九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

カテゴリ: 先物

7月にマザーズ先物が始まって3ヶ月が経過し、9月SQを1回通過しました.
板を見る限り参加者は数名しかおらず、盛り上がる兆しは全く見えず先細る一方です。
マニアのあいだで一定の商いが続いているWeeklyオプションとは違い、消滅の危機感すら漂います。

個人投資家のアンケートでは
「あれば便利」「前向きに利用」「投資手段の多様化」「ヘッジに使う」と、
そこそこ期待感はありました。しかし、これほどまで人気がもりあがらない原因は何なのでしょうか。

(1)市場環境が悪かった (これは不運)

上場近辺では、主力のそうせいなどが調整局面に入っていてマザーズ市場そのもの環境が悪かったという不運に見舞われました。

(2)現物バスケットが構築しづらい (これは指数の宿命)

新興市場のインデックスは商品化しづらいという最大の弱点があります。ウエートの高い優良銘柄が上位市場へ昇格するという宿命です。これはウエートの下がった銘柄が上場廃止や銘柄入れ替えの対象になるのとはインパクトの規模が違います。昇格銘柄は通常指数への影響が大きい銘柄です。昇格銘柄を入れ替えにかけてハズし、残った銘柄を買い付ける調整から生じる不規則な動きはかなり大きなものになります。規模感でいえば、2000年の日経平均30銘柄一気替えで日経平均が2000円下落したのに匹敵する可能性もあります。

人気のETFですらマザーズ指数そのものを対象にしたものは作られていません。

そもそも先物というのは現物市場とは別の需給で動く商品です。先物が現物と連動して動くためには現物と先物の間の裁定取引が働かなければ、先物は独自の需給だけで動きます。

ETFですら設定を躊躇する指数であり裁定が働きにくいという宿命はあるものの、あわよくば先物だけが売買されるという期待は夢物語に終わりました。


(3)税制 (これは変更の余地あり)

先物独自の需給が発生しなかった最大の理由は税制だと考えられます。
ご存じのように、先物と現物株の税制は異なります。これは2つの面で個人投資家の大きな壁となります。

損益通算
まず、現物と先物で損益通算が出来ないこと。これは単年度に蹴る問題です。現物で利益・先物で損失、現物で損失・先物で利益になった場合、どちらにおいてもややこしい問題です。100歩譲って、先物の損益はいずれにせよ申告分離課税なので、前者のケースでは、先物の損失を翌年以降に繰り越すことで、少しは税金を相殺できます。しかしながら、そもそも先物・現物で損益が通算出来ればこの弱点自体存在しません、後者のケースは先物で税金を払った分は、翌年以降先物で損失が出来ても取り戻すことは出来ません。

国民健康保険
マザーズ先物の潜在的に最も大きなニーズは専業投資家や、日中も売買可能な個人事業者にあるはずです。
この人達は投資法人でも設立しない限り、国民健康保険の加入者です。現物を特定口座で売買する限りにおいては、国民健康保険税は影響を受けません。マザーズ先物を売買して、もし利益が出た場合、申告分離による所得税・住民税自体は特定口座の税率と変わりませんが、国民健康保険税が跳ね上がります。そこそこ稼ぐと最大額の80万円レベルに直ぐ跳ね上がります。
もともと、日経平均の先物・オプションをやっている投資家には既定路線ですが、特定口座で完結している投資家には以外と大きなハードルです。



以上3点が悪い具合に重なって、立ち上がりに失敗したと思います。ニーズはないわけではないので残念です。
この序盤戦の失敗を盛り返すことは、これまでの歴史を見る限りほぼ不可能だと思われます。
私はマザーズ先物を投資家のイメージが全く湧かなかったのですが、残念ながらその通りになっていまいました。







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9/7(水)から9/15(木)にかけて7営業日中6営業日日銀砲が発動されましたが、最大の残高を持つ1321日経の残高が全く増えておりません。 

基準日 基準価額(円) 純資産総額(億円) 発行済み株数
2016年9月8日 173123 34181.5 197,440,548
2016年9月9日 172578 33985.7 196,929,504
2016年9月12日 172652 33859.2 196,112,411
2016年9月13日 169666 33317.2 196,369,337
2016年9月14日 170237 33429.2 196,368,592
2016年9月15日 169067 33199.6 196,369,487
2016年9月16日 166940 32781.8 196,368,755
2016年9月20日 168099 32975.1 196,164,760
2016年9月21日 167819 32920.1 196,164,320

この間TOPIX型は日銀買い入れ額を上回るペースで順調に残高を増やしています。


買い入れが行なわれているのに残高が増えない
 

ちょっとへんだなあと思って経過観察してはおりました。そのうちまとまって設定されるだろうと。でもその気配はありません。
1321については、1回あたり株数で100万株程度(約170億円)日銀がお買い上げされているはずですが、発行済み株数は増えず、値下がり分もあり純資産総額は減っています。

(1) 事前に組成してある在庫を渡している。
(2) 借り株でしのいでいる。
(3) 1321は1日50億円ぐらい市場取引があるので、コツコツ場で買って渡している。

の3つを駆使して対応証券会社はしのいでいると思われます。


日経型の買い入れを減らす? 前兆なのか?

この話がにわかに現実味を帯び、提灯筋が会合前にあわててファーストリテーリングを投げているようですが 今回の総括で日銀が果たしてそこまで踏み込むでしょうか?
証券会社の方も、もし買い入れが減るなら、会合までは無理して組成せずしのげるだけしのいでみるという方針なのでしょうか?

そもそも、買い入れの内訳は宣言も公表もしてないわけですから、買い入れマニュアルを書き換えるだけで対応できるはずですが、会合でマニュアルを変える合意は必要なのかも知れません。

 
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金額ベースで裁定残はネット売超となりました。
売り裁定残 4627億800万円
買い裁定残 3326億2800万円 

3兆円が裁定残の警戒ゾーンで1兆円は 安全ゾーンと何となく思われていたようですが、
ようやく、裁定残の水準自体にたいした意味がないことが証明されたのではないでしょうか。

日本市場においては、先物が割高になることが多く、その結果裁定残は「あることが当たり前」のように勘違いされてきました。 裁定残の水準だけををネタにした解説も多くなされてきました。

裁定残は、参加者が違う先物市場と現物市場の需給の差の結果として生まれるものですから、需給の差を生む要因や背景の考察抜きに、残の水準自体を取り上げても意味がないことはいうまでもありません。
経験則では3兆円で相場はピークをつけることが多かったとしても、それはたまたまにしかすぎません。
現物と違って先物は無限に売買出来ますから、結果として需給が偏り裁定残が10兆円になることだってあるわけですし、またマイナス10兆円にだってなることもありうるのです。

残がマイナスということ自体驚くに値しない

日本市場ではこれまで、なぜか先物を買う人の人が売る人のほうが多かっただけにすぎません。
先物は買うのが当たり前の商品ではありません。もうしろ、普通はヘッジとして売る人の方が多い商品です。
マザーズ先物は、開始早々売りたい人の方が多く、むしろこれが普通の状態です。
マザーズは借り株がなかなか大変なので 裁定が難しく、流動性がなかなか確保出来ません。


なぜこれまで先物の買い方が多かったのか

これはいろいろな状況があります。
先物が上場して、1年後にバブルがはじけその後は長い下げ相場が続きましたが、なぜか裁定残はほとんどプラスでした。長い下げ相場にもかかわらず、先物の買い方が圧倒的に多かった理由は

  • 現物が固定手数料で、インデクス売買のコストが高かった
  • インックスを売買する仕組みがなく、一発で売買出来る先物のニーズが大きかった

の2つです。このころは金利が高かったこともあり、先物が現物指数より500円以上高く売買されるのは普通でありました。インデックスファンドが割高な先物を購入しても十分合理的でした。
 
手数料の制約もインデックス売買の制約も今はありません。機関投資家が、売買するコストは現物バスケットでも先物でもほとんど変わりません。


ではなぜ先物を買う 

日本株とドル円の相関が強く、株高ドル安環境で日本株に投資するには先物が有利だから外国人が好んで使う のであります。ドル円の影響を避け、日本株のパフォーマンスだけが欲しければ、CMEのドル建て日経平均先物が最適なのですが、大取の日経平均でも、現物株を買うよりはドル円の影響を排除出来ます。

つまり 

外国人が総体として日本市場から撤退したというのが大きい原因だと考えられます。
日本株が割高だと考える主体が増えれば増えるだけ、先物の需給は改善せず、裁定残の「深掘り」が続くことになります。

日銀ETFは直接は裁定残とは関係ない
日銀がETFを買っているから裁定残が減ってるという理解はあまり正しくありません
 
 
裁定残が存在すると証券会社は現物をあらかじめETFと交換しておけばリスクなしで対応が完結するだけです。日銀がETFを買いに来れば、証券会社は先物を買い戻すので、先物市場には買い方として登場します。
裁定残がないと証券会社が日銀対応に苦労するだけで、裁定残の水準への影響はニュートラルです。
しかし、日銀買いが指数の水準を割り高にしているという「期待に働きかけ」が起れば先物を売るという投資行動を選択する人が増え、その結果先物需給が悪化して、裁定残のマイナスが深掘りされることはあります。 
ということで、日銀ETFは直接関係ないが、間接的に関係あるかもしれないというびみょーな関係です。

