九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

カテゴリ: オプション

2017年末2018年初に23,000円超えを果たすまでに何回も跳ね返され、
今年に入ってからのチャレンジに何回も失敗と、
23,000円にはまるで魔物が住んでいるかのようです。

これだけ失敗すると、抜けた時の反動もすごかろうと、オプション市場では23,000円が視野に入るたびにコール主導でボラが微妙に上昇しています。
23,000円超えが難しくなると、通常の日経平均の動きとボラは逆相関の動きに戻っています。

今週1週間は、23,000円チャレンジを含めそれなりの動きがありましたが、日中引け値ベースではほとんど動きがありませんでした。

23,000円を前に、売りを先行させている一味の中に、久々にレバETFが登場しました。
残高が日々減少し1週間で4,000億円→3,200億円と、800億円弱の減少になっています。
先物換算では約7,000枚の売り圧力となりました。結構な壁です。

一方で、ダブルインバースの残はいっこうに増えていません。レバレッジETFを売るけど、ダブを買うほどでも無いということでしょうか。オプション市場でもプットは相変わらず人気薄です。

国内機関投資家も売っているようですし、
日銀さんも出番がないようですし、
そうなると一体誰が買っているのか。
なんだか気味悪いですね。


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先々週までは、日経平均の上下に合わせ力なくボラが上がったり下がったりしておりました。

先週は、日経平均が連日上昇し、プット側のボラが特に弱くなって、日経VIおよびボラ全体が下落しました。

今週は、日経平均が上昇を続ける中で、プット側のボラは下げ止まり、コール側が強くなって、日経VIおよびボラ全体が上昇しました。

ただ、午後からはコールの動きは止まり、通常の日経平均上昇ボラ下落の動きに戻りました。

その結果、コールプットのボラ格差は、本年最低レベルなる超フラットな状態です。


コール側に何らかの実需がはいったものと思われますが、あまり大きなものではなく
あまりにもオプション市場が閑散としていたので、回り回って目立つ動きになったような気がします。

一方で、2ヶ月前はあほプットが席巻しましたが、ウソのようにプットは萎縮しております。
弱気の人には大バーゲンなんですけどね。


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それなりに値幅がありながら、結局レンジに戻ってくる相場が続いております。

SQ前は22,600円が中心
SQ後は22150円が中心

オプション市場では、日経平均の上下に合わせ、ボラティリティが素直に上下し、
スキューなどのボラティリティ構造も静かに動く。

マーケットメーカが
淡々と気配値を変更し
数少ない参加者が
メーケットメーカー相手に細々と売買しているような感じです。

底抜けする危険性が少なからずありそうながら
22,000円を割れたり、21,800円どころの安値に接近する場面でも、ボラティリティに影響を与えるほど慌てて売買する投資家は意外に少ないようです。

日銀ETFも発動基準を柔軟にしながら、ステルステーパリングに入った模様なので、下げ局面では先物の売りが入りやすく、結構下げのスピードは加速し、先物市場は売り方のばば抜き合戦ながらそれなりに活況ではありますが、オプション市場には注文が回ってこない厭戦気分が漂っております。



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プットの相対的な割高感はいまだに消えておりません。
8月限も引き続き異常なレベルです。

あほプットが予見するように日経平は下落し、ATMボラはじわじわ上昇しておりますが、
あほプットが予言するほどには、日経平均は下落しておらず、ATMボラや日経VIの上昇は限定的です。


あほプットといっておりますが、あくまでも、ATMを基準にした相対的なプットの割高感です。

特定のプットを時系列で比べると、時間価値の減価も含め、価格の伸びは限定的です。

もともとOTMだったものがATMに近づいた分、ボラの低下圧力がかかます。もともとあほみたいに割高だったため、この程度の日経平均の下げではもともとの割高さは大きなハンディとなってきます。あほプットには、あほボラの援護射撃(ボラ全体が上昇=日経VIで30%以上)が必要というわけです。
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VIXが18%に迫り、日経VIが一時21%を超えました。

日経VIやATMボラの水準自体は、まだまだ平常範囲ですが、プットの割高さだけは久々の異常なレベルです。

トランプ大統領が通商政策を使ってどこまで世界経済を揺さぶるか。
昨日の夜間のように、緩めたと思ったら、それが一転否定されるなどまだまだ予断は許しません。

あのような往復ビンタの動きをされると、日経平均の水準は変らなくても、ボラはジリジリと上昇せざるをえませんし、プットは異常なレベルにはりつかざるをえません。

連日の日銀の買い占めで外国人の売りを何とか吸収して持ちこたえてはおりますが、持ちこたえきれずに日経平均の水準が大きく変れば、あほプットにATMボラが追随して、お久しぶりね~のアホボラです。。。





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VIX0620
ブルンバーグより

トランプさんが繰り広げるチキンレースにもろに巻き込まれている日本市場です。
さすがに中国は大きく下がりましたが、張本人である米国の下げは限定的であります。
VIXは一時14%台に上昇したものの終わってみれば13%台と、年初のVIXショックと比べても遙かに低い水準です。

そもそも、VIXや日経VIなどのボラティリティインデックスは、オプション市場の需給を数値化しただけのものですから、その水準だけを見て相場の先行きを予測することはほとんどできません。

あえていうなら、現状追認指数と考えた方がいいでしょう。
現状の恐怖の度合いを示しているから恐怖指数とよばれているわけで、恐怖度合い指数とよんだ方が正確かも知れません。
VIXが上昇しないから安心なわけではなく、
オプションを買う投資家がまだあまり多くないというだけのことです。

果たしてオプションを買う投資家があまり多くないから安全かという、まったくそんなわけではなく、
米国株がさらに下落すれば、その後をおってVIXは上昇します。

上昇したVIXをトリガーにして売りを増やすおばかな投資手法が存在することには注意が必要ではありますが、

単純にVIXが上昇したから相場が下落するのではなく、
相場が下落したからVIXが上昇する
場合がほとんどです。

因果関係には注意が必要です。


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日本時間10時、ほぼ予定通りに米朝首脳会談が始まりました。

詳細は決まらなくても対話は継続がメインシナリオと見られており、日経平均は朝方一瞬23,000円台に乗せたもものの、すかさず戻り待ちの売りに押され、会談直前には、ほぼ変わらずまで押され、そこから再び上昇に転じております。


ボラティリティ回りでは、
すでにプットサイドは高水準な位置にあったためほとんど変化なし
コールプット格差もほとんど変化なし
日経平均の水準に合わせATMを中心にボラの全体構造はほとんど変化しないまま、ボラは上下に往復しました。
投資家の売買はほとんどないようで、典型的なマーケットメーカー中心の動きといえます。

とりあえず、1分でトランプ大統領が席を立つこともなく、予定通り進んでいるということで、警戒感は一旦解除され、再び上昇基調を取り戻しております。

10時30分現在
先物22,900円がらみ ATMボラ12.9% 日経VI15.1%程度
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ガンママイナス=危険
と考えるのは少々短絡的であります。
オプションを始めたばかりで、勉強熱心な方が陥りやすい罠であります。
が、意外とそのように信じる人は多いようです。

オプション売り禁止は短絡的で無意味な発想

まさかと思われるかも知れませんが、過去の上司にそういう方が実在して、大変苦労した思い出があります。
結局その方はオプション買いのみを自ら実践して、予想通り見事に沈没しました。。。


ガンマとは

ガンマとはデルタが変化する速度です。
デルタが変化する速度はATM近辺で最大になります。
適切な対応方法をしらないと、ATM近辺のガンママイナスは相場に振り回されて危険だと感じるかもしれません。

しかしながら、ATM近辺を売って破綻する可能性はそんなに高くないのです。

ATM近辺を売る投資家は、そもそも対応の仕方を知っているということもありますが、
ガンマはインしていくとだんだんなくなり最終的にはなくるという特性が破綻しにくい大きな理由です。その辺を考えれば、一見安全そうなOTMをたくさん売るよりも、ATMを少なく売った方が生き残りやすい理由が分かってきます。

OTMは最初はデルタも小さく、ガンマもそんなに大きくはありません。
ところが、OTMだったものがATMに近づくにつれ、デルタが不利な方向に加速し、その加速度は激しさを増します。最初は苦労するATM。ほとんどの場合安パイながら、どこかでとてつもない目に遭うOTM。世の中ちゃんとつじつまがあうのです。

ATMの売りは目先は乱高下に悩まされるのですが、万が一、一方的な方向に行ってディープインした場合でも、デルタを適切に管理していれば、ガンマはどんどん小さくなり、オプション特性はなくなりあとは楽になるわけです。もちろん、損は避けられませんが。

ガンマの究極的なリスクは、インした場合の最大デルタ(=先物化したオプションのリスク)にあるといってもいいでしょう。(厳密には乱高下にともなうリスクもありますが)。インした場合の最大デルタを考えた上で適切なポジション量を売るのであれば、ガンママイナスのリスクはそれほど恐れるほどのものではありません。そのうえで、現在地におけるデルタを適切に管理していれば、損が出たとしても破綻することはまずありません。


オプション売りが好きな方は

長期的に生残りたければ、安いオプションを多く売るより、あえてATMに近いオプションを少なめに売ることを覚えましょう。

ガンママイナスが怖いと思う方は

オプションの売り買いが1対1になっているスプレッドでも、半分の領域はガンマがマイナスです。
ガンマのマイナスが怖ければ、オプションは買いしか出来ません。オプション買いしかやらないのであれば、出動タイミングは年に数回に絞るべきです。壮大に散った私の上司の話を思い出してください。

ガンママイナスのリスクを過度に恐れる必要はなく、最悪時の最大デルタをきちんと認識していれば十分対応できるリスクです。バランスよく売り買いをまぜ、ガンママイナスとかガンマプラスとかいう表現に過度に神経質になることは、愚の骨頂ということです。
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VIX

VIXインバースETN(2049)出所:カブコム

値動きを見てもらうとわかるように、VIXが10%近辺に低迷していた2017年でも上昇が続いています。4年前に買っていた投資家でも最後はドボンしてしまうという大どんでん返しです。
このVIXインバースは

