2009年03月12日

環ROY / 少年ミュージック

『土星のわっかをあの子にプレゼント』 「なっしん」


「カンロイ」ではなく「タマキロイ」の1st album。
声高に叫ばれる"自由"なんて逆に胡散臭くてイマイチ信用できない悲しいこのご時世、僕がこれほど"自由"を感じるのは3軒目の飲み放題と、このアルバム「少年モンスター」だけだね。
[HIP HOPの枠を超えた自由なHIP HOP!]なんてコピーは世に溢れてるけど、本当に"自由"なHIP HOPってこういうことじゃないのかね。

見慣れた、見知った街を歩き回りながら聴きたい。もちろんそれが東京で『寒い仙台思い出し』ながらだったらもっといいのだろうけど、自分にとって見知らない街じゃやっぱり意味がない。
適当に行く場所を決めて、見慣れちゃって刺激の薄い景色に『チョットだけ歪なroad trip』を聴いて色をつける。

あー、このアルバムに対して感じたことをなんとかまとめようとしたけど、こうやって語れば語るほどこの作品が胡散臭くなっちゃう。それだけはイカン。
とにかく、この雰囲気大好きすぎる。
歩き回るのが趣味な僕は携帯に入れて歩き回りながらいっつも聴いてるアルバム。
よし、個々の曲の話。


「鼻歌」。情景も描写も生き生きしてて楽しい。フックのリリックが大好き。『君の笑顔思い出すのが好きさ』。
「鼻歌」聴きながら今日の散歩をイメージして頭の準備、さぁチョットだけ歪なroad「trips!!」へ。耳に残るリリックがいっぱい。ノリで歌うような鼻歌フックも好き。
nautilusを使った「なっしん」。こんだけベタなHIP HOPトラックの上でも相変わらずの環ROY節。最後に吐き捨てるように言う『マジクソ全然動じねぇ』が、馬鹿っぽく言いながらもこのアルバム中唯一と言ってもいいような強い自己主張にも感じる。[いつだってやりたいようにやるよ]。
おっと、もう一個あった強烈な自己主張、『パセリは残さないで食べる レモンは絞らないで食べる』「パセリレモン」。ヨーヨーチェケラッチョ!
「少年ミュージック」。楽しいなぁ。楽しい。レビューにならん。大好き。相変わらずの鼻歌フックも最高。
「東京holiday」、こんなふわふわした輪郭の薄いトラックなのに不思議なキャッチーさ。これが環ROYという人間のポップさだよね。
「Midnight Breaking Fishman」。真夜中の散歩。好きな音楽を聴きながら。『わざと遠回り もっと今の曲を聴いていたいのさ』。どっかの誰かの奏でるインプロに乗せて同じく自由に、いつも通り、歩きながら思い浮かぶ有象無象を歌うよ。


僕はこのアルバムを実験的だとは思わない。確かにこのアルバムを語る枠は幅広くあると思うし、HIP HOP畑以外の人から評価されてるのもなんとなく頷ける。
でもこの人の魅力、このアルバムの魅力はどこまでいってもやっぱり"自由さ"をたっぷり湛えたHIP HOPであることだと思う。
好き嫌いの分かれる作品なのかもしれないけど僕はドツボ。近年こんなに長く、コンスタントにリピートしてるアルバムあんまない。

このアルバムが大好きだっていう人と飲み放題3軒梯子したい。


少年モンスター

1. hello!
2. 鼻歌
3. trips!!
4. 農場荒らしサグ
5. 鎮環踵
6. なっしん
7. パセリレモン
8. 少年ミュージック
9. 東京holidays
10. true blues
11. midnight breaking fishman
12. see you!

kls at 18:31│Comments(0)TrackBack(0)CD review | 環ROY

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