裁定残がマイナスだから陰の極、ショートカバーが入りやすい

かどうかは何ともいえません。外国人投資家が買い方として戻って来なければこの状況は続くでしょう。 
そもそも、裁定残の水準と、先物を短期的に売り買いする相場観は何ら関係ない物です。



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日経新聞

株とデリバティブの損益通算、個人投資家の9割賛成


マザーズ先物が伸び悩んでいる原因のひとつに、現物との損益通算が認められないという要素があります。
なかなか実現しない損益通算ですが、あまり知られていない落とし穴があります。

先物は申告分離課税で、現物とは税区分が違います。
同じ年に、現物で利益を上げ、先物で損失としたなった場合は、現物の利益に対して課税され、先物の損失は現物と相殺されません。損益通算出来ないというのはそういうことです。

しかし、先物の損失は翌年移行に繰り越せます。
先物やオプションで翌年以降も損を続けていると、いくら損失を繰り越せても、結局使えません。
年によって勝ったり負けたりして、長期的には利益をあげる投資家だと、いずれ損失は相殺されます。税率も、特定口座と同じ20%なので、この損益通算が出来ないという弱点は実はあまり大きな問題ではありません。そこそこ先物でも儲かる可能性のある投資家にとっては致命的な問題ではないのです。

国民健康保険には要注意

会社員つまり兼業投資家にとって。健康保険というものは強い味方です。
現物でいくら儲けようが、先物でも儲けようが、健康保険料は給与に基づくだけなので変わりません。
先物が利益、現物が損失になった場合も、先物の税金は申告して収める必要がありますが、それによって健康保険料が上がる心配はありません。
また、現物の損失も、申告すれば、翌年以降に繰り越せます。

会社員で年をまたいで均せばプラスになっている人は、結局損失は通算出来、健康保険料は変わりません。

ところが、専業投資家はそうはいきません。

サラリーマンが専業になったときに、最初にぶち当たるのが、国民健康保険の罠です。先物を使わず特定口座を利用している限り、所得税と住民税は特定口座で徴収される20%で、国民健康保険も最低額です。

ところが、先物で利益を出したり、特定口座の損失を繰り越そうとして申告すると
国民健康保険料が跳ね上がります。

専業投資家は特定口座を離れた瞬間に国民健康保険料に影響が出るのです。
もっとも、最高保険額の80万円程度を越えて利益が出るプレーヤーになれば影響は軽微ですが、年収数百万でいいという専業投資家にはこの国民健康保険料は大きな壁として立ちはだかります。

これをクリアするには投資法人を設立して、協会けんぽに加入するしかありません。
法人設立にはほかにもメリットはありますが、デメリットもあります。健康保険料も含めて総合的に考える必要があります。

先物とオプションを振興するには
先物を現物と損益通算出来るようにするだけではなく、同時に先物・オプションにも特定口座適用を要求する必要があるわけです。

 この問題があまり知られていないのは、意欲のある人は法人化したり、80万円が気にならないほど巨額に儲けたりしていて、大半の投資家は国民健康保険料が跳ね上がるほど儲かっていないということかも知れません。


 
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月が変わって最初の発動が予想されます。
2016/7/29から2016/9/6迄の間
基準価格と純資産総額から推計 

1306TOPIX
設定株数 6,400万株 発行済み総株数21億 1,000万株
日銀購入 5,300万株 
1306


1321日経
設定株数 800万株 発行済み総株数1億9,700万株
日銀購入 530万株 

1321

この図からわかること
  • 日銀購入日と設定日(現物持ち込みの翌日)には全く関係がないこと。
  • 日銀が買った分を上回る設定がすでに終了していること。
  • ここ数日設定が続いていること 。とくに1306は9/6に大量設定。
わからないこと
  • 証券会社がいつ現物を買い
  • それをヘッジしているかどうか
  • これ以外のETFの状況
結論再確認

間に入る証券会社の方針次第で、市場へのインパクトは変わること =均される


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裁定残がすかすかな状態でメジャーSQを迎えます。
買残自体もほとんどない状態ですが、
売り残もそこそこある状態で
買いと売りをネットすると、ちょっと間違えば裁定残は売り超にもなりそうなレベルです。

裁定残の水準やSQ値だけを使ってコメントを「つけていた」教祖様
このような状況に対して
どういった教示をなさるのでしょうか?

果たして、「残がないから、何も起らない」という御請託が出るのでしょうか?



 
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第5回日経平均トレーディングセミナー
2016/9/10(土)13:00-14:30
場所:匠投資顧問株式会社会議室
開場:12:30


日銀ETFによって、不気味な静けさを保つ日経平均であります。
それはまさに、ゴジラのようにその生態を進化させる新種の指数といえるかもしれません。

新著「実践 日経平均トレーディング」(9/9発売予定)をベースに
日経平均をトレードする上で、ポイントとなることを取り上げてお話します。
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久しぶりに教祖様の登場。

今回のお告げは、
8月SQ16926.6円が上値のメドになるそうです。 

キャプチャ
キャプチャ


見逃した方はご参考に。
 
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ETF

日経CNBCで説明していましたが、微妙にちょい違います。
何が違うかというと日銀ETFの買いでは現物株の売買はどこにも登場しません。

上図の方法でもETFの組成はできますが、組成するのに1日かかり残念ながら受け渡しサイクルに1日間に合いません。また、この方法では信託銀行にある日銀口座(多分特金口座)に現物株が1日居座ってしまいます。

この方法では回らない上、日銀としても現物株を一時的とはいえ保有したくないので、証券会社は事前に在庫しているETFか、ない場合はETFを借り株して、信託銀行との間で立ち会い外クロスを使ってETFを直接渡しているのです。つまり、日銀は信託銀行にある勘定を使って証券会社から直接ETFを購入しているのです。

証券会社が裸でETFを在庫していればそれを引け後立ち会い外でクロスして終わり。
この場合はインパクトありません。→今後このケースが出て来ると思われます。

証券会社は通常先物のヘッジを当てているので、この先物を買い戻すことで市場にインパクトが出るわけです。 

先物の板上のどこかに証券会社の買いが入るのですが、担当者のくせによって買い方は違います。うまく買えば、証券会社は売買益を期待できますが、受渡値段がVWAPに基づいているので、 細かくスライスした買いをロボットに任せ、勝負所だけ担当者が買っていると思われます。
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買い入れ対象ETF残高の半分を占める大手運用会社ETFの発行済み株数の推移。
日銀買い入れペースにしたがってきれいに同じペースで増加しています。
昨日現在 金額ベースでは TOPIX型2兆8,000億円 日経225型3兆2,000億円です。
ETF

ETF6兆円の買い入れを机上で決めたのはいいのですが、いろいろ実務的な問題があります。

(1)証券会社の在庫と買い入れ方法の問題

これは一度説明(日銀ETFに立ちはだかる関門)していますので、簡単に復習すると、VWAPで立ち会い外取引に対応できる在庫が枯渇しているという問題です。これは、買い入れ方法を変更すれば表面的には克服できる問題です。
たとえば、市場で直接買うとか。

(2)流動性の問題

ところが、レバETFと違い、日銀の買い入れ対象のETFは約13兆円の7割は日銀がすでにお買い上げです。
ざっくり
買い入れ対象ETF 13兆円
うち国内大手運用会社発行分6兆円
日銀保有 9兆円


買い入れ対象ETF1日総売買代金 200-300億円

このような状態で市場から数百億も買えるのか?

 (3)日経型には限界

TOPIXは加重平均ですから年間6兆円買おうがそれ自体は全く問題ないでしょうが、日経225は等株(旧額面換算)一律に買う必要があります。この辺の細かい分析はそのうち出て来るでしょうから、そちらにおまかせしますが、日経型を半分の3兆円ペースで買うことは無理・無謀でしょう。 必然的にTOPIXのウエートを上げざるをえないでしょう。しかし、TOPIX型の流動性は数十億円です。


上げ賛成はいいのですが、この始末一体株式業界はどうするつもりかな。 
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lever
日経平均は6月上旬の英国離脱騒動の前の水準に戻しました。
この一往復の中で、個人投資家がレバETFとダブETFで見事なプレーを見せています。

レバETFを底値に向けて買い下がり 、戻りを売り
ダブを底値に向けて売り、戻りにつれて買い下がる

レバETFの発行済み株数とレバETFの保有先物枚数
 6/7 5,606万株 75,000枚
6/29 6,664万株 81,600枚
7/20 5,382万株 71,700枚

ダブETFの発行済み株数とダブETFの保有先物枚数
6/7 2,158万株 -7,900枚
6/29 1,252万株 -5,500枚
7/20 2,146万株 -7,200枚

それぞれの残高は、安値からやや遅れて6/29に反転しています。
ETFの需給と、裁定業者が設定解約申請するのにズレがあることを考えると、個人投資家は徹底的に安値まで買い下がり、反転するとともに売り上がったことになります。
 

順張りで流れに乗って儲けた投資家がいる一方で
逆張りで少し辛抱して儲けた投資家もいます。
時間軸が違えば順張りも逆張りも儲かるという、局面でした。

彼らに貢いだのは、安値を見て慌てて売ったりヘッジを入れた投資家です。 
でも、もっともっと長い時間軸で見ると実は正解だったり して。。。
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本日から新JGATE稼働。
先物は8:45売買開始で翌朝5:30まで
マザーズ先物開始。