  • VIXが低下すると儲かる
  • VIXが低下しなくても儲かる

という夢のような特性を持っています。種はのちほど説明します。このふたつの特性の違いをしっかりと理解しておかなければ、正しい投資はできません。

VIXが低ければVIXが下がらなくても儲かる

VIXが下がれば儲かるというのは直感的に分かりやすいのですが、この二つ目の特性が低ボラ状態の中でもコツコツ稼げる秘密です。この二つ目の仕組みがあるがゆえに低ボラでもついつい深追いの誘惑に負けてしまうのです。
これが、こんな歴史的に低いボラティリティでこの商品に資金が集まり、投資家がぎりぎりまでこの商品を持ち続けた理由です。ボラティリティが下がらなくてもコツコツ儲かるという味を占めると、売り場のタイミングを逃し、これまで積み上げてきた数年にわたる利益を一瞬で失うことになるわけです。

日経平均でも同じ様な損益パターンは作れる

期先の2,000-3,000円OTMプットを売り、期近になった頃合いで期先に乗り換えるということを淡々と続ければ、これとそっくりな損益が作れます。20連勝とか30連勝しても、たった1敗で帳尻があうというわけです。ただし、オプションではETFやETNと違い、全額を失っただけではすまないかもしれません。

VIX連動商品はVIXに連動しているわけではない

実はこのETNはVIXに逆連動するのではなく、VIX先物指数に逆連動する仕組みになっています。
VIXを直接売買するためには、期近と期先のOTMコールとOTMプットすべてを一定の比率で保有する必要があります。これはあまりにも大変で、オプションを調整するたびに売買コストや売買スプレッドがかかり商品化は困難です。

幸いなことにVIX先物があります。VIX先物をヘッジする場合も同様にオプションを連続的に売買しなくてはなりません。しかしながら、アメリカではVIX先物自体に大きな流動性があるので、投信会社はVIX先物だけを売買すればいいというわけです。もちろんオプションとVIX先物の裁定をする専門業者もいます。

というわけで、VIX連動商品は、VIX指数そのものではなくVIX先物指数に連動するように作られています。期近と期先のVIX先物を調整するだけでVIX先物指数に連動させることができるわけです。厳密には、VIX先物指数連動商品とよばなくてはいけませんが、一般的にはVIX連動商品とよばれています。(勘違いした説明もよく出回っていますが)

収益を生むVIX先物の期間構造

ボラが低いときは(たとえば20%以下)
VIX期近先物<VIX期先先物
ボラが高いときは(たとえば20%以上)
VIX期近先物>VIX期先先物

という構造があります。期間が長くなるほどVIXなどのボラティリティは一定の水準に収束する性質があるので、期先ほど動きが鈍く、期近は期先に比べて上下により敏感に動きます。SPは20%程度日経は25%程度が分岐の目安です。


ボラが低い時は期間構造から自動的に利益が出る

VIX先物指数に連動させるには、期先VIXを売って期近VIXを買うという調整を繰り返します。高く売った先物を安く買い戻して、期先にロールオーバーすることで継続的にチャリンチャリンと利益が出るのです。

ボラが高い時は期間構造から損が出る

そんないいことばかりではなく、ボラが上昇すると期間構造は逆転します。
この場合は、期間構造が逆に不利(期先の方が安い)に働き、ボラが高止まりすると期間構造からは損が出ます。しかし、長期的にはボラは収束するので、ボラ低下からいずれ利益が出ます。

VIXインバースで儲けるには

ボラが跳ね上がったとこで仕込めば、しばらく期間構造が不利に働きますが、その後の長いボラ下落局面で利益が出ます。
ボラがかなり低い水準になったら、期間構造から利益がでますが、そこは瞬殺のリスクの罠が潜んでいるわけです。商品性を知っていても実際にはこの甘い汁をいちど吸うとそこから抜けるのは大変難しいわけです。

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VIX関連の上場ETFや上場ETNのうちボラ低下に張るファンドが壊滅したようです。
残高が37億ドルから5億ドルへ

そもそも、ETFやETNで、対象商品の売りを証券化したものや、レバレッジを掛けたものは構造に無理があります。

この手の商品は理論的には損失は無限なので、証券がゼロ以下にならないように早期償還の仕組みを作る必要があります。VIX逆連動の商品が早期償還となって損失確定した投資家が続出し話題を呼んでおりますが、そもそもそういう商品なのです。

ゼロ以下になることはまずありえないだろうという経験則が発行側にも購入側にもあったのだと思います。我々は、タレブのいう果ての国にいることをすっかりわすれているようです。

今回はなぜこの商品が人気だったかという細かい仕組みの説明は省きますが、わかりやすい商品でも同じようなことは起こりえます。

おなじみ、日本で人気のレバETFやインバース型ETFやダブルインバース型ETFにも同じように(ゼロになる前の早期償還)の仕組みはあります。

たとえば日経平均が売買出来ずにいきなり5割下げたらレバETFはゼロになります。5割も一気に下がらんだろと思うかも知れませんが、値段がつかずに数日かけて半分になることがないわけではありません。その間基準値も出せず大混乱になるかもしれません。

なんせ1987年ブラックマンデーの時、SIMEX(SGXの前身)で日経平均は5,000円の安値を付けたことがあるのですから。
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本日も先週木曜日を彷彿させる壮大な行ってこい。
先物プレーヤーの多くが短期順張りプレーヤーになっちゃったようです。

また、日経VIのレベルに警戒感を抱く向きもいるようですが、そうはいってもたかだか20%前後のレベルです。長い歴史の中では全然平時の通常モードの範囲内であります。

これまでは25%を超えてくるのが警戒モードが高まる準戦時モードで、30%を超えるとあほボラが出現する戦時モードでした。20年以上続いた下落相場を乗り越え、デフレ後の高値を超えてきたことで、この辺の線引きが変わってきたのかもしれません。

それに加え、スキューが超フラットです。

最近は相場上昇時にコール主導でボラが上昇し、スキュー低下。
相場下落時にはボラ全体が上昇で、スキューはたいして変わらず。
相場が落ち着くと、そのまま、全体ボラ下落。

というサイクルで、スキューがどんどんフラット化しています。

フラット化するということは、プットに対するコールの割安感がどんどん薄れているか、コールに対するプットの割高感が少なくなってきているということで、上下の警戒感に対する差がかなり縮まっているということであります。

まあ、上に対しても下に近いような警戒感を持つ機会が増えてきたということは、やはり脱デフレの動きなんでしょうかねえ。


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日経平均が19,500円を割ってから、日経平均の下落に合わせ、ATMボラはジリ高となってます。
一方で、アウトのプットは外へ行くほど元気がなく、ボラでみた上昇はATMに比べ限定的となっております。

極端なプット割高状態であったところに、実際に日経平均が下落してきたことで、プットの割高状態がすこしずつ収まってきている状況です。ただし、10月限はまだ異常レベルです。

ヘッジでプットを買っても、行使価格や限月の選び方によっては全く役に立たないということがおこります。とくに、プットが割高な場合は注意が必要です。1回目の日経平均の下落でプットを買った投資家は日経平均が安値を更新しながらも、現時点では相当な損失となっています。

今のところ、米朝の駆け引きで核を巡る動きがどうなるのか?が最大の懸念、不透明要因で、トランプ政権の混乱による米株の下落は、想定内の懸念という感じです。プットが爆発する可能性はまだまだ残っているので、いろいろな楽しみ方ができそうです。
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緩和状態温存を期待しながら高値更新で突き進む米国株に対し、
金縛りにあったように動きが止まってしまった日経平均であります。

日経VIは12%台で公表開始以来の最低水準をさまよっております。
9月限のATMからコールのボラはバーゲン中ですが、プットは異常に高くなっています。
プットは相対的には異常に高いのですが、絶対的には安いので裸で買う人にとってはチャンスではあります。

今月はやや変則スケジュール、日経VIは本日最安値更新の可能性あり

今月は8/11の第2金曜日が山の日でオプションSQが1日前の8/10(木)になります。

その結果SQの4営業日前の本日8/4(金)が日経VIの限月交代となります。
日経VIは、本日から9月限と10月限を使った計算になります。

9月限の残存が35日
10月限の残存が70日
なので本日は日経VIの計算は30日のボラを合成するために、残存35日の9月限ボラを10月限ボラを使って5日分補外計算します。
10月限ボラ>9月限ボラの構造だと、結構低い数字が出る可能性があるので注意が必要です。この影響によっては、本日日経VIは最安値を更新する可能性がありえます。ドル円110円割れの環境なので、9月限ボラ自体は上昇するはずなので、10月限次第です。いずれにせよ、実態に比べて低い日経VIになる可能性は高そうです。

最近そこそこできているVI先物8月限のSQはオプションSQの前日8/9(水)です。
日経VIにおける10月限の影響はこの日にかけて徐々に薄れ、SQでは日経VIの成分がいったんほぼ9月限になります。SQ以降から10月限のウエートが大きくなっていきます。

VI先物を持っている投資家は、このように中身の変わる相手を対象にしているので、注意が必要です。最終的には8/9(水)のSQにおける日経VIがいくらになるかを競い合っています。このような説明を聞いてもわかりにくいと思いますが、今こそ低水準で扱いにくいオプションよりも、VI先物を触ってわかりにくい動きに慣れる最大のチャンスでもあります。




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世界的にボラティリティが低迷しております。
日銀を除く金融当局がお金を引き上げようとしています。
これまでならとっくに一波乱あってもよさそうですが、市場は

不感症になったのか
大きな流れは低金利緩和傾向の範囲内とよんでいるのか

反応はまったくありません。

そんななか、VIXの大幅上昇にかける投資家が現れたことが注目されましたが、
それよりも、そういうトレードを受け入れる米国市場の厚みに驚きです。

米国では、ありとあらゆるボラティリティが取引されておりますが
日本では、

日経平均の上場オプションか
オプションを内蔵したリンク債か
レバレッジETFぐらいしか

ボラティリティを取引する方法がありません。

ボラティリティの上昇にかけたくても、選択肢がほとんどないのです。
せめて、日経VI先物でも流動性がつけば、
そのうち日経VIのオプションでも上場しようという機運が出てくるかもしれません。

