九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

カテゴリ: 投資持論

私は日銀ETFの買いは大反対です。
「相場の神様」を冒涜するからという、単純な理由です。

なにはともかく、これは「いかん 」「駄目なものはダメ」と思ってます。


これをやらないことのデメリットは
やることによるデメリットをはるかに上回ると思っています。

でもゴメンなさい、理論的には説明出来ません。

モーサテに、いつも歯切れのいい藤戸さん登場。
思い込みが激しいので意見が合わないことも多いのですが、今回ばかりは賛同デス。

キャプチャ3

キャプチャ11111

キャプチャ2

外国人投資家にとって、日本の株式市場は上海同様いかがわしいそうです。

 藤戸氏「そもそも論で、もう一度6兆円というものを議論していただきたい」



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市場をロボットトレーダーが支配するらしい。
私はそうはならないと思っている派なので、結構期待しながら読みました。




AIとアルゴリズムの違いは、AIは自己学習したり柔軟に判断することだと思います。一定のルールに基づいて行動するのがアルゴリズムで、ルール通りにいかない曖昧な部分に判断を加えることができるのがAIということでしょう。市場に近くなればなるほど、AIは連続的に判断を行なう必要があります。果たして市場取引をどこまでAIで自動運転できるかというのがテーマの一つです。

金融市場がAIに支配されてしまうのか、それとも人間トレーダーがAIを活用することでより強くなるのか?この二つのあいだでは、だいぶ想像できるイメージが異なります。
前者だと人間トレーダーは消滅する運命にあります。残念ながら、本書の立場はあいまいで、警鐘を鳴らすだけで終わっています。


金融市場におけるAIの役割
  • 長期的に儲かる銘柄の選択
  • ポートフォリオ構築・リバランス
  • すでに売り買いすることを決めたものを出来るだけ有利に市場執行
  • 売り買いするかどうかのタイミング判断も含めた短期的市場取引
上に行くほど資産運用、下にいくほど、市場取引、高速取引ということになります。

金融市場ではすでにアルゴリズムは広範に使われています。果たしてAIの進展でどこまで人間不用に出来るのか?
現在、市場執行の大半がアルゴリズムに取って代わられていますが、これが普及する過程でも、人間トレーダーの抵抗が長く続きました。とりあえず、人間トレーダーがアルゴリズムを使いこなすことで第1ラウンドは決着しています。

資産運用の世界

AI以前の問題として、異常なペースでインデックス化が進んでいます。ETFが市場を支配する勢いです。日銀もこの動きに拍車を掛けます。運用会社の仕事が着々とETFに奪われているわけです。また、AIを搭載したロボットアドバイザーが最適なETFを選択するという仕組みも急速に広がっています。でも、こうした動きは、今のところAIの精度というよりはコスト削減の要素が一番大きいのだと思います。


銘柄選択

人間より遙かにたくさんのデータを読み、時系列にどのようにでも相対比較できるロボットがファンドマネージャーに比べ有利な立場にいることは間違いありません。でも、それだけで勝てるかどうかについてはまだまだ疑問です。この点についても、本書では指針は示されていません。

  • 人間だけで銘柄を選択
  • ロボットだけで銘柄を選択
  • ロボットが自動学習で選んだ銘柄を最後に人間が判断
  • 選び方のポイントを人間が教えたロボットを使って選んだ銘柄を最後は人間が選択
果たしてどれが優勢になるのか?
ロボットはかなり浸食するでしょうが、人間ファンドマネージャもやはり生残るでしょう。結局市場執行と同じように、共存していくのではないでしょうか。


市場取引

イベントや指標に反応して高速で動けば儲かる局面は確かにあります。
ただ、勇み足もあるので確実かどうかは何ともいえません。分のいい局面に特化してやり続ければ儲かるでしょう。分のいい局面を選別するのにAI活用の余地はあると思います。でも、こういう局面を狙う動きは市場のほんの一断面にすぎません。

通常の相場で、マイクロ秒後から数分後の動きを予測する技術の開発は進むでしょう。しかし、その技術が開発できたとして、ロボットが能動的に動いてスプレッドを払った上で儲かる方法が見つかるとは思えません。結局、今、HFTがやっているように、市場間の先回りか、逆張りによる裁定取引しか収益を上げる方法はないというのが現在の私の持論です。

また、市場のアルゴリズム取引の大半を占める売り買いすることを決めた注文の分割執行をより緻密化する開発はさらに進むでしょう。


まとめ

残念ながら本書では、私のこれまでの考えを変えることはできませんでした。とくに、市場取引に関して、ロボットやアルゴリズムがどういうロジックでどういう取引をしているかについてはほとんど記述がなく、表面的に手に入る情報を集めてまとめただけの内容でした。クオンツファンドの残高が大きいとか、儲かっているとか、優秀な科学者が集結しているというだけでは、AIが市場を支配するという説得力はありません。

将棋や囲碁の世界もそうでしょうけど、天才棋士がロボットを使えば新たな局面になるはずです。そうすると、別のゲームとして区別する必要があるかもしれまん。たとえば、人間部門、AI部門、無差別部門。
市場取引は別のゲームとして区別できませんので、これらが入り乱れることになります。結局、人間とロボットの融合こそが必勝パターンの要だと思います。こういう主張であれば納得できるのですが。


お勧め度 NA (何を知りたいかによる)

市場取引きやトレーディングとAIについて期待する人にはもの足らないでしょう。
AIが金融全般にどういう影響を与えるかについて広く知りたい人にはお勧めです。


 
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財政政策にしろ金融政策にせよ、一時的には効果はあるが、長期的にはそれだけではゼロサムにすぎないと思う。どちらも、一時的な効果を出すために潜在的な問題を先送りしているのだと思う。

潜在的な問題とは
財政政策は将来の増税
金融緩和は通貨安競争

とくに通貨安競争はどこかで通貨高に耐える国があって始めて歯止めがかり成立するわけで、昔は日本、今は米国。お互い節度を持って持ち回りで通貨安をやっている間はいいが、一旦バランスが崩れると今の原油市場のようなことも起こりうるだろう。1月の波乱相場はこの辺を意識したこともあろう。

ではそうしたリスクがありながら、なぜどの国も金融政策にのめり込むかといえば、一時的に時間稼ぎをすれば「新たな付加価値が生み出せる」と信じているからである。あるいは、ほかに「うまい」方法がないからである。財政政策では問題が見えすぎているからである。

時間稼ぎをしている間に、生産年齢人口の増加か生産性の向上を伴う仕組みが構築出来れば、ゼロサムにすぎない問題先送り政策でもトータルでプラスの効果が出る。つまり、量的緩和自体に長期的な効果があるとは思わないが、株高円安で時間を稼ぐ間に「何かが」進めば効果は全体であったことになる。


財政健全派・財政積極派・リフレ派・デフレ派それぞれベースになる経済理論が違うように、そもそも経済学というのは正解のない学問。

議論しあっても答えは出ないし、過去にうまくいった政策や他国でうまくいった政策も本当の要因が何かは証明できるものではない。だから、経済理論は時代によって変化(進化ではない)していく。米国の量的緩和の成功は、ベースに米国の潜在成長力の高さがあったからこそだと思う。もっとも、まだ着地していないので何ともいえないが。

結局、政策は責任ある人間がリスクを取り決断しなければならないものだと考える。


今回のマイナス金利はいいとも悪いともわからないが、官僚が得意とする目標のすり替え、つじつま合わせでないことだけは祈りたい。


 


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雇用統計の数字に一喜一憂するのはいかがなものかとは思うけど、市場参加者の最大関心事ですから、どういう動きをしても大きい度量で乗り越えて行かねばなりませぬ。

雇用の状態に大きな注意を払っているといわれるイエレン議長は、雇用統計の結果を受けて「ますます優柔不断になるだろう」とみた投資家は最初は売りで突撃。

しかし、よくよく考えると、世界的に低金利緩和状態は継続中だし、アメリカの利上げもどうやら年内はなさそうだし、ここから売りの回転はそろそろ危険そうだと、少しづつ感づいたようだ。

そして一転買戻しに拍車がかかり、バーゲンハントも加わって安値からの急回復。

毎度ながらついて行くだけの日経平均は 安値から700円近い戻し。

そんな状況のなか、今月は2回も会合のあるわれらが日銀。

新聞報道によると、2%達成目標時期を先送りするという。

官僚にとっては屈辱的な前言撤回だが、ここは突っ込みをいれるよりはあうんの呼吸で飲み込むしかなかろう。総裁会見で、KYの記者から毎度の質問が出るかも知れないが、ここは笑って誤魔化すしかない。

さて、ここからは瞑想の世界

HFのパフォーマンスが振るわない。
2015年は株も債券も上がってないのだから、当然の帰結。
順張りで攻めるが勝ったり負けたりで徐々に負けがたまる。
もし、つかの間の緩和状態延長で足並みがそろうなら、最大多数の幸福である上攻めに向かうのが起死回生の一打だが...。