ひとことでいうとぎくしゃく観
がちらほら

まず日経平均先物

8:45-9:00は結構売買しにくい時間帯になってしまった。
これまでは、SGXの動きを見ながら、9:00に向けエネルギーが集約されたが
今後は間延びした立ち会い開始にならざるをえないでしょう。



オプションおよびマイナーミニ

9:00時点の板が薄くなり、オプションの寄付きの売買はしにくくなった。
板が出そろうのに寄り後数分かかり、
日経VIも寄り後しばらく信頼できない数字。

マザーズ先物

予想以上に閑散かつディープディスカウント
ウイークリーオプションを思い出させる薄さ。夜間は当分スカスカだろう。

現物トレーダーの参加を期待していると思うが、特定口座を超える商品はなかなか難しい。
突破口は税制改正しかないでしょう。 


あれば便利だと思う商品はなかなか定着せず、
日経平均のような鬼っ子商品が幅を利かすなんとも皮肉な日本の株式市場。 
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推移

裁定残高はアベノミクス前だとか、リーマン直後の水準まで低下しているので先物の需給はいいといわれています。
裁定残の水準だけをみると、確かに低水準でありますが、それだけをもって需給がいいとは必ずしもいえません。
裁定残の裏は一体どうなってるのでしょうか。
4局面にわけて、大ざっぱに考えてみます。

その前に先物の日々の売買のイメージ
flow
先物市場の需給の不均衡が裁定残です。
短期筋や市場間売買は最終的には需給に影響ありませんから、この図の下半分がポイントです。
裁定残を生み出す需給の不均衡がどこから来ているかが最大のポイントです。






フェーズ1 アベノミククス始動 2012年11月から2013年5月
フェーズ①

外国人が為替の影響を受けにくい先物をとにかくがんがん買い長期保有
裁定残急増

 フェーズ2 先物から個別株へ 2013年5月から2015年8月
フェーズ②

外国人がとりあえず買った先物を反対売買したり、少しづつ現物に乗り換える
裁定残徐々に減少

フェーズ3 大波乱幕開け レバETF残急増 2015年8月から2015年12月
フェーズ3

個人がレバETFを買い下がりレバETFが急増。先物の買い手が入れ替わる
裁定残の趨勢的低下に逆行しながら裁定残短期的に急増。

 フェーズ4 大波乱継続 外国人撤退 2015年12月から2016年7月
フェーズ④


外国人撤退で長期実需減少、同時に投機的実需と実需の先物売り増加
裁定残急低下


こういうイメージだと、投機的実需筋と長期実需の売り方が買戻しにはいると、先物は強含みが続き、裁定残は増加に転じます。


しかし、同じ裁定残のレベルでもこちらの可能性もある

フェーズ⑤
長期実需が撤退しただけ。
もし、こういうイメージだと、外国人達の長期実需買いを呼ぶ材料がなければ、そう簡単には先物の需給は改善しません。



 
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英国のEU離脱を受け、市場てこ入れ策?が検討されているようです。
日銀臨時会合の開催も噂されます。

これまで、日銀会合のたびに、ETF買い入れ枠の拡大を予想する「無邪気な」市場関係者は多かったのですが、現実的にETFの買い入れを増やすことはかなり難しい状況です。それは評価益がほとんどなくなったからとかシェアが大きくなりすぎたからいう単純な理由ではありません。

現状

買い入れ対象日経225型8銘柄、TOPIX型6銘柄、JPX400型6銘柄
時価総額合計 12兆5,000億円

日銀買い入れ済みETF
時価総額合計 8兆7,000億円 保有比率7割弱

裁定残高
1兆円  

本年分の買い入れ枠残り1兆5,000億円の消化に赤信号 

現状でもETFの7割近くを日銀が保有しています。理論的には証券会社が運用会社に追加設定を申し込みめば発行残高は株券がある限り増やすことができるので、日銀の買い入れ継続は可能です。ところが、意外なところに盲点があり、現在の買い入れプロセス継続に赤信号がともっています。あくまでも技術的な要因です。

現在の日銀ETF買い入れプロセス
  1. 前場のTOPIXの騰落率で自動的に買い入れの判断
  2. 日銀の委託を受けた信託銀行が、大手証券へ買い入れを割り当て
  3. 後場の現物指数・対象ETF・先物のVWAPまたはTWAPを使って、証券会社のETF売り信託銀行のETF買いを立ち会い外でクロス
  4. 証券会社は在庫していたETFを受け渡す分、ヘッジとしてあてていた先物を市場から買い戻す。

 このプロセスの4番「在庫していたETF」がボトルネックになってきています。

これまで大手証券は現物買い先物売りのいわゆる裁定残を、定期的に運用会社に持ち込むことで現物バスケットをETFに交換してETFの在庫を常に一定額保有してきました。

ところが、今年に入ってから先物の需給が悪く、なかなか裁定残を持つことが出来ません。とうとう裁定残は1兆円を割りそうな所まで減少してしまいました。

そうすると、これまでの裁定残を持ち込むという流れが限界に来てしまいました。
まだ、1兆円の裁定残がありますが、国内大手証券は全部ETFと交換してしまい残はほとんどないようです。

日銀に渡す在庫がないわけですから、考えられる方法は

逆ざやでも無理して現物買い先物売りの損確定裁定取引を行ない、組成を強行する。
相場観でETFを市場で買って在庫にする。

のどちらかしかありません。

リスクを取りたくない証券会社は、日銀ETF買い入れを断るケースが出て来るかも知れません。
国債に続きETFも買い続けるのは難しそうです。
 
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SQが相場に対して何の因果関係がないにもかかわらず、
それを言い続けるこのひとは
第一人者といえますね。

キャプチャ2 













6/9モーサテより
キャプチャ 













なんとなくそれらしく見えるが...。 
氏によると、4月はSQ値を下回らなかったので上昇したらしいが、
それって、「上昇したから下回らなかった」だけだと思うけどね。 
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日経平均とレバ・ダブの発行株数の推移
ETF2

3/11SQ以降発行株数はともに増えたり減ったりでしたが
今月の戻りでレバの解約 ダブの追加設定が急増しました。

投資家による市場でのレバの戻り売り、ダブの買い圧力が要因です。
相場上昇にもかかわらず、レバの純資産残高は減少、ダブの純資産残高は増加しています。
ETF

この間相場上昇に伴うETF本体のリバランスによる買い分は、完全に設定解約分によって帳消しになり
さらに合計で約10,000枚の売り圧力となりました。

引けにかけてレバ本体からの買いが入る一方で、ザラバ中は裁定業者がしこしことレバ買い先物売り、ダブ売り先物売りを大量に行なっていたというわけです。

それを上回る外国人の買いが先物に入ったといえます。



レバの解約=ディスカウントになったレバを業者が市場で買って先物を売ったものを発行会社に解約請求
ダブの新規設定=プレミアムになったダブを業者が市場で売って先物を売ったものを発行会社に新規設定申し込み
 
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相変わらず大幅高の影にはレバ兄さん。

巨漢ファンド1570の口数は最近ほとんど変わっておらず先物の保有高は推定93000枚。

1%動くたびに930枚の売買が発生。

2%程度の動きであれば引けにかけてちょいちょいと売買すれば済むのですが、

それ以上の場合は、さすがにそうもいかず、多少前倒しで売買が起ります。
しかし、ヘッジロスを少なくするためどうしても大半は引け前に集中します。

市場参加者は、それを先読みして、前もって積もっては引け間際にレバETFの売買にぶつけるという「アホらしい」ゲームが相変わらず横行しています。



 
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NYダウ

日本株を左右、「円建てNYダウ平均」の魔法
編集委員 滝田洋一

2016/2/14 5:30


日経平均はNYダウとドル円だけで決まっている という実感を裏付けるチャート。とくに夜間はその傾向が強いはずですが、長期的にもここまで重なるとは改めて驚き。

日経平均は個別企業の業績の積み上げではなく、マクロ的な要素が圧倒的に強いという現実です。PERでいくら割安といってもむなしさがただようというわけです。

外国人に牛耳られている日本株式市場の、しかも、外国人のおもちゃにされやすい日経平均ですからこういう結果もいたしかたないのかも。

ちなみにこの関係だと今日の日経平均は15,800円なり。


 
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どうも最近レバネタばかりになってしまいますが、今日もおつきあいください。

レバETFはデルタが引け値べースで2倍に調整される静的なオプションです。

普通のオプションは連続的なポジション調整(いわゆるダイナミックデルタヘッジ)が必要ですが
この変則オプションは引け値で ぽんと調整すればいいという簡単な商品。手間がかからず普通の相場展開では運用会社にはたいへんおいしい商品です。

どのくらい引けに売り買いが出るかは簡単にわかりますから、相場的には予測して動いています。


下がれば買い手が引っ込む日本市場

下がれば売りが増えるという運用は「下がれば買い手がひっこむ」日本市場においてはかなりの難物です。

弱い相場においては、わかっているはずのレバETFからの調整売りが売り方軍団のよりどころになり、下げが加速するきっかけを作ることもありえます。

 前回の下げ過程では、レバETFからの調整売りや空売り軍団の売りを超える大幅な買いがレバETFに入ったので、相場を食い止める大きな力になりました。今回は逆張り軍団はすでにぱんぱんでむしろこれから売り要因になることが懸念されます。

そうするとレバETFの投げにレバETFからのリバランス売りが重なることもありうると頭の隅に置いておく必要ありそうです。


 


