九条清隆 相場観と金融工学

株式・先物・オプション・FX・仮想通貨など、投資・投機を通じていろいろ考えるブログです。

カテゴリ: 軽い投資話

毎度のことながら、今回も配当付き最終日、配当落ち日における3時直前のTOPIX先物の打ち合いは激しく行われました。

配当込みTOPIXとずらさないようにするためには、配当落ち日の引け値で予想配当分を全額再投資すればよいのですが、実際の運用は、付き最終日と落ち日の引け値の二つを基準にしているようです。

うまく買う必要はないので、できるだけ基準に近い水準で買えばいいので、ETFや年金の運用担当者は「へたな」相場観を働かせず、淡々とやってるということです。

その代わりに、それを見越した証券会社自己部門やヘッジファンドやマニアックな個人投資家があらかじめリスクをとってTOPIX先物を買い付けて、そうした運用の買いにぶつけるわけです。この動きによってある程度ならされるので、お互いがウインウインの関係といえるかもしれません。

この両日のTOPX先物の売買高は朝から多めなのですが、特に引け間際の2分間は異常な打ち合いになります。

まあ、これはいいとして、そんななか、毎回日銀ETF買いが律儀に実行されるのはさすがに「どうなんだろ」と思うところであります。そもそも、日銀がETFをここまで買い上げえたおかげで、巨額の配当再投資の買いが出てくるわけで、その日にわざわざ、張本人が一緒になって配当落ちで下げているTOPIXを基準に買いを入れる必要はないのではと思うのです。

まあ、配当落ちか実相場で下がっているかわからないということで、機械的にやっているのだと思いますが、なかの人はそうした機械的な「介入」がひょっとしたら市場の「厄介」ものになっているやもしれぬと余分なことを考える必要もないのでしょう。
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G20であらたな規制なし

3月のG20で暗号通貨についての規制が議論されることになっておりましたが、「暗号通貨はまだ通貨の体をなしておらず、既存の金融システムの障害にならない」と確認されるにとどまりました。規制なしでほっとしてあや戻ししたところは売り場となって、暗号通貨は3月末に向け再び下げ足を早めました。年初の安値を更新する通貨が続出中であります。

通貨当局側からすると、仮想通貨はいまのところ暗号資産にすぎないという見解です。

この暗号資産のなかから、果たしてどの資産が伝統的通貨に対抗できる「無国籍分散型通貨性資産」となり、はれて名実ともに「暗号通貨」の呼称を勝ち取るのでしょうか。年初から続く下落を経て厳しい生き残りの時代へと入ったのかもしれません。

今のところ通貨と呼べそうなのは

年初来の下げ相場の中で唯一値動きの安定している通貨があります。
テザーと呼ばれるドルの裏付けのある暗号通貨です。USドルという伝統的通貨に裏付けされているので本丸とはいえず、「ぬえ」のようなまがい物の暗号通貨です。裏付けとなるドルがきちんと存在するか疑問視する声もありますが、下落相場においてほかの暗号通貨から退避するときには便利な通貨です。

発行が予想される三菱UFJコインも円を裏付けとする暗号通貨ですから、国内送金には便利な手段となるでしょう。信用力は抜群でも残念ながら、インフレ対策や逃避資産としての利用には向きません。


逃避資産としての通貨の誕生が望まれる

国際送金向けにはリップルという最有力候補が存在しますが、まだまだ安泰とは言えません。送金が目的であればテザーや三菱UFJコインのようなぬえ通貨でも十分だからです。むしろ資産の裏付けがあって信用力の高い通貨のほうがよいともいえます。

やはり市場が待ち望んでいるのは、伝統的通貨に対抗できる無国籍通貨としての退避資産型通貨です。
どういう経路を経て、この無国籍通貨が収束されていくのか。既存の上位銘柄も果たして数年後にも生き残っているか。

宣伝が命の新興通貨

一方で、一部のマニアやサークルの間だけでしか流通しそうにない「宣伝だけは上手な新興通貨」の大半はやがて絶滅するでしょう。何の価値の裏付けもない暗号資産を素晴らしく見せる演出は見事としか言いようがありません。くそコインでも宣伝が見事であれば即売してしまうのが現実です。

規制強化前に駆け込み的に行われているICOの買い手の大半が日本人で、日本はICOの草刈り場になっている感もあります。一攫千金を夢見る日本人が投資した新興通貨をおいそれと市場で買い上げてくれるほど外国人は甘くないはずです。そうなると、待っているのは日本人同士のババの引き合い。宝くじよりは分がいいでしょうが、あくまでもダメ元が肝心ですね。

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かなり激しい余震であります。
日経平均の値動きがかわいらしく見えます。

がちほ
スーパーガチホ
と決め込んでいる投資家も、1日で15%-20%の下落を前にさすがに動揺を隠せません。

仮想通貨とか暗号通貨とよばれているデジタル資産が
伝統的通貨に挑戦する存在となることは間違いないとは思います。
今、仮想通貨に投資している人はみんなそう思っているでしょう。

しかし、そこに至る道のりは誰もが予想しないルートを通るのだと思います。

たとえ、未来の姿をを正しく予想できていたとしても
途中で
平均的な普通の投資家はまんまとふるい落とされる。

相場はほんとうに情け容赦のないものです。


相場は誰もが容易に予想できる水準に誰もがもっとも予想しないルートで到達する





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年初に暴落した暗号通貨市場は、あや戻ししたあと再び軟調な動きであります。
時価総額はピークから半減以下の40兆円割れ。
基軸通貨であるビットコインの占有率はおおむね40%程度で推移しているので、ビットコインを含め仮想通貨市場全体が下落しているようです。

下落の要因としては、G20における規制強化や2013年に経営破綻したゴックス社の保有ビットコインが処分されるとか、いろいろな要因が重なっているようです。

そもそも、価値が不明なものを期待感だけで売買しているわけですから、時価総額が半減しようと別に驚くものでもないでしょう。市場全体がおもむろに盛り返してくるのか、そろそろ選別が始まるのか、注目しています。

仮想通貨においては、規制当局も投資家も日本が一番前向きに取り込んでいるようです。テレビCMやネットビジネス系のにわか投資家に煽られて新規参入する投資初心者が多いようですが、さすがに市場が低迷しているなかでは、新規参入者の伸びは低迷しているようです。トレード経験の少ない投資家には厳しい環境がしばらく続きそうです。

暗号通貨の最大の魅力

中央銀行のはら次第でいくらでも発行できる法定通貨と違い、ルールに基づいて発行量を制限している点が逃避資産としての暗号通貨の最大の魅力だと思います。逃避資産としての資金流入は今後も続くと思いますが、さすがに何千種類も必要ありません。せいぜい5種類もあれば十分でしょう。海外送金に使うブリッジ通貨もひとつあれば十分なはずです。

メジャー通貨とローカル通貨

そこまでメジャーになれなくても、クローズな世界において生残るローカルコインはたくさんあるでしょう。ほとんどの通貨はこのジャンルであるにもかかわらず、ひょっとしたらメジャー通貨になるかもしれないという期待(錯覚?)に支えられて、こうしたローカル通貨にも割高なプレミアムが乗っているようです。

ローカル通貨のジャンルでは、ネットショッピングのポイント、ネット上の投げ銭や視聴料のやりとり、ネット塾の受講料のやりとり、ネットゲームの中での武器やレア物の売買、ネットカジノで流通するコインなどが代表的で、新しいビジネスモデルと新しいコインがセットになって毎日のように登場しています。これらのローカル通貨は、基盤になるビジネスモデルが成功することがまず大前提で、そのうえで基軸通貨に置き換えられる危険を回避しながらローカルな地盤を固めなければなりません。グローバルな基軸通貨とは違い、価値の増加が継続的に起るのはかなり難しいでしょう。ベースになっているビジネスモデルが行き詰まれば、あえなくデジタルゴミになってしまいます。

送金手数料はたとえ安くても

交換手数料や売買スプレッドが高ければ意味はありません。結局プレミアムの源泉は基軸通貨になる可能性次第だと思います。ある新興国の出稼ぎ労働者に対して海外送金の高さを克服するという謳い文句で、なぜか日本だけで脚光を浴びているコインがあるようですが、ICOでは人気だとしても、果たしてプレミアムを出してまでセカンダリーで買う投資家がどれだけいるのでしょうか?

