いつく)
今の日経VIのウエートはやや6月限の成分の方が多いのですが、6月限7月限が同じレベルであれば今の日経VIはほぼ6月限と考えてもいいでしょう。

日経VIの上昇が、ATMボラの上昇分を上回っているのは、プット側のスキューが4月の安値時に近づくレベルまで上昇したことが原因です。
トランプ要因の不透明感が、こと下方に関しては、フランス大統領選+北朝鮮問題に匹敵するレベルまで高まったことになります。

夜間序盤先物が19,300円割れの当たりでは、推定日経VIは20%超えまで上昇しました。
プット側のスキューレベルは前回並みですが
ATMを挟むコールプット格差は、前回にはまだ全然届きません。

前回はゴミ屑のようにたたき売られたコール(結局大化けしましたが)にもまだ目があると見なされているのかもしれません。また、コール売りで怪我した人が多いからかもしれません。

また、夜間序盤戦で上昇したボラティリティは、NYダウの踏ん張りで、何事もなかったかのように日中レベルまで後退。それでもプット側のスキューはいぜん高水準です。


米国株というのは、最後の最後までしぶとく高値を取りに行く習性があるようです。
リーマンショックの前年2007年夏場に、サブプライム問題はいたるところで表面化し、日本株は夏場ににとっくに高値をつけ終わっていたのに(第1次安倍政権)、NYダウはその後もしぶとく踏みとどまり史上最高値を10月につけていたことを思い出します。