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2016/1/15現在
昨年末基準価格からすでに19%下落。
にもかかわらず残高はあまり減らず7,640億円。
先物保有推定枚数 89,000枚(枚数ベースでは前回停止時を上回る)
1%下落するごとに 445枚の売り


あいかわらず下げ過程での押し目買い意欲強く、レバETFはややプレミアム気味で推移しています。

レバETF売り先物買いの裁定が、野村アセットに持ち込まれてはあらたにレバETFが設定され、急速に目減りする基準価格を追加設定が埋めるという構図になっています。
 
需給的には、ETF本体のリバランスによる先物売りを、ETF売り先物買いの裁定が吸収する形になっているので、それぞれのタイミングは違えどほぼ打ち消しあってニュートラル。
昨年の急落時には根っこの部分のレバETFの買いニーズが圧倒的でその結果残高が急膨張しましたから、先物の需給はトータルプラスの影響が大きく、HFの売り攻撃を懲らしめるのに貢献しましたが、今回はニュートラルが精一杯。


これだけ連日下げが続けば、さすがに引けでリバランスというわけにもいかず、レバ本体は多少ザラバで売りを出していると予想されます。14(木) 最初に17,000円を割ったときに、急速に戻した場面では売りすぎた先物を3時以降に買い戻した可能性がありそうです。この分の損は基準価格の毀損。

 1%下落するごとに 445枚の売り 3%だと1,435枚の売り 5%だと2,225枚の売り ← 訂正 1/27 それぞれ890枚 2670枚 4450枚です。

がでることは、市場には織り込まれていますが、「下げを加速させている」と騒ぎが大きくなる可能性もありそうです。

もちろん上がれば 同じだけ買うのですがね。


 


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2006年に日経平均ミニ先が始まって10年になろうとしています。
 その後、夜間取引時間は延長され、サラリーマン投資家も参加出来る市場として個人の参加はじわじわと時間をかけて増えてきました。

最近ではレバETFで指数の売買になれ、ミニに参入する投資家が増えているようです。
12月の月間売買代金でミニとラージが明確に逆転するかが見所です。

 これまでは、ラージがやや売買高をリードしてきましたが、
いよいよミニが抜き去るのか。

volume

米国ではミニがとっくの昔に先物売買の中心です。

ミニ・ラージの売買高が均衡しているのは、ミニラージ間の高速鞘取りを狙う業者にとってはありがたい環境ですが、業者のプログラムにも変化の兆しが見えます。

ラージの板の厚みの変化でミニの5円刻みを買いにしたり売りにしたりして、5円抜きをやるのが基本プログラムですが、最近は10円刻みの呼び値で気配値が瞬間的に逆転する現象が頻発するようになっています。

主導権がまだラージにあるのか、プログラムに迷いが生じています。

1物2価という状態に勝負がつかず長いあいだ共存状態が続いていましたが、ミニの売買高が凌駕すれば、ラージを売買する意味はなくなります。流れが決まるとその後は一気呵成に勝負がつきます。その過渡期に入ったのではないかと思います。

まずは12月の売買高は要注目。 



 


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SQ値 18943.54円
1月ミニ 19070円
2月ミニ 19010円
3月ミニ 18985円
3月ラージ 18990円

SQ需給は売り超となりました。
SQ清算に身を委ねた12月大口の買い方がいたようです。
前日に、12月と3月先物の限月間スプレッドがジリジリ下落し、最初は-20円程度で売買されていたものが、最終的に-30円まで下方乖離拡大(3月限がより安くなる)したことからも裏付けられます。

売り超になった現物市場を見て現物買い+先物売りの裁定が寄り直前に入りましたが、1月ミニだけ間に合わなかったのか置いてけぼりとなりました。

被弾 12月プット売り1月プット買いのカレンダー

人気のカレンダーですが、時間価値を全部取るためSQ持ち込みはよく行なわれます。
売っているプットが18943円で不利に精算され、買っているプットは130円上で始まった1月ミニに連動した値段しかつかないので、この取引を閉じれば股さきにあい期待通りの損益になりません。
もし、寄りで1月限を解消しなかった場合、その後相場は大きく上昇したので、さらに被害は大きくなりました。

人気があるカレンダーの大きな弱点なのですが、このリスクはあまり認識されてないようです。
もちろん逆のケースもありますから、いい方に出る場合もあります。
かなり経験がないとこの話は難しいので、SQ持ち込みのカレンダーには危険な部分があると覚えておきましょう。

SQをイベント視?

SQイベント通過で強気転換?という話をたくさん聞きました。
でも、SQはイベントでも何もなく、相場環境には何の関係もありません。
ここまで下がったのは、別にSQのせいではありません。
SQの影響は、買い方怠慢分によるSQ値と先物の寄りの乖離だけです。

また、幻のSQだと祭ったところで、夜間にあっさりぶち抜けています。 


 


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相変わらず、根強い逆張り押し目買いでレバがプレミアム推移を始めました。
業者の在庫が底をついてきたのか、業者は割高なレバETFを売ることもできず、昨日は時間とともにプレミアム幅が拡大。 

業者の在庫が完全に枯渇して、信用の逆日歩がつくようになると、レバETFの裁定が働かず、レバと日経平均および日経平均先物との連動性がなくなります。レバにいくら買い需要があっても、これまでのようにレバの需給は先物に反映されなくなってくるわけです。今後待っているのは レバ保有者同士の回し合いという閉じた世界。

そのうち、すでに日経平均との連動性を失ったダブルインバースと同じように、日経平均があがってもレバが下がる現象が起きるでしょう。

新規設定停止になったときから予想はされたことですが、日経平均に連動することの多い別の商品と考えながら割り切って投資するしかないでしょう。

一方で、レバ自身からの順張りリバランスが市場の動きを増幅する力はこれまでどおりです。
1%動けば160億
2%動けば320億
5%動けば800億 
ですよ。 

レバの運用担当者は淡々と引けで売り買いを入れる単純作業、市場はそれを前提に先回りする。

あらためて考えるに、個人投資家に指数売買の道を開いた貢献はあるものの、実に迷惑な商品です。 
連動性を取り戻すために設定再開すると残が増え、順張りリバランスの量をさらに大きくするというジレンマ。 
他社商品の残高がじわり増加してますが、火事場泥棒的で感心しませんね。
当局はこの欠陥商品について早めにアクションを取るべきだと考えます。 

まあ、日経平均も欠陥商品といえばそれまでですが...。
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レバETFを個人投資家が買うと最終的に裁定残が増えるまでの仕組みがどうもわかりにくいようです。
実際、レバの残高が増えるタイミングと裁定残が増えるまでの間にはいくつかのSTEPがあり、この二つは同時には起こりません。実際、レバの増加は8月から9月にかけて、裁定残の増加は10月以降に発生しており、この間にタイムラグが存在していることがわかりにくい理由のようです。

STEP1 8月の急落過程

先物の買い方は投げる
先物を新規で売る人が増える(投機筋・ヘッジ筋)
先物が現物に比べディスカウント
先物買い現物売りの裁定解消売り
裁定残減少

STEP2 同じく8月の急落過程

レバETFを個人が買い下がる
レバETFが基準価格に較べ割高になる
裁定業者が先物を買ってレバETFを空売りする


STEP3 裁定業者が新規設定を申請する

空売りしたレバETFを基準価格のETFで埋めるために新規設定を野村アセットに申請

STEP4 レバETFが新規設定されてレバETFの残高が増える

設定日の大引けで裁定業者は先物を売り新規設定レバETFを受け取って利益を確定
野村アセットは大引けで先物を買ってレバETFを新規設定

STEP5 野村アセットの先物買建玉が新規設定のたびに増加

レバETFの残高が急落過程で徐々に増え3,000億円から8,000億円になる。
先物12月限(途中までは9月限)のバランスシートの右側に野村アセットの買いが積み上がり8万枚になる。

日経平均が本格的戻り過程に入るまでは、先物のバランスシートの左側で売り方の投機筋が入れ替わっているだけで、裁定買いにいたるような需給は発生しない。

STEP6 10月以降の本格的戻り過程

先物の売り方投機筋とヘッジ筋が足並みを乱しわれ先に買戻しを始める。

先物の需給がタイトになりそれを埋めるため先物売り現物買いの裁定が入り裁定残高が増える。
先物のバランスシートの左側が投機筋から裁定取引に置き換わり裁定残が急増する。

STEP7 裁定残が3.5兆円まで増加する
そのうち半分が日経型で、その相手方のほとんどはレバETFを設定している野村アセットの先物買いというわかりやすい構図。


 


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夏の急落過程で個人投資家がレバ1570を買い下がった結果
3,000億円の残高が8,000億円まで増えました。
この増加分5,000億円は野村アセットがレバ組成のため先物を1兆円買っています。

この1兆円が夏場以降の裁定残の増加分をほぼ説明しています。

投資家 レバETF8,000億円買い

野村アセット レバETF8,000億円発行 12月日経平均80,000枚買い

裁定業者 日経平均現物買い1兆6,000億円 12月日経平均先物売り80,000枚


相当大ざっぱに言うと裁定残3.5兆円のうち1兆6,000億円の裏はレバETFなのです。

日経型の裁定の大半はレバETFが大元であるといってもいいいでしょう。

レバETFが純資産価格を大きく割れない限り、レバETFの解約請求は裁定業者から出ませんので野村アセットは80,000枚の先物をそのまま3月にロールせざるをえません。