基軸通貨、ブリッジ通貨、貯蔵資産としてみなされないローカルコインは、生き残ったとしてもあいまいだったプレミアムは剥落してしまうでしょう。また、ICOが規制されてくると、いまのように価値の曖昧な通貨は募集できなくなり、株式のような利益配分型のコインや法定通貨や貴金属を裏付けとするコインに変わっていくでしょう。そうすると既存の基軸通貨は一段と高騰???するかもしれません。

ゴルフ会員権

ここで思い出したのが1991年に破綻した「茨城カントリー事件」です。バブルの最中にゴルフ会員権が2000万円3000万円5000万円と高額募集が行なわれる中で、大衆ゴルファー向けにわずか200万円で募集を行なった詐欺事件です。結局、2000名弱とした募集定員に対し5万人以上の会員を集め、予定通りゴルフ場を作ることもなく破綻しました。

このようなあきらかな詐欺案件も最近のICOには一部混じっているでしょうが、大半は最初から詐欺を狙ったものではなくビジネスの破綻で結果として無価値になるでしょう。

結局ゴルフ会員権も、
「優先プレー権」という価値の曖昧なものに過大なプレミアムがついて、
縁故募集
1次募集
2次募集
と募集金額がつり上がっていって、とんでもない値段になったわけです。

茨城カントリーのように悪意はなくても、高額募集したあとバブルがはじけ、ゴルフ場が余剰となりゴルフ会員権相場はだらだらと10年近く下がり続け、結局破綻するゴルフ場が続出しました。当時はゴルフ会員権の損失は総合課税の譲渡所得で、所得と損益通算出来たので損切りはしやすかったことがせめてもの救いでした。

今では、都心から近く、フラットな林間コース、キャディ付き以外のゴルフ場の会員権の価値はなくなっていまいました。価値の残った会員権も、最高値からはせいぜい10分の1以下ぐらいでしょうか。

仮想通貨を売買する投資家は、ゴルフ会員権の歴史を振り返っておくことをお薦めします。振り返ってみると、ほんとうにお馬鹿な相場でしたが、有象無象の仮想通貨の大半が同じ道をたどることは間違いないと思います。






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日本では「仮想通貨」という呼称が定着していますが、世界的には「暗号通貨」というようです。
黒田日銀総裁は最近、仮想通貨を「仮想資産」と呼んで、通貨ではないということを強調しています。通貨の番人はあくまでも中央銀行であり受けて立つようです。異次元緩和をあと5年になう大物の意見です。

この新しい資産の特徴は
  • デジタルである
  • 電脳空間を瞬時に移動できる
  • 実体価値はよくわからないけど換金性がある
  • 相対で直接取引できる
  • 伝統的な通貨から価値を切り離すことができる
  • 流通量はルールで決まっている
  • 契約も書き込むことができる
  • 一方で新しいものはいくらでも誕生する
といったところでしょうか。アナログな古い世代には理解しにくい世界ではあります。

どのデジタル「資産」が生残るかという視点はもちろんではありますが、この「資産」の技術である分散台帳やブロックチェーンの仕組みが、どういう形で近未来を変えていくのかにも注目しております。この技術によって、銀行や証券や不動産などの仲介・契約業務の大半が置き換えられることは間違いありません。そうした危機感から、この資産で将来をヘッジするニーズもありそうです。

いまは値動きが激しすぎて「通貨」として使うのは難しくても、どこかで落ち着いて、いずれは通貨としての機能を担っていくのだと思いますが、現状は通貨というよりは「資産」としての価値の方が大きいので「暗号資産」という呼び方がしっくりきます。

どの程度この新しい資産に期待するかによって、この資産との距離感が変わるようです。
閉塞感のある人生の逆転を狙うひとから、分散投資の一環として考えるひと、新しいギャンブルだととらえる人まで、実に様々です。

一口に仮想通貨といってもいろいろな側面があり、また通貨によっても特性があり、今後もどんどん新しい特性を備えたものが登場するでしょう。需要はこれからも増えるでしょうが、供給側も増加するので、一攫千金の夢も確率的にはどんどん低くなるでしょう。また、新しいものほど性能がいいので、既存の仮想通貨も油断は禁物です。それでもまだ、リスクリターンはほかのビジネスや投資よりは少し分がいいような気はします。

仮想資産の価値を支える要因
暗号資産に投資する場合のチェックリスト

価値貯蔵(逃避資産)プレミアム
リスクオフや、財政破綻が予見されるときの受け皿としてのプレミアム
量子コンピューターの時代にも対応できる頑強性
競合資産は金や貴金属


希少性(死蔵)プレミアム
発行量が決められている
保有量に応じて通貨が貰える仕組み(通貨による金利)


基軸通貨プレミアム
ほかの通貨を買うためやIOCに応じるため

流動性プレミアム
いつでも換金できる
競合資産は伝統的通貨
いずれ登場する官制デジタル通貨

送金プレミアム
簡単に瞬時に送金できる

柔軟性プレミアム
運営主体があり、通貨のプログラムを変更できる
契約をブロックチェーンに載せることができる

発行体プレミアム
信用力の高い企業が参加
配当がもらえる株式のようなコイン

投機プレミアム
値上がりするという人間心理から生まれる
隣の人が儲かったから買う
ドキドキしたくて買う

秘匿性プレミアム
評価は難しいが、確実に需要はある

宝くじプレミアム
小金で一攫千金を狙う


いろいろなプレミアム要因がありますが、リスクとリターンを考え遊んでみましょう。
確実に行きたい人は、買い方や有望コインを教える「にわか講師」になる道があります。
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昨年後半からかなり激しい動きになっております。
税制面ではかなり不利な商品ではありますが、税金のことを考えるよりもまずグロスで利益を上げることを優先して果敢に行動し、税金支払い前でとりあえず億り人いりした人は大勢いるようです。一説によるとビットコインの売買益に対する課税で消費増税は当面不用だとか。。。
もっとも実現益を出すことをためらっていたら、最近の下落で、含みはかなり急減しておりますが。。。

金融商品に占める株式投資の割合が先進国の中では圧倒的に低い日本ですが、
ビットコインに関しては、別腹のようです。
それはある意味、年配者が株式を握りしめてきたという裏返しでもあります。

日本においては、年配者の保守的な長期投資に対し、若者のデイトレ、FX、ビットコインなどの投機的な取引が別世界として存在しているようであります。大半の年配投資家は、損してまで売らないのでこれまでため込んできた持ち株を、バブル後高値を更新する株式市場においてせっせと売っているようです。年配者のやれやれの売りが日銀によって吸い上げられているという構図は日本のシルバーエコノミーの実態だといえるかもしれません。

FXやビットコインは20-30代の若い投機家が売買なので、伝統的な株式投資家とはちと行動様式が違うようです。若者投資家にとってビットコインはさぞかし「なうイ」のでしょう。20-30代と言うことは、もちろんバブル期を知らないわけで、ビットコインがバブルかどうかを気にせず、新しい夢物語に素直に乗れます。ビットコインは金融商品や通貨ではなく、WEBサービスと同じようなシステムにすぎないという認識のようです。

おじさんとしては、ブロックチェーン技術は、インターネットと同じように世の中の仕組みを変えると思うけれど、ビットコインなど現時点で主要な仮想通貨がそのまま生き残るかどうかは、半信半疑であります。バブル期に数千万円した多くのゴルフ会員権が最終的には紙切れになったのと同じような壮大なばば抜きゲームであるという覚悟は必要でしょう。ビットコインが短期間に1,000万円になっても0.0001円になったとしてもまったく驚きませぬ。


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本年最後のモーサテで恒例年末反省会がありました。

金利・為替・株式分野のエコノミストやストラテジストに2017年の年末予想をしてもらって、それぞれの分野で最も外れたひとをスタジオに呼んで、反省会をするという企画です。

金利部門は米国長期金利3.5%を予想した O氏
為替部門はドル円120円を予想した O氏
株式部門は日経平均20,000円到達せずを予想した I氏

が呼ばれていました。
為替は、どちらかというと無難な多数派の予測で、金利と株式は結構勝負した予測だったように思います。

たった1本の線で翌年の動きとなおかつ年末の水準の予想を求められます。
このような予想がぴたりあたることはほとんどないと思うので、酷な企画ではあります。
予想するほうも、いろいろなシナリオを持っいる中からひとつを明確に表示しなければなりません。
無難にいくか、マイナーシナリオで勝負するかは、性格にもよるでしょうし、結構回答日の気分もあるでしょうし、会社の方針も無下にするわけにもいかず、悩ましいところでしょう。

そうした悩ましい質問に答えるのが仕事なので、その点はお手の物なのでしょうが、そもそも、予想に基づいて自分で相場を張る人たちではありませんから、最終的には、正確に当てることよりも、外れた場合もその後の説明につじつまがあうかどうかということは意識しているはずです。

さてさて、「短期トレーダーの相場予測というものはどうあるべきか」について私見を簡潔に

Aが起こる
Bは起こらない

という決め打ち的な思考をするのではなく

「もしAが起こったらXまたはYが起こる」という節目節目におけるシュミュレーションを繰り返しておきながら

相場の観察は注意深く想像力豊かに
集団の流れには逆らわず、先頭集団の中段に陣取り金魚の糞のようについていく


万が一、ひとに相場観を聞かれたら、曖昧模糊とした自分の相場観を無理して語ろうとはせず、聞き手が期待する線を考慮して適当に答える。

これが一番いい処方箋だと思います。





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23,000円を超えた11/9は、高値から夜間までを考えると1,000円以上の下落がありました。日中では800円の下落から半分戻して前日比小幅安。翌11/10は200円弱の普通の下落。しかし、夜間ではそこから一時300円近く下落。