最近日経VI先物の流動性が少し出てきたようですので、
あと数十人常時参加すれば、立ち上がりそうな気がします。

ちなみに8月限VI先物を@13で1枚買って、日経VIが満期の8/9に万が一0%になったとしても損失は13万円です(もちろん0というのは、ありえませんが)。10%なら損失は3万円です。20%まで上昇すれば+7万円。
オプションよりも単純でわかりやすいですよー。習うより慣れるほうが早いし。
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残存日数のカウントの仕方にもよりますが、365日ベースではATMが10%手前、アウトのコールが9%台です。

日経VIは公表来安値ですが、まだスキューが高水準な分高め。10%割れのコールはまさに、1994年から1995年にかけて、ベアリングのニックリーソンが日経平均を19,000円に固定した時代の水準であります。

今は差し詰め、日銀さんがニックリーソンの役割でしょうか。

オプションプレーヤーは売り手も買い手も頭を抱え、様子見を決め込む投資家が増加中であります。

まさに

泣くまでまとうホトトギス選手権
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指数、先物に続きこの「オプション」で、日経平均3部作が完成しました。
とりあえず、これでシリーズ完結です。
3冊そろえると豪華景品が......
ウソです(-_-;)
でも、3冊そろえて改めて読み直すと、新たな発見があるかもですよ。


入門としていますが、「オプションとは」から始まるような説明はしておりませんので、オプションの基本的な仕組みについては他の本を読んでもらうしかありません。ネットでも簡単に探せますしね。

本書はこれまでのオプション本とはかなり違います。対象読者は少ないでしょうが、その少ない対象者を念頭に入念に仕上げました。
その分お値段も高いです。(-_-;) (-_-;) 

オプション本につきものの数式は、トレーダーに不用なものは思い切って省いています。ブラックショールズの式なんか解かなくてもトレードには何の支障もないからです。

そのかわりに、ボラティリティの正体、スマイルカーブ、プロ定番の総合戦略など、これまでほとんど紹介されてこなかった方法を解説したうえで、トレードスタイルを18種類に分け、それぞれのスタイルにおける基本的な考え方とやり方を徹底的に解説します。

一般的に戦略といわれているものは、単なるオプションの組み方つまり戦陣にすぎません。同じ戦陣でもスタイルによってその後の動かし方は全く違ってきます。戦略をいくら覚えてもそれだけではたいした役には立たないのです。戦略(戦陣)ありきの考え方では、上級者への道にはまったくつながりません。また、勝率に拘る方法や、破壊力のある方法などは、生存確率の低いかなり偏ったやり方の代表で、上達する前に力尽きてしまいます。

日経平均オプション取引で成功するためには、単純明快なやり方から拘ったやり方まで様々な方法があります。成功トレーダーといわれる人達は必ず独自のスタイルを持っています。しかし、オプション取引を長く続ける成功トレーダーたちが行なってるやり方の中から、自分にあった方法を見つけることは簡単ではありません。本書を読めば、これまでのモヤモヤの大半が解決できると思います。


特別編として、本編の手引きとなる「オプション上級者への道」を巻末に用意しましたので、初級者はまずこちらから読み始めるといいかもしれません。


久しぶりに7/8(土)セミナーも行ないます。ご興味のある方はこちらへ
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やられた



「下手な鉄砲数打ちゃ下がる」

 

​プットの売りが自動ナンピン買い下がり装置なんてしるわけないでしょ。昨日までは。



小動きが続いております。
トランプさんが一生懸命力んでも、
日銀が出口戦略を口にしても、
まだまだ、低金利低成長の環境は続きそうです。
株にとって上がりやすい環境は意外に続きそうではあります。

一方で、かつてないほど、時限爆弾、地雷、不発弾はごろごろころがっております。
こうしたあらかじめわかった危険は往々にしてたいしたことはないことも多いものです。
本当の危機は、何のまえぶれもなくやってくる。
あるいは、過小評価した危機がいつのまにか膨らんでいる。

右肩上がりがいつまで続くかは誰にも分かりません。
下げ始めたときは、
くれぐれも、「体力に合わせた」押し目買いやプット売りにとどめておきましょうという、痛い語録です。



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日経VIが2010年の公表以来最低値となりました。4月上旬にも一時最低水準に迫りましたが、そのときは計算方法のあやがありましたが、今回はそうしたあやもなく、実態に即した安値です。

日経VIは2010年以前の数値も遡って計算されており、2005年にはまだ低い水準はあります。
もっと遡れば、ニックリーソンの時代はもっと低かったはずです。

行使価格が500円刻みだったり
3/6/9/12以外の間の限月の先物がなかったことなど、
同じ基準で算出したものではありませんが、大局を見るには十分です。


日経VIは、日経平均以上にくせのある指数なので、日中やデイリーベースではたまに不可解な数字になることもありますが、こうした長期にわたるボラティリティの俯瞰図は、オプションをやらない人もしっかり頭に焼き付けておきたいところです。
VIM0601


ボラティリティが低いから
それが原因で
何かが起る訳ではありませんが

上がるときはとんでもなく一瞬にしてあがり
下がるときはこれでもかというまでとことんだらだら下がる

習性があることだけは忘れないようにしておかないと......。






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予想されていたこととはいえ、トランプさんの先行きに暗雲が垂れ込め、市場はいまさらながら振り回されております。
日本の株式市場が、相変わらずもっとっも大きく振り回されております。

「史上最低レベルのVIXが大暴騰」
10%台から15%台へ50%近く上昇

ボラティリティの変化を率で表すと週刊誌の見出し並になかなかセンセーショナルではありますが、それでもたかだか15%レベル。これまでが低すぎただけのことではあります。

日経VIは5%上昇

日本の方は20,000円寸前からの下げ過程で、日経VIが14%台から19%手前まで同じく5%程度上昇しました。日中の引けは17.4%。
こちらはなぜか、%で表現する人はいなかったようです。

この間の内訳は、6月限のATMボラが12%から16%手前まで4%程度上昇。日中引けは15.1%。
6月限と7月限のボラ格差が修正され(6月限が大きく上昇して7月限にほぼ追いつく)
今の日経VIのウエートはやや6月限の成分の方が多いのですが、6月限7月限が同じレベルであれば今の日経VIはほぼ6月限と考えてもいいでしょう。

日経VIの上昇が、ATMボラの上昇分を上回っているのは、プット側のスキューが4月の安値時に近づくレベルまで上昇したことが原因です。
トランプ要因の不透明感が、こと下方に関しては、フランス大統領選+北朝鮮問題に匹敵するレベルまで高まったことになります。

夜間序盤先物が19,300円割れの当たりでは、推定日経VIは20%超えまで上昇しました。
プット側のスキューレベルは前回並みですが
ATMを挟むコールプット格差は、前回にはまだ全然届きません。

前回はゴミ屑のようにたたき売られたコール(結局大化けしましたが)にもまだ目があると見なされているのかもしれません。また、コール売りで怪我した人が多いからかもしれません。

また、夜間序盤戦で上昇したボラティリティは、NYダウの踏ん張りで、何事もなかったかのように日中レベルまで後退。それでもプット側のスキューはいぜん高水準です。


米国株というのは、最後の最後までしぶとく高値を取りに行く習性があるようです。
リーマンショックの前年2007年夏場に、サブプライム問題はいたるところで表面化し、日本株は夏場ににとっくに高値をつけ終わっていたのに(第1次安倍政権)、NYダウはその後もしぶとく踏みとどまり史上最高値を10月につけていたことを思い出します。





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4月に入って、ボラ水準自体は低いレベルにありながら、異常なボラティリティ構造が続いていたオプション市場でありますが、フランス大統領選通過で一気に正常範囲へと入ってきました。北朝鮮情勢については、時間がからむオプション市場では織り込みにくいのでしょうか、とりあえず、無視?って感じ。

  • まず、スキューからみたプット側の割高度合いは完全に「正常範囲の正常ゾーン」へ復帰。
  • 先週末まで残っていたコールプット格差が、一気に修正されこれも、正常範囲内へ。これは、異常に安かったコール側ボラが、安くはなったものの、プットに比べてあまり下げてないことによります。
  • 5月6月のボラ格差がほとんど消滅。

 これらを反映して日経VIは18%割れ。下げ幅が全体ボラの下落(≒体感)に比べて控えめなのは、コールサイドの踏ん張りと、6月限の踏ん張りです。

相変わらず、オプション価格に反映される市場心理はめまぐるしく揺れ動いているようです。 
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先週末にピークアウトしたスキューと、コールプットのボラ格差は、今週は連日低下。

週前半は、プットが失速し
後半は、コールが少し持ち直すことで

正常範囲内に戻ってきました。
HVとATMボラがそんなに上昇しない中で、極端に進んだ「コール安、プット高」がようやく正常範囲に修正されたということになります。

1週間で
日経VIは24%から20%へ大きく低下
一方、5月限ATMボラは20% がらみで、あまり変化なし。
6月限ATMが、1%程度低下。

という組み合わせでした。 

ようやく、正常範囲といえますが、正常範囲内ではまだ高水準レベル。
先週は、いかに異常だったかということです。

市場心理の変遷が濃厚に反映されています。

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日経VIと5月限6月限オプションの関係 2017/4/17 PM3:15

NKV


この図は、日経VIと、日経VIの成分である5月限オプションと6月限プションがどういう関係になっているかをあらわしたものです。
目盛りの関係でスキューの異常さはわりにくいのですが、一旦ピークアウトしたとはいえ、まだまだ
異常なレベルです。

この図で、19.9%というのは、5月限と6月限のオプションから合成した残存1ヶ月のATMオプションのボラです。昨日の引けでは、ATMは18310ということです。


通常、日経VIはこの1ヶ月ATMボラから2%程度高くなっています。昨日は22.2%-19.9%=2.3%
日経VIの成分として、ATMの影響力が最も大きいのですが、それをベースにして
それよりも高いプット側
とそれよりも低いコール側を
混ぜ合わせて、計算すると普通はだいたい2%ぐらい高くなります。