レバETFの新規設定は停止中ですので、レバがディスカウントになることは少なくなりました。
このままだと日経型は全くの無風でしょう。


 
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手口上、外国証券の買いが続いています。

やれ
買戻しだ
相場勘のいい長期筋だ
追い込まれて年末勝負の短期筋HFだ

いろいろいわれているようですが、さてさて

短期筋だとしたらはしごを外されるのが怖い???
だったら見てるしかないですね。
そういう人に限って上がった後にのこのこついていく。

短期筋が一転売りに回るのを 恐れていてもしょうがないでしょう。

買ったものがなくても新規で別の筋がいつでもいくらでも売ることが出来るんですから。

理屈より流れが出れば早くつくしかない。
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野村アセットが日経平均連動型のレバレッジETFとインバースとダブルインバースの新規設定を停止し、1ヶ月が経過しました。

もともと、レバ型とインバース型は現物交換型のETFとは違い致命的欠陥がある商品ですが、導入時にはまさかここまで成長するとは思わなかったのでしょう。


ETFは市場で売買出来る投資信託ですが、市場価格と運用純資産額の乖離を防ぐために追加設定という仕組みがあります。

追加設定という仕組みがあるため、市場価格が運用純資産額にさや寄せすることが担保されます。安心して先物とほぼ同等に売買出来るわけです。裁定業者が、乖離があれば収益を狙って両者の乖離が広がることを防ぐからです。


追加設定が停止されるとこの裁定が効かず、予定通りまず、ダブルインバース型が運用純資産と乖離をはじめました。
日経平均が上昇しても下値不安からダブを買うニーズがあればダブは上昇します。少し物議をかもしてますが、不思議なことは何もありません。

そもそも、クローズ型の上場ファンドが純資産額から乖離して売買されるのは当たり前の話であります。
古い話で恐縮ですが、韓国株に投資するコリアファンドが 50%以上も割高に売買されていたことを思い出します。


1570はまだ、残高が巨大ですから、かろうじて連動しています。
また、少なくとも解約は出来ますから、裁定業者が割安なところは買いますから、下方に乖離は生じません。

まさか、ここまで人気化するとは思わなかったので、多少の設計上のあぶないところには芽をつぶって組成されたのだと思いますが、さすがは野村アセットの英断です。その致命的な欠陥が気になり始めたのでしょう。乖離の問題は、今後この商品はクローズ型だと宣言すれば、そのうち慣れる小さい問題です。インデックスにただ連動するより、変則的な動きをする方が、それはそれで投機家にはたまらないでしょう。

致命的な欠陥

ひとことでいうとこのレバやインバース型の致命的な欠陥とは、純資産がマイナスになり得るという点です。マイナスになる前に償還するようですが、可能性としてはマイナスに転落する可能性を抱えています。ゼロ以下にならないオプションとは全く違うのです。

新規設定停止の直接の理由はリバランスにおける日経平均への影響ですが、この致命的な欠陥を抱えたファンドをこれ以上追加設定するのは危険だという議論もされていると推察します。

安楽死させるには

現物と先物間の損益通算。
これで異常人気はかなり軽減され
レバ型やインバース型はそれなりの適正規模に縮小するはずです。

もともと、先物の対象にすることすら危うい日経平均に、ここまで大型になる欠陥商品をのせたことが問題のスタートだったといえるでしょう...。


 


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日経225ETF(1321) 残高3兆2,000億円 うち先物保有約2%
TOPIXETF(1306) 残高2兆8,000億円 うち先物保有約2%
レバETF(1570) 残高8,200億円 うち先物保有100%つまり1兆6,400億円 

野村アセットのETFです。
通常型ETFは現物で基本運用するので、先物保有は最低限です。
ちなみに、1321はファーストリテーリング650万株持ってます。
ちなみに、1306はファースとリテーリングは24万株しか持っていません。
ちなみに、日銀さんがせっせと買い入れているのは通常型です。

レバETFは設定解約がとくに激しく、残高は2,000億円から5,000億円の間で動いていましたが、 日経平均が20,000円割れてから急増し8,000億円を超えてしまいました。


ETF

おかげで10/16日から新規設定停止になってしまいました。
その後の残高増減は、相場の上下と解約があった場合のみです。

レバETFの調整売買は

このレバETFは日経平均の騰落率分との2倍先物を売買します。
たとえば日経平均が1%変動すれば引け値近辺で残高の2%の先物を売買します。

現在だと8,200億円の2%にあたる164億円です。日経平均先物800枚弱です。
2%動けば1600枚
3%動けば2400枚。

これがどの程度インパクトがあるかは相場の状況次第です。

8月9月は3%の変動は平気でありましたから、レバETFから2000枚超の先物の売買が引け近辺で機械的にでたわけです。
まあ、これは簡単に予想できますから、事前に先回り売買がはいってある程度調整はされますが、結構大きい順張り要因です。
これが新規設定を停止した大きな理由です。これ以上残高が増えると、マーケットを攪乱する「進撃の巨人」にならざるをえないわけです。

19,000円まで戻りましたが、残高は横ばいのままです。
相場が上昇している分残高は増えるべきですが、それに見合う解約が出ているのでしょう。


個人投資家恐るべし

HFが1兆円2兆円先物を売ったとさわいでも、個人がレバを買い下がればこんなもん。
レバETFが12月先物を8万枚超買い越しているわけです。
おかげで売りHFの多くが降参して最近は平和が戻りつつあります。



新たな黒幕

日経型裁定残の裏の大半は、回り回ってこのレバETFが真犯人。
さて、個人は一体どこで反対売買に出て来るのでしょうか。 



 


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夏場のHFの攻勢に敢然と立ち向かった勇敢なレバETFであります。
残が増えすぎて、投信会社が自主的に新規設定休止中であります。


レバETF
日経新聞10/22


Q 新規設定できないと誰か困りますか? 
A 投資家には余り大きな影響はありません。なぜなら、市場の売買は新規設定とは直接は関係ないからです。

Q そもそもETFの新規設定てどうやるの?
A 特定参加者(証券会社や一部の機関投資家)が投信会社に現物バスケットを持ち込んでETFと交換して新規設定を行ないます。
 
A 2000年の初め、厚生年金基金が代行返上するにあたりTOPIX型のバスケットにそろえてTOPIXのETFと交換してから返納するというブームがありました。

A 日銀のETF買い入れの対象はレバ型ではありませんから、そもそも今回の新規設定停止措置は影響ありません。ETFの買い入れ要請を受けた証券会社が日経型バスケットやTOPIX型バスケットをそろえてETFの新規設定を投信会社に申し込みます。通常は手持ちの裁定残を持ち込みます。日銀には手持ちのETFを渡します。

A レバETFの場合は持ち込むべき現物がありませんので、新規設定の申し込みは現物バスケットではなく現金を持ち込んで基準価格でレバETFを新規設定してもらいます。

Q では、レバETFを新規設定申し込みするのは誰?
A 割高なレバETFを空売りして先物との間で裁定ポジションを組んだ証券会社が新規設定を申し込みます。

Q 新規設定停止でどうなるの?
A 裁定取引を行なった証券会社は、レバETFが割安になるまで裁定ポオジションを抱える必要があり、資金効率が悪くなります。

Q どんなとき、レバETFは割安になるの?
A 個人の多くが余裕で反対売買出来るような水準まで日経平均が上昇すれば、戻り売りが増え割安になりやすくなります。

割高割安といっても、ほんのわずかの差ですから、あまり個人投資家には影響はないはずです。
それよりも日経平均が大幅に戻ることが何よりも大事だということです。 




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ドル円 120-121
日経平均(現物指数換算) 18300-18600
下がって上がって下がっておわり。

微妙な上下やってくれまして、消化されたとはいいがたい残尿感残る動き。
先送りの不透明感は残ったままで、
大型連休前の日本市場には重たい宿題。

唯一の収穫は、中国情勢や世界経済を予想以上に注視していることがわかったことぐらい。


 
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日経平均の9月12月の限月間スプレッドが最終的に-115円までわずかに広がって終わりました。前日まで、-105円近辺で推移していたのですがじりじりと期先が相対的に安くなり、12月限が10円ほどマイナス幅が拡大しました。

これは、9月を買い12月を売る力がやや強かったか、9月を売り12月を買う力が弱かったことになりますが、10円くらいでは微妙でなんともいえないところです。あるいは、12月だけを新規で売る人が多かったか。

多少無理して
9月限 買い
12月限 売り 

を作って、今日のSQで現物買いを行い、現物買い12月売りの裁定残に移行する可能性もないわけではありません。

でも反対側は
 9月限 売り
12月限 買い

のポジションからSQで現物を売り、現物売り12月買いの逆裁定にするかもしれません。スプレッドの観点からは微妙ですが、ディスカウントになりやすい現状から、業者としては逆裁定はあまり持ちたくないところです。


結局、SQがらみの売買は9月限を放置する人が買い方売り方どちらが多いかで決まります。
結果は蓋をあけないとわかりません。

  • 売り方が余裕で放置するのか?
  • 投げきれなかった買い方が、SQで祈るのか?
うーん、売り放置が多く、意外と買い越しになりそうな気がします。
 

 


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値動きが激しい→指値すると出来た瞬間にやられる→板が薄くなる→値動きが激しい→オプションボラ高どまり
の循環モードに入っているようです。