結局、量的緩和では景気刺激にもならないし、インフレも達成できない。
ただ、上攻めを狙うHFの戦闘意欲を一定期間刺激するだけ。
順回転が効いている間は、緩和が効いている気がするだけの幻想...。

もっとも、株高の間に経済が活性化するソロスのいうところの「再帰現象」でも起これば万々歳ではあるが。




 


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中国はまだ金利が「ある」ので、金利を下げて対応できる。
でも、こんなに効くとは誰が予想しただろう。
本家の中国ではなく、欧米のほうがはげしく反応。
香港のあの上下を見よ。
日経平均がこんなルートで20,000円を回復するなんて。

これがマネーの本性なんだろう。

理屈半分、あとは反射神経。

考えすぎたらダメなのさ。




 
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株式や金融商品にはファンダメンタルズというべきものがあるにはありますが、それと現在の株価は余り関係ないと思っています。

ギャンブルとしてとらえた金融市場や株式市場はもっとも分析が困難で得体の知れない存在だからです。
なぜなら、正解というか永遠に通用する真理は存在しないからです。
ファンダメンタルズというべきものがあったとしてそれと株価が乖離したとしても、どちらが正しいかなど永遠にわからないのです。結果的に解説することは簡単ですが。

分析的なアプローチが有効だと考えられる競馬は着順という結果的にわかる真理が唯一絶対的に存在します。
宝くじやスロットやルーレットは完全確率既知のギャンブルですし、パチンコも確率に支配されたゲームです。
駆け引きなどの複雑さでにているのは麻雀やトランプ賭博でしょうが、これらは完全なゼロサムゲームです。
そのどれとも違うのがギャンブルとして見た株式市場です。
しかも、株式市場には投資の要素があるからなおさらややこしい。

私はずっと、短期志向のトレーダーでやってきましたので、ファンダメンタルズや長期シナリオを絶対視することはありませんが、一部の資産はもやっとした見通しに基づいて長期保有しています。心理的には股さきになることもありますが、要は程度問題です。

いろんな市場参加者がいて、すべからく自分の資産を増やそうとして参加しています。
最近盛んにいわれる5頭の鯨も、資産を増やそうとして市場に参戦しています。
官製相場に短期筋が乗ってバブルを作り出し、そしてそれはやがてはじける。
ちまたでいわれる割とシンプルな理屈です。ただ、これは有望なひとつのルートに過ぎないということには留意すべきだと思います。

この理屈はほとんどの参加者に読まれています。そうすると、これから株価が通るルートも順番もその影響を受けざるを得ませんし、その予測は誰にも出来ないものです。

ひとつだけ言えることがあるとすれば
自分の信じる手法や評価方法からしか金融市場を見ないというのは、もったいないような気がします。
よりどころとして、特定の考え方を持つのは大切なことではありますが、一歩下がって別の視点を常に探し続ける姿勢も得体の知れない金融市場に参加し続けるためには必要なことだと思います。



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いよいよバブルの段階に入った。
80年代の再来。
世界的金融バブル相場。
押し目を作らない日本株の上昇。
強烈なドイツ株の上げ。

このような相場を前にして、「バブル」と盛んに喧伝する声もありますが、私はバブルだとは思いません。
といいますか、バブルははじけなければバブルだとは言えないしわからないものです。
バブルだと決めつけて不用意に売り上がるのは賢明だとは言えないでしょう。

確かに状況は89年に似てきてはいます。89年は3万円に乗せてから、毎月1,000円づつあがっていったわけですが、当時より今の方が金余りの規模が違います。 

はしごを外される危険性は常にありますが、そのためにオプションという強い味方があるということをお忘れなく。


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量的緩和が効くのか効かないのかわからないまま、市場のよりどころは日銀ETFへ。かなりの不健全さを感じてしまいます。

主が表にでてしまった場合なかなか主の思うとおりに行かないのも相場。ただ、今回の主は無限に近い資金力を持ち、株式市場にとっては前代未聞の主であることも確か。しかし、巨大であるから何でもできるわけでもなく、公器であるが故の限界もあり、実は次に出せそうな手は一段と細る。

アベノミクスの成否は別にして

直感的には市場の死が待っていると思う。
債券市場が死んで株式市場も死ぬ。

はずれてくれるといいのだが...。

 
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上げ下げの相場予測を続けていれば、半分はあたり半分は外れます。
半分以上当てる人は、真の天才かそうでない大半は詐欺師か

はずれることを前提にしながら戦略やリスク管理をしなければいけないということは、誰もがなんども認識していることなんですが、人間ですからたまに油断します。

そんなタイミングに
調子のいいひとの断定的なアドバイスをつい鵜呑みにしたときなどに限って大きな動きが起こったりします。

相場の神様はここぞというときに試練を与えてくれます。

実は相場の神様はひとの心の中にすんでいて、要は自分との戦いということですね。



オプションでは、外れたときの対処が出来るし、その対処法の巧拙が、結局最終的な明暗を分けるといってもいいと思います。

そのためには、無駄玉、無駄ポジションを決して惜しむべきではないと考えます。

そうした考え方をとらない、一方的な爆発戦略はかならず帳尻があうと考えるべきだと考えます。




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意外なことですが、オプションで派手に勝ち続けることを喧伝するサイトはあまりないようです。

オプションの世界は人口がすくないだけに健全なほうなのかもしれません。
始めるハードルが高く、甘い考えのひとが少ないということもあるかもしれません。

なんといっても、怪しさ満載なのは個別株とFX。
先物には小粒ではありますが、軽い気持ちの売買シグナル提供者がいっぱいいます。


元ファンドマネージャーや辣腕トレーダーを名乗る教祖もどきの人が急騰銘柄や相場予言をまき散らし、「ここから先は」と会員を募ります。

そうしたサイトは無届けなことはもちろん、驚くなかれサイトの広告費用に月何千万単位をかけています。それでもペイするというから、おそろしい世の中です。

SEO対策をしてサイトに誘導すれば、何%が入会するかというデータもそろっていて、曜日や時間帯でクリック率が異なるので、選任のサイト広告担当までいるといいます。情報商材のノウハウが完全に移植されているようであります。あまりに大きくなりすぎてあわててライセンスを取りに行くという本末転倒なケースもあるよう。

株の世界では、結構読みが「ぴたぴた」とあたることもたまにアリ、そういうときに派手に宣伝を仕掛けると新たな教祖がすぐに誕生します。どちらかというと教祖はもともと大まじめでも、宣伝上手な黒幕がついてエスカレートするケースも。

ああまたかと思いながらも、いつの時代にもそういう連中は現れ、一定の人気を集め、やがて予想通りの結末を迎えていくというおきまりのパターンを繰り返すのです。

簡単に儲ける方法はありませんし、儲かる秘密の情報などあるわけありません。
あったとしても、それを教えるわけがないのは、普通にわかるのですが、
それを乗り越えてしまう欲というものはほんとうに恐ろしいものです。





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先物オプションの世界で
5年生き残っている人は、自分のやり方を身につけていると思います。
それがなんであれ、さらに5年生き残る可能性はかなり高いと思います。

過去の先物オプションブログでも、5年以上続いているのは稀少です。

10年生き残っている人は、本物でしょう。
どんなときにも破綻は避ける力はあると思います。

3年以内なら、まだ、偶然かまぐれ、運でも生き残れるのがこの商品の落とし穴なんでしょう。
勝ち逃げすれば別ですが。

だいたいそんな基準で考えておけば、おおはずれはしていないと思います。

3年から5年が分かれ目 

あくまでも個人的な感覚です......。

SQ勝負は3年続ければ必ず負ける。
長期的には売り有利でも、小市民は1発で資金破綻して負ける。

どっちにしても負け。 

触らぬかたまに少額勝負が華。




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黒田総裁
相変わらず杓子定規な受け答え
質問者も毎回代わり映えのしない質問
「為替と金融調節は直接は関係ない」という原理原則をたよりに円高仕掛けが出るも不発。

ここまで読み切っていたらさすがの業師なのですが、
どうやら、そんな深い裏はなく
自分の仕事エリアを決めたらあとは知らないという、いかにも官僚的な尊大感がただよいます。

ボラは日銀決定や総裁会見を前に大幅下落。
バックスプレッダーの怨念をエネルギーにするかのように、相場はあく抜け感ともいえそうな反発。

いい加減、緩和頼みは卒業したいものです。
多くの人はそう思っているはずです。
でも、やめたくてもやめられない......かも

安倍様
そこんとこ、どうぞよろしくお願いいたします。





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「先物主導」

昔は株が下がるたびに先物は「悪玉」にされましたが、最近は「悪玉」ではなく、「主導」論に振り替わったようです。下げ局面だけではなく上げ局面も演出するから、下がる局面だけ悪者に出来なくなったのでしょう。先物主導論には市場参加者の何ともいえないため息が伴います。

なぜこれだけ、日経平均先物が暴れまくるかというと、売買高に占める実需(中長期に保有する投資家)の割合が低いからに他なりません。現物が売買できない時間を含めた24時間取引の影響も大きいです。
 tategyoku
baibai
数字は少し古いので裁定残が4兆円もありますが、全体の傾向を見るには十分です。
この2つからとりあえず推測できることは

  1. 大証ラージ立ち会いの売買高の比率は夜間を含めても1/3しかない。
  2. MINIの売買多いがほとんど建玉として残っていない。オプションのヘッジや、ラージ、SGX間の市場間鞘抜き(建玉として残る)を考えると、ほとんどの売買は日計りと推定される。
  3. MINIの100枚単位の大口は、ほとんどがラージ、SGXとの市場間差や抜き 
  4. 現物市場との間の裁定取引に伴う先物の売り買いは、先物市場にとっては貴重な「実需」
  5. 夜間は貴重な「実需」が出動できない

まだまだ、いろいろありますがマニアックになるので、このぐらいにしておきます。

「先物主導 」を確固たる物にしてしまった要因は
24時間取引の成功
MINIの成功

のふたつが大きいでしょう。

とりわけ個人投資家のMINI1枚2枚の積み重ねが、先物の振幅に大きく影響を与えている可能性が高そうです。特に夜間。
現物の夜間取引が検討されているようですが、このような先物の現状も踏まえよく考えた方がいいと思います。

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日経平均が明日上げるか下がるかを当てることはできるのでしょうか?