このイメージを持っておくと、日経VIが不思議な動きをしたときに原因を想像しやすくなります。

ここのところ、プット側が異常に高く、これが日経VIの押し上げ要因となっているのですが、
それほどATMと比べて高いわけではありません。
コール側が異常に低いので、これが日経VI の押し下げ要因となっているからです。

 
もちろん、ザラバでこの関係はめまぐるしく変わります。
とくに、最近はプット主導で動きが激しくなっています。

ボラ上昇時≒日経平均下落時に
  1. プットがめちゃ盛り
  2. ATMがやや盛り
  3. コールがほとんど反応せず
のパターンで日経VIは上昇し、ATMボラとの乖離が広がります。

いまのATMボラレベルは20%程度で全くの平常モードですが、
スキューだけは、アホボラ時並です。
プットが一人芝居している感じです。

プットが欲しいときは、異常な割高を思い切って買わなければならないのですが、
過去の危機時やアホボラのさなかに比べると、ずいぶん安いともいえます。
ATMボラが後追いすれば、勝算は大ありなわけですが、不用に高いときのババを引かないように注意が必要です。
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すごいボラティリティ構造が続きます。

オプション市場のボラの全体的な水準はまだまだ低く、平時モードの範疇ではありますが
下落したらボラ暴騰
上昇したらボラ急低下

をぶったまげるぐらい織り込んでいます。ほんま、おったまげ。

ATMからプット側の割高度合いは、混乱時にはよくあるレベルですが、
ATMを挟んだボラ格差が今回は異常です。ほとんどみたこともないようなレベルです。
ブレグジット決定のさなか
トランプ逆転勝利のさなか
をはるかに上回っています。

もし、強気であれば、先物買うより圧倒的にコール買ってプットを売ったら、相当有利なオッズで組めます。

さすがに、昨日の午前中の構造がピークで、いったんはピークアウトしております。
しかし、GWにかけて
イベント目白押しで、
このような異様なオッズは続くのでしょう。



 
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フランス大統領選も、極右のルペンが伸び悩むものの極左が出てきて、構図はさらに複雑に。
北朝鮮情勢は、じわじわ緊迫度が高まります。

VIXや日経VI始め世界的にボラティリティインデックスがじわり上昇しております。

日経平均のボラティリティ構造は一段と複雑になっており、日経VIの成分の動きには注意が必要です。

今の日経VIは中身はほとんど5月限
5月の残存日数がちょうど30日で、今の日経VIの成分は、ほぼ5月限です。

6月限は5月限より1%程度低い
6月限は、ここのところATM比較で5月限より1%くらい低い位置で推移しています。
緊張のピークが5月GWになっています。

スキューは異常に高い
プット側が異常に高く、ボラ全体が上昇しながらさらにプット側は上昇しています。
ボラティリティ構造に丸みがなくスマイルは「おっ立っている」というイメージです。おかげで、一番低いボラの行使価格が通常よりかなり上方のコールになってしまいます。

VI5月限は6月ボラを意識
VI先物5月限は、5/10の6月限7月限を使って清算(ほとんど6月限)されるので、6月限を意識しながら売買されています。現在の日経VIに較べると安く見えます。板はそこそこあります。
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先月3/6の限月交代では、日経VIが体感を超える異常な低下を見せました。
これは、
計算対象の第1限月4月限が残存39日
新たに計算対象となった第2限月 5月限のボラ構造のプット側が異常に高かったこと

の2つが重なって合成1ヶ月のボラが低くなってしまうという珍しい現象でした。
つまり残存39日から残存62日にかけて異常にボラが高くなる構造だったので、そのペースで計算すると残存30日の合成ボラが異常に低くなってしまったわけです。

今日の限月交代は
計算対象の第1限月5月限が残存32日
新たに計算対象となる第2限月 6月限のボラ構造は5月限よりほんの少し低い程度

なので、計算対象が入れ替わっても、ほとんど違和感のない限月交代になるはずです。
先週までは4月限5月限で計算されてますが、合成1ヶ月の成分はほとんど5月限
今日から5月限6月限になっても、合成1ヶ月の成分はほとんど5月限
ということです。

ただし、金曜夜間にかなりボラは下がっているので、その分の影響は出ますが、体感的には違和感はないはずです。
6月限の気配値の出方によっては寄り後しばらく、不安定な数値になることはいつもの限月交代どおりです。

 
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三大イベント通過
FOMC予定通り利上げ、今後の利上げペースは緩やかな見通しで、株に優しくドル円には少し逆風。
オランダ総選挙で、反EU勢力は伸びず、ルペン旋風に弾みはつかず。
そういえば、日銀会合もやってたんだ?

さすがに、イベント通過でボラ下落。
4月限も5月限も下落し、日経VIも、ようやく補外から補間計算になり、体感に近い下落となりました。
ボラは下がったものの、依然4月5月の差は開いたままで、ルペンへの警戒感はまだまだ残っております。ただ、日経VIへの変な影響はもう気にならないぐらいにはなりました。

ただ今、日銀総裁会見中。
イエレンさんは、自信満々での利上げ会見でしたが、
今回の黒田総裁会見は、それに比べ、相当ショボイ。

市場の関心事は、ETF買いにどうやって手をつけるか ?

ホンマ、どうするつもりなんでしょうかね??? 
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今週は週明け突然日経VIが急落して、ここ数年の最低レベルへ突入しました。

日経VIだけ見ていれば、膠着観が一段ときわまったということには違いありませんが
個別のボラティリティを見てトレードしている人にはかなり違和感があったはずです。

この違和感を自分なりに納得するには日経VIの計算式を見ればいいのですが、
普段からボラティリティをかなり意識していなければ、その意味は簡単にはわからないかもしれません。
それでも、日経VIだけではオプション市場をうまく説明出来ないと感じたトレーダーは、ボラティリティ構造に興味を持つチャンスです。

日経VIは、オプション市場のボラティリティ構造を1本の数字に集約した物ですから、ボラティリティ構造に異変があったり、限月交代などで、計算対象が変わったりしたら、かなり大きな動きをします。
1本の数字でオプション市場を表すわけですから、多少の無理はあるのは当然で、その無理を理解するためにはボラティリティ構造に興味を持つしかありません。

昨年、ブレグジット、米大統領選と来て、今年はフランス大統領選で市場がどう揺れるかはオプション市場だけではなく金融市場の大関心事であります。 それを折り込み始めているのが今のボラティリティ構造であり、それを丸めた日経VIだといえます。もうしばらくの間は、5月限のボラが高いほど日経VIは安く抑えられるという状態が続きます。その後は逆に、5月限に引っ張られて日経VIは徐々に上昇していきます。

ボラティリティ構造を知らなくてもオプションはトレード出来ますが、知っていればそこから見える世界も少し変わってくると思います。もう少し詳しく説明しようかとも考えましたが、そのための前提知識のはなしが長くなるので、面倒くさくなったのでやめます。でも、これを機会に興味のある投資家は少しだけ勉強してみてはいかがでしょうか。 


 


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最近の不可思議な日経VIの動きは、ボラティリティ構造というものを肌で感じる大チャンスです。
これまで、あまりうまく説明出来てないので、ふたたび。


今、4月限と5月限のボラ格差がどこで起っているかというと
多分、フランス大統領選を意識して4末から5月初旬にかけて起っていると考えられます。
この状態から残存30日のオプションのボラをどうやって計算するかということになりますが

3/7の引け
4月限(4/14SQ 残存38日)ATMボラ 15.4%
5月限(5/12SQ 残存66日) ATMボラ 17.8%
というボラしかヒントがありません。
これに対し日経VIは14.62%です。


日経VI(残存30日)は、4月限と5月限のボラ格差がなだらかに起っていると仮定して、その格差を同じペースで手前に引き延ばして計算するので4月限や5月限に比べ異常に安い数値となっているわけです。

もし、4月1限のウイークリーOPの値段があればかなり参考になりますが
残念ながら値段はありません。

日経VI先物3月限(3/15の日経VIで決済される)の水準の方が、トレーダーの実感に近いはずです。
この頃になれば、補外の計算が補間になってくるので、実感に近い日経VIになっているはずです。 
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昨日の日経VI下落は、限月交代の影響によるものでしたが、
今日は、4月限ボラ下落と5月限ボラ小幅下落の影響で下落しています。

いろいろな要素が絡み合っているので、内訳を見ていないとなかなかわかりにくい状態が続きます。

こんなとき、参考になるのが3月限VI先物です。3/15SQの日経VIで清算する先物です。
ここのところ、ちょろちょろできてますので、多少参考になります。

今日は17%前後の動きです。 
4月限のATMが15%の半ばなので、それなりに整合性のありそうな値段でもあります。

このようなややこしい状況はあまりないので、なかなか興味深いです。 
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昨日突然15%割れして、???が広がった日経VIの今後についてであります。
SQを控え19500以上がなくなったという面白い理由を挙げる人もいましたが、そもそも3月限は計算対象から外れています。

日経VIは、昨日から4月限のオプションバスケットと5月限のオプションバスケットを使って算出しています。
残存39日と残存67日のオプションから残存30日のボラを作るという仕組みが、今回の突然の日経VI急落の理由です。

4月限から5月限にかけてのボラ構造が先高になっているので、30日オプションを線形補間(期近が30日以上なので補外)すると、
4月限より9日残存の短い30日の仮想オプションのボラは4月限より安くなります。
今回はこの線形補間のトリックがあったということです。

つまり、オプション市場にはほとんど変化はなかったのに、日経VIだけ計算上の仕組みから急落したわけです。しかも、15%割れという水準はかなり低い水準でもあっただけに???となってしまったわけです。計算方法を知らずにこの15%の理由を探そうとすると、とんでもない理屈になってしまいます。

現在の状況では
5月限が4月限に比べて高いほど、日経VIは補間(実際は補外)のメカニズムによって安く計算される仕組みです。
もし、フランス大統領選への懸念が後退して5月限のボラが下落すれば、期間構造がフラットになって、面白いことに日経VIは上昇します。 

また、4月限の残存が30日になるまでは、1日経過するごとに、日経VIに占める4月限のウエートが大きくなり5月限のウエートが減るので、やはり日経VIは上昇します。ただし、4月限のボラ自体が下がってくれば、微妙になります。

 4月限の残存が30日を切ると、補外が本来の補間になり、再び5月限のウエートは増加し、日経VIは徐々に5月限に左右されるようになっていきます。

ややこしいですが、1本の数値で複雑なオプション市場全体の特性を表す便利な指標ですから、多少の不可思議は仕方がありません。 また、補間というやり方は普通に行われる方法でもあります。
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いきなり15%台になっているが???