激しく動いておりますが、これまでの上げに比べれば、微々たるもので、調整というにはあまりにも軽微な物です。

そこで、23,000円というレベルをちょったばかり振り返って見ました。
bable


1,996年6月以来の高値ということは、大半の投資家にとっては新値水準ともいえるレベルです。
1,990年以降に成人となった投資家が始めて目線を上に切り替えるレベルでもあります。チャートの右側は21年にわたってこの水準以下で動いてきたわけであります。

日経平均23,000円以上の水準は、まさにバブル生成過程だったといってもよいでしょう。
バブル生成過程の起点になったのが、1,987年10月のブラックマンデーであり、この混乱が尾を引いてなかなか金融引き締めに向かえずバブルの生成を抑えることができなかったわけです。
1988年9月に始まった日経平均先物が、インデックスバブルに油を注ぎ、当時の固定手数料制度のなか、まだまだ未熟であった機関投資家が、先物を買いまくったことが、先物主導のインデックス上昇を呼び込んだわけであります。

仕上げは1989年6月に始まった日経平均オプション。

低金利、金余り、原油安が生んだトリプルメリットを背景に毎月日経平均は上昇していった訳です。

その起点がまさに23,000円レベルであったといってもいいでしょう。

さてさて、アベノミクスとしても、2%の物価目標水準は達成してないものの、先行する欧米諸国にしても2%物価の達成には苦戦しているわけですから、あまり根拠のない2%という水準に拘るよりも「デフレ脱却宣言」をだしてもよい水準でもありましょう。

政府と2%のアコードを結んだ日銀としても、政府のデフレ脱却宣言は、ETF買い入れ額の見直しを行なういい契機にもなるでしょう。

とりあえず、いったん23,000円は超えたものの、激しい抵抗に見舞われました。19,000円前半から4,000円あまりの日経平均上昇は、外国人主導のインデックスバブル第1弾だといえるのかもしれません。

普通に考えるとインデックスを買い上がる力は徐々に減速し、個別株志向が強まるのが常道ですが、いずれにせよ、これまで下値目線で来た思考をいろいろな面で棚卸しするべき水準だといえるでしょう。

単純にバブル高値からその後の安値の半値戻しの水準でもありますし、ダウ目線からいっても、超長期投資家の目線が上目線に切り替わるレベルでもあります。

そうしたことを背景に、プットの相対的な割高レベルが低下し、コールの極端な割安レベルが上昇し、その二つのバランスで、スキューの構造がこれまでよりもフラット化する現象が現れています。

コールの売りが安全でもなんでもないことが30年ぶりに証明されました。


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バブル後高値を更新し、バブル高値まで青天井?
という雰囲気も出始めた途端に強烈なカウンターパンチ。
ピラミッディング的にポジションを積み上げていた投資家はとんだ災難です。

決定的な大きな材料はないだけに、動きの背景は複雑ではあります。

  1. SQ仕掛け説
  2. 23,000コール売り方がデルタヘッジを積みまし、結局ヘッジがいらなくなった買いヘッジをはずした説
  3. 日経VIのレベルで、株式保有比率を調整するファンドによる売り説
  4. CTAによるトレンド売買説
  5. 押し目買いを続けて安心買いポジションを貯めまくっていた投資家のぶん投げ説

いろいろ、解説は出回ります。先物主導、指数主導で押し目をほとんど作らずに上げてきた結果、短期・中期プレーヤーの買い持ちが極度に膨らんでいたという大きな背景が裏にあるのは間違いない事実で、さすがに1番は問題外ながら、2番も全体への影響は限定的で、結局、3番から5番が、きっかけの一つだたといえるでしょう。また、ドル円が日経平均に嫌々ついて行っている感じもありました。

23,000円乗せた後も日経VIの上昇がじりじり上昇、23,000円割れで準戦時モードに急接近
夜間の下落で一時、お久しぶりの準戦時モード


通常、日経平均上昇、ボラ上昇という展開は、外国人によるコールバカ買いで起ります。昨日の前場では、コール主導というよりは、コールプットともにまんべんなく上昇しておりました。

これまでの異様な上昇が23,000円超えで、さらに異様になったので、オプションプレーヤーは2013年5月23日のバーナンキショックの再来をうすうす感じて自衛に走っていたのかも知れません。
後場の下げをオプション市場全体として予兆?大衆の知恵?

あと追い指数である日経VIですが、今回は炭鉱のカナリアになったようです。
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9月の安値から3000円超の上昇です。
途中で16連騰という新記録を交えながら、
未曽有の上昇相場となっております。

これまで、ばらまいてきたマネーの渦が、最後のひとあばれをしているようにも思えます。

さいわい、企業業績の裏付けをともなっているので、現時点ではバブルだとはいえない状況です。そもそも、バブルとはその最中にはそれなりの講釈や裏付けがあるもので、終わってみなければバブルとはわからないのがこれまでの歴史が示すところです。

ただ、本当のバブルでは、投資家の大多数が簡単に儲かるはずですから、そうした意味ではまだバブルではないといえるかもしれません。

前回バブルの最後の1年間日経平均は、1か月に1,000円ずつ上昇していましたから、現在の状況はそれにも匹敵する勢いではあります。ただ、同じ1,000円でも日経平均が20,000円のときの1,000円と30,000円のときの1,000円では意味もちがい、今のほうが勢いがあるともいえます。

当時は日経平均のオプションは500円刻みでありましたが、毎月1,000円上昇するので、それほど不便を感じることのなかったような気がします。バブルがはじけたあとは、一転ボラが上昇し、局地的に乱高下を起こすので、これまた、500円刻みでもあまり不自由を感じなかったような気がします。

もし、このまま日経平均の上昇が続けば125円の刻みは誤差にすぎず、満期前1週間ぐらいしかほとんど意味がなくなってくるでしょう。
さらに、行使価格のレンジが20000円幅以上になってしまうと、オプションコードの4とか9以外に新たなコードを考え出さなければならないかもという、早とちりな心配もしたりします。これまでは、下5000円上25000円とかろうじて20,000円幅にとどまっており、コールは4と9、プットは3と8でなんとかすみわけしながらこの幅の行使価格を埋めてきたわけです。25000円以上の行使価格の出現が見ものです。
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アベノミクスの継続か

米国株は連日の最高値更新が続き、日経平均は前人未踏の14連騰と、未曾有の株式上昇相場が続いています。

結局、アベノミクス以外に有力な選択肢が示されず、自民公明の政権運営は続きそうであります。

最近はドル円が緩慢な動きになっても株高は続いており、為替離れで業績相場入りとはやすむきもあるようですが、自分にはどうも違和感があります。というのも、金融相場・業績相場という循環的な区分けは成長余力があった過去の話に思えてならないのです。このまま世界経済と日本経済が成長軌道をとり戻し、その結果として「よいインフレ」が起るというようにはとても思えないのであります。

結局、今の株高を支えているのは、電子空間をさまようマネーに他ならず、米国やECBが資産買い入れ縮小に向かうにしても、一時的にとどまり、マネーが急激に縮小しないだろうという安心感というかどうせまた再開するんだろ的な期待感が相場の最大の後ろ盾になっているように感じています。

トレーダーにとっては流れが命であり、その流れの原因が何であろうが「ついて行かなければならない」というのが正直なところであります。

そんなときに地味に読んでおきたい本



目先の相場にはまったく役立ちません。
100年先を見据えた、壮大な妄想書です。
しかしながら、現在の環境の裏にある物を考えるには、大変参考になります。長期金利がなぜ上昇しないのか、米国がなぜ内向きになるのか、陸続きの欧州の方向性など、すべてがつながってきます。資本の自己増殖が不可能になりつつある今、電子空間を瞬時に移動するマネーの最後の悪あがきが現在の相場を支えている様な気がします。

議員になるためのフェイクな政党なんていらないから

アベノミクスに変わる代案がだせないなら、本書のような壮大な方向性を掲げて骨太に戦う政党が登場して欲しかったと思います。

野党の主張はきれい事ばかりで、経済成長を阻害するものばかりです。それならはっきりと経済成長をあきらめようとか、戦略的に縮もうとか、ゼロ金利・ゼロ成長を前提にした社会を目指そうと堂々と主張してもらいたいものです。多少の弊害にはめもくれず、わずかな可能性に賭け続けるアベノミクスには簡単には勝てません。
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「秒速1億円」ネオヒルズ族として一時注目を浴びた与沢翼さんが税金でいきずまってから3年。その後、シンガポール、ドバイへと拠点を移し、今やトレーダーとして完全復活されているようです。

