2007年02月15日

風林火山 / BOOGIE DOWN

"男の生き様"見せつける、これが045発スーパーリアルな特濃ハードコアスタイル心してココロで聴け! (CD帯より)


ラップ巧くなんかなくたってHIP HOPという表現はできる。それを体現するグループ。そしてその典型こそF.U.T.O.。漢という魅力のみでラップする男。あるラッパー(誰だったか忘れただけ)がF.U.T.O.を評して『ラップなんかしてなくても生き方そのものがHIP HOPとしか言いようがない』と言ったほど。そんなF.U.T.O.率いる風林火山の1st album。
常に疑問系フロウのANY-TO(語尾上げ)。たまにダブルで不思議なメロディで歌うところが新鮮で好き。
叫ぶJANBOMAN(力入った叫び)。フックがよく似合う。「VIOLENCE CITY」(「BAY SQUAD」)や「BAY MONSTER 21」、「警告」のような映画っぽい音使いのトラックが良い。


「TOOHARDCORE」のF.U.T.O.のどうしようもないパンチライン『ナスがママ キュウリがパパ』が最高。JANBOMANの『坊屋春道の様な若造』や『武装戦線』なんて単語は不良のバイブルあの漫画より。
「バカヤローBLUES」はもうリリックがほんとバカヤロー過ぎて・・・、HIP HOPに出会って良かったね。
「裏通り feat.Mummy-D & MC SHIRO」は「V.A. / BAY SQUAD」収録の「親不孝通り」の続編もの。「親不孝通り」がMummy-D名義&プロデュースだったのに対してこの「裏通り」がF.U.T.O.プロデュースになったのが失敗点だったかな。哀愁漂うこのトラックもそこまで悪くはないんだけど、やっぱり前作のファンキーなトラックでダメさを歌う雰囲気がピッタリだったんだけど。一番良かったのは前作には参加してない宇多丸。それまでの流れをいい意味でバッサリ切るデリヴァリーで宇多丸の"裏通り"を歌う。
『フラッと入っちまった芳賀書店 まだチェリーだけにズボッとハマっちまった少年』
のラインが好き。こういう風にしっかり踏むわけじゃないけど音を合わせて聴かせるフロウがうまいなぁと思う。
「Night Butterfly feat.BIG RON」はこんなトラックなのに男汁溢れすぎてメロウにならないところが風林火山流。BIG RONもなぜか演歌っぽい。最後のBIG RONの語りも悲しいぐらい風林色を脱せナイ悲しさ。BIG RONがその美声をこれほど活かしきれないことがかつてあっただろうか。このBIG RONを聴くだけでも価値のある迷作。
「ROUGH&TOUGH feat.DS455」はKAYZABROの甘い声にホッとする。でもだいぶ手抜き?しっかりラップしてあげて。
「BIG DADDY」F.U.T.O.のシブさ。漂う哀愁。激シブ。JANBOMANのトラックが少し悲しげすごく綺麗で好き。母を歌う歌はよくあるけど父を歌う歌はそんなにないからね。貴重。
「警告」は「V.A. / BAYSQUAD」収録「WARNING」のリミックス。「WARNING」ではモノマネしちゃっていろんな人にDISられまくったあの人のいるあのグループをF.U.T.O.がDISってたけどこの曲ではカットしてますね。ラストの謎の掛け声の合唱にはア然。すごい荒業でアルバムを閉めてくれました。


とにかく男汁。ハーコー。濃ゆくて濃ゆくて。唸らされるフロウ、気持ちいいフロウなんてもんは一切ない。それゆえ一枚通してガッツリ聴くのはショージキキツイ。
でも"HIP HOPとはラップの巧さだけが重要なんじゃない"を全身で体現する風林火山というこのどこにもないスタイルには何か熱いものが込み上げてくるね。ネッ。
ウンウン。


BOOGIE DOWN
風林火山, RHYMESTER, DS455, BIG RON, MACCHO
ユニバーサル・シグマ (2001/08/29)


1. 出陣 feat.Sticko a.k.a. Truthful for Mighty Crown
2. VIOLENCE CITY
3. TOOHARDCORE
4. バカヤローBLUES feat 青龍
5. 裏通り feat.Mummy-D&MC.SHIRO for RHYMESTER)
6. 狼煙
7. SUPER LIVE
8. BAY MONSTER 21 feat. Maccho for OZROSAURUS
9. Night Butterfly feat.Big Ron
10. ROUGH&TUFF feat.DS455
11. BIG DADDY
12. GOD GAMBLER博神
13. 風林火山
14. 警告
15. OUTRO


kls at 22:19│Comments(0)TrackBack(0)CD review | 風林火山

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