2007年02月08日

BEATMASTER / NIGHT KAHRIMAN

『自分を信じる様に前進する様書き込まれてる遺伝子』 by.KENGO 「人生ゲーム〜花びらPt.2〜」


浜松の雄、BEATMASTER。「PAIN KILLER」と何枚かのアナログを経て遂に世に出す1st full album。その流れを汲んでかこれまでの続編曲がイントロ・アウトロ・スキットを抜いた8曲中4曲も。


BEATMASTERの評価としてはよく、"文学的"だとか"暗い"とよく言われる。事実リリックに関しては実にボキャブラリー多彩で、意味の通らないような言葉はまず出てこない。その意味で彼らの曲は常に"メッセージありき"、である。トラックを度外視してリリックで見て純粋にパーティチューンと言えるのは自己紹介曲であり決めチューンであろう「BEATMASTER」のみ。その辺のイメージが"暗い"と言われてしまう所以だろう。でもよくリリックを聴くと必ずしも"暗い"だけじゃなくて小気味いいユーモアも散りばめられてるんだけどね。
そして彼らについてもう一つ挙げられる、挙げるべき評価はやっぱり"韻"。"小節のケツで踏む"の基本を抑えつつ踏むときは片っ端からガシガシと踏む。その典型的なのがアルバムの第一声「さらに夜へ急ぐ」のKO-1の↓のリリック。
『高等な冒頭は情報が相当だ 堂々たるHOTな上等な大人 肥えた耳持つリスナー 歪な音でも届けようかな どうかな』
この文節ごとに踏んじゃう極端さ。この極端さをアルバム冒頭に持ってくることによって与えるインパクト、そしてある意味強烈な自己紹介。このラインの出来とか以前に事実ヤラレタ。
KO-1の魅力はガシガシと韻を踏みキレの良いフロウ、そしてしっかりと"韻を強調する"ところ。小節の中ばで踏んでも、もちろんケツで踏んでも韻の部分を強調して発声。これが僕がKO-1を評するのに何度も出してる"ガシガシと"と表現する所以。とにかく気持ち良いんだこれが。
『他界は超えるハードル はぁ?$か¥じゃ買えんSOUL』 by.KO-1「人生ゲーム〜花びらPt.2〜」
このラインで踏んでるのもちろん『(ハー)ドル』と『SOUL』だけじゃないよ。うん、おもしろ〜い。
『時は流れ続けS.O.S.出しても無情に消すそうです』 by.KO-1 「TIME OPERATOR」
なんで伝聞形なのよ?(もちろん韻のためだが)っていうクスッときてしまうようなフレーズのユーモアさが好き。

KENGOはKO-1と比べるとどうしても印象は薄いが、彼のソロ曲「モノクロームの英雄」ではBEATMASTERが"文学的"と言われる所以の一端、どころかその領域を大きく担ってるのが彼だと思わせるのに十分な詩世界が展開している。そしてケツで踏む韻がまた固い。
『張り詰めた命 的に弓射る 今一度悲しみに歩み入る 走り続けたからこそほとばしる 目に見えぬ多くの言葉知る』
このラインが大好きだ。かっこいい。


曲としては、二人ともとことんビートに乗っけたラップをする「BEATMASTER」、前作に続き歌われるフックがすごく印象的で、リリックが味わい深くKENGOの面目躍如「人生ゲーム〜花びらPt.2〜」が特に好きだ。ラストを熱く締める「FULL MOON '2000」も最高。

最初から最後までBEATMASTERとしてバランス取れたすごく良いアルバム。アウトロに涙します。


TO THE B TO THE B TO THE B TO THE B TO THE B-BOY!!



ナイト・カーリマン
BEATMASTER / NIGHT KAHRIMAN


Pヴァインレコード (2000/04/25)




1. INTRO
2. さらに夜へ急ぐ
3. 続.哲学と文学の音楽 feat.LOVE PUNCH
4. INTERLUDE PT.1
5. 人生ゲーム〜花びらPT.2〜
6. TIME OPERATOR feat.BOMBER
7. WHAT'S YOUR NAME?〜成田劇場〜
8. BEATMASTER
9. INTERLUDE PT.2
10. モノクロームの英雄
11. 最強の強敵
12. FULL MOON' 2000
13. OUTRO


kls at 00:00│Comments(0)TrackBack(0)CD review | BEATMASTER

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