ホリエモンがネット界の表の寵児だとすれば与沢氏は裏の寵児だと言えるかも知れません。
ホリエモンは全国区ですが、与沢氏を知らない人は多いでしょう。

ネオヒルズ族と呼ばれたころは、アフィリエイトや情報商材の販売方法を教えるというビジネスモデルを極限まで追求して一世を風靡して、怪しさ満タンではありました。欲深きひとたちに対してあなたにも稼げるネットビジネスのやり方を伝授するという高額セミナーや高額教材で「秒速で」ぼろもうけしたわけであります。

しかし、ネットビジネスは、グーグルさんの検索AIが進化したおかげで、あっというまに景色がかわってしまうようです。人を集めるだけの中身のないサイトはどんどん検索圏外へ脱落していきました。

クソサイトを量産するだけではネットの海に埋もれるだけで、人も集めることもできず儲からなくなったわけです。こんどは、グーグルさんのコンテンツ重視の方針に沿うようサイトが競い合ったわけです。ついこのあいだ、いい加減な医療情報をかき集めていたとしてDNAが糾弾されたことも記憶に新しいところです。

与沢氏は、国税摘発を受けたことを機にそんなネットビジネスに早々と見切りをつけトレーダーとして再生したというのです。

ユーチューブで与沢氏の動画はたくさん見つかります。過去のネットビジネスも最近のトレーダー話も。

3年間で人に教えるレベルまでいくというのもたいしたものですが、いっている内容や考え方はかなりまともです。手法や考え方におかしなところはありません。相当勉強したのでしょうし、そもそも地頭も相当いいのでしょう。ネットビジネスも与沢流に極めたらああなっただけのことかもしれません。

さてさて、こんどは、ドバイからトレーダー養成の高額講座を開設するというのが、ただ者ではないところです。



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TV東京攻めます。
今日の新モーサテは、株式専門家6名集めて、見通しや投資方針などの特集でした。
ライブ放送で6名出演とはあまり記憶にありません。
こうやって並んで出ると、自分の意見はいいにくいものですが、その点テレビ出演豊富なひとたちです。つつがなく、そつなくこなしていました。

経験は様々な人達ですが、人前で相場想定やストラテジーを語ることを仕事としている点だけは共通してます。出演者のなかで、実際にトレードや運用経験のある人は多分2名だけだと思います。こういうひとたちの意見はたまに意表をつく面白い意見があるのでとくに注目しています。それでも会社の看板背負っているので、なかなか本音を出さないことが多いのですが、そこはなんとなく見ているとわかるものです。

そんなことを考えながら、見ていたら、ある人が
「全員の意見が一致したら、そこは天井だし、大底でもある」
と発言されました。
そのあと行なわれた今日のレンジ予想は、何と6名ほぼ一致。
思わず苦笑い。(提唱者も出演者も司会者も、私も)
 
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昨日は19,000円割れ。
本日は、期末で19,000円の攻防。
年初には、20,000円の攻防を予想した投資家は多かったと思いますが、残念ながら1,000円下の水準であります。

今日買えば、配当がもらえ
明日買えば配当分安く買える。

この違いを巡って、投資家の行動は入り乱れます。

特に、指数連動型のファンドの行動は要注目です。

現物で保有している分は、配当がもらえるけどそれは3ヶ月先で、目先の配当落ちは享受しなければなりません。
先物で保有していれば、もともと配当分安く買っているので、関係ありません。
ノーマルETFは7月に分配するので、配当分はそれに回すはずですし、レバ型は中身が先物なので、関係ないでしょう。


また、アクティブファンドであれば、配当は誤差の範囲ですから、とくになにもしないと思います。
それでは、それ以外の指数連動ファンドは、配当分をどうするか?

分配金に回す分は、配当金を分配金の原資に回せばいいので、それで終わり。
分配金に回さない分は、いずれ再投資しなければならないので、それをいつ再投資するか?

配当金が入ってからのんびり再投資すればいいのですが、その時の相場の位置によっては有利不利が生じます。

そこで、なるべく手数をかけずに指数と連動させるパッシブな連動ファンドは、手っ取り早く配当分を先物で買っておくことになります。これが、年度末における先物買いになるわけです。

たかが配当分ではありますが、何せ規模が大きい。

では、いつ買うのか?

今日の現物指数の引け値に対応する先物の値段で買えばいいということになります。
引け値で全部買うわけにいかないので、今日買わずに、前倒しで買ったり、明日以降買ったりして、多少ばらすでしょうが、大半は引け近辺で買わなければなりません。

銘柄入れ替えイベントと同じで、これ自体は予想された行動ですから、その需要を先取りして動く投資家もいるので、どの程度インパクトが出るかは、要注目であります。
 
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年度末になると、損だし益出しと、それぞれの投資家によっていろいろです。
個人投資家は

  • 特定口座
  • 利益20万円
  • 源泉徴収ありなし
  • 昨年までの繰り越し損失
  • サラリーマンンかどうか(健康保険か国民健康保険か)

の組み合わせによって、税金対策がそれぞれ異なりますので、こだわるとなかなかややこしいです。

細かい話はググれば出てくくるでしょうから、これ以上立ち入らず、
今年は、一体損出しニーズと益出しニーズどちらが多いのでしょうか?

今年は激しく動きましたが、結局昨年末の水準に戻ってきましたので、投資家によって事情はほんとうに様々でしょう。実現益がすでに出ていれば、損出し優勢になるのでしょうが。。。

損出し対象としては、ダブが最適候補ですが、ダブは日経平均が年初来高値を連日更新し、基準価格が連日年初来更新中にもかかわらず、残高金額は年初来最高水準を維持中という積み上がり状況です。いまのところ損出しニーズは現れていないようです。

一方、レバは人気離散継続中。基準価格は連日高値更新中に関わらず、残高時価はついに4,000億円割れ。前年比半減以下という有様です。こちらは実現損ウメ目的の益出し売りが継続中という感じなのかもしれません

 
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先物を初めてまだまだ初心者なのですが、 
国内外の機関の先物取得コスト(損益分岐点)の算出はどのようにしたら出来ますでしょうか? 

 このような質問をいただきましたのでこちらでお答えいたします。

 
証券会社別の売買手口は公表されていますので、それを集計すれば、証券会社ごとのだいたいの傾向はわかります。
手口専門に集計しているサイトもあると思います。

ただ、裏側にいる投資家がある程度推定できる証券会社であれば、相場を考える上で多少は参考になると思いますが、通常相場を動かす大口プレーヤーは証券会社を分散したり、シンガポールやCMEを使ったリします。

また、ギブアップといって、売買手口を出した証券会社と別の会社に建玉を移すことも出来ます。
このようなことを頭に入れながら、手口分析の限界は意識しておく必要があります。 

たとえば、ネット証券の手口であれば、裏側はほとんど個人投資家でしょうから、総体としての個人の動向を見るのは意味があるかもしれません。それ以外の証券会社については、なかなか裏にいる大口の動きを推定するのは難しいといわざるえないでしょう。

ここは100歩譲って、ある程度特定の大口投資家の売買コストがわかったとしましょう。

しかし、そのポジションは必ずしもそれだけを単独で保有しているかどうかもわかりません。反対側にオプションがあったり、相対取引で先物やオプションを持っているかもしれません。

また、短期を指向する投資家にとって先物取引は取得コストを意識する商品ではありません。毎日値洗いされますので、トレードするうえで正しい認識は常に前日の清算値段が取得コストです。今後日経平均が上昇するか下落するかが重要であり、その方向に対してポジションが合っているかどうかとうことです。この辺の感覚は短期トレードを極めていくと理解できるようになると思います。

ただし、ETFやインデックスファンドの組み入れに使われる先物は長期保有が前提でありこの限りではありません。 


 


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AIを使って数分後の株価を予測するとか
経済指標を読み込んで即座に反応するとか
はてしなく技術開発は進みます。

人工知能が飛躍的に進歩して、超短期でも長期でも相場に勝てるロボットが出て来る可能性は否定できませんが、現時点ではまだまだ夢物語に近い状態です。

誰もをうならせるスマートで美しい方法は研究課題としてはチャレンジングですが、実際に儲けている方法は割と泥臭いのであります。というか徹底的に地味で「セコイ」方法です。

ゴミ拾い

たまにオプションで信じられない値段で約定が成立しますが、それを確実に拾うのは「セコイ」ロボットです。
間違えて成り行き発注したり、強制決済で成り行きでだされるものをぎりぎりの指値で拾ってきます。
現場を見たことがない人は、試しに板がない11月C16500あたりにいまある指し値の一つ上に指し値をだしてみましょう。瞬時にその上に指値が出ます。ロボットは買ってもいい値段まではしつこく値段をつり上げてきます。人間は根負けしてしまいます。オプション市場で人間が妥当値段より有利に約定することはほぼ不可能です。
※この方法を使えば、夜間にロボットやロボット担当者が参加しているかどうか確かめることが出来ます。

