ウクライナ情勢はロシアが軍事作戦を開始したことで戦時モードとなりました。
日経平均は昨年来安値を抜け25000円台へ突入しましたが、それにもかかわらず、日経VIは30ポイントを一瞬超えただけの鈍い動きとなりました。オプショントレーダーにとっては、違和感のある日経VIの動きとなっています。
日経VIの持つ致命的な弱点
日経VIは期近(現在は3月限オプション)と期先(現在は4月限オプション)を使って計算します。
3月限オプションから3月VI(満期まで13日)
4月限オプションから4月VI(満期まで41日)
をそれぞれ計算し、3月VIと4月VIを残存日数で案分して満期まで30日となるように合成したものが日経VIです。現在4月VIのウエートは81%です。
VIは正式に設定されたオプションを使って計算します。
4月限の正式に設定されたオプションの下限は23000円で、それ以下の行使価格はオンデマンドで設定されたものなので、いっさい計算対象となりません。
正式に23000円以下のオプションが設定されるためには日経平均が25000円を割れなければなりません。直近3限月のオプションは125円刻みで2000円下までしか正式には追加設定されないためです。
現在4月P23000の価格は300円台です。そこで日経VIの計算は打ち止めとなります。23000円以下のオンデマンドで設定されたオプションがいくら上昇しても、4月VIおよび日経VIの計算には含まれません。
通常戦時モードになれば、玉突き状態でOTMプットがとんでもない価格(いわゆるあほボラ)になり、VIおよび日経VIを加速度的に押し上げますが、今回はそうした状況にはなりません。
限月によって計算対象が全く異なる日経VIは指数として致命的な欠点をもっているのです。
日経平均は昨年来安値を抜け25000円台へ突入しましたが、それにもかかわらず、日経VIは30ポイントを一瞬超えただけの鈍い動きとなりました。オプショントレーダーにとっては、違和感のある日経VIの動きとなっています。
日経VIの持つ致命的な弱点
日経VIは期近(現在は3月限オプション)と期先(現在は4月限オプション)を使って計算します。
3月限オプションから3月VI(満期まで13日)
4月限オプションから4月VI(満期まで41日)
をそれぞれ計算し、3月VIと4月VIを残存日数で案分して満期まで30日となるように合成したものが日経VIです。現在4月VIのウエートは81%です。
VIは正式に設定されたオプションを使って計算します。
4月限の正式に設定されたオプションの下限は23000円で、それ以下の行使価格はオンデマンドで設定されたものなので、いっさい計算対象となりません。
正式に23000円以下のオプションが設定されるためには日経平均が25000円を割れなければなりません。直近3限月のオプションは125円刻みで2000円下までしか正式には追加設定されないためです。
現在4月P23000の価格は300円台です。そこで日経VIの計算は打ち止めとなります。23000円以下のオンデマンドで設定されたオプションがいくら上昇しても、4月VIおよび日経VIの計算には含まれません。
通常戦時モードになれば、玉突き状態でOTMプットがとんでもない価格(いわゆるあほボラ)になり、VIおよび日経VIを加速度的に押し上げますが、今回はそうした状況にはなりません。
限月によって計算対象が全く異なる日経VIは指数として致命的な欠点をもっているのです。