とくに最近の日経平均は多くの人を裏切る形で 動いていますから、多くの方はそうした実感を踏まえ、自信を喪失されているのではないでしょうか。相場解説者も本当にご苦労されていると思います。

明日上がるか下がるかを毎日予測し続けたら、たぶんその結果は限りなく50%に近づくのでしょう。売買シグナル的な手法も、負けた分は消えていなくなりますから、残っている物で驚異的に勝ち続けているものはあるでしょう。しかし、 過去勝ち続けたシステムやトレーダーが将来勝ち続ける保証はどこにもありません。
これは、永遠に証明できないテーマですが、勝ち続けるトレーダーが居ることだけは事実です。


結局、株のセカンダリーも先物もオプションも、将来のファンダメンタルの周りで、時に上に行きすぎたり、下に行ききすぎたりしながら全体のパイを奪い合っているだけですから、相場が上がり全体のパイが増える以外は富が増えることはありません。下がれば下がった分だけ減ったパイを奪い合うわけですから、退場者は増えざるをえません。

上げ下げを当てる戦いは、わかりやすくてシンプルですが、遊びがない分過酷な世界でもあります。資金管理とアクセント、勝ち抜くにはこれしかないと思います。

オプションはゲームのルールが違うので、全く違う戦い方ができますし、相場の展開そのものを戦略に落とし込めるので、毎日毎日上げ下げで神経をする減らすよりも、私には合っているというわけです。 

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年初から下げて始まった株式市場ではいまだに余震が続いています。
上げるにせよ下げるにせよ、日経平均が常にオーバーシュートしている状況ですし、夜間で日経平均の位置が決められてしまうのは事実です。
今日も多くの市場参加者がめどと考える14800円を夜間にあっさり舐めて戻ってきました。

それもそのはず、日経平均は日本を丸ごと24時間売買できるグローバルインデックスなのです。外国人の売買シェアが高いこと、24時間売買できること、日本経済全体が景気敏感株になっていることが要因です。

もはや、国内のローカル要因の積み上げや個別銘柄の要因など、マイナーな要素に過ぎません。本来は個別株の集合体がインデックスなのですが、日経平均は先に指数が決まって、個別株の値段はその流動性に合わせてつじつまあわせをさせられていると考えるべきなのです。

これは、ちょうどオプションンの値段が市場で決まって、オプションの値段のつじつまを合わせるためにモデルを使ってインプライドボラティリティを計算するのによく似ています。

個別の構成銘柄は、その流動性に合わせて、日経平均という大枠の中でつじつまを合わせるように値段が決まっていると考えるべきなのです。
流動性の高い銘柄や、大きな個別要因がある銘柄は独自の要素で値段が決まりますが、その他多くの銘柄はグローバルインデックスである日経平均のつじつま合わせで動いてしまうのです。
 
そうした中、国内投資家は 
グローバルインデックスである日経平均をを避けて新興市場でゲリラ戦に挑むか
日経平均と共存して個別株を考えるか
日経平均そのものに24時間挑むか

の選択肢を明確に持つ必要があると思います。
市場がそういうメカニズムで動いているわけですから、そう考えるしかありません。 

そして、本気で日経平均に挑むなら、そのメカニズムをもう少し正しく理解する必要があると思います。

グローバルに取引されている商品であるにも関わらず大証の手口だけを追っても、ストーリーとしてはおもしろいでしょうが所詮その範囲の創作物語として聞くべきです。

裁定取引にしても残が0であろうが4兆円あろうが、先物を売る人の方が多ければ裁定取引を通じて現物売りが出ることに変わりはありません。

VIXや日経VIにしても、オプション市場の需給を数字に変換した物に過ぎません。

オプションを通じた日本市場への影響にも多くの誤解があるようです。

昨年から、外国人が大量に先物とオプションを買い上げていますからこの辺の正しい理解は欠かせないと思います。

今回、この辺のことを説明させていただく機会を得ました。
有料セミナーですが、会員紹介で数名招待できる仕組みになっています。
今回、会社に無理を言って、このブログの読者先着10名を招待させていただくことになりました。
私の時間は40分と限られていますが、簡潔にわかりやすくこの辺を説明すべく最終準備をしています。
申し込みはこちらで紹介者九条清隆でお申し込みいただくと参加できますので、よろしければお越しください。

なおセミナー前半はこのブログでおなじみの日経平均4万円の男です。

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期待はしていないものの、何も出なかったことを材料に売り込んだが、「ブーム」にならなかった。

昨日の日経平均の動きはこんな感じでしょうか。
日経平均の指標銘柄・人気銘柄としての旬がしばらく去りつつある感じです。

日経平均以外の指数はおかまいなく別の動きをしていますし、個別銘柄には動きのいいものがたくさんあります。

日経平均はいまだにドル円の小さな動きに連動していますが、
これも「飽きて」細かい動きにはだんだん鈍感になってくるでしょう。

どのぐらい日経平均が不人気を続けるのかはわかりませんが、昨日の動きはこの流れを決定づけた感があります。

忘れたころに意表をついてまた動くのでしょう。



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証券投資において、儲かったかどうかや運用の優劣の判定は、バイ&ホールドに対して行います。
長期分散投資と比べて勝つかどうかが、勝負なワケです。

先物やオプションの仕組みはゼロサムです。しかし、現物同様バイ&ホールドはできます。
個人投資家の感覚からすると、「危険な先物」をずっと待ち続けている投資家は少ないと思うかもしれませんが、意外にそうでもありません。流動性やマーケットインパクトを考え、長期保有分の一部を先物で持つ機関投資家や投資信託は多いのです。

それが根雪となってめぐりめぐって長期的な裁定残に形を変えるわけですが、 こうしたバイ&ホールドの投資家の利益は現物市場から「裁定取引」というメカニズムを通じて先物オプション市場に補填されているわけです。ですから、上げ相場においては先物・オプション市場もプラスサムになります。

しかし、裁定取引を除いた分の全投資家の損益はゼロサムに過ぎませんから、先物やオプションでバイ&ホールド以外の方法で儲けるためには「誰かを出し抜かなければ」生み出せないことになります。

出し抜かなくても、8-9割の人が退場するわけですから、その人たちの損失を残った人で分け合えば、結果として儲かることになります。

そう考えると
生き残るということがいかに大切かということ。
さらに、バイ&ホールドを上回る利益を上げるためには、生き残ったものの中でもさらに何かプラスアルファが必要なことになります。

オプションには将来の損失を現在に前借りする類いの手法もありますので、なにが真実のプラスアルファかを見極めるのがきわめて難しい仕組みになっています。それを乗り越えたほんの一握りの人たちだけが長期的に「儲ける」ことのできる世界だと思います。



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米国雇用統計の数字一つで余分なひと波動。

典型的な誰もが予想する水準に誰もが予想しないルートで到達するいい例です。

もう一度仕切り直しというか新年を迎えた感じです。

どうしても、外国人の影響力が大きいから日本の株式市場はマクロというか、世界経済の大きな枠組みに振らされます。マクロ要因に対する感応度が最も高い金融商品の一つが、今「日経平均」と言うことなのでしょう。
たしかに、一部の大口プレーヤーがある程度のシェアを持っていることは確かですが、日経平均がマクロ要因の代表銘柄となっている以上、過激な動きをするのはいずれにせよ避けられないでしょう。

過激な余分な動きを無視するのか
ある程度それに備え防御するのか
果敢に波に乗るのか

日経平均をどのようにでも売買できる日経225オプションは
知って損はないし
やればもっと損はない

今年は一段とそんな気がします。


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相場が読みにくくなると、はっきりした物言いが欲しくなります。
テクニカルは一定のルールに基づいて買いか売りかの判断をしましてくれますので、曖昧さを排除してくれるので迷ったときや、儲かる手法を求めてすがる人も多いようです。

チャートのパターン分析も
売買シグナルも

ベースに流れる考え方は同じです。
過去から未来を予測する。

それがチャートの形状だったり
数字を足したり引いたり二乗して平方根をとってみたり。
さらに複雑にクオンツぽくしてみたり。

宗教のようにいろいろな宗派がありますし、売買シグナルに関してはそれこそ無限に編み出せるでしょう。

テクニカルを信じる人は救われる
ただし
足下を

ずっとそう思っていましたし今でもそうです。
チャートは無視はしませんが、ほどよく遠くから眺めるぐらいがちょうどいい。

そう思っています。

チャートを見ながら、ほかの人が何を考えるんだろうということを考えながら見るには、少し遠くから見るぐらいが私にはほどいいのです。なにかひらめくときもありますし、ひらめかないときもありますし、同じような過去を思い出すこともあります。需給の節目では重要な判断材料になることもあります。

でもそれを100%信じるなんてことはありません。 
テクニカルだけで相場を語るひとが居ますが、すごいなとつくづく思います。
本心なの?仕事なの?自分への催眠術?