4月限(残存39日)のボラはほとんど変化していません。
5月限もたいしてかわっていません。
ところが日経VIは大幅安。

たまたま、今日が限月交代で
4月限の残存日数が39日あって
5月限のボラが高い先高構造なので、
30日オプションのボラを4月限と5月限から無理やり計算すると、9日手前の分だけ日経VIは低くならざるを得ない仕組みです。
その分、9日たつとじわじわ4月限に近づく(つまり上昇)はずです。
その後は、じわじわと5月限に近づく段取りです。


まあ、今から30日間のボラは、意外とそんなものかもしれない。
いずれにせよ4末にかけボラが上がるという構造なので。。。
 
先週末と比べると日経VIは急落しておりますが、市場で売買されているオプションのボラティリティ自体はあまり変わっていませんからご注意ください。 
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日経VIが瞬間17%割れたりして、1年半ぶりのレベルまで下落してきました。
2015年8月といえば、日経平均が20,000円の大台から崩れ落ちる直前です。
その後、17,000円台まで急落して日経VIは40%を超え、アホボラが出現しました。

ここのところ、米国株はジリ高が続き、VIXは10%そこそこで、全く変動を予想してないような状態であります。

ところで、日経VIにしてもVIXにしても、今後の相場の変動を大して予想するものではありません。
低いから安心ともいえないし
低いから危険ともいえません。

感覚的には、とりええず目先1週間ぐらいのイベントや相場材料を考えて、
オプションの売り方とオプションの買い方がまあだいたいこのぐらいだったらお互いに五分五分だろうという水準
から少し売り方有利に決まっているような感じです。


オプションにも買い方と売り方がいて、
お互いここなら買ってもいい、売ってもいいと思って売買しているわけですから、
今日経VIが17%ということだけで、今後相場が動くか動かないかを予想することに意味は全くありません。


オプションの売り方からからすれば、
安いボラを売ってもし動いたら被害が大きくなるから避ける。
動かないから安いボラなのであって、とことん売る。
どちらもありなのです。




 
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19,000円の攻防がしばらく続いておりましたが、
日米首脳会談を待たずに、見切り発車。
市場参加者が警戒する為替の議論は、どうやら玉虫色で済みそうという感触が強まった感じでしょうか。
たまたまSQなので、下に張った人は残念かな?

元々、ドル高になる政策を指向しているがゆえに、
トランプさんとしても、ときおり牽制球を投げざるを得ません。
たとえ首脳会談を乗り切ったとしても、油断はできないでしょう。

さすがのトランプさんも、日銀の政策は為替介入ではないという説明をわざわざ聞きたいわけではないでしょうし。



 
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誤解だらけのOTMオプション

 オプションを始めたばかりの人は、OTMオプションを好んで売買することが多いようです。

 OTMオプションを買う人は、少ない資金で投資できるというのが魅力でしょうし、
デルタは小さくても、値刻みが1円なので、小幅の利食いであれば日ばかりもできるということかもしれません。

OTMオプションを売る人は、まずこない水準を売っている(ハズ)だし、たいして日経平均の動きには反応しないので、相場はたまに見るだけでいいし、利幅は少なくてもほとんど勝てるのが魅力ということなのでしょう。


たしかに、これはOTMオプションの一面には違いありません。


しかし、私はOTMオプションは買いにしても売りにしても大変難しいものだと思っています。 
とくに、裸買いと裸売りは
この難しさを乗り越えれば、OTMオプションは売りにせよ買いにせよ、まさにオプションの醍醐味でもあります。


ボラティリティによって、全然値段が変わってくるというのはたしかに難しくもありますが、
それは少し勉強すればわかります。
勉強すればわかることを、あえて難しいとはいいません。

OTMオプションの本当の難しさは、そのタイミングにあります。
そして、本当に重要なタイミングでは、一瞬の躊躇がすべてをひっくり返してしまいます。
この重要なタイミングにおいて、決断を迫られまたときに頼れる物は、経験と直観しかないと思います。

決断できないのは自己責任で済む話ですが、
重要な決断の仕方を教えずに(そもそも教えることはできないものですが)
OTMオプション売りや
OTMオプションの売りを絡めて勝率を上げる方法を、
儲かる方法だと称して、安易にひとに勧めるべきではありません。

しこしこと、人知れず自分一人で、儲けていただきたいものだと思います。
自分でやる分には全くかまいませんが、他人を巻き込むのだけはやめてね、といいたいのであります。


 
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ここ3年間、ことごとく、年開けにはしごをはずされ続けました。
そのせいで、年末にはそのトラウマが残っていたようです。
しかし、市場参加者の懸念を吹っ飛ばすかのような展開で、新年度相場が始まりました。

今年は、

世界的にはリーマショック以降続いた超低金利時代の終わり
日本に おいては、こんどこそデフレからの脱却

がテーマのようです。

相場想定も、前半上昇、年半ばに一服して、年末にかけ再上昇という見立てが多いようです。

昨年も見事なほど、市場予想は外されましたが、多分今年も外れることだと思います。
そして、誰もが年初に全く予想だにしなかったルートを通って、年末を無難な水準で迎えるのでしょう。

予想できないから、予想できないルートを通るのであって、予想できないことを予想できるわけもないので、
予想は立てながらも、あんまり予想を信じない。

いつもと変わらない、今年の抱負であります。
 
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建玉が多いところを日経平均の節目だとよくいいますが、実際の所どうなんでしょうか?

累積出来高 vs オプション建玉

現物株でも先物でもオプションでも、強弱感が対立するところでは出来高が膨らみます。
累積出来高分布というものが使われていますが、これはそれなりに参考になると思います。

多分、オプションの建玉も同じような理屈で、節目として考えられているのではないでしょうか?

しかし、現物株でいうところの累積売買高と特定の行使価格のオプション建玉は全然違うものです。

まず、出来高が多いところで強弱感が対立していることは確かだと思います。そこそこATMから離れていて値段の安いOTMは、最終的に生きるか死ぬかの限界点だとも考えられるので、もっとも利害関係や思惑が対立しやすい水準だといえるでしょう。出来高が膨らんだその時点においては、相場の節目として意識された水準だったといえるでしょう。

強弱感がかつて対立したところで、その対立の結果として建玉がたくさん残っていると仮定すれば、建玉の多く残っているところを節目にする根拠にはなるかもしれません。しかし、その因果関係はかなり薄いのではないかと思っています。


強弱感が対立して、攻防があったあと、残っている建玉は何を意味するのでしょうか。 
そのうち、勝ち残った建玉と負けを覚悟して半分あきらめた建玉が果たしてどのくらい残っているのでしょうか。
そのような建玉は一定量はあるでしょうが、大半はいろいろな戦略の部品の一つとして組み入れられていると考えるのが無難だと思います。

このような考察を行なった上で建玉の中身を分析すれば、また全然違う結論がでるのではないかと思います。
でも、それはあまりにも大変な作業なので
手っ取り早く、今ある建玉をそのまま見るのでしょう。
 
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企業業績改善や景況感の好転を織り込む相場になったのでしょうか、ボラはどんどん下がります。
日経VIの17%前半は、久しぶりのレベルです。しかし、ATMやコール側のレベルは、そこまではさがっていません。

プットが元気がないので、市場全体のボラを反映する日経VIの下落は少し大きめになってしまうようです。

ただ、HVは大統領選直後の1,000円安1,000円高を除くと、極めて低く、体感でも動きのなさが実感できます。

HV20(20日間のリターンから計算するボラ)は、明日いきなり10%割れます。HV19は、もう割れていて、要は何日間を計算対象とするかだけの違いですが、HV20は参考にする投資家やMMも多いので、まだボラの下落余地はありそうにも思えます。

ただ、VI先物は下げ渋っており、 さすがにFOMCが少し意識されているようでもあります。
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イタリアイベントはあっさりと通過。
織り込み済だったのか、
この手のイベントは慣れてしまって、「押しは買い」という教訓なのか。

来週12月14日FOMC直前で清算されるVI先物12月限は先行して18%台でずっと待っておりましたが、
結局、ボラが低下して日経VIは昨日20%割れて今日はさらに大幅下落で18%すれすれ。

出来高こそ、多くはありませんが、VI先物はしっかりとモニターされており、ボラの先行きを考える上で参考になることが再認識されました。

ちなみにVI先物 1月限は、いまだ23%がらみで、年末年始のボラ上昇を予見しています。


 
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ボラを直接売買したいというニーズはあります。
ボラには習性があるので、それをうまく使いたい投資家も多いはずです。

トランプ旋風で日経VIは一瞬30%超えまで上昇して、その後はだらだらと下落が続き、20%割れの攻防の真っ最中です。

ボラを売買するためには、ベガのリスクが大きいポジションを作って、マーケットに張り付いてボラ以外のリスクを丁寧に取り除くという面倒な作業が必要です。上級者かプロぐらいしかできません。中級者だと、ボラ以外のリスクもある程度一緒に取りながらボラを売買するしかありません。

日経VI先物というのがありますが、これがある程度ボラをストレートに売買したいニーズを満たしてくれます。
なお、VIやVIXのETFやETNは大変ややこしい商品ですからご注意ください。

もう少し参加者が現われれば、VI先物は売買が出来るようになりそうな気がします。
ボラを直接売買出来る先物は大変便利な商品なのでなんとか育って欲しいと思っています。

売買上の注意点を書いておきますので、勇士は果敢に指値だけでも出して、動きを見守っていただければと思います。ただ、残念ながら現状の板はマザーズ先物並に寂しいです。。。