弱気と強気が対立して、長期投資家にも迷いが出てきているのでなかなか落ち着きどころが見つかりません。

短期筋の仕掛け、投げ、踏みで動くのもしかたないところです。

でも、その分とんでもないところで買えたり売れたりするので、冷静な投資家にはチャンスでもあります。
 
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1日に1,000円上下してその結果、先物の売買高は異常なレベル。

現物市場で異常な売買高をともなう下落があれば投げる人が投げたということでセリングクライマックスともいえるのだろう。

ただ、先物はほとんどが日ばかり、しかもその中でミニとラージとCMEとSGXにまたがって高速回転しているロボットが大半。この1,000円上下で一体何回転しているかはまったく想像できない。調子のいいディーラーも何回転もしているだろうし。当然値幅を出す元になった実需の売りと買いはあるだろうけど、全体の売買高に比べればほんのわずか。

値幅が出る=売買高が増えるということなので、 出来高異常はある意味値幅の結果であって、即陰の極だとは必ずしもいえないだろう。異常な値動きは陰の極だというのなら少しはわからないでもない。

現物市場でも高速売買が入っているだろうが、やはり現物市場で投げる人が投げないとセリングクラマックスとはいえないのではなかろうか。 


 
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 「日経平均先物の下値を1枚ずつ高速で売るアルゴリズムが主犯の一人」。大手証券のトレーダーは大幅安の背景をこう指摘する。

 アルゴリズム取引はコンピューターに組み込んだプログラムに従い自動的に売買する。小刻みに売買を繰り返してサヤを稼ぐ。19日に動いたのは、先物の最安値で大量の売り注文を細かく1枚ずつ出し続け、相場が下がったところで買い戻すプログラムとみられる。

 もっとも1枚は先物の最小売買単位。通常ならいくら高速で売り注文を繰り返しても相場への影響は限られる。だが今は商いが細った夏枯れ相場。しかも中国株安に市場は神経質になっている。19日の上海株の下げをみてアルゴリズムが売り注文を出し、その思惑通りに市場は動揺した。(日経新聞8/20朝刊)

 
 1枚の連続攻撃に市場心理が弱気に傾いた。
大口で出すよりも効いた?高度な作戦?

市場にはやたら繊細な部分もありますから、そうかもしれないし、全く関係ないかも知れない。

証明しようがありませんが、お話としてはたいへん面白いです。
デルタヘッジの話に比べれば、相当奥深い...。

 
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レバETF参加者の裾野が広がり、個人投資家の間で一段と浸透してきました。
なかでも野村のNEXTFUNDSは売買高上位の常連で
最近は下がると買いが殺到し、上がると利食いが出て来るので、順張りでしかけるHFにとって宿敵となっています。

7月第2週の目にもとまらぬ19,100円台への下げで、レバETFの買いが需給を吸い上げたことが急反発につながり、これによって痛手を負ったHFも多かったと予想されます。
順張りで大量に仕掛ければいつも儲かるわけではないのは当然のことではあります。

ETFの新規設定と解約

ETFというのはいつでも市場で売買出来るメリットがありますが、実は指定参加者(証券会社)は前日までに運用会社に申し込むと基準価格で設定解約できます。

通常のETFは現物バスケットを持ち込んでそれを新規設定したETFと交換するのですが、このレバETFは設定も解約も現金で行なうのが特徴です。

NEXTFUNDSの基準価格と純資産額(過去1年)
レバETF

NEXTFUNDSの純資産額はこの1年で2,000億円から5,000億円の間を増減しています。
値上がり値下がりによる増減もありますが、頻繁に指定参加者が運用会社(野村アセット)との間で新規設定・解約を行なっていることがわかります。

日経平均が下がると純資産額が増え上がると純資産額が減る

傾向があります。
個人投資家はある程度レンジを決めてその範囲で買い下がり売り上がる傾向があるようです。

そうすると、このあいだのような20,000円割れ局面では、決済売りよりも新規買いが圧倒的に多くなり、レバETFは日経225現物指数や日経平均先物に較べて割高に推移せざるをえません。


この局面を手ぐすね引いていた指定参加者が日経平均先物を買ってレバETFを売って裁定ポジションを作ります。通常指定参加者はレバETFのポジションは長く持ちませんので、その大半がETFの空売りとなります。

レバETF       個人の買い  指定参加者の売り
日経平均先物    HFの売り   指定参加者の買い

  • 指定参加者はレバETFと先物間の裁定ポジションですから、HFの先物売りを指定参加者を間に入れて個人が受けた形になります。
  • 指定参加者は、レバETFが割高になるまで待たずに、ある程度たまったところで運用会社に新規設定を申し込みます。
  • 運用会社は申し込みを受けた翌日の基準価格で指定参加者にレバETFを渡します。

その際、指定参加者は先物の買いを売る必要があり、運用会社は新規設定に見合う分だけ先物を買う必要があるので、両者のニースは一致し、大引けでそれぞれ売り買いを入れて先物ポジションを交換します。(市場へはインパクトなし)

この結果、指定参加者が空売りしていたレバETFが新規設定で埋められて残高が増えるという仕組みです。


日経平均が上昇し個人の利食いが増えるとこの反対の流れでレバETFの残高は減少します。


新規設定解約の申請は指定参加者のふところ次第なので、残高が増減するタイミングは予想できません。








 


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SQについての考え方を書きましたが、見事に外れ。

でも、こんなもん。

何と上に「幻のSQ」が出来ましたが、
これをネタにいろいろ解説しているひとをみると、

痛々しい。 
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SQの予想はなかなかあたらないけど

一応事実だけ確認

6月9月の限月間が+-0近辺でずっと売買されていたのが、
昨日は予想外に相場上昇したので、
買い方が突然の上昇に安心したのか、ズルズル下落。

買いのスプレッド(6月売り9月買い)が弱く最終的には-5/6円まで後退。
乗り換えるより、SQ持ち込み決済を選択した「欲かいた」買い方が結構多かった可能性アリ。

そうすると、必然的にSQは売り物にならざるを得ないことになります。
SQ持ち込みを選択した買い方には責任持って寄り付で9月限を買ってもらわなければなりません。

そして、SQの売りを裁定業者が現物買い9月売りで吸収するというのが今日の予想されるシナリオ。

 さてさて

 下値でSQが決まれば「幻のSQ」出現!といってありがたいのかな?


9:25 追記
食い合い少なく、やや買い越しだったようです。





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毎週SQのweeklyオプション分に関してはリットルSQになるどころかどころかほぼナッシングになってしまいました。
さて、恒例のメジャーSQは来週です。
なんといってもGSの6月TOPIXの建玉は注目を集めます。

少数の大口保有者がいることは間違いありませんが
もともとSQという別に意味もない特定の日に清算しようとおもっているわけではないので、このポジションがSQをまたいでロールされることは99%間違いありません。

この大口保有者にバランスしている裁定残が存在するわけですが
もし、この大口保有者が先物ではなく現物を買っていたら、その分の裁定残は存在しなくなるだけの話です。

この大口がたまたまTOPIX6月限でもっているから話題になるわけでして、
もし現物でもっていたら馬群にまみれて話題にもなりません。
予定通り9月限に乗り換えたからといって、いつ売るかもわかりません。

要するに時価総額600兆円のうち0.3%をたまたま先物で持っている大口がいることが参加者に見えているに過ぎないということです。現物をそれ以上の金額もっている大口はほかにもいっぱいいるでしょう。

裁定取引による現物売りは裁定残がゼロでも出る

先物は決済で売られるだけではなく新規でいくらでも売れることをわすれてはいけません。

そもそも
異次元緩和であぶれたマネーがよってたかって一杯現物をかっているわけです。
この歯車が逆回転し始めたら、その時点の裁定残には全く無関係に、
先物がヘッジや投機で新規に売られ、
解消売りが出てきます。

裁定残の水準と解消売りには何の関係もないので、あんまりSQだけにからめて考えるのは辞めましょう。

 


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 当社では、昨年3月23日に日経・東工取商品指数先物取引(TOCOM NEXT)を試験上場(※)しました。しかしながら、本指数先物取引は、上場以来、市場価格と決済価格(原商品から求められる理論値)が乖離する状態が継続しており、これにより、新規建玉直後の値洗いにおいて追証が発生したり、寄付直後に大きく価格が変動することでロスカットが発動するなどにより、結果的に市場流動性が著しく低下することとなりました。現在は市場価格と理論値の乖離は一時的には縮小しているものの、流動性の向上の傾向は見られず、この状況を放置すれば、さらなる流動性の低下を招き、委託者をはじめ、取引に参加されている方々に不測の損失が発生する恐れがあります。TOCOMOホームページ
2010年3月にスタートした商品指数先物限日取引について、情報提供ありがとうございました。

実際に、市場価格と値洗いが乖離する状態が上場直後から発生し、出来高も急速に細ってあっというまに人気離散してしまったようです。ほっておけばどこまで値段がつくかわからない状態になる前に上場廃止となったようです。1年後の2011年2月に廃止が決まり2012年2月で終わっています。

