Michita / Twp (album収録)


足跡ひとつない美しさ 歩けば残されぬ泥水しか
音飲み込み白く塗りたくる 空に知られぬ雪が降る

振り返ればそこに聳える黄金期 触れることのできぬ象牙の塔
記念日の記念碑 神々しい地球上
皆の前見守られ 今も風に散るところ
聳える黄金期 触れることのできぬ象牙の塔
記念日の記念碑 神々しいシルエットの影
線路無くした今日が瞑想

恋わずらい 動悸 息切れ眩暈 でも快楽が恋愛に潜在
火傷しないほどの温度の蝋燭 アメとムチ 陰と陽 変態の法則
雷打たれたかのような刺激 静かな仕種が心臓一撃
窓の外ばかり気づけば見てる 同じシーンばかり夢に出る
同じ星 同じ時に生きる奇跡 宇宙を止める口づけの使命
だが恋の病は不治ではなく 情熱の泉もカラカラに渇く
脱水症状 紙やすり砂漠 擦り切れた心が蜃気楼を探す
飲めば飲むほど喉は渇く 思い出のオアシスは海水の麻薬


オルゴールが回転を止めるまで 夕陽が家路を染めるまで
最後の薪が燃えるまで いくら何飲んでももう酔えぬまで
鮮やかな色のすべてが褪せる シャッターボタン震えて押せぬ
掴んだ手のひらをすり抜けていく 砂時計の山頂はまた揺れている

むかしむかし そのまた昔 愛は信用できるヤツだったらしい
愛はヒトの心を見せた 喜ばす喜びを知れた
愛を通した世界は美しく 愛は宗教 俺は愛の枢軸
二人のボートで漕いでまわった 世界は俺らの手の中
君も一度そう感じたはずだ しかし乗り換える時がきたんだ
あなたの去った船底に穴が でも沈む船を手放せなかった
方位磁石狂った暴走ボート 折れたオール あぶく残し絶つ消息
汚れた己のどん底へと 足を引く記憶は金の延べ棒

オルゴールが回転を止めるまで 夕陽が家路をを染めるまで
最後の薪が燃えるまで いくら何も飲んでももう酔えぬまで
鮮やかな色のすべてが褪せる シャッターボタン震えて押せぬ
掴んだ手のひらをすり抜けていく 砂時計の山頂はまた揺れている


足跡ひとつない美しさ 歩けば残さぬ泥水しか
音飲み込み白く塗りたくる 空に知られぬ雪が降る

星も夢見る空から 絶望沁みこむ砂など
笑顔の写真立てまで 思い出の引き鉄
いずれ思い出処置求める 永久午後(?)
梅雨の夜 愚か者のすること
自作シナリオ 期待にも裏切られ
神よこの痛みは一体何故

美しい旋律の余韻 金縛りと耳鳴り
忘れたい日々ほど 耳元で響くもの
ダイヤモンド落とすと砕けたバラバラに
遠い星の瞬き 永遠の輝き
悲しみ紛らわし馬鹿騒ぎ 
しかし独り家に帰れば寂しさがのしかかり
目を瞑るが眠りにつくこともできず
凍てつく 震え じめったシーツ丸くまるまるのみか

振り返ればそこに聳える黄金期 触れることのできぬ象牙の塔
記念日の記念碑 ゆっくりと映像 神々しい地球上
皆の前見守られ 今も風に散るところ
朝日が灰色の街のヴェール上げ だちの髪と同じ金に染める

涙もあり しかし命短し 季節変わる ほら雲間に光


オルゴールが回転を止めるまで 夕陽が家路を染めるまで
最後の薪が燃えるまで いくら何飲んでももう酔えぬまで
鮮やかな色のすべてが褪せる シャッターボタン震えて押せぬ
掴んだ手のひらをすり抜けていく 砂時計の山中はまた揺れている

足跡ひとつない美しさ 歩けば残されぬ泥水しか
しかしその水で草木が育ち 花咲かし木の実もたらし
落とす枯れ葉 残す土をつつみ込む 降り注ぐ月よ
砂時計の山頂白く塗りたくる 空に知られぬ雪が降る


[サンクス→Hサン、たろサン]