2013年12月27日

Xmasイヴに鮭弁当の俺の所に、ミニスカ・サンタがやって来た(目次)

最終話「今夜もヤッパリ、鮭弁当」

釈放された俺は、賑う年の瀬の街中を、独り淋しくアパートへ向った。帰る途中で、夕飯の買出し。ここ数日、マトモに食べていないので、少しは贅沢をとも思ったが、足が向いたのは、よく行く弁当屋だった。

十数分迷った挙句、結局、いつもの鮭弁当を注文した。「お待ちどう様!」弁当を渡される時、聞き覚えの有る声がしたので、俺は店員を見た。

「いやー、サンタだけじゃ生活出来なんで、今日からここでバイト始めました。」
苺ちゃんが、にこやかに言う。

「特別に、DX鮭弁当にしときましたから・・・お店のみんなにはナイショだよ!」片目でウィンクされた俺は、その場にへたり込んだ。(完)

第10話「只ほど恐い物は無い」

警官の後ろにいた二人の男は、警備員だった。現金輸送車をトナカイに襲われ、現金入りのケースを4個奪われたと言う。

ケースに着いていた発信器で、追跡していた所、ジングルベルを歌う浮かれた声を聞き、ここが怪しいと踏み込まれた訳だ。

俺は、留置場にブチ込まれ、取調べを受けたが、単に事件に巻き込まれて金を預かった者と分り、数日後には釈放された。

一億円は、全て警備会社の元に戻り、俺の所には一銭も残らなかった。事件は、警備会社の信用に関わるとして、報道はされなかった。結局、俺にとって、今年のクリスマスは、留置場で過ごすと言う最悪のものになっただけだった。


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