VI先物の売買上の注意点

清算対象は日経VI

  • 日経VI自体は期近と期先のOTMオプションを使って計算
  • 今後30日間の日経平均のボラティリティ(日次リターン30日間の標準偏差を年率換算したもの)を表すだろう的なオプション市場を代表する指数
  • 日経VIの限月交代はSQ日の4営業日前(正しい定義は最終売買日の3営業日前、通常月曜日)

VI先物の最終売買日

各限月の翌月の第2金曜日(休業日に当たる場合は、順次繰り上げる。)の30日前となる日(休業日に当たる場合は、順次繰り上げる。)の前日に終了する取引日

12月限VI先物の場合

翌月2017年1月13日(第2金曜日)の30日前12月14日の前日=2016年12月13日→SQは翌日12月14日
ちなみに12月メジャーSQは12月9日なので12/7(月)に日経VIは限月交代済で1月限と2月限を使って計算中。
12/14という将来の時点からのさらに将来の30日間のボラティリティが清算対象 


SQ値(清算値)決定方法

日経225オプションの各銘柄の始値等に基づき、SQ値を算出(7/19新JGATE導入時に変更された)
それまではSQ日9時15秒から9時10分までの平均を使っていた。これが各銘柄の始値にかわったことは要注意。
 

最終的には日経VIで清算されるものの、途中の挙動は日経VIとは異なる挙動をする点には要注意

つまり、ボラが上昇しても VI先物が下落したり
ボラが下落してもVI先物は下がらなかったり逆に上昇したり
基本的にはVI先物は日経VIの長期平均である25%より下のゾーンでは目の前の日経VIに比べ下がりにくく、25%以上のゾーンでは目の前の日経VIに較べ上がりにくい性質があります。もちろん、SQが接近するにしたがって日経VIに近づきます。
SQ直前直後にボラに影響のあるイベントがあるかどうかもポイントです。

12月限VI先物SQ 12月14日 FOMC12月13-14日
1月限VI先物SQ 1月11日 トランプ大統領正式決定1月8日

ちなみに11月25日現在
12月限VI先物 19.15 <日経VI 19.97 < 1月限VI先物 23.70
という興味深い関係にあります。


さあ、VI先物を盛り上げましょう!

VI先物が活発になればVI先物のオプションという夢の商品が見えてきます。






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ドル円で10〇円にオプションバリアがあって、これを意識した仕掛けの買いと防戦の売りが予想される

というコメントはよく登場し、何気に聞いているとそんなもんかなと思うのですが、
よくよく考えていくと、バリアオプションが大量にあった場合、実際に働く需給は、こうしたあっさりしたコメントとは少し違います。

バリアオプションとは

アップアンドアウト
ダウンアンドアウト

の2種類があります。

日経平均で説明しますと
アップアンドアウトコールとは、 18000円のコールオプションが日経平均が19000円になったら突然消滅してしまうオプションです。せっかくインザマネーになっていたのに、日経平均が上昇しすぎてしまうとすべてがパーになってしまう悩ましいオプションです。

ダウンアンドアウトコールとは、18000円のコールオプションが日経平均が17000円になったらなくなってしまうオプションです。こちらは、駄目そうになったものがなくなるだけですから、悔しさが少し和らぐオプションです。

どちらも、消えてなくなる可能性の分オプション価格が安くなるというのが買い方のメリットです。


今の相場で為替市場でよく出て来るのは、114円ノックアウトの113円ドルコール円プット のようなインザマネー側で突然消えるタイプだと思います。

仕掛けと防戦
 
プロ同士がこのオプションを相対でもって勝負するケースはあまりないような気がしますが、為替市場の仕組みはよくわからないので本当のところはわかりません。通常は買い方が損失限定を望み、なおかつ出来るだけ安くオプションを買いたい投資家で、売り方がプロという組み合わせが大半ではないでしょうか。


プロ同士が、このオプションを持ち合って直接対決すれば、ノックアウトを防戦したり、ノックアウトさせようと仕掛けたりするなどいろいろな展開があり得るでしょう。また、そうした攻防に乗じて、仕掛けたり防戦したりする便乗組もいるかもしれません。

これらをひっくるめてバリアを意識した仕掛けと防戦というのは、説明としては正しいといえるかもしれません。


ただし、防戦側が、必ずしもノックアウトしたら困る買い方だけではなく売り方も最初は防戦側に回ることはあまり知られてないのではないでしょうか。直感的には、売り方は最初からノックアウトを狙って仕掛け側に回りそうですが、そうではないところが、この手のオプションの面白いところです。



オプションの出し手(売り方)は瀬戸際で最初は防戦

114円ノックアウトの113円ドルコール円プット の出し手の順当な行動は、ドル円が114円に接近してくれば大量にドル円を売ることです。このアップアンドアウトのオプションは、ノックアウト近辺のガンマが巨大になります。理屈通りにやるなら、このガンマにしたがって想定元本を上回るドル円を売らなければなりません。114円つけないで反落した場合は、このオプションはノックアウトせずに買い方の大勝ちになりますから、売り方はこの瀬戸際で売ったドル円を反落する過程で買い戻して、ノックアウトせずに終わった場合の原資をひねり出すと考えればなんとなくわかるのではないでしょうか。
もし114つけてしまえば、オプションは消滅しますから出し手(オプションの売り方)の勝ちです。大量に売ったドル円を買い戻して、その買戻し損失が当初の受け取りプレミアムと瀬戸際で行なったガンマプレーによる売買益を上回れば出しての勝ちになります。

ある程度ガンマプレーで益がたまれば、一気に買い戻して、バリアを突き破る

バリア近辺で最初は粘りを見せ、小さい反落が何回か続いた後で、一気に抜けるのは、この売り方の最後の行動によるところが多いはずです。

そのように、為替の動きを見ると、単なる防戦買い対仕掛けとは違った戦いが交わされていることがわかるのではないでしょうか。場合によっては売り方の一人芝居(最初は防戦、最後は仕掛け)ということも十分あります。

今日は114円を意識した攻防が行なわれており、午前中は一旦反落していますが、さて......。

 





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11月のオプションSQでは、17,500円の実勢に対し約100円上でSQ値が決まりました。

SQがらみで日経平均採用銘柄の売買が1銘柄あたり10万株相当買い越しになった結果です。

さて、この裏に意図的にSQ値をつり上げる操作があったかどうか。
それが今日のテーマです。

上昇してSQが決まったので、あまり話題にもなりませんでしたが、下落した時には陰謀説・黒幕説が、たいした根拠もなく語られます。とくに朝倉慶というかたは、自著で必ずSQ陰謀説を書いて40ページあまりを稼ぐ人で、読むたびにうんざりします。

結論を先に申し上げるとSQの操作は可能です。
ただし、いろいろな条件が重ならないと、そう簡単には成功しません。


2016年の相場を振り返ると、とくに年前半にSQに向け日経平均は下落し、SQで安値をつけた後反発する同じような展開が続きました。SQに向け月初下落するパターンはオイルマネーの換金という説が有力です。原油価格の下落で、月末の水準で換金額を決定し、月初から換金売りを世界中で繰り返すというパターンが続いたわけです。この動きを察知、あるいは知っていたHFが月初からSQに向け売り乗せていったということは、それなりに信憑性はあると思います。

しかし、相場の流れに乗って儲けることと、SQ自体を操作して余分に儲けることは、根本的に違うのです。

SQは反対売買しなくて済むと勘違いしている評論家は朝倉慶氏を始め多いのですが、SQで清算をする場合、実質的に反対売買をするのと変わらないメカニズムが働きます。つまり大量の先物売りを持ち込んだ場合は必ずその反対側が存在します。その反対側にいるのは買い持ちでSQを迎える裁定業者であることが通常です。裁定業者は持ち込んだ買い持ちに対して必ず何かで売りポジションを保有しています。通常は期先の先物です。買い持ちがSQでなくなると、期先の売りだけ裸になってしまうので、必ず大量の現物をSQで買ってバランスを取らなければなりません。これが、SQで実質的に反対売買させられる仕組みです。

SQに大量ポジションを持ち込んで、それをおいそれと自分の方に有利に清算できるほど世の中は甘くはないのです。
では、自分のポジションを有利にするために、SQで現物を売るのはどうでしょう?
自分の持ち込みポジションは確かに有利に清算されますが、今度はあらたに、SQで売った現物が残ります。
これを買い戻さなくてはなりません。これも結局反対売買を迫られるのです。売ったものは買い戻す、買ったものは売り戻す。これが常識です。


際どいオプションを絡めれば、大儲けを狙えそうなケースはたまに出現します。
しかし、これもトータルで考えると大しておいしくはありません。


125円刻みのプションは、満期日前日に向け売買高が膨らみます。 
このオプションを前日までに大量に買って、SQ値を動かす方法を考えてみましょう。

(1) 必要なコア部品
125円以上アウトの50円以下の銘柄。50円以上だと5円刻みで集めにくく、大量に集めようとすると目立ち過ぎる。
これを、出来るだけ前日に少しづつ大量に買い集める。
5,000枚以上できる銘柄であれば、2000枚ぐらいなら目立たないように集めることは可能。 
2,000枚を100円抜いて2億円
2,000枚を200円抜いて4億円

(2)最大損失
50円*2000=1億円


(3)日経平均1,000株を基本とした最低バスケット約4億円 
せめて10万株=400億円程度は用意したい。

これをSQで買って、損失を限定するため先物を売る。400億円売るので約1700枚
今回だと、SQと先物は逆ざやなので、100円逆ざやだとして1億7000万円の損確定。
トータルでは微妙なレベルです。これも、オーバーナイトで200円弱上昇するフォーローの風があってこの程度です。


では、あらかじめSQで買いになるポジションを作っていればどうでしょうか?
つまりSQで清算される11月限ミニ先買い+12月限先物売り

11月限がSQ清算される分SQで現物を買う。
いくらSQが高値決着しても、11月限から現物への単なる乗り換えなので、損益は最初の鞘で確定。

良さそうだけど、このポジションの反対側が当然います。その反対側は、SQで現物を売るので、効果は出ないのが普通です。


このようにSQ操作はなかなか難しいのです。
その日の外部環境が味方しないと、狙ったとしても簡単にやられてしまいます。
今回はたまたまコールが踏めずにSQ清算を選択せざるをえなかった投資家が市場全体で大勢いたので、最終的な売買は大幅な買いになりましたが、誰かが狙ったわけではないはずです。 