現在市場では、いろいろな高速取引が走っています。
その大半は売り買いすることがあらかじめ決まっている銘柄を分割執行するアルゴリズムです。
たまに登場するラージ先物の1枚スライスも意図は全く不明ですが、分割執行アルゴです。

M証券が数分後の株価を予想して動くアルゴリズムを機関投資家に提供します。
このアルゴリズムは超短期に相場を張って儲けを狙うのではなく決まった銘柄の執行レベルを向上させる執行アルゴリズムです。従来型のVWAPターゲットアルゴリズムに比べて執行精度ががコンマいくつか向上するようです。数分後の株価を予想しながら、指値による最適待ち時間を計算し、順次成り行きに変えるのだと思います。従来型のVWAPターゲットは最終的な出来高を予想しながら、出来高の進み具合に合わせて指値を成り行きに変えるという、どちらかというと受け身の戦略でしたが、それに「予測」という概念を入れ、多少勝負するという感じなのだと思います。

1日単位で負けないためには

高速高頻度取引が1日単位ではほとんど負けないのは、常に逆張りで鞘抜きに徹しているからであります。
とくに、日経平均に関してはラージは10円、ミニは5円、ETFは10円、オプションは5円の鞘があり、それぞれが連動していますから、このあいだを監視させ高速で逆張り売買に徹すれば、高い確率で鞘が残る仕組みです。相場の動きを予測してわざわざ不確実な順張りを取り入れる必然性はありません。現物先物間の裁定取引もHFT化していますから、先物の板の厚みが変わるだけで、採用銘柄の指値が出入りを激しく繰り返します。

市場に優しいアルゴリズム

執行アルゴリズムや逆張り型の高速高頻度取引が、いわゆるアルゴの大半を占めています。執行アルゴリズムはもともと売買される予定の物が分割執行されているだけで、出来るだけ買いは安く、売りは高く売ることが狙いですから、市場に対しては優しいはずです。逆張り型も激しく指値を繰り返しますが、市場の変動を押さえる方向に働きます。

順張り型は栄枯盛衰

問題となるのは市場の方向を予測して順張りで仕掛けるアルゴであります。
確実に勝てるわけではないので、相場のトレンドが出やすい状態や、影響力の大きい政策変更があるときには多くのアルゴリズムが仕掛けられます。大勝ちもすれば大負けもする、とても確実に稼げるしろものではありません。泥臭い逆張り型のアルゴリズムに比べ、大勝ち出来るかもしれない夢があるため、果てしなく挑戦は続きます。

投資家から見れば、逆張り型であろうが順張り型であろうが、高速で目の前の銘柄を売買することには変わりがないので、区別はできません。

規制というよりは非常時体制を

順張り型の高速取引は入れ変わりも激しく、市場の大半を占めることはたぶんないでしょうが、怖いのは順張り型と執行型と逆張り型が、予想しない連鎖反応を巻き起こすことです。高速取引業者が、非常時に際し取引を自己規制することが求められるのはいうまでもありませんが、登録制にしてリスク管理、非常時体制の徹底を求めるのは正しい方向だと思います。



 


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日銀の方針転換を受け、市場ではいろいろな解釈が登場しています。

オーバーシュートコミットメントとは、無期限の金融緩和だとか
イールドカーブコントロール付き量的緩和とは、金融引き締めだとか
なんでもできるということは、実質的に政策をゼロから決めるのとたいして変わらないとか
張り子のトラを残して幹部はうまく前線から撤退したとか
事務方は量的緩和を最初から信じてなかったとか......。




メリット VS デメリット(コスト)
リスク VS リターン

メリットを受けるためにはコストがかかります。
リターンを出すためにはリスクをとらねばなりません。

政策もしかり、オプションもしかりです。

異次元緩和の変遷をオプションの代表的な戦略ストラドルの売りを使って「イメージ」を表現してみます。
あくまでもイメージです。

2013年4月 2年2倍2% 全力でストラドルを売る
このままインフレ2%が達成できれば利益は最大。

1



2013年5月 当初は順調に時間価値の減少が進んだが、523バーナンキがテーパリングに言及したことで、ボラが上昇。一転評価損になる。政策は変えてないので最大利益は当初と変わらず。

2014年10月 「消費増税」の実施で景気が低迷し、再増税の雲行きが怪しくなり、バズーカ発射。戦略変更のコストで、当初の損益線が下方に沈む。
2


2015年12月 なんちゃって緩和で市場を乱高下に巻き込み、追加コストで損益線がさらに沈む。
3


2016年1月 否定していたマイナス金利を突然投入、追加コストで損益線がさらに沈む。
4


2016年4月 市場が勝手に期待し、その市場に肩透かしを食らわせ、市場は大混乱。最大利益がほとんどなくなる。

2016年7月 ETFの奇襲作戦で何とか体制を立て直す。

2016年9月 ストラドルに耐えられなくなって戦略変更。両端を抑えてバタフライにするが、残念ながら利益になるゾーンが氷山の一角へ。一方で最悪のシナリオは遠のく。

5
オプショントレーダーにはよくある展開です。水面に出ているだけでも良しとすべし?




 
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システム売買や自動発注とアルゴやHFTの区別が曖昧なまま書かれた記事は、投資家の正しい理解を妨げるだけであります。そういう点からかなりたちの悪い内容。

円、アルゴリズム苦戦説 戦略ミスで共倒れも
日経新聞

 
コンピュータ、プログラム、人工知能に何が出来て何が出来ないかということと、トレードの本質的な部分を理解するようにしないと、おもしろおかしいうわべだけの説明に惑わされてしまいます。


1年前の本ですが、私が読んだなかでは、ダントツにコンピュータや人工知能が「出来ることできないこと」を系統立ててわかりやすく解説しています。もちろんトレードの話は出てきませんが、アルゴだHFTだとふわっとした幻想に惑わされる前に、読んでおきたい本だと思います。ちょっと前に紹介した、
人工知能が金融を支配する日 [単行本]
よりも役に立つと思います。

お勧め度 ★★★★★

 これまで人工知能研究が冬の時代を迎えるたびに研究者たちは苦渋を舐めてきた。当時を知る人たちからすると、人工知能の未来について、悲観的にならざるを得ないのも理解できる。一方で、世間の期待感が高すぎるのも問題である。学界全体として社会に対する適切な「期待値コントロール」が必要だろう。
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ここのところ続いて日銀ETFについての書き込みが続いていますが、ついでにもうひとつ。

市場を歪めるという批判はたくさんありますが、別に市場を歪める大胆な投資家がいてもいいと思うのです。たとえそれが日銀であったとしても。
私が問題だと思うのは、日銀が「儲けを目的としていない単純ロボット」であることににつきます。

儲けを目的としない投資家が決められたルールで株を買い続けることが株式市場にとっての大きな弊害だと思っています。これによって、機械的な日銀買いに便乗してにいかに高く引き取らせるかのゲームが行なわれるだけです。冷静な長期投資家はそのようなばかばかしいゲームからは遠ざかろうとするでしょう。

投資家心理に働きかけ、株価を押し上げ、景況感を押し上げ、デフレマインドを払拭する金融緩和だという中途半端な理屈はこの際捨てて、株価てこ入れを前面に出し
せめて、儲けも考えながら買い方も工夫して欲しいのです。最終的に6兆円買うにしても、時には売ることがあってもいいでしょうし、株価上昇が続けば別に6兆円買い付ける必要もありません。そうすれば市場のダイナミズムを少しは失わないで済むはずです。それでも、しょせん官制相場であるということは仕方がありませんが、機械的にやるよりは少しはましなはずです。そうすると運用責任者が必要になりますから、簡単な話ではないでしょうけど。

しかしながら、今の方法のままだと

長期投資家は、海外金融市場との相対比較で日本株を見ていますから、米国株がさらに上昇すれば、日本株は上昇するでしょうし、そのときは日銀ETFは上げを一時的に加速させる効果を生むかもしれません。
世界的にリスクオフの動きになれば、ほとんど効果もないでしょうが、下げを食い止める効果は少しはあるでしょう。

プラスの効果は多少ありますが、それによって失われるダイナミズムのマイナスのほうが遙かに大きいはずです。

表だって今のやり方に反対できない株式業界は苦しい立場だと思います。投機家を抱えない大手証券ほど厳しい展開になるのではないでしょうか。世界的な株価上昇が続いてくれることを祈るしかありませんが、その場合でも、いつかくる下げ過程で日銀は高いところでたんまり在庫を膨らませることになりそうです。


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GPIFが株式の組み入れ比率を上げて官制クジラと揶揄されました。
しかし、あくまでも運用が目的。
うまい下手と批判の対象になります。

ただでさえ官制クジラの存在感が大きいところに、日銀ETFが限度を超えて巨大化してしまいました。
しかも、目的は運用でもなく、買い支えでもなく、金融緩和という名目で。