でも、この話は宗教の問題なので、信じる信じないはご自由に。 

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株価=業績/金利

業績
円安になると増益となる輸出関連企業>円安になると困る輸入企業
なので、為替の株価に対する影響は今すごく大きい。
一方景気がよくなり、ものが動きその結果企業業績がよくなるというルートの進展は非常に緩慢。しかも、消費増税という目先の関門がある。

金利
物価が上昇するまで、金利の上昇はなにがなんでも押さえる

という誰もが理解できるシンプルな構図です。
アベノミクスが本当にデフレ脱却・景気回復につながるのであれば、株価はこんなところでとどまっていいはずがありません。

現在の株価は、微妙なバランスの中に成り立つ結果としての膠着状態で、まさに
「下がらなければ上がる」
「下がれば下がる」
のような感じだといえるかもしれません。


犯罪プロファイルの専門家がよく使う
「犯人は男の可能性が高い。そうでなければ女だ」的な状態 ですかね。



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ポジションを持った時の感覚。
短期トレーディングにおいて非常に重要なモノだと思っています。

システム売買や、単純テクニカル売買には、ポジション感覚は必要ありません。
ただ、決められた手法と手順に淡々と従うだけです。
嫌だな、とかここは買いたくないとかいう感情は無意味です。
ただ、機械のようにロボティックにトレードする。それでいいのです。


しかし、

裁量が少しでもともなう手法には、必ずポジション感覚というのがあります。
ポジションを持っているがゆえに判断 しなければいけないプレッシャーのようなものです。
ポジションサイズによっても変わりますし
ポジションがいい方向に向かっているかどうかによっても変わりますし
収益目標によっても変わります

トレーダーの心理学と呼ぶようなものかもしれません。

ポジション感覚がバランスよくコントロールされていると、

客観的に相場を見れたり
相場の本質的な部分に気づいたり
今はささいな材料でも、つぎに材料になりそうなものに気づいたり
することがあります。

ポジション感覚のバランスを磨く訓練が大切なのですが、なかなかこのポジション感覚というのはうまく言葉にすることができません。言葉にできないことは、なかなか人に教えることもできません。

相場の枝葉末節を追いすぎないとか
ポジションの方向の材料ばかりをさがさないとか
損切ルールを徹底するとか
最悪の保険をかけておくとか
上手な市況解説者の話をうのみにしないとか
気分転換を上手にするとか

こまかい技術論はいろいろあると思います。
でも、万能的で普遍的な方法はないと思います。

毎日毎日相場に真摯に向き合い、謙虚に自分を見つめなおすことで、その感覚はよくなるし維持できるものだと感じています。


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材料のないタイミングで急落・急騰が起こると、誰かが仕掛けたとか、アルゴが悪さしたとかいろいろ言います。
主がまだその場にいて、現行犯の場合もあります。
主が仕掛けを終わりとっくに市場から去った後に、突然急変が起こる場合もあります。

先物の日々の売買高の9割以上は日計りです。売ったら買い戻すし、買ったら売り戻します。
死に物狂いのゼロサムゲームです。

極端な場合、95%以上が日計りプレーヤーの時もあります。

最終的な水準は残りの日計らないプレーヤーがネットで買っているか売っているかで決まります。

今は、夜間取引がありますので、最終的な水準が大引と夜間に分散されていてわかいりにくい状態ではあります。夜間には新たな外国人の日計らないプレーヤーの参入もありますから、日中の残骸玉を交えた新たな戦いが始まるという側面もあります。

日計りプレーヤー以外がすべて実需の売りにも関わらず、日計りプレーヤーが、持ち回りでその売りを順番に買った結果、相場が全く下がらないか、あるいは逆に上昇するときもあります。それが投機による流動性ともいうべきものです。

実需の売りのババは最後に誰かが引き取らなければなりません。終盤戦に入り日計りプレーヤー同士でババがうまくまわらなくなりやがてじり安になり、どこかで急落したりするわけです。そうなると、実需の引き取り手が現れる水準までとことん下がります。
その調整過程が急落であれば、裁定業者が現物を売り先物を買います。先物市場にとってはこれは実需の買いであり、現物市場から実需の買いを裁定業者に運んでもらっていることになります。

このような需給の様子はなかなか表面からは見えませんから、突然材料もなく乱高下すると、そこに直接的な犯人がいるという発想になるわけです。

実は乱高下の主は、必死で利益を求めて相場にはりついている単なる日計られプレーヤーの塊だったりするわけです。


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アービトラージにはレベルがありまして

  1. 実質的に同じものを安く買って高く売る(ノーリスク)
  2. 統計的に同じと考えられるものを安く買って高く売る(統計的アービトラージ)
  3. 同じものを安く買って高く売る(マーケットメークただし、時間のリスクあり) 

ノーリスクのアービトラージが理想ですが
金融市場にはそんなにたくさん落ちてはいませんが、ないわけではありません。

オプションの流動性のなくなったインザマネーにたまにあります。
大利食いポジションや、「とにかく踏ませて」が成り行きで決済に行ったら、目ざとい人にまんまとさやを抜かれてしまいます。

昔は、複数市場に上場している銘柄にもたまに見られました。
たとえば、東証に上場していた外国株式。
オーストラリアの銀行株など、為替ヘッジまでつけて完全にさやが抜けることもありました。

現物先物間の裁定取引も、全銘柄を買うのでノーリスクに近いのですが、完全にノーリスクではありません。
銘柄入れ替えのリスクや、自社株が買えないリスク、採用銘柄の不祥事で、売買ができないまま、指数から外されるなどのリスクがあります。この辺のリスクまで入れると、現物先物間の裁定取引はフリーランチとまでは言えません。裁定残を持つことによるメリット(たとえば貸し株等)まで、カウントしてなんとか正当化されるモノだといえるでしょう。

統計的アービトラージは、さまざまありまして、統計的な割高割安が修正されない限り、利益にはなりません。
割高がさらに割高になることが世の中多々あるわけで、そのうち資金が枯渇するととんでもないことが起こります。LTCMの破たんが典型例です。

また、クオンツなどの定量モデルは同じようなポジションになるものが多く万年割安株を、みんなで同じコンセプトの下大量に買い占めるなんてことも起こり得ます。サブプライムショックで、こうした定量モデルのポジションが一斉に巻き戻されると、これもとんでもないことが起こります。GSの巨大ファンドはえらい目にあいました。

結局、安心して儲かるのが、マーケットメイク。
要は中古車ディーラーや金の買取業者のビジネスモデル。
金融業界では、デリバティブを使ってよさ気に見えるものを顧客に割高に販売し、同じものを安く複製すれば儲かるというわけです。


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機械との競争  によると、
コンピュータはテクノロジーの加速度的な進化によって、人間にしかできないと考えられてきた「パターン認識」や「複雑なコミュニケーション」さえこなすようになり、自動車を運転するロボットの登場は間近と予想されています。

今、コンピュータとの激しい戦いを繰り広げているのが将棋の世界らしいです。
公開対局だけですと、すでにコンピューターの勝率がプロ棋士を上回り、コンピューターがプロ棋士を上回ったと認定される日もそう遠くないとされているようです。

将棋は二人零和有限確定完全情報ゲームに分類され、人工知能の一分野として開発が進められました。

チェスやオセロ(リバーシ)などのボードゲームに比べ、
将棋は取った駒を持ち駒として再使用できるというゲーム特性からはるかに高度なプログラムが必要とされます。

プログラム化のポイントは

人間の持つ大局観をコンピュータが理解できる情報に落とし込むということです。
将棋の場合、平均着手可能手数は80あるとされ、数手先のパターンですら膨大な数になります。
これを限られた時間で投了まで先読みすることはさすがのコンピュータでも不可能です。

そこで展開をいくつかの局面に分け、局面の有利不利に序列をつけるための評価関数を作りプログラム化しているようです。

相手が最善を尽くしてきたときに、もっとも自分が有利になる手を探すという考え方をベースにして、その有利さ加減を数値化するようです。
この評価関数の作り方と何手先までを探索の対象とするかでコンピュータの強さが決まってくるということです。