ご参考までに半年間のチャート。乖離が広がる前に人気離散しています。
裁定取引の存在がいかに大事かということと限日取引の脆弱さを物語ります。

でも、日経平均先物やTOPIX先物も昔は1%2%平気で乖離してたんですけどね。
SQで紐付けされるのとされないのでは全く違うということですね。

ところで、無期限先物と呼ばずに限日取引と呼ぶのはおもしろい着眼ですね。
無限の道も有限の日々の積み重ねから...。

TOCOMO

 
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ゴールド100限日取引の続きです。

上場先物は満期があることで、満期までの保有コストが先物価格に反映されます。
満期が近づくにつれ保有コストは次第に小さくなっていき、満期において現物と先物は一致します。

CFDは満期がないかわりに保有コスト相当額を毎日スワップとして受け渡ししています。

こうして、現物と先物、現物とCFDはしっかりとお互いにひも付けされ、それぞれの間で裁定取引が働くのですが、この満期のない限日取引にはその紐付けメカニズムが存在しません。

つまり、満期もなく日々の保有コストの受け渡しをおこなわないので理論価格というものが存在しません。いくらの値段がついてもかまわないわけです。
そのかわりといってはなんですが、一日の終わりに取引所の決める清算価格で値洗いすることで、なんとか紐付けを狙います。値洗いといっても所詮評価ですから、拘束力は心理的なものです。
満期はないけど、一日一回ちゃんと値洗いするのでとんでもない値段で取引しないでねというのが、限日取引の現実です。

参加者が日々の清算価格を意識することで、需給がそこからあまり偏らないことを「期待」する取引だといえます。そうした意味で構造的には脆弱な仕組みだといえます。 

この辺のリスクについては「流動性リスク」という言葉で割と簡単に片付けられているようですが、裁定がはたらかないため
  • 需給の歪みが長期間にわたって継続することもありますし、
  • ショックイベント時にはとんでもない値段でしか売買出来ない可能性もあります。

その心配を払拭するには、需給が歪んだりショックイベントが来る前に、多様な相場感を持つ投資家によって厚みをもった建玉が積み上がる必要があります。


まさに壮大な実験ではあります。

スタート後の出来高は既存の先物よりかなり少ないようですが、これが予想内なのか予想外なのかはわかりません。

商品市場関係者のコメントを聞いている限りでは「だめもと」という雰囲気を感じてしまうのが少し残念です。
そこそこ適切な値段がついて無期限に金のポジションを持てるなら大変魅力的な商品なんですが、今後を見守りたいと思います。







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連休明け5/7に東京商品市場で無期限金先物取引がはじまります。その名は金限日取引。
これまで現物取引以外に
  • 先渡取引 当事者同士が相対で行う取引、満期あり
  • 上場先物取引 取引所で集中売買され、決済も取引所が関与する取引、満期あり
  • 証拠金取引(CFD)相対で取引され、日々保有コストを調整、満期なし
の3つの方法がありますが、第4となる手段の登場です。

特徴は
  1. 上場
  2. 満期なし
  3. 日々の保有コスト調整なし
です。金限日取引は満期のない夢のような取り引きです。満期がないので、SQうんぬんを心配する必要はありません。この第4のデリバティブ取引が成功するかどうかは壮大な実験であります。

大きな問題点

 現物と先物は全く別の参加者によって売買されますので、需給は微妙に異なります。局面によっては微妙どころか全く異なることもありますし、それが長期間継続する場合もあります。したがって、現物と先物の値段が同じように動く保証は本来どこにもありません。

別物と考えてもいい現物と先物をかろうじて結びつけているのが、満期の存在と裁定取引の存在です。
この、無期限先物取引ではそのどちらも存在しません。
満期が存在しないことは自明ですが、これまでの商品とは違い厳密な裁定取引はできません。
なぜなら、保有コストの受け渡しを行わないからです。保有コストは金利と借金(かりきん)コストと保管コストから構成されますが、この商品はそれが僅かである?ことから無視することにしたようです。

そうなると、現物とこの無期限先物を結びつけるものは、毎日値洗いに用いられる清算基準価格だけになります。
例えば、この無期限先物に買い需要が集中して、現物と乖離が広がりとんでもない値段で引けても、評価損益および証拠金計算には現物から計算される清算基準値が適用されます。引け値で評価益でも、証拠金計算上は評価損という状況が起こりえます。これが唯一の現物と無期限先物を結びつける1本の糸です。

裁定業者は、この証拠金計算上の評価損益の存在が抑止力となって無期限先物と現物があまり乖離しないことを前提に、現物と無期限先物間のスプレッド取引を行います。

果たしてこの擬似裁定が機能するのかしないのか。機能しなければ流動性には限界があり、無期限先物の値段は空中浮遊状態になります。無期限先物の成否はそこにかかっています。賛否両論あるでしょうが、東京商品取引所は可能性にかけたということです。 

日経225でもできないか、思考実験するのは面白いところです。 


 


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トレーディングが個人投資家でも出来るようになってずいぶんと時間が経ちます。
超高速は無理だとしても、短期売買におけるハンディはほとんどなくなりました。
中小証券のトレーダーと個人トレーダーは装備面ではほとんど同じ土俵での戦いです。
しかし、執行面のハンディに比べて情報面のハンディはまだまだ大きそうです。

トレーディングを人間心理の投影ととらえれば、トレーダーが集うトレーディングルームには様々な人間模様があります。人の表情・声・仕草、そのひとつひとつが大きなヒントを与えます。

それに対する個人は孤軍です。画面とネットとネットテレビに依存するしかありません。
情報は自分で選ばないと、都合のいい情報しか見えてきません。


先物が主導する展開というのは実際に多く発生しています。
理屈がつかない動きも多いです。

そんな状況において、投資家のために動いた理由を解説したり、
その日の「日経平均」の予想を万人に大して行なう相場解説者というのは大変だなあとつくづく思います。
ライブでの解説など、昔はあるはずもなく、株価を伝える短波放送ぐらいしかなかったわけですし。

でも、それが役目なのですから、視聴者のためになんとかしなければいけません。
名前が売れるから喜んで引き受ける人もいるでしょうが、人選を見ていると社内的にはいわゆる「いいひと」が選ばれているような気がします。なかには出演がいやでしょうがないひともいるでしょう。

つい最近、マスコミのひととお話しする機会がありました。

まさにこの話は「図星」だったようで、先物主導の相場展開をライブで伝える舞台裏の苦労がひしひしと伝わってきました。


報道される情報でなにが役に立ってなにが役に立たないか。
なかなか選別は難しいものですが
このような解説者達の舞台裏のぼやきを知るだけでも、情報との向き合い方が変わるのではないでしょうか。
 
 
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アマゾンが一時的に在庫切れを起こし、都心大手書店でしか入手できない状態になっております。
タイトルは入門となっていますが、これから取引をはじめようというまったくの初心者のかたには消化不良になるかもしれません。 


  • 取引はしないけど日経平均の特性をもう一度深く理解したい方
  • 売買はしているけど、うまくいかない方
  • 相場の本質を考えたい方
  • 大口プレヤーやプロの思考方法を知りたい方

にはたのしく読んでいただけると思います。

 直ぐ手に入る丸善のリンクを張っておきます。
 補足のセミナーも行なってます。
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日経平均は2012年暮れから上昇トレンドに入っています。
昨年10月安値から半年間で約5,000円上昇しています。

このような相場展開で売りから入るのはどう考えても不利に見えますが、実はそうでもありません。
現物プレーヤーの感覚からすると半年間売らなかったもの勝ちですが、先物の場合はほとんど関係ありません。

この半年間先物を買い持ちにした投資家のほとんどはインデックスファンドです。一部の投資家も現物の代替として先物をホールドしただけで、この人達は別に先物でなくでも現物バスケットでもETFでも良かったわけです。

長期のトレンドが上向きだから買いから入る方が有利に見えますが、必ずしもそうではありません。 
この上昇相場で買い中心に入っても負けている人はしっかり負けています。

買いから入っていれば、トレード的には負けた場合でも粘ったおかげで結果的に救われているケースが多く、本質をわかりにくくします。
長期トレンドが上向きなので買いから入ることはエントリーのひとつの原則ではありますが、鉄板ではありません。一方で、一見不利としか思えない売り入るということにも一定の合理性はあります。

そもそも、短期トレードであれば売りから入っても買いから入ってもそれだけでは期待値的には変わりません。需給の崩れを待って乗るわけですから、買いから入るのと比べても5分5分と考えてもいいでしょう。

それよりも利確と損切りのほうがよっぽど重要なのです

上昇トレンドというフォーローの風がある分、やられトレードでも粘れば生き返るので買いが結果的に若干有利になっただけに過ぎません。短期トレードを長期保有に切り替えるのは簡単です。こういう相場ですからその誘惑は常にあります。しかし、こうした勝ち方は短期トレードにとっては時限爆弾でもあり、そのまま放置すると最終的には相場が本格反転したときに帳尻が合うようになっています。

利確・損切のスタイルが完成しているトレーダーにとっては長期のトレンド自体はあまり意味のないことなのです。 といっても売りだけにこだわる必要はないんですが、売りだけしかやらないという合理性はいくつかあります。

相場は下がる方が圧倒的に早い。
従って、需給の崩れを狙って乗るのは合理的。

株式投資のリターンが長期的に債券より高いのは突然大暴落することのリスクが株式には織り込まれていると考えることも出来ます。日経平均のリターンが正規分布するのではなく下方リスクが相当大きいことを前提にオプション市場の値段がついています。

この2点だけでも短期トレードを売りから行なうというのは一定の合理性があると言えます。
いつかは5,000円単位の大暴落は必ずあるでしょうし。
出口戦略の大変難しい金融緩和の宿命ですし、それが人間が作る証券市場の歴史です。

それはともかく
先物プレーの神髄は短期の需給に乗ること。
コレにつきます。
先物市場はそうした輩がひしめいているやくざな世界であるということです。
普通のプレーヤーに出来ることは、先頭を走ることができなくてもせめて下位グループにとりのこされないようにすることです。



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しばらく、押し目のほとんどない上昇が続いていましたので、日経平均が不思議な生物だということをすっかり忘れていた人も多かったと思います。

期末を挟んでこの乱高下に見舞われ、慌てたひとも多いでしょう。改めて「日経平均」「先物」「日経平均先物」の存在感の大きさを再認識せざるをえません。

なぜ、「先物」や「日経平均先物」が現物を無視したとも思えるこのような大胆な動きをときおり見せるのでしょうか? 