SQを操作するのは出来ないことはありませんが、簡単には儲からないということです。 
そこんとこよろしくお願いします 朝倉慶様。

 



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市場筋の推計で日経平均1銘柄当たり約10万株の買い越しだったようです。
金額は約450億円
先物実勢17,500円近辺に対しSQ値は17,590円強の上値決着となりました。

この需給ギャップの要因は、水曜日に
下落過程でコールを売ったり
戻り過程で コールを売ったり
安心したまま170以上のコールを決済せずに放置したまま

インザマネーコールを残したままSQを迎えた投資家分が市場全体で差し引き2,600枚程度残っていたことになります。

日経新聞朝刊で紹介されていた個人投資家さんもその一人ということになります。


通常、持ち込みされるインザマネーは投資家同士の売り方買い方でだいたい食い合い、その結果SQの現物売買はだいたい食い合うものですが、
このような形で偏った方向だけを投資家が残し、反対側を業者が抱えてSQを迎えるとたまにこういうことが起ります。

あきらかに、自分と同じ方向を抱えた投資家が大勢いそうなときは、SQ決済を避けるのは鉄則です。



 
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NYダウは新値街道をばく進中です。
ドル円も106円台乗せ。

夜間取引序盤戦では、コール・プットの両端盛りで始まりましたが、後半戦ではコール側は失速。
プットの盛りだけを残しました。
ATM近辺はやや剥げ模様。

トランプさんの保護主義的な政策の日本への影響が読みにくく
下値を気にしながら、トランプさんの勢いにおそるおそるついて行くモードといった感じです。


ところで

とりわけ大騒ぎした日本株式市場の、内実はかなり複雑です。
結局下げを1日で全値戻しのゼロサムですから、この中で富の大移動が起こり、悲喜こもごもです。

ありがちなパターンとしては

場中売買する専業・プロ投資家 下げにうまく乗ったものの戻りで踏まされ結局とんとん トホホ
ザラバで売買する逆張り投資家 大勝ち とくにレバ・ダブを使ったスイング系投資家 ウハウハ
ザラバで売買しない兼業現物株投資家 無風無傷 ため息

とくに下げを待っていた投資家は、出動しようと思ったら相場は戻っていたわけですから「相当にがにがしい」思いかも知れません。日銀さんにガードされ続け、ようやくトランプショップかと思ったら、気のせいでした。



 


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最近、昔のものから最近のものまで、いろいろな種類のオプション本を読んでおります。
FX本ならたまにヒットが出て地元の書店にも登場しますが、オプション本は大型書店に行かなければ、見つからないという悲しいジャンルです。

還暦を控え、人生の残りのライフワークとして、改めてオプションがなぜ日本でこんなにも浸透しないのかを探り、何かしら出来ないかと思うところであります。

上場、株価指数、ヨーロピアンである日経平均オプションはオプションの中では最もシンプルで、理論的な進化は2,000年前後ちょうど店頭デリバティブが解禁され、手数料が自由化され、ネット取引が始まった頃で終わった用な気がします。最も進んでいると思われる高速MMも、モデルの緻密さよりも日経平均の動きにいかに高速で追随するかで利益を得ているようです。

いたずらにモデルを深掘りするのではなく、市場で売買される価格を継続的な方法で観察し、そこから需給を吸収する当面のボラティリティ構造を推測し、相場環境と合わせて最終判断するという方法に落ち着いたのではないでしょうか。

今後進化があるとすれば、それこそ、数分後の株価を予測するAIが誕生してからかもしれません。あるいは、その過程で新たな知見が発見されるか。

そのような中で、高速売買ができない一般投資家が
相場観に関係なくオプションで(比較的)儲けやすい方法はあるのか?
また、あるのだとしたら
それをかぎりなくマニュアル化しわかりやすく人に教えることが出来るのか?
そして、それを学んだひとが、それを再現することが出来るのか?

わりと大きなテーマです。

儲けるために必要な考え方や、市場を分析するためのコツはあるとは思いますし、それを限りなくマニュアル化することは可能だと思います。板とチックとチャートと建玉しかない先物に較べ、オプションは価格を使った分析が出来る分、有効な方法を表現しやすいのではないかと思います。先物が閃き型の長島なら、オプションはID野球の野村・古田(例えが古くて申し訳ありません)のような感じ。

どう見ても長期的には儲からないだろうなという方法があっさりマニュアル化されているところが、この世界では何ともいえないところではありますが。

 


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今日はオプションがなぜ難しいのかについて書いて見たいと思います。

オプションが難しい理由は実にたくさんあって、細かいところから説明すると本1冊ぐらいにはなるかもしれません。
そのなかで、オプションを難しくしている最大の理由が「ボラティリティ」であります。

このボラティリティというものは実に厄介で、簡単に考えることも出来ますし、数学を駆使して複雑怪奇に考えることも出来ます。 

実際にボラティリティを表す方法にもいろいろあります。

高安の差 単純に日中値幅
ツルーレンジ 前日からのギャップも加味した値幅
ボリンジャーバンド 移動平均の標準偏差
ヒストリカルボラティリティ 日次リターンの標準偏差を年率表示
インプライドボラティリティ オプションの値段をBSモデルなどを使ってボラティリティに置き換えたもの
ボラティリティインデックス オプションバスケットからボラティリティを直接計算したもの


(1)ボラティリティとは値動きの大きさである

個別株や先物トレーダーにとってボラティリティとは値動きの大きさそのもので、収益のよりどころとなるものです。最近のように日中の値動きの乏しい相場では、トレーダーは開店休業です。

オプショントレーダーにとってもこの値動きの大きさというのは非常に大切なものですが、単に安いところで買って高いところで売るのが狙いなら、オプションは必要ありません。
オプショントレーダーにとってはボラティリティには、値動きの大きさ以外に、二つの意味があり、このふたつを本当の意味で理解するためにはそれなりの訓練がいるところが、オプションが難しい最大の理由だと思います。

(2)ボラティリティによってオプションの清算値の基準になる日経平均の着地点が変わる

ボラが高い→日経平均の変動が大きい→その結果、満期における日経平均の位置が現在値から大きく変わる可能性が高い
という関係があります。
ただ、この一連の因果関係は現実の世界では極めて曖昧です。ボラが高い状態でトレードを何10回も繰り返せばということに過ぎないからです。つまり、1回ごとのトレードにおいてはボラが高くても、日経平均の満期における着地点がいまの位置と大して変わらないことがあるからです。というか、大半は大してかわりません。
1回ごとにすべて結果を出そうとすると、相場の上下を当てることにエネルギーをさくことになり、オプションを使うメリットがあまり活用しきれません。相場の上下を当てるのであれば、先物を使った方が効果が高いことが多いからです。
日経平均の居場所を当てるために、先物とオプションをどう使い分けるかは大変難しい問題です。


(3)日経平均の動きとは関係なく、ボラティリティに対する思惑でオプションの値段が変化する

これは日々の評価損益に大きな影響を与える問題です。(2)の難しさとはまた別次元の問題です。
とくに大半のプットプションは無価値で終わるくせに、値動きは激しいのです。
これを克服するためには、オプションとボラの関係や特性を身につけなければなりません。

先物の世界は単純明快で100メートル走だとしたら
(2)のやり方は多少のペース配分を必要とする1000メートル走
(3)のやり方は障害物1,000メートル走

のイメージです。
100メートル走で勝てなくても障害物競走なら入賞できるかも知れません。


 


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先物とオプションをあえて区別しない総合戦略

私にとって先物とは、オプション戦略のなかのひとつの部品です。
というわけで、先物とオプションの区別をあえてつける必要はありません。

先物とオプション、場合によってはETFや現物も一つの「箱」にぶち込んでそれを総合的に管理します。
そうしてポジション全体のリスクや損益を見ます。
そのなかの先物が利益になろうが損しようが、オプションが利益になろうが損しようが、ETFが利益になろうが損しようが関係ありません。
トータルポジションが利益になれば内訳は関係ないわけです。

このようなやり方をデルタコントロールといったり総合戦略といったりするようです。

先物は、総合戦略の中で、デルタを変更するのに最も効率的な手段だということになります。
総合戦略においては、ポジション全体の中で、オプションの特性を相殺させてしまえば、ポジション全体がごちゃごちゃしていてもそれは単なる先物のようなものにもなります。

総合戦略のやり方は

  • 日経平均が上がると思うか下がると思うか
  • ボラティリティが上がると思うか下がると思うか
  • 今のポジション全体がその流れにそっているかどうか
  • そうでない場合、流れにそうために「最も分がいい手段は何か?」

という順番に考えながら相場を見ることになります。
たとえば、デルタを増やすために何が最適か?先物か、コールか、プットか?
その結果ポジション全体のリスクがどう変わるか?
自分の思惑が外れた場合の被害は?