今、相場が大きく動いた時に「アルゴ」「ロボット」が暴れたと解説が付きますが、その実態は謎です。
現在、売買高の大半はアルゴリズムによるのは事実ですが、

その大半は、VWAPターゲットなどのマーケットインパクトを極小化して実行するためのものや、
逆張り型マーケットメイクによるものです。

一部に、順張り型のロボットがあり、
ネット上に流れる単語を分析し行動を起こすタイプがまず初動を起こし、
それによっておこされた小さなトレンドに別の順張り型のロボットが反応し、
最後にマーケットインパクトを極小にするロボットの指値が成り行きに変更される。
それに長期トレンド型のロボットが大きく反応する。

という流れがマーケット全体で連鎖的に起こった場合、暴走が起こる可能性はあり得ます。
ただ、この一連の暴走が起こることを想定してプログラムされているロボットはいないと思います。
そもそも、初動を起こすロボットの精度すら怪しいものですから。

それこそ将棋の手読みの数の解析では済まないはずですし、
そもそも市場はコンピュータが得意な有限確定情報ゲームではありません。

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zeroトレーディングにはアクセントが大事です。

「おいっ、飲み行くぞ」
「その前に一旦マルにして」

注: マルというのは、無しとか取り消しとかいう証券用語。もともと、注文伝票を取り消しするときに、大きな〇を書いたことから始まったらしい。

もちろん、この場合の意味は、ポジションを全部きれいにしてという意味。

オプションの場合は、ポジションをなくすのは大変なので、実質リスクのないところまでヘッジをあててということになります。現物個別株トレーダーであれば、基本反対売買です。

なにかの節目でこの作業は重要です。

たとえ、それが「飲み」というどうでもいいことであったとしても。

どうしても、人間自分のポジションにバイアスがかかります。
いつのまにか、都合のいい話しか耳に入りません。

どんなに訓練されたトレーダーでも必ずこの罠に繰り返しはまります。

ですから、なにかにかこつけて一旦リセットするというのは、失うもの以上に意味のある場合が多いのです。

迷いがある場合はもちろん
儲かりすぎて気味悪いなとか
何か気になるんだよなとか
体調悪いし

何でもかまいません。

たまに、一旦リセットする。
それで、またあらたな発想がわくことは少なくありません。


逆に、
いけそう
と感じた時に思いきってリスクを取る。

それは、長い間温めてきた戦略かもしれませんし、
動きを見てひらめいた戦略かもしれません。

そうした、アクセントは、非常に重要なものです。
成功するトレーダーはこの辺のアクセントに優れた人が多かったです。

ビジネスにおいては、ゼロベース思考というんでしょう。
確か、民主党が「ゼロベース」を連発していた記憶があります。
この場合、議論のごまかしや単なる先送りが多かったような...

制度や仕組みこそ、実際にゼロベース思考が必要なことは多いのですが、
結局
既得権益に阻まれ
ずるずると来てしまうのが世の中です。

その点、トレードは自分の気持ちひとつでゼロベースを実現できる。
こんなこと、ほかではなかなかできません。


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株3今回の異次元緩和による急加速、急反落において
アベノミクスを信じて長期投資のスタンスで取り組めば正解で、
投機的な流れに乗るからやられる
と第三者的に言うのは簡単です。

しかしながら、投資と投機の明確な線引きはありません。
株式市場の中に、投資と投機の要素が紛れているからです。

投資と投機の関係をイメージ化すると

見えないファンダメンタルズというものがあって、
それは唯一の真実であり、
社会の変化に伴って常に変化している。
株価は見えないファンダメンタルズを永遠に追いかける影ふみみたいなもの。

そして、見えないファンダメンタルズの周りで、思惑によって投機が発生する。

ファンダメンタルズが趨勢的に改善する世界においては、その成長こそが投資の対価の総合計で、それ以外はすべて投機で、取ったり取られたり。

とこんな感じでしょうか。

ファンダメンタルズが改善する限りにおいては、投資しておけば、時間とともにその対価は収穫できます。
しかし、それを上回る対価を得ようとすると、意識のあるなしにかかわらず投機の世界に足を踏み入れ勝ったり負けたりするわけです。

株式投資が難しい理由は、こういうことなんだと思います。

はっきりとした線引きは難しいものの、
投機=ゼロサム
投資=プラスサム(対象のファンダメンタルズが改善していくという前提において)
 と言っても間違いではありません。

ファンダメンタルズの改善にじっくり賭けるのであれば、確かに株式投資の難しさは激減していきます。

では、この投機といえる部分で、自分だけが勝つにはどうしたらいいかということですね。
そう考えていくと、なんだか株式投資はやたらと難しいものに思えてきます。

でも、この投機といえる部分を追求することも株式投資の醍醐味だともいえます。


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もし、万が一このまま株価が5/23の高値を回復できなければ、

2013年の前半はミニバブルだったということになるんしょう。

誰も、バブルだなんて思いもしませんでしたし、
バブルのような表現をしようものなら、袋たたきに合う状態でした。
今もそうでしょうけど。

バブルがなぜ繰りかえし起こるのか

いかに過去のバブルが
事前にわからなかったか

というのが
あらためて実感させられます。

もっとも、今回はまだ結果は出てはいませんが...

 


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株反落すると、少し安心というかほっとするから不思議。

今の水準が高いかどうかは神のみぞ知る。

バブルだのバブルの入口だと騒ぐ人も一部にいるけれど、そんなものわかるわけがないんです。
わからないから、バブルは生まれるでんです。あとからわかるんです。多くの人がそれで大被害にあうんです。
PERでどうだこうだって言ったところで、何の説明にも預言にもなりません。
バブルかどうかは、アベノミクスが成功するかどうかだけの話です。

でも、この上昇相場は89年を思い出させます。
当時は、土地も会員権も羽が生えたように値上がりしましたから。
会員権ころごしというか、日計りに近いようなことができたわけですから。

先物やオプションを主体に売買する人にとってバブルであろうがなかろうがまったく関係ありません。
今はたまたま値上がりする日が続くことが多いだけのことですから。
もし仮に今がバブルであったとして将来バブルが破裂したっておんなじです。
値下がりする日が続くことが多いだけのことですから。

結局は日々の積み重ねなんですね。
むしろ、変動の中に収益チャンスを見出す。
これこそ、先物・オプションの醍醐味です。

私は、相場が好きです。
そして、いろいろな相場に参加できる先物やオプションはもっと大好きです。
 
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スクリーン
デイトレの罠を改めて書きます。


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会議弱いヤツを探せ。
これはトレーディングの鉄則です。


短期トレーディングは基本ゼロサムゲームですから、弱いヤツを探し、その人たちの行動を予測し、自分が弱いサイドに入らなければ勝ち残る可能性はぐんと高まります。


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私たちの「意思」はどのように決まるのか?
そして「直感」はどれほど正しいのか?
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株
成功するための秘訣はどうやって習得するのか?

それは、ほかの人に伝授できるのでしょうか?




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デイトレの狙い2
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パチンコには投機を考えるヒントがいろいろ詰まっているので、その仕組みを知っておいて損はありません。

パチンコは電子的に抽選を行って当たり外れが決まるわけですが、この期待値は警察に厳しく規制されています。この回路を不正にいじることは犯罪になります。製造段階でチェックを受け、パチンコ店が新規オープンする前には警察官の立ち入り検査を受けます。

パチスロも電子的に抽選を行う仕組みは同じですが、こちらはお店側が6段階に確率を設定することができるのです。ここがパチンコと少し違っています。パチンコが釘をいじって出玉調整するのに対し、パチスロはお店が設定変更して出玉,もとい出コインを調整するわけです。釘をいじる職人を釘師、設定をいじる職人を設定師と呼んでいるようです。それぞれ、出玉、出コインを調整し、お客の満足度と店の収益のバランスをとるというお店の心臓部をになっているわけです。

釘をきつくすれば、デジタルが回らず、期待値が下がります。お店は儲かっても、顧客は離れてしまいます。スロットも厳しい設定の台を増やせば同様です。
パチンコ2
パチンコは機種固有の当選確率を一切お店側がいじることはできません。不正にやっているという噂は絶えませんが。当選確率が常に一定だと、ただデジタルサイコロを回しているだけですから、いくら演出が面白くても少しものたりません。
そこで、おなじ当たりでも特殊な当たりを最初から装備しています。
この特殊な当たりを引くと、その後の当選確率が10倍ぐらい高くなります。これを「確変」と呼んでいます。確率変動の略ですが、高確率状態ということです。これは一定の条件で継続します。この状態が運良く続くと爆発的な出玉を獲得できます、