決めたルールに則ってただ機械的に買うだけ 

相場観を入れたり恣意的に買うと「責任」問題になりますから、あくまでもルール通りに実行して責任者が直接的には存在しないような仕組みでなければならないわけです。運用ではありませんから、関係者が事務を淡々とこなすだけで回る仕組み。(指名を受ける証券会社だけはばたばた大変ですが

これは 融通の利かないアルゴリズムにほかなりません。
史上最大粗悪のアルゴの誕生です。
これに比べればHFTの細かい鞘取りなんて誤差の範囲です。


まともな外国人投資家はそれだけでも、日本株を避けるでしょうね。
割高な物を買ってさらに割高になることを期待しないと成功できないわけですから。
(まあ、それが株式投資の本質の一部ではあるんですが、それはあくまでも短期的な話です)

結局

この融通の利かないアルゴリズムの動きをどう逆手に取るかというヘッジファンドと 
日銀プレイを楽しむ投機家以外、

ばかばかしいと考える人が増えるのではないでしょうか。
ますます、すさんでいく株式市場。
市場には儲けを狙ういろいろな投資家が参集してこそ活力が出るにもかかわらず。

こんな市場にしておいていいか、本当に疑問です。
来年も6兆円ペースで買うのでしょうか?
株式業界全体で考えるべき市場の根幹に関わる大きな問題だと思います。
2,000円持ち上げる力があるなんてレポート出して喜んでいる場合ではないのでは。 
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相変わらず、日銀がどう出るかを予想し合う激しい展開でした。
日銀離れどころか、日銀べったり。
引け値しか見ない人には関係ありませんが、早朝のドル円急落から始まり、発表前から尋常ではない激しい動きとなりました。

出てきたけ結果は、「はぁ? 」というETFの増額のみ。
手詰まり感は明らかでも、これでつなぐしかないところはつらいところです。

市場の一部からは、やり続ければいつかは必ずインフレになるという意見は聞こえますが、
「そりゃそうだ、sobaソーダ」
やり続ければ、それはいつかはインフレになるでしょう。
でも、それと引き替えに抱える弊害とのバランスもよく考える必要があります。
それを考えた結果としてのETFでのお茶にごし???でしょうから。

3年もチャレンジしたのですから

結局、マネーの操作だけでは、ほどよい理想的な2%インフレはいつまで経っても達成できず、潜在成長率並みの低インフレか、2%をはるかに通り越したインフレの両極端しかない

と考えはじめる人がもう少し増えてもいいとは思うのですが。
会見でも総裁は少し前から、「2年とは出来るだけ早期ということ」と言い換えているのです。それにも関わらず、2%の実現を過度に催促しすぎる人が多すぎるから、総裁もストレスを感じるし、相場も余計に乱高下するわけです。

次回の会合では、3年間の効果を会合で「正式に」検討するようですが、それはそれで任期に備えた身辺整理のように聞こえてしまいました。 申し訳ないですが。。。

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来週の日銀会合を巡って

個人投資家 冷静に手持ち玉の整理。積極的な投資家は、レバの空売りで下に張る。
株式市場関係者 「緩和なしでは済まされない状況」とおねだりムードは最高潮。
債券為替関係者 残りのカードを本当に切るのかどうか半信半疑。
足の速い(軽い?)外国人 意見が割れているときこそチャンスとみて買いで勝負。 
外国人長期投資家  海外市場との比較で、個別銘柄には手を伸ばす。

このような感じでにらみ合っている感じでしょうか?

しかし、金融政策を巡ってこれほどまでに思惑が対立するのはどうなんでしょうという気分です。

 
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アルゴ系ファンドのプログラミングは様々で、なかには時間とチャート上の節目を絡めて「14時時点で1ドル=110円50銭よりも円高・ドル安なら5分後に円買いを始める」などと組むケースがあるらしい。

「海外メディアのニュース・ヘッドラインの『BOJ Board Member』と、2%の物価目標に否定的な表現を日銀の追加緩和観測の後退と結びつけるアルゴが円を買った」 

この手のアルゴも何匹かはいるだろうけど 
天下の経済新聞が、このような氷山の一角の噂話を取り上げて、かき乱すといわれてもね...。
その辺で拾った街の声。
この記事のタイトルの方がよっぽど「かき乱している」と思うのだが。

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新年度早々の下落。
新年早々の下落に続き、幸先悪いスタート。
NYダウは、ほどよい湯加減の経済に支えられ、年初来高値を更新中。
日経平均との格差は開くばかり。

消費増税先送り
伊勢志摩サミットにからめた景気刺激策
新審議委員を迎えた日銀の金融政策決定会合
日銀が買い入れる新型ETF 

市場関係者が期待する材料について、どうも市場は受け入れる様子がない。
外国人は、短期筋はもちろんオイルマネーに続き長期資金も退出しているようだ。
実際にこれらの材料が実現したとき、果たして市場は素直にポジティブに受け止めるのだろうか?

この環境で月末に追加緩和が出れば、そのあとどうなるか?少し怖い。


他に対案がないから、他にまともな政党がないから、アベノミクスに命運を託す日本丸。
対案があったとしても、それはジリ貧山分け策。たとえそのほうが現実的だとしても、とてもいいだせるはずがない。

公的年金も日本国債を持ち続けていた方がよっぽど好成績だったというなんとも皮肉な結果。

あきらかに流れは悪いようだ。



 
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2013年5月 第一弾黒田バズーカが523ショックで終わった価格帯

2014年10月 第二弾黒田バズーカが発車した価格帯

2016年2月 第三弾黒田バズーカが○○○した価格帯 

この間、日経平均は12,000円台まで下がって20,000円に乗せ再びこの位置に戻ってきた。

この間、地べたの景気の動きはずっと緩慢だけど、マネーの世界の動きは別次元。それを支えた異次元緩和。

15,000円台後半は、中心値としてもちょうどいいが。。。
と、根拠のないことをつぶやいてみる。

それでいいのだ、マネーの世界に正解はないのだから。
世界的金融緩和最終章はまだ始まったばかり。
人類はこれまで危機が起るたびにマネーをいじっては息を吹き返したのさ。
いじる限界も見え始めた今、マネーは私たちにどんな絵図を見せてくれるのだろうか。

 



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通貨安競争を食い止めるはずの米国もここに来て、金利引き上げがままならぬ状況に。

FRBの意図に関わらず金利低下ドル安が進む。

おかげでせっかくのマイナス金利効果が打ち消されドル円は下落に見舞われる。

たらればだが、マイナス金利がなければとっくに115円は突破されていたに違いない。

追加緩和を予告しながらもユーロ高が進む。

中国も元安にしたくてしょうがない。

いったいどこの国が 通貨高を引き受けてくれるのだろうか?

世界的緩和最終局面は通貨安戦争なのか? 

それともこれまでどおり、うまく持ち回りで通貨安を回していけるのか? 

これまで、なんとなくうまく回っていた物が崩れ始めた音が遠くに聞こえる。 

それでも、緩和継続を唱え「気合い」に働きかけ続けるしか策はないのだろうか? 

政策の意図にかかわらず、何でも起こりうる世界に突入した様な気がする。

 
こんな世界で財産を守るには、オプションは有効な手段のひとつです。



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マイナス金利をさらにすすめるという気合いはいいものの。

マイナス金利をさらにすすめるためには、弊害や矛盾を是正するために「様々な複雑な仕組み」がどんどん導入されることになるはずです 。
準備預金を三段階に分けるのはその手始めです。

これだけでも十分複雑怪奇極まりない。
だいたい「マクロ」という名のつく政策は意味不明。
年金切り下げ政策を「マクロ経済スライド」と呼ぶのがその先鞭。

仕組みを考えるのは官僚の得意なところですが、 ますます世の中が帳尻合わせで複雑化し、出口の見えない迷路にはまりこむのではないかと危惧します。

始めてしまった以上撤退は出来ないでしょうから
出来れば、気合いで「事態が好転」してくれることを祈ります。 


 
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マイナス金利の影響についてはいろいろ出回り始めていますが、なにがおこるかよくわからないというのが本音です。

確実に起ることが不明なので、大胆に前提を置いてそこから理論展開するしかありません。
でも、前提はいかようにもおけますから、いろんな議論が出てきます。

おかれた立場(株屋は基本強気)
もっているポジション

でそれぞれ、自分に都合のいい前提を起きますから、注意深く読み取らなければいけません。

面白いと思った主張2つ

異次元から3次元に後退という表現よりもはてしない袋小路に入り込んだとでもいうべきか。インフレどころか金利マイナスの世界で政府の返済負担がどんどん減る。


CNBCでFエリオットのF氏が、「最初は驚いたが、次に-0.1が-0.3になっても驚きますか?」と真顔で迫り、コメンテーターがしどろもどろ。



 
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注目の日銀政策決定会合
政策変更なしだが黒田総裁発言に注目と10人中9人おっしゃる。

最近国会で頓知の効いた発言で、ドル円を2円も動かしただけに
今回は一段と慎重な言い回しになるのは間違いありません。

記者さん達は必死に食い下がるでしょうが
残念ながら今後の金融政策のヒントになる発言が出るはずはありません。

今回は完全スルーでよいはずですが...。
ボラはイベント前から大幅低下。

 
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20,000円は今のところワンタッチだし、そもそも日経平均の20,000円という水準自体に意味があるのかという気もする。

日経平均は5銘柄で25%20銘柄で50%を占める偏狭性の高い指数でもあるので、20,000円付けたけど「それが何か ?」という投資家も多いはず。そもそも15年前の日経平均と今の日経平均はかなり異質なものだし。

出来高も低調だし、この残尿感は何?
僕たちは一体どこに向かっているのだ?