などを総合的に考えながら
「分がいいと思う商品」を選択して手の内を動かすわけです。

これをアルゴリズム化して自動執行させ、デルタのリスクを極小化しながらポジションを変えていくのがHFTであります。
高速にポジションを変えることができない人間は、あえてどこかのリスクを残すことでHFTとは違う時間軸で対抗するわけです。

 この総合管理という方法は、戦略名の存在する手法や、オプションの単品売買に較べ一見難しそうに見えますが、オプションをマスターする上では最適な方法だと思います。

総合管理を通じてオプションの特性をよく理解した上で、自分の得意な戦略を見つけ出すのが、いそばが回れ、生き残り確率の極めて高い方法だと思います。
私はこのやり方を30年前からやっておりますが、いまだかつて総合管理について解説した本は存在しないようです。

総合管理の最大のメリットは、リスクを自分の好きなように調整できることです。これはミニ先物を効果的に使うことで実現出来ます。オプションを始める初心者こそ、破綻しにくい総合管理から入るべきだと最近一段と考えています。 そしてオプションに習熟してきてから、単品売買や、戦略名のある戦略を使ってリスクを取りに行くのがいいと思います。


 


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勝手気ままに、日経225オプションの改善案を考えました。

(1)品揃えを減らす ウイークリーオプションと125円刻みを合体

選択肢が多いことはいいことではありますが、現状は無意味に増えすぎです。
その分ただでさえ、少ないプレーヤーの需給が分散されてしまいます。
高速マーケットメークロボットだけがおいしい目をするだけであります。
他の国で、はやっているからといって導入されたウイークリーオプションですが、閑古鳥。
125円刻みも、満期まで2週間以上ある場合はあってもなくてもほとんど関係ない。

そこで、ウイークリーオプションは思い切って廃止しましょう。
ついでに125円刻みも廃止。
そのかわりに、満期前2週間から125円刻みを上場させましょう。

こうすることで、品揃えが減って不満を持つマーケットメーカーやマニアがいるでしょうけど、それ以上に既存銘柄の流動性に厚みが出る効果のほうが大きいと思います。

(2)200円以下は刻み値を1円にする

5円のスプレッドは高速マーケットメークロボットの「安全確実な」収益源となっています。
個人投資家は買い指値で買えたり売り指値で売れたりする幸運はほとんどありません。
ほとんどの場合、先物が動いて、指値が割高になる瞬間に高速MMロボットに打たれます。
結局、スプレッドを払わされている場合がほとんどです。
たまたま指値の先頭に並んでいるときにたまたま気前のいい個人投資家が成り行きで来ないと、有利約定は起りません。確率的には数%ぐらいではないでしょうか。つまり、相手方はほとんどロボット。

ロボットにスプレッドを献上するぐらいなら、成り行きでいって、たまたま先頭に並んでいる他の個人投資家に有利約定を提供した方が気分はいいかもしれません。

刻み値を1円にすれば、高速MMロボットの収益性は激減します。その分、投資家にメリットが出てくるわけでして、MMがやる気を失う分以上の効果があるはずです。

200円の線引きも本当は必要ないのですが、いきなりMMさんの収益源を奪うと抵抗も大きそうなので。

(3)スプレッドを単品として上場する

たとえば17000/17250のブルスプレッド
利益限定
損失限定
なので、買いは証拠金はいらず、売りも証拠金は最大25万円。
別々に市場で作ると、通常入りで10円、出で10円、合計20円MMに献上する必要があり、ただでさえ利益限定のスプレッドの収益率が低下してしまいます。

これを単品として扱い、しかも1円刻みにすると、売買コストは入り1円出で1円の合計2円まで縮む可能性があり、利益率が大幅に改善します。

また、スプレッドはオプションの基本中の基本ですので、オプション投資家の育成にもつながります。

(4)デジタルオプションを上場する

スプレッドを単品として上場するついでに上下の行使価格を同じにして(つまり17000/17000)デジタルにする。

ブル型デジタルだと
17,000円以上で最終受け取り1枚2万円(単価は20円)ぐらいにすれば、FX並のわかりやすい投機商品が出来あがります。
ベア型だと
17,000円以下で最終受け取り1枚2万円

これが1円 ~ 19 円 の範囲で売買されるわけです。
可能性がなさそうだと1円ヤリ、ほぼ確実だと19円買いにはりつく。
なんといっても19円以上損しないということろがスバらしい。

これこそ、ウイークリーでもいいかもしれませんね。


とりあえず、日経平均だけを対象にして振興策を考えてみました。
いずれも、実現のハードルはそんなに高くないと思います。
これまで、結構失敗上場も多かったわけですから、これぐらいぜひご検討いただきたいものです。

もちろん、日経平均自体を改良したり、日経平均以外の商品を振興することも大切ですが、実現可能性から逆算すると、まずこのようなアイデアになります。 


 


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日本ではなぜオプションがこんなにも普及しないのでしょうか。

オプションは1988年バブルのピーク直前に始まり、すでに28年が経過しています。
リンク債や他社株償還債など、オプションを内蔵した商品が一時的に流行することはありましたが、上場商品では日経平均から全く広がりがありません。

TOPIXオプションは早々に失速し、日経300オプションも大失敗に終わりました。
JPX400オプションが最近静かに始まったものの、個人向けに取り扱う証券はありません。

それでも、個別株のオプションの導入には大きな期待が寄せられました。
個人投資家も事前の調査では、ぜひやりたいという回答が大半で、前評判はいやがおうにも高まりました。

ところが、いざふたを開けてみれば、出だしから全くの不発で、一瞬たりとも盛り上がる気配もないまま、今では個人が利用出来る会社は光世証券とIB証券の2社しかありません。

その結果、
オプションは日経225に一極集中し、行使価格は125円刻み、毎週金曜日が満期のウイークリーオプション
と銘柄数だけはやたら増えました。

「ボラ」だ「恐怖指数」だとコメント的にはいたるところで登場しますが、それにくらべて実際にオプションを 売買している人はほんの人握りしかおらず、実態と乖離したとっぴょうしもない解説でも、そのまま通用してしまうありさまです。

オプションが広がらないのは

難しいから?
リスクが大きいから?

でも、オプションそのものであるワラントはかつては大人気商品でした。

それでは国民性?

FXは個人に大人気ですし、
オプションを少し内蔵しているレバETFも人気です。

なぞは深まるばかりであります。

人気がいまひとつないオプションではありますが、いろいろなことを思いつくままに少し書いて見たいと思います。

 
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日銀の方針転換を受け、市場ではいろいろな解釈が登場しています。

オーバーシュートコミットメントとは、無期限の金融緩和だとか
イールドカーブコントロール付き量的緩和とは、金融引き締めだとか
なんでもできるということは、実質的に政策をゼロから決めるのとたいして変わらないとか
張り子のトラを残して幹部はうまく前線から撤退したとか
事務方は量的緩和を最初から信じてなかったとか......。




メリット VS デメリット(コスト)
リスク VS リターン

メリットを受けるためにはコストがかかります。
リターンを出すためにはリスクをとらねばなりません。

政策もしかり、オプションもしかりです。

異次元緩和の変遷をオプションの代表的な戦略ストラドルの売りを使って「イメージ」を表現してみます。
あくまでもイメージです。

2013年4月 2年2倍2% 全力でストラドルを売る
このままインフレ2%が達成できれば利益は最大。

1



2013年5月 当初は順調に時間価値の減少が進んだが、523バーナンキがテーパリングに言及したことで、ボラが上昇。一転評価損になる。政策は変えてないので最大利益は当初と変わらず。

2014年10月 「消費増税」の実施で景気が低迷し、再増税の雲行きが怪しくなり、バズーカ発射。戦略変更のコストで、当初の損益線が下方に沈む。
2


2015年12月 なんちゃって緩和で市場を乱高下に巻き込み、追加コストで損益線がさらに沈む。
3


2016年1月 否定していたマイナス金利を突然投入、追加コストで損益線がさらに沈む。
4


2016年4月 市場が勝手に期待し、その市場に肩透かしを食らわせ、市場は大混乱。最大利益がほとんどなくなる。

2016年7月 ETFの奇襲作戦で何とか体制を立て直す。

2016年9月 ストラドルに耐えられなくなって戦略変更。両端を抑えてバタフライにするが、残念ながら利益になるゾーンが氷山の一角へ。一方で最悪のシナリオは遠のく。

5
オプショントレーダーにはよくある展開です。水面に出ているだけでも良しとすべし?




 
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日経新聞

株とデリバティブの損益通算、個人投資家の9割賛成


マザーズ先物が伸び悩んでいる原因のひとつに、現物との損益通算が認められないという要素があります。
なかなか実現しない損益通算ですが、あまり知られていない落とし穴があります。

先物は申告分離課税で、現物とは税区分が違います。
同じ年に、現物で利益を上げ、先物で損失としたなった場合は、現物の利益に対して課税され、先物の損失は現物と相殺されません。損益通算出来ないというのはそういうことです。

しかし、先物の損失は翌年移行に繰り越せます。
先物やオプションで翌年以降も損を続けていると、いくら損失を繰り越せても、結局使えません。
年によって勝ったり負けたりして、長期的には利益をあげる投資家だと、いずれ損失は相殺されます。税率も、特定口座と同じ20%なので、この損益通算が出来ないという弱点は実はあまり大きな問題ではありません。そこそこ先物でも儲かる可能性のある投資家にとっては致命的な問題ではないのです。

国民健康保険には要注意

会社員つまり兼業投資家にとって。健康保険というものは強い味方です。
現物でいくら儲けようが、先物でも儲けようが、健康保険料は給与に基づくだけなので変わりません。
先物が利益、現物が損失になった場合も、先物の税金は申告して収める必要がありますが、それによって健康保険料が上がる心配はありません。
また、現物の損失も、申告すれば、翌年以降に繰り越せます。

会社員で年をまたいで均せばプラスになっている人は、結局損失は通算出来、健康保険料は変わりません。

ところが、専業投資家はそうはいきません。

サラリーマンが専業になったときに、最初にぶち当たるのが、国民健康保険の罠です。先物を使わず特定口座を利用している限り、所得税と住民税は特定口座で徴収される20%で、国民健康保険も最低額です。

ところが、先物で利益を出したり、特定口座の損失を繰り越そうとして申告すると
国民健康保険料が跳ね上がります。

専業投資家は特定口座を離れた瞬間に国民健康保険料に影響が出るのです。
もっとも、最高保険額の80万円程度を越えて利益が出るプレーヤーになれば影響は軽微ですが、年収数百万でいいという専業投資家にはこの国民健康保険料は大きな壁として立ちはだかります。

これをクリアするには投資法人を設立して、協会けんぽに加入するしかありません。
法人設立にはほかにもメリットはありますが、デメリットもあります。健康保険料も含めて総合的に考える必要があります。

先物とオプションを振興するには
先物を現物と損益通算出来るようにするだけではなく、同時に先物・オプションにも特定口座適用を要求する必要があるわけです。

 この問題があまり知られていないのは、意欲のある人は法人化したり、80万円が気にならないほど巨額に儲けたりしていて、大半の投資家は国民健康保険料が跳ね上がるほど儲かっていないということかも知れません。


 
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