こうした通常時の確率と高確率状態の確率を含めて、機種ごとに期待値が決められています。ですから、釘をいじることが唯一の期待値を変化させる方法です。

パチンコはアジアの一部の国にしかありません。韓国では禁止されました。
賭博の本場アスベガスにも香港マカオにもありません。

日本でもパチンコ屋で外国人を見かけることはあまりありません。
不思議ですね。

欧米人もギャンブルは大好きです。
でも、パチンコ屋はありません。

それは、パチンコは誰もが同じ条件で賭けに参加できるというギャンブルの公平性を満たしていないからなのです。釘の調整で、デジタルのチャッカーが回ったり回らなかったりを調整するからなんです、釘の状態のいい台を選んだ人は、デジタルが良く回りますから、当然同じ金額を突っ込めば当たる確率は高くなります。この不公平制が、欧米ではギャンブルと認められない理由です。釘をいじることが店側の不正とみなされるようです。

ここに、パチプロといわれる人たちが付け入るすきがあるわけです。


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パチンコ2
パチンコはギャンブルの中では、割と回収率がいいことはご存知だろうか。

良心的な店は95%ぐらいだという。断末魔のぼったくり店は70-80%くらいらしいがそれでも競馬と同じくらいなので競馬をやるならパチンコの方が分がいいことになる。

回収率とは期待値と置き換えてもいい。単純に考えると、パチンコが一番長く遊べるギャンブルということになる。

新台をガンガン入れ替えたりしているが、パチンコホール側のピンハネ分は思ったよりは少ないことになる。
最近はデフレの影響で1玉4円均一だったものが、2円1円0.8円0.5円と値下げされている。1玉1円になれば今まで1000円で250玉しか借りられなかったものが、4倍の1000発借りることができる。これまでのハイリスクハイリターンがだいぶ緩和され、2000-3000円でそこそこ遊べ、年金生活者がたまに遊ぶことも無理ではなくなっている。
噂では0円つまり貸し玉無料の店まで出現したという話まである。0円の店は、飲み物やそのほかの物販で収益を上げる新しいモデルらしい。ゲームセンターの変形だと思われる。

地方や平日のパチンコホールはお年寄りでいっぱいだ。今ではお年寄りの社交場は昼カラオケ・ゲームセンター・パチンコが御三家だ。

そのパチンコには投機について考えるヒントが満載されている。

知らない人のために、まずパチンコの仕組みを簡単に説明しておこう。

◆仕組み
①まず、球を借りる。
1個4円・2円・1円・0.5円それぞれコーナーは別なので、0.5円の球をこっそり持ち出して4円コーナーに移動したりすると怖いお兄さんが出てくるので要注意。

②自分で台を選ぶ
釘の並びが大事。プロは釘の並びのいい台を朝から並んで確保する(パチンコ必勝法のほとんどがっここにある)。

③最近のパチンコはほぼすべてがデジタル抽選方式
つまり、球がチェッカーといわれるゾーンを通過すると、デジタルが回る。
そしてデジタルが順番に停止し数字が3つそろえば大当たり。
1回の大当たりでだいたい1000発から2000発が払いだされる。

④やめたくなったら自分で勝手にやめて球を景品と交換する。
その際に特殊景品というものがあって、例えば特殊な石のようなもの。
これをもらって、店の外にある両替所といいうところに持込み現金化する。

⑤現金化レート
現金化のレートは決まっているので、間に特殊景品を挟むものの、最初に借りた球をいくらで引き取ってくれるかがポイント。4円の球を4円で引き取ってくれることを等価交換という。この現金化率は店の戦略によって決まる。

⑥実際の回収率
95%の回収率というのは、実は出玉ベースのことである。換金率が等価でないと、金額ベースの回収率はそれより低くなる。たとえば換金が1玉3円だと、95%*3/4=71.25% この場合出玉ベースで95%の回収率が金額ベースで7割近くまで落ちる。

そこで、最近では 貯玉 といって、出玉を換金するのではなく、出玉数を磁気カードに記録して、次回のプレーに持ち越すことができるようになっている。この場合、再プレイ手数料といっていくらかチャージされる場合が多い。

◆当選確率
デジタルが回って大当たりが出る確率はあらかじめ決まっており、警察に届けて検査を受けなければならない。
確率は数十倍から数百倍で自由に決められるが、当たった時の出玉数との関係が厳しく規定されている。

パチンコ玉がデジタルを回すスイッチが入る隙間を通った瞬間に、メインIC基盤の上であたりか外れか決まる。まあ、デジタルのサイコロを振るようなものである。そのあとで思わせぶりのストーリーが画面上でドキドキハラハラと展開する。当たり外れすでに決まっているのにプレーヤーはそれを知らされずに、激熱だとか言って射幸心をあおられる。そういうと身もふたもないのだが。。。
今のデジタルパチンコは単なる巨大サイコロふりゲームなのだ。当たるまでのストーリーで興奮をいかに呼び込むかが最大の差別化要因である。何百回に1回しか当たらないので、外れていてもいかにも惜しい演出がスクリーン上で流れるというわけ。
それを知らないオバさんなんか、途中で必死にボタンを押しているけど、もちろんそれによって結果が変わるわけでもない。しかも、台が大きく揺れるほどたたくから始末に負えないときている。

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デイトレーダーはいったいどのくらい生存出来るのか?
平均寿命は?
資金量との関係は?

ネット証券は情報を持っているだろうが、最重要機密なので漏れてくることはないだろう。
事前に顧客の了解を取ったうえで研究機関に情報を提供するということも試されたようだが、何か問題があったのか、うやむやになってしまったようだ。

巷では1割といわれている。これは、いい線ついているのではないか。
じゃあ、残りの9割はどうなるのかということだが、

自己資金が尽きて足を洗う人と
途中から手法を変えて生き残りを図ろうとする人、にわかれるということ。

完全に尽きる前に、多くの人は手法は替えるだろうから、負けたまま市場から去っていく人はそこまでは多くはないだろう。そのペースでみんな撤退したら、オンライン証券はすぐに淘汰されてしまう。

もちろん、市場環境にも大きく左右される。
一時休戦ということもあるし、どの口座がデイトレードによるものかを線引きするのも難しいので、はっきりした統計はとりにくいのであろう。

この1割しか成功しないという数字がいい線ついていると思う根拠は多分に自分の経験と主観である。
しかしこの1割がかりに1年間の生存確率だとすると、2年後の生存確率はわずか1%になってしまう。

ところが、生存確率は独立変数ではないだろうから(残った1割はその後の生存確率が高いかもしれないので)、さすがに1%ことにはならないだろう。金融工学原理主義者は、デイトレの長期生存を認めないだろうが、私はそうではない。なぜなら、市場には金融工学では発見できない細かいスキがあるからだ。

縦軸に生存率、横軸に年数というグラフを書くと、いわゆるロングテールのようなL字線の形をしているのではないか。その線はどこまでいってもゼロにはならない。

デイトレのことを書くブログの生き残り率を見てもだいたいそんなものかなと実感できる。希望に満ち溢れたブログが次々と立ち上がるのだが、ブログの生存者は相当少ない。

書き込みの頻度がだんだん少なくなり、最初は軽くやられた笑い話だが、だんだんと深刻になってくる。そして、突然更新が途絶えるか、まったく違う内容のブログへと変っていく。

本当に稼いでいる人たちは、まずブログなんか書かないだろう。かりにやったとしてもよた話ブログだろう。

実績を掲載しているブログには、虚偽も多いと思われる。

あれこれ自分の中で勝手な理屈をつけて、一部の結果を省いてしまうのだ。
いわゆる小さな「ずる 」の範疇だ。少しでも見栄を張りたい、せめてネットの世界ではスターでありたい、誰もがそのぐらいのちいさなごまかしの誘惑にさそわれる。
もちろん、人のお金であったら大問題だ。

また、最初から虚偽のパフォーマンスで読者をひきつけアフィリエイトという広告収入を狙ったり、儲かる手法という「情報商材』の販売を行うケースも目に付く。

もう一度繰り返すけど
本当に稼いでいる人たちは、その手法や結果をまずブログなんかには書かない。本にも書かない。

デイトレには途中で資金を枯渇させないという観点から科学的な思考が求められる。勝ち残りの猛者は、必ずこれを無意識に実践している。経験から学ぶことは大変だが、最初にそれを科学的に理解すると、苦節の期間を短縮でき生存確率は大幅に向上する。しかし、割に合うチャレンジかどうかはあくまでもその人の人生観しだいだと思う。この辺は、おりおり、じっくりと解説していきたい。

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あんまり投資タイミングについて書くつもりはないけれど、考え方だけ。

これだけ短期間で相場が上昇すると、売るタイミングがよくわからなくなる。
高値警戒感や値ごろ感の売りはよくありがちだけど、再び上昇波動に入った時に機動的に乗れる人でないとここで降りるのはあんまり賢明ではない。

こういう大きな潮流変化が起きているときは、大きな潮の流れの周りで順番に弱気虫が出たりするが、1000円下を投げるつもりでのんびりしていたほうが、うまくいったりするものだ。

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投資にせよ投機にせよ、市場に勝てるのか?というのは永遠のテーマである。

市場には勝てないとあきらめた一派は、市場ポートフォリオへの投資を薦める。いわゆるインデックファンドといわれるものだ。残高はずっと増え続けているし、最近のパフォーマンスも絶好調だ。

いやいや、そんなはずはないよという一派は有望な個別株の発掘に精を出す。
いわゆる、ファンダメンタルズといわれるリサーチ情報の取得・分析で人を出し抜くことや、誰も気づいてないシナリオを先読みすることで超過収益を狙おうとする。

インデックス否定派の中には、ファンダメンタルズは無視してマーケットの動きそのものに挑戦する集団もいる。デイトレーダーといわれる人たちはみんなそうだ。自分だけはマーケットを出し抜いて儲けられるのではないかと夢をいだき参戦する。儲かる手法を求めていろいろと売買を繰り返す。あえなく散るものもいれば、生き残るものも一定数いる。

ヘッジファンドは、両方のアプローチを混ぜ合わせており、インデックス否定派の急先鋒でもある。

そもそも、市場に勝つということはどういうことだろうか?