 
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投資家の大半は気迷い気分満載です。
月末の日銀政策決定会合も気にはなるし、
アメリカの利上げ観測もよくわからないし、
5月はセルインメイだし。
様子見する理由は上げれば盛りだくさん。

15年ぶりの2万円乗せとは裏腹に盛り上がりに欠ける展開は続きそうです。
先週瞬間とはいえ1回乗せてるので、引け値で超えても今更感ありだし。

加えるなら、
ゴールデンウイーク明けはすぐ5月オプションの清算日。
これもやりにくさ感に輪をかけて。


こんなときに、ぶれずに言い切る武者陵司氏の存在感が高まるのでした。
 

 
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トレーディング的にはさほど意味はなくても、やはりこの数字の与える印象は大きいかな。
来週の週刊誌ではかなり特集が組まれるはず。
やはりTOPIXではこうは行きません。
世の中的にはやはり日経平均。

2年2倍2%に20,000円まで加えておけば、直接コントロールできる2倍のマネタリーベース以外にも目標達成出来たんですけどね。

おっと、それは金融政策の目標には出来ないか。
でも、実態は目標だった様なものですが。




 
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あの忌まわしい銘柄入れ替えから15年。

銘柄入れ替えから生まれた2,000円のギャップを埋めて、あのとき以来の20,000円回復が見込まれる。

ベンチマークでも何でもない日経平均が、日本株を代表する指標としていまだに注目され、先物とオプションが24時間世界中で売買されているなんて。

長かった15年。 

大台回復で投資家は何を思ふのか。

売りたい人もいるだろう。
買いたい人はさらにその先を見つめるだろう。

日々の上がった下がったで先物オプションを通じて富が右から左に異動する。 
ただそれだけ。
日経平均をいろいろ解釈し、それがひとびとに伝わり投資家以外の人にも微妙に心理的な影響を及ぼしていく。
これこそ異次元緩和の狙い。

しかし、意外と個別株では儲かっている人はいない。

いや、儲かっている人はただ黙ってにんまりしているに違いない。

20,000円乗せたからといっても日経平均との戦いは何か変わるわけでもない。
昨日と同じ1日がまた始まるだけ。


 
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競馬ファンの間で話題になっていた、競馬脱税事件の顛末。
29億円馬券を買って30億円の払い戻しを受けた男の話です。

最終的に最高裁が、この男の馬券の買い方は資産運用と見なせ「外れ馬券は経費と見なす」という判決を出すようです。

ただ、この男のように恒常的に幅広く投資し、外れを含めてトータルで勝ちを狙う手法でなければ認められないという条件がつきましたので、普通の人がたまに買う馬券では外れ馬券が経費に認められない点は変わっていません。

競馬には

勝つ馬や勝つ組み合わせを直接狙いに行く方法と、勝つ馬のことは分析せずに、オッズの分布や歪みのみに着目する方法の二つがあるようです。

JRAが馬券のデータをリアルタイムで提供しているので、それを取り込んで数理的に分析するというのは金融の世界と変わりません。

前者の方法では、多変量解析と言って、オッズ以外にも数値化できるデータをとにかく変数としてぶち込んでアルゴリズムを走らせて勝ち馬の予測を狙う手法がもはや普通らしい。競馬予想ソフトなるものが、ピンからキリまで売られているらしいです。

競馬の世界も分析を極めると、まさに金融取引と何ら変わりません。
そのような取引の外れ馬券が損益通算出来ないとなると、取引をすればするだけ税金をひたすらむしり取られるだけで理不尽であることは間違いありません。
オプションで損が出てヘッジの先物で利益が出たときに、利益の出た先物だけに課税されるということと同じワケですから。

それはいいとして、
回収率75%の世界で、オッズのみに注目して、この男のよに勝つ可能性があるということが驚きです。オッズのリアルタイムの変化に注目して インサイダー馬券を推定するなど、涙ぐましい分析の努力があるそうです。

それに比べると、はるかに効率的な値段がついているとは言え、回収率が100%に近い金融市場はずいぶん恵まれているなあと感じる次第です。 

 

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本市場の延長
夕方に別市場
夜間に別市場

そのどれもが、見送られましたが、東証が何をやりたいのかよく見えなかったというのが印象です。

立会時間をNYロンドン並みに伸ばしたいなら、本市場の延長や昼休みの廃止という線で最初から走れば、目的はわかりやすく反対もしにくいので、あっさり決まった様な気もします。
目的が違う夜間市場と並べて議論したのが、そもそも大きな間違いだったのではないでしょうか。


日経平均先物は夜間でも昼間と同じように流動性がありますが、投機比率も高くその分余分な乱高下も多くなっています。というか、投機が参加しているからこそ夜間でも流動性があるわけですから、その辺の動きは目をつぶるしかありません。日経平均だからこそ、ここまで流動性がついたともいえ、JPX先物が夜間でどこまで流動性がつくかは要注目です。

現物株の夜間取引は、指数と違い、相場操縦等の値動きにより厳密な売買管理が要求されるはずで、それに伴う人員やコストは、個人投資家が想像しているよりも巨額になるはずです。その分コスト倒れになる危険性が高く、証券会社もおいそれと賛成できないのは当然でしょう。 取引所自体の負担も大きいはずです。現在でも、PTSを使えば夜間でも個別株の取引は出来ますので、夜間を切望するネット証券はアンケートばっかりやってないでおとなしくPTSに接続すればそれですむ話であります。何も東証にこだわる必要はありません。東証としてはPTSに先を越されるのを心配しているのだとは思いますが、それは杞憂だと思います。

もう一度、目的を明確にして仕切り直して欲しいものだと思います。 


 


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市場関係者はアベノミクス賛成、選挙で自民が基盤を固めて政策再加速という期待が大半でしょうが、世論はなかなか厳しそうです。

せっかくの原油安を円安で相殺する手法は、車社会の地方からすれば、最も理解を得にくい戦略ではないでしょうか。株の値上がり益の恩恵もなく、資産インフレも及ばない地方がどういう意思表示をするのか全く予想できません。

相場は予想の不透明感を折り込み始めた感じです。
下値には官製買いが入るから、どうしても残尿残りそう。


 
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外国人買い対国内売り鮮明。
しかし、ここまではでにやられては、絶対に外国人の利食い売りは買わんぞと思う人も増えるでしょう。
受け皿は果たして誰になるのか?GかEか?それともF自身?

名づけてEFG相場。
Dは場外だけど、ついでにいれるとDEFG相場。

最近の外国人は曲がり屋であることもお忘れないように。
売るときもはでに売るわけです。

乗るもよし、
立ち去るもよし、
中途半端だけは避けたいところ。
 
解散総選挙で買われているようですが
増税先送りを争点にしたら、有権者の大半は喜んでもそれがかならずしも自民党にフォローの風となるとは限らない。 この辺の微妙さかげんを外国人はわかってないはず。

 
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あっぱれ黒田総裁は、大だぬきでありました。
追い込まれて追加緩和に踏み見るのではなく、最も効果の出るタイミングを練りに練って実行したということ。
「意表をついて大英断を下した大総裁」として現時点でスポットライトを浴び、成功するにせよ失敗するにせよ後世にもその名は残るでしょう。日曜午前の報道番組ではこの話題で持ちきりです。

すでにヘッジファンド化した日銀ですから、思考方法がヘッジファンド的になるのは究めて自然なことです。

追加緩和に踏み切るネタが無尽蔵にあるわけではないでしょうから、逐次投入と見られないよう、限界を考えたうえで躊躇なく絞り出した最後の大玉だと思います。これで、安倍政権は逆に消費増税に完全に追い込まれました。これを先送りするにはたぶん解散総選挙しかないでしょう。でもありえます。

株価と為替は大きな下駄を履きましたので 、下値でETFとGPIFがちょろちょろすれば、株高円安効果は当面持つでしょう。しかし、調子に乗ってバカ上げしすぎると、今までの組み入れ比率であったならば、本来なら売るべき水準でGPIFは買わされることになるわけです。伸びきったところから流れに逆らって買い下がっても、あっという間に買い尽くしてしまう可能性もありえます。

