X・B・S YES!


ニトロの重低音担当、エクストラベーススピーカーことXBSの1stソロ。
と言ってもイントロ、アウトロ含めての6曲入り。ミニ?シングル?といったサイズの小作品。
日本語ラップにおける韻踏み法の一つ、倒置法と体言止め、ひたすらこれで韻を先攻に言葉を繋いでいくスタイル。これがリズムに乗って小気味良く聴こえるときもあれば、『曖昧なまま しどろもどろ』「MEGABASSEXPRESS」に聴こえるときも。

特に好きな曲は「ELEGIACS-extra extra-」。彼お得意の言葉の使い廻し(歌詞カードにも見られるコラージュ写真的な言葉の切り貼り)がいいリズムを生んでいてかっこいい。シンプルなビートで始まりフックで展開する流れのあるトラックも流石はAQUARIUS(発音はお馴染み『あくえぇーりあす』)。
5曲目「DAYZ OF GRACE」はMACKA-CHINプロデュースで『NO STRESS JUST RELAX』な曲。この曲は珍しく意味の通るリリックを書いてるね。シンプルでいい曲だと思います、ハイ。


トラックを提供しているメンツが、DJ WATARAIにイタチョーにAQUARIUS、そしてMACKA-CHIN。そんなナイチョープロデューサー揃い踏みによる、それなりのトラック(ずば抜けたのは正直ない)をもらっているため、地味か地味じゃないかでいうとギリギリ地味ではない(もちろん派手さはない)、といった感じの作品。
ニトロから一人でもラップで客演いたらまた印象違かったかな。

歌詞カード裏のコラージュ写真では右上のXBS本人の微妙な顔と右下の「トンファーキック!」がやたらにキニナル。


MEGABASSEXPRESS
XBS
インディペンデントレーベル (2001-12-28)