市場の動きにかかわらず、常に儲けを出すということである。
それを絶対リターンという。絶対リターンを上げること=市場に勝つことにほかならない。


絶対リターンを生む手法を市場ポートフォリオに継ぎ足せば、市場に勝てる。
あるいは、市場ポートフォリオをわざとちょっとだけずらして、それによって収益の上乗せを狙う。うまくいけばその分市場に勝てる。ヘッジファンド的な運用に踏み込めない伝統的な運用会社は、これをわざわざアルファ戦略ともったいぶった呼び方をしている。そもそも、アルファア戦略でリターンを上乗せできるなら、インデックスの隅でこそこそやらないで、それだけを堂々と別建てやってもよさそうだが、どうやらそれだと顧客の受けが悪いらしい。


では、市場の動きに関係なく絶対リターンを上げるにはどうすればよいか?
ふたつ方法はある。


①期待値が100%を超える手法を繰り返し続けること。期待値は回収率と置き換えてもいい。

期待値が100%超えるということはかなり難しい(当然ギャンブルのすべてが期待値は100%未満である)。
市場全体がプラスサムの状態の時だけ参加するということ。
しかし残念ながらこれは市場が右肩上がりを続けるということであり、市場の動きがどんなときにもという前提条件に抵触する(市場が右肩上がりだと平均的にはみんな儲かるのだが)。
となると、期待値が100%以上の手法とはたぶん裁定取引しかないことになる。しかも、ITが発達した今、そうそう裁定取引のチャンスが転がっているものではない。


期待値が100%以下であるにもかかわらず、なるべく長い間プラスを保てる合理的な賭け方(投資)を行い、まんまと勝ち逃げすること。


見もふたもない答えだが、伝説のトレーダーといわれた人が、実はたまたま長期シナリオを数回当てただけで伝説でもなんでもなかったり、これまで稼いできたヘッジファンドが突然破綻したりするなんてことは、全然不思議でもなんでもないのだ。

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普段なにげなく使っている期待値や確率という言葉。
その正体は意外と不明瞭で、けっこう間違った考え方をしてしまうことも多い。
投資理論はリターン(期待値)と分散がベースになっているので、ここをきっちり押さえておかないと、投資においても不利なことを知らずにやってしまうはめになる。

まず確率。世の中確率どおりに物事は動かないし、起こったためしもない。
というように実感して思っている人は多いと思う。これはある面正しく、ある面正しくない。ややこしい。といって、決しておろそかにしてはいけない。

この確率の考え方は、投機家はもちろん投資家にとっても非常に重要なものである。
金融工学を使ってオプションの値段を計算したり、ポートフォリオの期待収益率うんぬんの話をするときには避けて通れない部分である。

現実の世界で確率に一番近い位置にいるのががギャンブルだ。

たいていのギャンブルは当たる、外れる、の2パターンで勝負する。

目の前の、当たり外れに熱くなりすぎるとギャンブルの罠にはまる。常に、頭の片隅で冷静に何%の確率かということをときおり思い返さなければダメ。

確率の勘違いに「独立」か否かというものがある。前回の結果が今回の結果に影響を及ぼすかどうかということ。


こんな例はどうだろう。

3つの箱がありこのうち1個に当たりが入っている。当たる確率は1/3である。
あなたはそのうちの一つを選んだ。
残りの2つの箱のうち、一つは間違いなく外れである。
そこで、残った箱のうちひとつが開けられた。
はずれであった。
これであなたの当たりの確率は1/2になったはずだ。


でもでも、疑い深いあなたは、もともとおれが選んだ時の確率は1/3でそのあと何もしていない。空箱がひとつあけられたとしても、当たる確率には変化がないはずだと。

そこで最初に選んだ箱を残ったもう一方の箱と交換できると告げられた。さて、あなたはどうすべきか。最初の状態で当たる確率は誰が何と言おうが1/3。これを独立した確率という。なぜ独立?と思うが、これは次の条件付き確率に対応するからである。

空箱を1つあけた時点で、あなたの選んだ箱が当たる確率は1/2に上がっている。しかし、あなたの選んだ箱は2つのうちの一つではなく3つのうちの一つだ。したがって、あなたの当たる確率は1/3のまま変化はしない。ところが、交換することによって、2つのうちから一つを選んだことに条件を変更できるようになったのだ。あなたは箱を交換すべきで、交換することで初めて当たる確率は1/2に上がる。これを条件付き確率という。

普通ギャンブルでは必ず独立した確率を使う。前回の賭けの結果が今回の結果に影響することはない。親の手を見て、引き直すことができるポーカーや常に連続的に状況が変わる麻雀はギャンブルとしては特殊である。

このあたりの話もおりおり投資と関連付けながら紹介していきたい。


さて、次は期待値の話。説明は簡単だがこれも少々奥が深い。


さいころを振って1の目が出たら60万円もらえ、それ以外の目が出たら何ももらえない、という賭けがあったとする。この時の期待値60万円*1/6 = 10万円。


期待値とは、無限回繰り返した場合に平均いくらもらえるか、ということ。無限回、こんなありもしない話をするな、結果は60万円か0円のどちらかではないか、と思うのは素人の浅はかさ。

期待値を期待確率や回収率とよぶこともある。回収率とはよりギャンブルを意識した言い方で、投資金額と、回収額との比率をいう。


ギャンブルで勝つ手法があるということは、それはすなわち期待確率(回収率)が100%を超えるということである。次回は期待値についてもう少し書いてみたい。

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ネット証券同志の戦いで焼き野原戦略を仕掛ける松井証券社長。

「市場にいるデイトレーダーを取り込み焦土作戦を展開する」

と宣言し、日計りの信用手数料・金利をゼロにした。

手数料の引き下げ競争に終止符を打ち、それ以外のもので勝負するというまさに、捨て身の戦略だ。
松井社長は焼け野原になった荒野の先を見据えているらしい。
これまでも、一見とっぴなことを言い出しては、それをなんとか着地させてきたやり手社長だ。考え方には一理あるし個人的にも大変興味がある。

この競争の行きつく先では、デイトレーダーはネット証券に出来高を運んでくれるが、収益はもたらさなくなるわけだ。デイトレーダーからの収益に依存しているところにとっては恐るべき挑戦状だ。
それとも、単なるいやがらせか。
あるいは体力消耗戦をあえてしかけようとしているだけだろうか。

それに対する答えの一つとして、株ドットコムがデイトレーダー向けのパソコン販売仲介に乗り出した。でも、あんまりピリッとはしない。どちらかというとショボイなという感じがする。

かつては、固定手数料に守られてぼろもうけしていた業界。
ネットの普及と手数料の自由化で景色は一変してしまった。
ネット証券の淘汰も進み生き残ったところはそれぞれ手数料以外での差別化にトライしたり手数料の引き上げを検討したりしたが、画期的なものはほとんどなかった。このまま、手数料競争に再び進めば、いよいよ貧乏暇なしの泥沼にはまりこむ。

貧乏で済めばまだいいが、システムトラブルやマーケットの急変で証拠金不足を顧客に踏み倒されるというリスクは常に抱えている。アップサイドが少なくてダウンサイドばかり大きい非常に危うい業界となってしまったようだ。

古いビジネスモデルからなかなか抜け出せず、総合証券も含めほとんどの証券会社はいまももがき続けている。
アべノミクスの追い風で証券業界は久方ぶりにひと息ついている。でも、その中で松井社長は動き始めた。
ネット証券はどこへ向かうのか。
デイトレーダーは恩恵を受けるのか。

ところでデイトレーダーの全体像はいったいどうなっているのだろうか?
儲かっているのは1割以下といわれるが。

前ふりが長くなってしまったので、この先は続きにしよう。

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これは非常に大事。
特に短期志向の運用を行う人にとっては、最重要。
ギャンブルを科学的に考える人にも重要。

FX・デイトレを行う人には必須科目。
逆に余裕資金で長期投資を行う人にはあまり重要ではない。

負けない賭け方・投資の仕方はリスクマネジメントとは少し違う。
ずばり、ポジションマネジメントという。

リスクマネジメントとは、今のポジションの予想損益をある一定の範囲に抑えたり、ルールを決めたりすること。ポジションマネジメントとは、再投資による複利効果を考えたうえで、途中で破綻することなしに資金が長期的に最も増えていく投資のやり方。