それは、「先物」とりわけ「日経平均先物」は現物とは全く異なる思想をもつ参加者に支配されているからです。
現物の延長で先物を考え、その先物に動かされる現物市場を見ていたのでは、その背後にある巨大なメカニズムにはなかなか気づけません。

現物と先物は全く別物であるということを理解することがなによりも大事なのです。

この勝手気ままに動く暴れ馬のような全く別世界の生物をかろうじてつなぎ止めているのが、裁定取引とSQというシステムなのです。







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日経平均先物は効率のいいギャンブルのひとつです。
アスクビッド 5円=0.025%(5/20000)
手数料 40円=0.002%(40/2000000)
反対売買のコストはわすか0.027%(540円)
回収率99.973%!!!

適当に売り買いしてもなかなか負けないはずなんです。
相場上昇時には全体のパイが増え回収率は100%を超えるので、レバレッジさえきちんと管理すれば効率のいい長期投資も出来ます。

それなのに勝ち続けるのは一部の人間だけ。
外国人だって勝っているかどうか実際のところは怪しいもの。 
回収率のはるかに低い競馬でも、特殊な手法を使って勝ち続ける人はいるというのに。

先物はデリバティブの中では最も単純なので、そのままシンプルに戦うことも複雑に戦うことも自由にできます。しかし、かならずしも複雑にすればいいというものでもありません。

では、なぜ勝てないのでしょうか?

それは、先物に対する思考方法が根本的にまちがっているからです。
単純で簡単に始められるがゆえに、多くの人がたくさん思い違いをしています。 
また、売買をしたこともないのに適当な解説をする人が大勢います。 
儲かってもないのに適当な手法をばらまく人がいます。 
胴元の様な立場から離れて市場を見つめ、その思いを一段と強くしました。

先物主導とかアルゴとか取って付けた解説に納得しているようでは、回収率99.923%のメリットをいつまでたっても享受できません。

本書はここで買ってここで売れば儲かるという一般的な投資本の類いにある内容は一切書いていません。また初心者のために「先物とは」を解説したものでもありません。
日経平均と戦うために本当に必要なことを解説しています。

3/27(金) のような不思議な動きがなぜ起こるのか?
アムロが買ってアムロが売ったという表面的なことではなくそのメカニズムを考えてみたことはありますか? 


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昨日今日と、引け値だけ見ていたのではわからない日経平均を巡る激しい駆け引き。
昨年8月から書き始めてようやく完成しました。
日経平均と仲良くしたい方
正面から勝負を挑みたい方
にお薦めします。

日経平均トレーディング入門


第1章 舞台を知る
第2章 過去を知る
第3章 特性を知る
第4章 考え方を知る
第5章 情報を整理する
第6章 需給を読む
第7章 視野を広げる
第8章 相場の世界を生きる


4/11(土) 4/25(土)にセミナーも予定しています。
 「日経平均と戦うために覚えておきたいこと」

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3/2(月)のビックリ18,990円は、週末夜間にあっさりクリア。先物は一足お先に19,000円台を達成。その後は雇用統計でドボンではありますが。

結局なにが原因だったか、よくわからないまま、多くの投資家からはすでに忘れ去られてしまった一瞬の珍事でした。何らかの誤発注であることだけは間違いないようですが、気づいて直ぐその瞬間に反対売買出来るかというのは少し疑問が残ります。やはりクロスのタイミングがずれてしまったというのが妥当なような気がします。

上で指値をしていた人は気づけば、100円以上利食いになっているわけですからこんなおいしい話はありません。一方、オプションガンマロングでありながら、指値のデルタヘッジを入れてなかったひとは悔しい思いをしたに違いありません。

でも、このお騒がせ注文が出た瞬間に、ほかの先物やオプションに瞬間的に追随できるのがアルゴリズムロボットの最大の利点でありましょう。このような動きの時に、割高になった方を先の売るか、割安になった方を先に買うかというわずかなロジックの違いで明暗は分かれます。あとは、執行までのスピード。割安になったほかの先物やオプションを拾ったあとに、割高に走った先物を売ろうとしたらすでに下がってしまったというとろくさいロボットも何体かはいたことでしょう。

いずれにしても、人間のトレーダーでは気づいたとしても瞬時に対応はできないでしょう。無機質なロボットだから追随出来るというワケでしょうね。改めてアルゴリズムの力に感心します。




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9時から9時20秒の間に先物は18990円まで上がって18810円まで下がるという珍事。
そのうち、なにがあったか明らかになるでしょうが、売り買いクロスの発注がぎりぎりで寄りに間に合わなかったと見るのが自然。

でもおそろしいことに、MINIや6月など流動性のあるものがいっせいに同じ動きをしているということ。

フラッシュボーイズが市場間で活躍したわけです。あっというまの見えないスイングですから人間では間に合いません。

大元で買って売った本尊は、瞬時に巨額の損失。

南無阿弥陀仏

 
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HFTにもいろいろあるのですが、そのなかでも市場間の流動性の分断を超高速取引で先回りするのがアメリカ版フラッシュボーイズです。

そのために必要な舞台が、
分断された複数市場の存在と
ダークプールと呼ばれる、それぞれの証券会社が市場執行の前に抱えている現在進行形のオーダーの塊

の2つです。


日本には東証という最大最強のECNが存在します。個別株の流動性の9割以上を東証が独占しています。大阪証券取引所がなくなった現在、地方証取は地方単独銘柄をほそぼそと取引する場でしかありません。

それ以外の市場(ATS)はSBIジャパンネクストと野村系のチャイエックスジャパンが運営するPTSが2つと、それぞれの証券会社がもつダークプールと言われる執行前のオーダーです。ここにそれなりの流動性があれば日本版フラッシュボーイズの活躍の場がでてきますが、個別株においてはまだほど遠い現状です。現在売買高の半数近くをアルゴやHFTが占めていますが、 それは米国版フラッシュボーイズによるものではなく別の種類のHFTです。

アメリカにはレギュレーションNMSというのがあって、分断された市場の中から最適価格で執行する義務がブローカーに課されていますが、日本においての「最良執行」の定義はそこまで厳密ではなく、主市場(この場合東証)で執行しますと宣言すればそれが、最良執行方針と見なされ、たとえPTSで有利な価格があろうと、ブロ-カーはその値段で約定する義務を負いません。
 
かつては、マネックスや株コム、松井が夜間PTSを開設しましたが、管理コストに見合わずいずれも撤退しています。最近では、東証が100銘柄0.1円刻みを導入して、貴重なPTSの先行者利得まで奪っている状況です。


日本版フラッシュボーイズ

そのような状況の中 、SBIが先物取引で昨年打ち出した「JNETクロス取引」にはフラッシュボーイズの活躍の場があります。あくまでも可能性の話です。

JNET

このJNETクロスという形態は、顧客注文がSBIジャパンネクストのダークプールをのぞいた後に大阪で執行するという形態です。瞬間的に注文がSBIジャパンネクストのダークプールに回送されているわけです。

SBIジャパンネクストが運営するPTS(公設市場外取引)で約定されるのではなく、あくまでもダークプールを経由するという点が要注意事項です。つまり、約定はPTSではなくダークプールでマッチングされ、マッチングしたものは市場内立ち会い外取引としてJNETで執行されるという方法がとられています。

このダークプールの反対側に待ち構えているのが話題のフラッシュボーイズです。

ラージとミニの2つにSGXとグローベックスをまたいでフラッシュボーイズが暗躍しているのは、取引していれば直ぐにわかると思います。分断されているラージとミニがあたかも一つの市場のように同時に動いているように見えるのは、フラッシュボーイズの激しい競争のおかげです。フラッシュボーイズにとっては、このJNETクロスは5つめの市場になるわけです。

たとえば

17000円買い17010円売り板の時、SBIに成り行きの買いを入れると、SBIジャパンネクストのダークプールの中でフラッシュボーイズはその注文に対し17010円で売るか、何もしないか、一緒に17010円を他の市場に買いに行くかの選択を瞬時に するわけです。顧客の注文を大阪市場で追い越したらフロントランニングになりますから、買いに行く場合は他市場にいっているハズ?です。

JNETクロス取引については手数料の引き下げサービスを行っているようですが、裏ではフラッシュボーイズが虎視眈々と利益を狙っているというわけです。想像ですが、フラッシュボーイズからの見返りが手数料引き下げの原資であるかもしれません。正しい順番で執行されているかどうかは顧客にはわかりませんから、SBI証券を信じるしかありません。 たぶん、初期の頃のカツヤマのように感覚的な議論になると思いますが。 

 


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