トレーダーとしては歓迎するものの、やはり国民としては複雑なものがあります。




 


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HFにもピンキリいろいろいるわけですが、投資家が相場に振り回されれば、同じように振り回されているHFもたくさんいるのは当たり前です。今年はHFにとっては厄年。とくに日本がらみをやっているとパフォーマンスは芳しくないようです。前半戦でつまづき、後半戦で少し挽回したと思ったらまたドツボにはまって。

昨日も結構無理をしたHFがいた観は残ります。

彼らは相場を動かしているのではなく、結局振り回されているのです。
国内投資家も自信を持っていきたいところです。
 

 
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最近の金融市場の激震を救うのは、やはり金融緩和しかないのでしょうか。

うまくやるから任せておいてとイエレン議長にいわれても、これだけ長く続いた上昇相場ですから、一部の投資家が利食いに回るだけで、調整はそれなりおこります。

「利食いは仕方ないけど空売りしてはタダではすまないぞ」

といわんばかりに
まさかの量的緩和を再びちらつかせる話も出てきて、なんだか妙な雲いき。

金融緩和の出口はとてもややこしいようです。

果てしない金融緩和のその先にどのような世界が開けているのか
今からわかれば苦労はしません。


 


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イエレン講演が終わって、日本市場。
ドル円はふたたび104円台にのせています。

利上げ前倒しの可能性を少し折り込みにいく感じ。

FRBの動きについての解釈はいろいろありますが、
金融政策では労働市場の改善には限界があること
いずれにせよがんがん金利は上がらないだろう

の2点はだいたい共通しているようです。

ドル円も上値を試すけどガンガン行く感じではないでしょうから、株は動きにくいところです。 
それよりも盆明けそうそう政治のにおいが気になります。 
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「金利はあげるかもしれないけど慎重にやるからまかしておいて」

イエレン議長は無難にこなしました。
投資家はみんなにわか金利評論家になって、イエレン議長の講演に聴き入りましたが、ヒントはつかめたのでしょうか?

慎重にやっても、小幅にやっても、うまく立ち回っても
それが先であろうが、近かろうが、
実際に金利を上げる近辺では相場は間違いなく下がります。
位置によってはかなり大きい下げになるでしょう。

でも、それを今から気にしてもしょうが無い。
そう割り切って、戦線復帰するか
そんな危険な戦場にはいきたくないとこの場から立ち去るか
いつかはくるだろう下げに張り続けるか

投資家の自由です。

結局、資金目的と資金管理さえしっかりやれば、このような状況はつねに存在するわけでありまして、あまりこの問題だけを特別視する必要もないと思うわけではありますが。

イエレン・イエレンの名前を昨日は何回聞いたことか......。



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低ボラで気持ち悪かったワケですから、これは気持ちいい下げのはず。
でもまだ「たった500」しか下げていません。

日本経済の実力が試されるいい環境が整ってきました。

GPIFの買いで下値が堅いというのだけではちょっと寂しいですね。




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カジノで遊べるギャンブルは
ルーレット
ダイス
カード(トランプ)
スロットマシーン
あとロト6みたいなやつやシュミュレーション競馬など



ギャンブルに近い金融商品は
デイトレ
FX
FX二択
先物 

これらを集めて一大金融ギャンブルセンターというのは。

実際、短期トレーダー用に専用スペースと端末やPCを貸すところは都内には少しあるようです。


パチンコ台のように専用端末を特別仕様でずらりと横に並べる。
壮観です。

提携証券やFX会社の口座があれば、パスワードを入力するだけで使える。
よく出る台もとい縁起のいい台は人気で開店前から並ぶ。
口座開設手続き、入金も備え付けの端末から行える。
しゃれた休憩室にマッサージルーム。

なにか参入障壁はあるんでしょうかね。
単なる高機能な端末の時間貸しですから、コインランドリーのようなものです。

専業トレーダーも息抜きや気分転換に外でやるというニーズもあるでしょうし。
パチンコやパチスロの代わりにやるひともいるでしょう。
思惑いろいろの老若男女が集結。

もっとも、ギャンブルのイメージが出過ぎて、世論を気にしてえせ紳士の代表ともいえる証券会社は提携をためらうでしょうけど。
 
やはり没か......。





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オプションの建て玉が多いほうに相場が動く

というのは本当でしょうか?

そうともいえるしそうでないともいえるし、なんともいえないというのが答えだと思います。

建て玉が多い
売り方がたくさんいる
先物にヘッジの買いが入る

という考え方ですが、これは信用取引のイメージをそのまま持ち込んだ勘違いパターン。
とくに、売り方がヘッジのために先物を買い(売り)
という感じで語られますが、
別にヘッジのためにわざわざ先物を買わなくても、オプションを買い戻せばいいだけの話で、そのための流動性は十分あります。板だけを見て流動性がないだろうというのは大勘違い。

売り方と同じだけ反対側に買い方がいて、その人たちは売りたくてうずうずしているわけです。そうした買い方の存在はすっぽり抜けています。

また、受け渡しのために限られた商品を奪い合うズクイーズが起こるわけでもありません。あるオプションが割高に買われれば無限に売りが供給されます。



あえていえば、相場が押し目を作らず一本調子に動いた場合に、アウトオブザマネーだったものが、インしてしまい流動性がなくなって買いもどすことができず、そんな建て玉が大量に残ってしまった場合は先物でヘッジする必要があります。そんなときは流動性のなくなったオプションをあきらめ、買い方も先物で利食いを行います。

建て玉がたくさんあっても、それがどういう過程を経て積み上がってきたかもポイントですが、建て玉をベースにして語る人たちはそこのところがすっぽり抜けています。

また、注目すべき建て玉は実はインザマネーサイドにあるのですが、「動く」説は常にアウトオブザマネーサイドを対象にしています。

それ以外に、特定の業者が大量の建て玉を残しているから、仕掛けが入るという説もよくあります。
とくに、それが有名どころだと信憑性がみょうにあがったりします。

これも、流れに逆らって強引に相場を動かすためにどれだけの資金が必要かまったく無視した議論ですし、その仕掛けの玉をこんどはどうするんだという視点もすっぽり抜けています。

また、たまたま、大証で建て玉が露出していても、見えない行使価格の分や、SGXの建て玉やOTCの建て玉も合算して考えなければいけません。

そういうことをいろいろ考えると、巷で語られる、建て玉が多いほうに相場が動く説にはほとんど根拠がないことになります。 



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年金の株買い
=官製相場
=PKO

とイメージは悪いです。

でも、下がったところをリバランスで淡々と買う。
方針・見通しの変更にともない粛々と買う。
割安と見て組みいれを増やす。

必ずしも、悪い話ではありません。


ただ、今回は信託銀行が買いあがったような形跡があるところが気に入らないとする向きが多いようです。
しかし、本当に年金が買いあがったかどうかは藪の中ではあります。

でも、今の政権ならやりかねないと思う人が多いということも事実なんでしょう。

私自身、年金の買いをよりどころにするのは筋が悪いとは思いますが
そういうストーリーにこだわりすぎて、割とイージーなトレンドを逃してしまう可能性だってあるわけでして、悩ましいところです。

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日経平均が動き始めると、レバETFが賑わいます。

流動性は十分あるので短期売買する限りにおいてデメリットはありませんが、
利食い損ねるとだんだん目減りするレバETFをあえて買うこころは、どうなんでしょう。

長期戦になれば先物の方が有利なんですが、
ETFなので、現物・信用の枠組みの中で、現物株の延長でできる安心感に根強いものがあるようです。

金融関係者が社内規制で短期売買や先物ができないため、抜け道になっているレバETFをスマホでこっそり売買しているのはわかります。これはこれで結構な量になるようです。それにしてもこの流動性はなんなんでしょう。



短期売買だから、利食い損ねることはあまり考える必要は関係ないという自信

先物はよくわからんし怖い

現物と損益通算できない

とかいろいろ理由はあるかとは思います。

まあ、それはそれでよしとして

NISAでレバETFを買うというのは、さすがに???ですね。
無事すべて利食えればいいのですが、利食え無い場合はどんどん目減りするし、損益通算も出来ないし、どうするつもりなんでしょうか。








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東大指数


東大日次物価指数がじわり下落しています。

こういう指数にもテクニカル分析できるんですかね。
忘れ去られた緩和期待が復活......。 


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まさにミクシーが希望の星。
最低単位の買いがよってたかって、玄人の売りを締め上げる。
ある意味爽快な展開。

オプション市場も、玄人衆が素人の果敢なオプション売りに押されガンマをもてあましているらしい。
ヘッジは逆張りで出てくるので、
一段と膠着感を加速させる。

こちらもおもしろい戦い。

ただ、一発イベントがあれば流れはオセロのように一気に変わるので
これも見物。




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