FXトレーダーやデイトレーダーはポジションマネジメントができずにすぐに市場から退場させられてしまう。

期待値が100%以下の世界だと、どんなにうまい賭け方を続けてもいずれ資金はなくなる。
ギャンブルの世界は基本すべてこれ。FXのように市場全体がゼロサムだと期待値を100%以上にすることは不可能ではないがかなり難しい。多くのFXトレーダーが損大利小に陥り期待値100%以下で取引をしている。

しかし、ポジションマネジメントによって、勝ち逃げできる可能性を高くする賭け方はできる。そこでうまく勝ち逃げできれば、ギャンブルでも実際に勝つことはできる。でも、勝ったままやめることはできず、結局最終的にはやられてしまう。

たとえ、期待値が100%以上の世界であっても、間違ったっポジションマネジメントを行うと、途中で資金が破綻したり、資金の増え方が遅くなる。これを最適化するのがポジションマネジメントである。

まず期待値100%以下の世界には深入りしないに限る。勝ち逃げできる可能性を高めるやり方はできるが、勝ち逃げしなければ、いつかは破綻する。

期待値100%以上の世界でも、賭け方・ポジションマネジメントの仕方を間違うと、儲けが出てくる前に破綻してしまう。
少しづつ賭けていけば破綻せずに少しずつ儲かっていくが、効率的ではない。
破綻を避けながら、1回につきいくら投資するかというのがポジションマネジメントの考え方なのである。

これは奥が深いので、まだまだ説明が必要。



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投資とは

 - 事業に資本提供し、オーナー(株主)となりリスクに見合う収益を期待する
 - どちらかというと長期の運用
 - インカムを得ながらキャピタルゲインを狙う
 -  市場全体はプラスサムの状態で、儲かる人が多い
 -  関係者に価値を生み出す
 -  資金が集まりすぎると、投資の期待収益率が低下したり、価格の上昇が需要減供給増をもたらすことで、均衡状態へ戻ろうとする力が働く

投機とは

 -  どちらかというと短期の運用
 -  売買による差額の利益を主たる目的とする
 -  関係者にはなんら新たな価値を生み出さない
 -  あるいは関係者への影響は鑑みない
 -  加熱するとバブルを生む
 -  市場全体がゼロサム、ないしは仲介者の存在分マイナスサムで、ほとんどの人が損をする
 -  対象となるものに稀少性があり、価格が上昇しても容易に供給が増加しないものを対象にする
 -  資金が集まるほど期待が高まり加熱する

まとめると、投資はリスクに見合ったリターンが期待でき、それを実現しようとする行動だといえよう。その行動によって経済・社会全体にもプラスの効果が期待できる。

一方、投機は、多分に利己的な行動で、他人を出し抜いてでも利益を得ようとする行動。行き過ぎてバブルを生むこともあり、経済・社会全体にはプラスの効果は生まない。

投資が正しくて投機が正しくないというわけではない。そもそも、完全に投資と投機を区別はできないわけだし。投機により市場の厚みが増すという効果もある。
ただ、投機と思われる市場・商品・手法で取引を続けることで勝ち残ることは相当難しいということは言えそうだ。

投機的な手法でも利益はあげられる。それが証拠に期待値がマイナスであるギャンブルにおいてさえ、少数のプロ(それで生計を立てる人)が存在する。パチプロ、麻雀、ポーカー、ブラックジャックなど。彼らは、特殊な技能を磨くことで、期待値をプラスにしているのだ。
また、期待値が完全にマイナスとなる他のギャンブルでも、たまたま大きく賭けた時に勝つなどして勝ち逃げできることもある。

証券投資において投機的取引によって収益を上げている人はギャンブルの世界に比べるとはるかに多いだろう。なぜなら期待値がギャンブルよりも圧倒的に高いからである。

ギャンブルはすべて投機だといえるが、証券投資においては投資と投機の線引きが非常にあいまいなので、自分はあくまでも投資を行ってるつもりということも多いだろう。

投資家が投資ではなく投機を行う3つの理由は

①損益以外の要素を楽しむ(ポジポジ病ともいう重い病)
②投機だと気づかないか、最初は投資だったものがいつの間にか投機になってしまった
③不利な戦いだと割り切ったうえであくまでも勝ち逃げを狙う

などが考えられる。
運用のプロといわれる人たちにも③にあたる投機を行うことがある。
成功報酬型のトレーダーや大勝を狙うヘッジファンドに多いだろう。

一般投資家とプロとの垣根はずいぶん低くはなったが、投機的なプロの手法を投資家がそのまままねするのは、危険が大きすぎるだろう。

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自称天才トレーダーは世の中にたくさんいる。
競馬で勝っている。パチンコで儲けている。
ギャンブルの世界にも一定数いる。

しかし、そう豪語するほとんどの人は裏付けとなる記録を取っていない。
あるいは、意図的に損した取引を隠していたり、あれこれとへ理屈をつけて頭の中の計算から取り除いている。

まあ、これはきちんと記録を取ればすぐわかる話。
悪気はなくても、勘違いしている人はたくさんいる。
たわいがないといえばたわいがない。
自称天才トレーダーと名乗ったところで大した実害はない。
しかし、そんな人に投資運用業なんかやられた日には、目も当てられない。
絶対にやめてほしい!!!

特に証券マンは要注意。

証券マンは一応株の売買はできるが、厳格なルールがあり、長期間放置する覚悟がないと株を買うのはなかなか難しい。その上、上司の検印、売買管理部とかコンプライアンス部とか、うるさい部門の事前承認まで必要だ。
もし法人部門に所属していれば、いつ何時インサイダー疑惑に巻き込まれるかもしれない。
なので、証券マンで株式投資をやっている人は意外と少ない。

その中に「自称天才トレーダー」がたくさん生息している。
特にトップセールスといわれる人に多い気がする。
できの悪いセールスにはほとんどいないようだ。

昔は場立といって、取引所で売買注文を執行する人たちがいた。
この人たちにも「自称天才トレーダー」は多い。(自分も最初は場立であったが)
人の注文を執行している内に相場を知り尽くしてしまう?らしい。
トップセールスも多分、似たような心境になるのだろう。

私の経験では、「自称」する人ほどトレーディングは下手だった。
これはほぼ100%近く当てはまる。

おなじみのロト6という宝くじ。
自分で番号が選べる。
自分で選ぼうが、適当に選ぼうが当選確率は同じだが、
自分で選んだという思い込みが、当りそうな気分を高める。

それによく似ているのだと考える。

逆に、トレーディングがやたらうまい人間はひっそりと一定数存在する。
だいたい、そういう人は口下手で、地味で、質素、意外に普段は目立たない。
これは100%とはいかないが、かなり当てはまる。
あくまでも、私の経験に基づくが。

このあたりに相場の真実の一つがあるのではないかと思っている。

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アベノミクスによる期待感なのか、日本株は順調に上昇中。
素直に流れに乗った人は、そこそこ儲かっているようである。
長い間封印していた株式投資を再開する人も増えているようだ。
TVや週刊誌でも、どこまで上がるのかが話題になる。

久々に個人投資家にとってはいい環境がやってきた。
具体的な成果がまだ見えていないので、みんなが一斉に強気になることもなく、節目節目で弱気の虫も出るので、意外と息が長い相場になるのかもしれない。

ところで、株価の動きはランダムなのだろうか。
それとも何らかの規則性があるのか。
もしあればそれを利用して儲けることはできるのだろうか。
いきなり、ヘビーなテーマである。

実は、これには答えが出ていないし、どんなに投資理論が発展しても完ぺきな答えは出ないだろう。

私の答えは 「株価はランダム的に動くが、必ずしもランダムではない」 である。
少し、禅問答的になってしまう。

株価の動きがランダムであるということを、投資理論では効率的という。
市場が効率的だと、過去の動きをいくら分析しても、情報をどんなに分析しても、市場には勝てないことになる。プロが運用しても、市場インデックスに継続的に勝つのは難しいという実証研究はたくさんある。

その説を信じれば、下手に銘柄選びをしても、時間とコストがかかるだけで意味がないということになる。

ほとんどのファンドマネージャーが市場パフォーマンスに負けるという現実が、市場を効率的であるとする一つの根拠である。
統計学的にランダムかどうかを判定する方法はいくつかある。それによるとランダムではないという仮説が否定され、すなわちランダム=効率的であるという結論が出る。

統計学的に検証すると市場や株価がランダムということにされてしまうのだが、本当にランダムだったら、なぜたくさんのファンドマネージャーいるのか。なぜ、ヘッジファンドがブイブイならしているのか。みんな、儲かる銘柄探しを辞めないのか。
おかしいだろ。

それに対して私はこう考えている。

ランダムではない動きがランダムに起こると。

つまり、市場をよく見るとところどころスキがあるのだと。
短期的には効果的なやり方が現れてはやがて消え、そのうち再び少し姿を変えて現れるようなことが繰りかえし起こりうるということだ。
その中で目立つものを、テーマとかブームと言ったり、あげくのはてはバブルと呼ぶのかもしれない。

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